No.981856

ダーリンはてのひらサイズ29

リュートさん

昔、初投稿して落選した黒歴史の作品、第29話。

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2019-01-27 16:34:42 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:132   閲覧ユーザー数:132

アレクスに頼んで老婆の埋葬を手伝ってもらいました。

 

「ばあさん、安らかな寝顔だったな」

 

「苦しまずに亡くなったみたいね。ショーンも眠るように静かに息を引き取ったわ」

 

「何も思い残す事はなくなってたんだろうぜ」

 

アレクスと一緒にチェリーにも会いに行きました。チェリーはあの番人の男性と仲良くなっています。

 

「どうしたの?アプリィ。そんなに哀しそうな顔をして…」

 

「ショーンが亡くなったの。私どうして良いかわからなくて…」

 

「そう…。いつかこの日が来るんじゃないかと思っていたけど、随分と早かったのね?」

 

「私はショーンを今でも愛してるの」

 

「私もあなたのお父さんを今でも愛してるわ」

 

「お母さんが再婚する気になれなかった気持ちが今ならわかるわ。ショーンより好きになれる人が現れると思えない」

 

「でも必ずまた誰かを愛せる日が来るわ。私も今、やっと決心がついたの。彼と再婚するわ」

 

「お母さん、その人の事が好きだったのね?」

 

「ずっと私を支えてくれてたから、これからは二人で一緒に生きて行く事に決めたの。あなたのおかげで決心がついたわ」

 

「私のおかげで?どうして…。私、何もしてないのに」

 

「あなたがショーンを想っていた気持ちや、今あなたを想ってくれてる、アレクスの気持ちも今なら私に理解できるから」

 

「お母さんはアレクスの気持ちもわかるの?」

 

「アレクスを大事にしてあげてちょうだいね」

 

「アレクスは大事なお友達だから…」

 

「俺もアプリィを大事にするよ?だから元気出してくれよな!」

 

…つづく


 
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