No.978934

裏ビーストテイマー・ナタ88

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第88話。

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2019-01-01 10:54:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:63   閲覧ユーザー数:63

その頃、ゲイザー邸に預けられているサルバドールはと言うと、フラウにすっかり懐いてしまっていました。元々、年上の女性が好みのタイプだったようです。リズやナタよりも大きな、その胸に顔を埋めています。

 

「ママやあのお姉さんよりフカフカだー」

 

「ふふ、可愛い子ね。私、もし子供が生まれたら男の子が欲しかったの。ゲイザー様によく似た男の子が良かった…」

 

サルバドールが普通の九歳児より小柄なので、まさかそんな大人の男の思考をしているとは、フラウは夢にも思いません。

 

「お姉さん、未亡人なんだよね?僕が大人になったら結婚してあげるよ!」

 

「えっ!本当に?でもサルバドールが大人になる頃、私はアラフォーのおばさんよ」

 

「平気、平気!お姉さん、僕のママより若く見えるし」

 

「リズさんは確か二十八だったかしら?」

 

「ううん、ママはまだ二十七だよー。お姉さんはいくつなの?」

 

「私は今年で三十よ?」

 

「えっ…、ナタお姉さんと歳、あんまり変わらなく見えるよ?」

 

「アークもそう言ってくれてたけど、歳を取ったら体の線が崩れて来てるわ…」

 

フラウが風呂に入ると言うのでサルバドールも一緒に入ろうとします。

 

「ナタお姉さんとはいつも一緒に入ってたよ」

 

「そうなの?子育ての経験がないからわからないわ…」

 

「僕、手が短くて背中に手が届かないからママにも洗ってもらってた」

 

サルバドールはフラウの裸をじっくり眺めて堪能していました。

 

「そんなに見つめられると恥ずかしいわ」

 

「お姉さんの体どこが崩れてるの?ママより綺麗だと思うけど」

 

「ありがとう、お世辞でも嬉しいわ」

 

「ママやナタお姉さんちょっとお腹ポコッとしてるし、お姉さんのお腹すごい凹んでる」

 

「私はまだ子供を産んでないから、子供ができるとポコッとしちゃうみたいね」

 

「ナタお姉さんはなんでポコッとしてるの?」

 

「それはちょっと食べ過ぎなのかもしれないわね」

 

…つづく


 
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