No.967710

恋姫の下書きっぽいもの 『荊州争奪戦・その三』

ようやく続き投稿。エタってる間に革命が出てしまった。
そして革命版魯粛が小物すぎてワロタ、いや笑えない。
このSSとキャラが全然違うじゃないか……まあ今更修正できないからしょうがないけど。

※雛里はこの頃既に死んでますけど、法正と馬良役もやって貰うんでしばらく頑張ってもらいます。出来るだけオリキャラは出したくないので。

2018-09-19 20:50:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:701   閲覧ユーザー数:601

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建安二十年(215年)、劉備が益州征圧。孫権は即座に諸葛瑾を使者に交渉を行った。

 

 

『劉備、約束したわよね?益州を獲ったら荊南を返すって。約束通り返還して貰いましょうか』

『私達が獲ったとこだよ、何言ってんの?孫権ちゃん何もしてないでしょ』

『それでも約束は約束よ?仁義の人が約束を破るのかしら?』

『じゃあこうしよう、涼州獲ったら絶対返すよ。だから何とかして曹操さんをそっちに引き付けて頂戴』

『(#^ω^)ビキビキ』

 

 

「ってな感じのやり取りが行われてるでしょうね。そういう訳で姫様との打ち合わせ通り私は関羽を誘き出すんで、亞莎ちゃんは長沙へ急襲です」

「準備はしてますけど、一応交渉決裂を待った方がいいのでは?もしかしたら劉備が心を入れ替えるかもしれませんし」

「劉備は馬鹿でもお人好しでもありませんよ、荊南は絶対返さないし交渉が決裂したら即座に増援を送ってきます。将は外にあっては君命を受ける

 べからず、一刻も惜しいんですよ。責任は全て私に押し付けなさい、ここしか好機がないのはわかってるでしょう」

「畏まりました、そこまで仰られるなら私も肚をくくります。それで、どこまで獲ります?」

「おやおや、どこまで獲れる算段ですかね?」

「桂陽郡までは確実に維持できます。零陵郡は……獲るだけなら可能ですね、一応獲りましょう。武陵郡は無理です、恐らく劉備の方が早い」

「おやおや、維持も出来ないのに獲る、その心は?」

「全面対決は拙いです、劉備が来たら再交渉しないと。零陵郡の返還を餌に荊南分割を提案しましょう。放棄する予定だなんて分かっりこないです」

「……本当に成長しましたねえ」

 

 

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孫権による突然の荊南侵略に江陵城を激震が疾走る。そして執務室でも小さな激震が起こっていた。

(※電々は糜芳の真名)

 

「電々!!!どういう事だ、事と次第によってはただではすまさんぞ!!!」

「ヒ、ヒィィッ!だ、だから万が一の為に南に増援送っとこうって言ったじゃない!(何で私が責められるの!?だから愛紗はやなんだよ!)」

「仁義というものがあるだろう、そんな卑怯な真似が出来るか!あの恥知らずの礼儀知らずな江南の狗共め!」

(ああ、こういう所を付け込まれたんだろうなあ。感性が昔のまんまだよ)

「聞けば長沙は既に落ちたとか、留守役の廖立はどうなった?姿が見えんということは捕まったのか?」

「桃香様のところに逃げてったそうだよ」

「巫山戯るな!まず私のところに顔を出すのが筋だろう!」

「因みに、顔を出したらどうするの?」

「法に従い処罰する、当然の事だろう。民草を守れん士大夫にかける情けはない」

(愛紗じゃ問答無用で私刑やりかねないし、逃げるに決まってるじゃん。ちょっとでいいから民への愛情を私達同僚にも分けてよ)

「ここでウダウダ言ってても埒が明かん、出陣の準備をせねば。桃香様が来る前に長沙を奪還せねば立つ瀬がない」

「その~、多分無理だから桃香様が来るまで待つべきじゃないか……ヒィィッ、何でもないです!だから青龍刀しまって、お願いです!」

「フン、お前の様な腰抜けと私を一緒にするな。呂蒙ごとき、我が武をもってすれば『急報です!巴丘に魯粛が侵攻してきました!後方には孫権の

 旗も確認できるとのこと!』なん…だと…」

「ほらやっぱり、呂蒙の独断な訳ないじゃん。それで、どうするの?腰抜けの私を呂蒙と戦わせるの?それとも孫権の本軍?」

「ええい、私が魯粛も呂蒙もついでに孫権もぶった切れば済むだけだ!とっとと出陣の準備をしろ、まずは魯粛からだ!」

「……はーい」

 

 

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関羽と魯粛・孫権が長江を挟んで睨み合い、桂陽郡も呂蒙の手に落ちた。順風満帆に荊南侵攻が進む中、劉備が五万も連れて公安に到着した。

 

「その、姉上、態々お越しいただけるとは」

「なに、来て欲しくなかったの?あんま嬉しそうには見えないけど」

「い、いえ滅相もない。ただあまりにも来るのが早かったので」

「実力行使に出ることは分かってたからね、桂陽まで獲られてるのは予想外だったけど。周りの言うことちゃんと聞いたの?」

「……返す言葉もございません。いかなる罰も受けます」

「誰も罰するつもりはないよ。いつかは白黒つけなきゃいけない問題だし、それが今来ただけの事。だから廖立ちゃんも罰しないからね」

「……寛大な処置に感謝します。兵も分けて頂きましたし、必ずや南郡を奪還してご覧に入れます」

「頼んだよ、益州統治で手一杯だから誰も連れて来れなかったし私自身もこれ以上離れる訳にはいかない。愛紗ちゃんしかいないんだよ」

 

 

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増援により関羽の軍は三万へと増大、膠着した戦況に動きが見え始める。

 

 

「都督殿はいるな?関羽が五千の遊軍で上流から回り込むと喧伝している、流言か事実かどっちだと思う?(チャリリーン)」

「いきなり入ってくんな褌女、敬語使え褌女、鈴を外せ褌女。まあ事実でしょうねぇ、こっちは一万しかいませんし最善手です」

「私に任せろ、足止めしてきてやる」

「いいですけど、千人しか出せないですよぉ?相手はあの万人の将ですよ?」

「それは陸の上での話だろう?甘興覇をあまり見縊らないでもらおうか」

 

 

「くそっ、なんて練度だ!本当にあれが呉軍なのか?江陵攻めの情けない体たらく(※荊州争奪戦・その一)とは大違いだぞ!」

「旗に甘って書いてあるって事はあの悪名高い河賊の甘寧かな。船ってあんなに早く正確に動かせるんだ」

「あの程度の小勢、陸の上なら一捻りにしてくれるものを。チョロチョロしおって、このままでは零陵まで危ういではないか!」

『はっはっは、どうした関羽!自慢の青竜刀でも長江は穿てんか!悔しかったら食いついてみせろ!』

「あんな事言ってるけどどうすんの?もうそろそろ矢も糧秣もなくなるよ、そうなったらなぶり殺しにされるよ?」

「……引き上げるぞ、悔しいが後は交渉でどうにかするしかない」

(交渉って愛紗の一番苦手な分野じゃん、大丈夫なのかな)

この地は関羽瀬と名付けられ、甘寧の武名は大いに上がる。そして孤立無援で囲まれ続けた零陵城は遂に心折れ、呂蒙の荊南攻略は完遂した。

 

 

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江陵を挟んで睨み合う劉備と孫権。一触即発の雰囲気が続く。

 

 

「包、このまま睨み合いを続けても埒が明かないわよ?まさか劉備と雌雄を決めろなんて言わないでしょうね?」

「大丈夫大丈夫、果報は寝て待ちましょう。曹操がどうにかしてくれます」

「随分楽観的ね?涼州を獲ったばかりだから曹操がこっちに来ないという保証は無いのよ?」

「来ませんよ、私は戦術はさっぱりですけど戦略は誰にも負けません。曹操が長安に兵を集め、馬超が呼応したといわれてますが不審点が一つ、

 馬騰は一族ごと戦後に都で処刑されている。捕まった?それなら都合よく嫡子だけ残りはしない。なら服従か人質か、自発的に出仕したという事。

 そして受け入れた曹操に西涼を攻める意義はさほど無い、では何故長安に兵を集めたか?西涼じゃなきゃ狙う場所は一つしか無い、それは-

 

                     -伝令です!曹操が漢中に侵攻したとのこと!-

 

 ね?私の予想通りでしょう?」

「結果を見ればそうなんでしょうけど、それじゃ馬超は親を見捨てたって事にならないかしら?」

「韓遂に丸め込まれたんでは?あのババァは骨の髄まで叛乱者ですからねえ。血気盛んな若造を焚きつけるのは手慣れたもんでしょう。

 さて、いっちょ関羽と交渉してきますか。口八丁手八丁、ここが魯子敬の踏ん張りどころです」

 

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魯粛が関羽に申し入れた単刀会。それは各々刀一振りだけを持ち、腹を割って話し合おうという物。しかし、そこに現れたのは-

 

「……これはこれは、まさか左将軍閣下にお越し頂けるとは。知らせてくださればもうちょっとマシな天幕を準備したのですがねぇ?」

「見え透いたお世辞はいらないよ、ここは戦場だからね。余計な装飾は無粋なだけ」

「戦場に赴くのに諸葛亮も雛里ちゃんも同伴せずとは随分豪胆ですねぇ、舌先三寸で私に勝つおつもりですかぁ?」

「どっちも足枷になるだけ。呉では内気な雛里ちゃんを随分庇ってくれたんでしょ?紹介状も書いて貰ったし、感謝しきれないって言ってた。

 それを盾にされたら雛里ちゃんじゃ何も言えないからね、置いてきたよ」

「おやおや、そんな事する訳ないじゃないですかぁ。ちょ~っと昔話に花を咲かせるぐらいはしますがねぇ?」

「どーだか。諸葛亮ちゃんだってそう、あの子が襄陽で自由に学べたのは姉の諸葛瑾さんが一族を説得して支援してくれたからって聞いてる。

 あの人を使者にしたのは諸葛亮ちゃんへの牽制でしょ?もしかして天幕めくったら諸葛氏勢揃いとか?」

(……やはり劉備だけは底が知れない。智謀は私や伏竜鳳雛には及ばないだろう、けど本質を見抜く力が飛び抜けている)

「面倒くさいのは抜きにして要求だけ言うよ。零陵返して二郡ずつ分けて、合肥攻めて曹操さんを引き付けて」

「いきなり言いますねえ。単刀直入にも程がありますよ」

「単刀会だけにね」

「しかし零陵は既に我々の統治下ですからねえ。簡単にはお返しできませんよ?」

「とぼけちゃって、随分抵抗されたし降伏を泣いて悔しがったって?蔣琬だったかな、武陵の新人が知らせてくれたんだよ。余計な火種は嫌でしょ?」

「おや、お見通しでしたか。しかし面倒な事に世の中には面子というものがあるのですよ。失ったら私は失脚、同盟はおじゃん、曹操大喜びですよぉ」

「わかってるよ、だからこっちからも提案する。合肥を攻めてくれたら私も漢中を攻める、漢中を獲ったらその時こそ荊州を全て渡すよ」

「口では何とも言えますがまあいいでしょ、信じますよ。しかし漢中、漢中ねえ、劉邦をなぞりますねぇ。となると次は漢中王、狙うは簒奪ですかね?」

「……やっぱりあなたは只者じゃない。漢中王までは諸葛亮ちゃんも雛里ちゃんも言った、けど流石に簒奪は口ごもって言えなかった。

 魯粛さん、私のところに来ない?あなたが欲しい、漢王朝を微塵も恐れてないあなたが。私を皇帝に押し上げて」

「魅力的なお誘いですが、ご遠慮しておきますよ。うちの姫様は頑固で僻みっぽくて面倒くさいんで、蔑ろにすると拗ねちゃうんです」

「フフッ、残念だな。孫権ちゃんが羨ましいよ」

 

 

 

 

「ああ、それと一つだけ聞かせてください。何故合肥だとわかったんです?」

「大した事じゃないよ。徐州にいた頃あの辺りで袁術と戦ったからね、それなりにあの辺の地理には詳しいんだよ」

「実感こもってますねえ」

「それと、合肥に行くなら張遼にだけは気をつけて。張遼と言うかあいつの涼州騎兵だけど。あれは本当に化物、平野じゃ勝ち目ないよ」

「あなたが化物とか、相当ですねえ」

「呂布と戦った時に追いまくられたからね!いやあ、死が見えたのはあの時ぐらいだよ」

「……凄い実感こもってますねぇ」

 

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