No.956253

短歌詰め合わせ3

朝凪空也さん

早く落ち着いた生活がしたいそんな今日このごろですハッピーニューイヤー

2016年1月12日 21:29

2018-06-13 15:26:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:368   閲覧ユーザー数:368

この世界がゲームだったら何度でもリセットをしてハッピーエンド

 

 

シンデレラストーリーなど存在しない割れた指先

 

 

くちびるに歌を心に愛をもて口座に預金をできるだけもて

 

 

ぽそぽそとカロリーメイトをかじりつつ市役所までの街路樹は桜

 

 

目的地に着けたかによらずここまででルートガイドを終了します

 

 

人生のルートガイドもしてほしいものだ例えば遠まわりでも

 

 

熱々のアッサムティーにたっぷりのミルクを入れて。砂糖は少し。

 

 

ヒトはヒト、スズメはスズメ。そのように、自分の意思はおのずからある。

 

 

秋が来たことを確認するために金木犀を探す下町

 

 

この雨がどれほど頬を濡らしても僕の涙はもう涸れたのだ

 

 

どこまでも共に行こうと言う僕の言葉は闇に飲まれて消えた

 

 

バタフライ・エフェクト小さな羽ばたきがやがて嵐を生み出すと知れ

 

 

君とならどこまでだって行けるって信じてたんだ月が眩しい

 

 

秋空は高くて遠いアスファルト踏みしめ僕は歩くしかない

 

 

残酷に時間は流れ曖昧な電気信号に全ては変わる

 

 

エウレーカ!今日も地球は回っているし僕は生きてる何て奇跡だ!

食物と寝床ありしを感謝せよ我が母言へり平成の世に

 

 

期待などするだけ無駄と生きていた頃の景色はいつも灰色

 

 

お米って美味しかったんだねと言う私の頭をただ撫でる君

 

 

昼寝する君の隣で本を読むそれが幸せ僕の幸せ

 

 

雨粒に溶けて消えればこの胸の思いはどこまで流れるでしょう

 

 

固体から気体となって空高くのぼって彼は見えなくなった

 

 

みそひと字いくら詠んでも駄目な気がするのに今日もまた歌を詠む

 

 

星空は今を映さず燃えていた過去を確かに見ている私

 

 

運命が扉をたたく音響くふるえる空気皮膚鼓膜胸

 

 

この中の数ミリグラムの成分で生きてるのかとつまむカプセル

 

 

クリスマスだろうと正月だろうとも洗濯物は畳むしかない

 

 

クリスマス・イヴには奇跡が起こるって言うものだから贖罪の夜

 

 

幸せになりたいなんて言いながら食べるコイケヤスコーンバーベキュー味

 

 

「ほらごらん、あそこに見える三ツ星がオリオンの腰」たどる指先

 

 

都々逸

 

門は開いたさあお出ましだ篝火をたけ死者の夜

 

 

川柳

 

冬が来た雪も降らないこの街に

 

 

〈了〉


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択