No.930554

ポケモンDPt 時空神風伝 46

フウイさん

ウルトラムーンを楽しんでいる間に、これも次回で最終回です。
最後のジム戦を、ごらんくださいませ。

2017-11-19 16:09:50 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:589   閲覧ユーザー数:589

 

ナギサジムのデンジ

 

クウヤが今いるのは、ナギサシティのナギサジム。

そこに入りバトルフィールドにたつと、自分の反対側にジムリーダーのデンジが立った。

この試合には、デンジの友人であるオーバをはじめとする四天王と、ゲンの姿もある。

 

「使用ポケモンは3体、チャレンジャーにのみ交代が認められるというルールです!」

 

審判がルールを説明すると、デンジはクウヤをみた。

 

「・・・どうか、オレに勝負の楽しさを思い出させてくれる・・・そんなトレーナーであってくれ・・・!」

「・・・父ちゃんのため、みんなのため・・・ここは負けられねぇ。

全力でぶつかって、絶対に勝つ!」

 

デンジとクウヤはこの勝負に対する思いをそのまま口に出しぶつけ合い、モンスターボールを一個ずつ手に取る。

 

「では、試合開始!」

「いくぜ、リーン!」

「ゆけ、レントラー」

 

クウヤはリーンを、デンジはレントラーをそれぞれ一番手としてそこに出す。

先手をとったのはレントラーで、早速攻撃に出てきた。

 

「かみなりのキバ!」

「リフレクター!」

 

かみなりのキバでつっこんできたレントラーをリフレクターで防ぎ、まずは敵の防御に成功する。

 

「サイコキネシス!」

 

次に先に攻撃にでたのはクウヤだった。

サイコキネシスの念波でレントラーを吹っ飛ばし、さらにシャドーボールで追撃していく。

 

「チャージビーム!」

 

そこでデンジはチャージビームを放ちリーンを攻撃。

それがヒットしたあと、レントラーは再びチャージビームで追撃をねらう。

その威力は一発目のチャージビームの効果によって、あがっている。

 

「こうそくいどうでかわせ!」

 

リーンは2発目のチャージビームをこうそくいどうのスピードを利用して回避する。

 

「いまだ、かみくだく攻撃!」

 

そのスピードを生かし、リーンはレントラーにかみくだく攻撃を浴びせダメージを与える。

 

「レントラー、かみなり!」

 

そこでデンジはでんきタイプの技の中でも最大級の技をレントラーに指示し、リーンを一気にねらう。

一発目と二発目は回避に成功したが、三発目は周囲のかみなりの余韻の電力を集めてかいなか、回避が難しくなった。

 

「リーン、バトンタッチ!」

 

ヒットの直前でそれに気づいたクウヤはリーンにその技を指示したことで、リーンにそのかみなりが当たることはなかった。

かみなりの放電がおわったところで、クウヤはリーンにかわる別のポケモンをそこに出す。

 

「いけ、ヒーコ!」

 

次にクウヤが出したのは、ヒーコだった。

そこにでたヒーコに対しレントラーはスパークでつっこむが、ヒーコはそれを早い動きでかわした。

 

「早い!」

「キリンリキのこうそくいどうによってあがった素早さを、バトンタッチで受け継いだ影響ですね」

 

続けて飛んできたスピードスターも、かえんほうしゃで相殺しさらに目に留まらぬ早さのマッハパンチもヒットさせる。

 

「とどめだヒーコ、フレアドライブ!」

「かわせレントラー!」

 

デンジは咄嗟に回避の指示を出したが、スピードの上がったヒーコにあっという間に追いつかれ、攻撃を受けて戦闘不能になった。

 

「レントラー・・・!」

「レントラー戦闘不能、ゴウカザルの勝ち!」

「おっしゃ、やったぞヒーコ!」

 

 

「レントラー、お疲れさん」

 

そういってレントラーをボールに戻す。

 

「一匹でも倒せるとは、確かに強いな・・・キミは」

「お、デンジが認めた」

「だがまだ勝負は始まったばかりだ、この程度ではバッジは譲ることなどできない」

「わかってるって!」

 

デンジは別のボールを手に取ると、それをバトルフィールドに投げ込む。

 

「サンダース、次はお前だ」

 

彼が次に出したのは、イーブイの進化系の一匹であり、でんきタイプであるサンダース。

バトルフィールドに出てきたサンダースは放電をまき散らし、戦闘態勢に入る。

 

「ヒーコ、マッハパンチ!」

「サンダース、でんこうせっか!」

 

素早く動く技同士が衝突する。

この衝突は、すばやさがあがっているヒーコに軍配が下りより大きいダメージを受けたのはサンダースだった。

 

「そのままかえんほうしゃ!」

「10まんボルトでむかえうて!」

 

10まんボルトとかえんほうしゃが衝突し、バトルフィールドに爆発が起こる。

ヒーコはその爆発によって生まれた煙でサンダースを見失う。

 

「落ち着けヒーコ、もういっちょかえんほうしゃ!」

「こうそくいどう!」

 

ヒーコはクウヤの指示通りかえんほうしゃを放つが、サンダースはそれをこうそくいどうのスピードで回避し、再び飛んできた火炎放射もかげぶんしんでかわした。

 

「サンダース、でんじは!」

 

デンジの指示通りサンダースはヒーコに接近しながらでんじはを放ち、ヒーコはそのでんじはを受けて麻痺をする。

 

「やはり、シンオウのジムリーダーの中でも最強と呼ばれることはあるな・・・指示のタイミングに無駄がないし、ポケモン自体もよく育てられている」

 

でんじはの麻痺にやられて動きが制限されているヒーコをみて、ゲンはデンジのレベルの高さを改めて確認した。

ここからクウヤがどうするのか、この試合を見届けなければと思いながら。

 

「ヒーコ、かえんぐるま!」

「ゴォォウ・・・!」

「サンダース、10まんボルト!」

 

クウヤの指示通りに動こうとしたヒーコだったが、電撃による麻痺で動けず、そのままサンダースの10まんボルトと、追撃のシャドーボールをまともに受けてしまう。

 

「でんこうせっか!」

「ほのおのうず!」

 

ヒーコはサンダースをほのおのうずで取り囲み、足止めをする。

クウヤの狙ったとおり、サンダースはほのおのうずに囲まれて身動きがとれなくなり足を止めてしまった。

 

「ほうでんで弾き飛ばせ!」

「ヒーコ、そのままだいもんじ!」

 

ほうでんでほのおのうずを弾き飛ばしそれを消そうとするが、ほのおのうずで動きを封じたのをチャンスとみたクウヤが先にだいもんじを指示して、その大技をサンダースにヒットさせる。

 

「ギャウゥ!」

「サンダース!」

「グゥゥゥゥ・・・ギャウッ!」

 

一度はだいもんじに耐えたサンダースだったが、だいもんじの追加効果であるやけどが発動したことにより、そのやけどのダメージの前に倒れる。

 

「サンダース戦闘不能、ゴウカザルの勝ち!」

「よし、いいぜヒーコ!」

 

ヒーコが2勝をもぎとった。

それにたいしクウヤは喜び、ヒーコは麻痺を残しながらもクウヤの方を向いてにっと笑った。

 

「最初のレントラーも、今のサンダースも連続で倒すなんて、あのゴウカザルすごく強いのねぇ」

「ええ・・・それはボクもわかります。

ですが、今あのゴウカザルは2連戦でダメージをおい、さらに麻痺まで負っている・・・次はどうなるかわかりませんね」

「そうねぇ・・・だけど」

 

今の戦況に対しリョウと話をしていたキクノは、バトルフィールドにたつ二人をみた。

 

「どっちが勝ち残るにしても・・・あの二人には最後まで戦い抜いてほしいわねぇ」

「・・・そうですね」

 

そう話をし再び、リョウは真剣な目で、キクノは暖かい目で再びバトルフィールドの二人をみる。

視線を戻したのは、ちょうどデンジがサンダースを下げたときだった。

 

「・・・くくく・・・ふっふっふっふ・・・」

「・・・え、ちょ、デンジさん、どうしたんだ・・・?」

「あれって」

 

サンダースを戻したあとでデンジの様子がおかしいことに気づくクウヤ。

彼は肩を震わせ含み笑いのような声を出しており、そんなデンジの様子を見たオーバは何かに気づき、口角をあげる。

 

「このときを、オレは待っていた!」

「はいっ!?」

「ここまで・・・ここまで強いトレーナーは本当に久し振りだ・・・!

ここまで熱くなれる相手・・・ようやく、あえた!」

「・・・デンジさん・・・ああ、おれもあんたともっとバトルしたいぜ!」

 

突然テンションのあがったデンジに最初は驚いたクウヤだったが、デンジの言葉を聞いたクウヤはにっと笑う。

 

 

気合いの入ったデンジは、最後のボールを手に取る。

 

「ラストは・・・オレの切り札でいかせてもらおう!

いくんだ、エレキブル!」

 

デンジが最後に出したのは、エレブーの進化系である虎のような黄色と黒の模様が目立つらいでんポケモン、エレキブルだ。

エレキブルはその場にでた途端に電撃を周囲にまき散らし、自分の強さをアピールする。

そのアピールを受けたクウヤは、このエレキブルの強さを知った。

 

「ヒーコ、まだいけるか?」

「ゴォゥ!」

 

麻痺に襲われ、先の2連戦のダメージが残っているヒーコはまだ戦えるのだろうか。

まだいける、というヒーコをみて、どこか無理していると思ったクウヤだが彼を止めることもできなかった。

だったら最後まで、勝負をさせてやろうと思ったクウヤはヒーコにかえんほうしゃを指示する。

それをエレキブルはほうでんで相殺し、そのままヒーコを攻撃する。

 

「かみなりパンチ

「みだれひっかき!」

 

ヒーコはみだれひっかきでかみなりパンチに対抗し、打ち消した上でエレキブルにダメージを与える。

 

「そのまま、かえんぐるま!」

 

かえんぐるまの形態になりつっこむヒーコに、エレキブルはかみなりパンチで対抗する。

一度は互角にぶつかり合うが、途中でヒーコは麻痺の影響を起こし火力を弱らせてしまう。

 

「まずいっヒーコ!」

「遅い、エレキブル、そのまま10まんボルト!」

 

至近距離で放たれた10まんボルトは、ヒーコの体力を一気に奪いそのまま戦闘不能へ追い込んだ。

 

「ゴウカザル戦闘不能、エレキブルの勝ち!」

「いいぞ、エレキブル!」

 

先の疲れとエレキブルのパワーのまえに、とうとうヒーコは力つきた。

 

「ここまで本当によく頑張ったな・・・さんきゅ、ヒーコ!

お前のためにも、この勝負は絶対勝つからな!」

 

ヒーコにそう言いクウヤはヒーコをボールに戻し、別のボールを投げた。

 

「リーン!」

 

次に出したのはリーンだった。

新しいポケモンがそこにでたことにエレキブルは興奮し、デンジの指示にあわせてリーンにむかって10まんボルトを放った。

 

「サイコキネシス!」

 

そのサイコキネシスで10まんボルトの軌道を変え、別の方向に攻撃しシャドーボールを放ってエレキブルを攻撃するクウヤ。

追撃ではなっためざめるパワーもヒットさせると、デンジは反撃にでる。

 

「かみなりパンチ!」

「リフレクター!」

 

かみなりパンチをリフレクターで防ぎ、はじき返す。

 

「そのままかみくだく攻撃!」

「かわせ、エレキブル!」

 

かみくだく攻撃を回避したエレキブルは、右腕に力をためた。

 

「かわらわり!」

 

かわらわりを放ち、リーンを守っていたリフレクターは砕け散る。

この技にはひかりのかべやリフレクターなどの、攻撃を阻む障壁を破壊する効果もあるのだ。

 

「リフレクターが・・・!」

「そこだ、ギガインパクト!」

 

物理攻撃を阻むリフレクターが消えた時を狙って、デンジは物理攻撃でもトップクラスの威力を持つ技をエレキブルに指示し放たせる。

 

「キリンリキ戦闘不能、エレキブルの勝ち!」

 

ギガインパクトを受けたリーンは、そのまま戦闘不能となった。

 

 

「やっぱり切り札というだけあって・・・あのエレキブル、つえぇな!」

 

最後の一匹まで追いつめられ、クウヤは改めてデンジとエレキブルの強さを思い知った。

だが、それで挫けるクウヤではない。

 

「だけど・・・まだまだ、おれの・・・おれ達の勝負は終わってないぜ!

いけ、リーム!」

 

最後の一匹としてクウヤが出したのは、こおりとじめんを併せ持つリーム。

でんきタイプのこのジムには最も有利ということで、最後までとっておいたのだ。

 

「イノムーか・・・相性で攻められようと、オレはかつ!

エレキブル、かわらわり!」

「おっと、リーム、まもるだ!」

 

こおりに有利なかくとう技をみて、リームにそれを止めるように指示を出すクウヤ。

まもるによって防御に成功したリームはこおりのつぶてでエレキブルを攻撃する。

 

「ふぶき!」

「かみなり!」

 

そのままこおりタイプでも特に高い威力をもつ技を指示したが、それはかみなりによって阻まれ、すべて相殺された。

 

「ふぶきが・・・!」

「イノムーにはでんき技は通じない・・・だが、技をこうして打ち消すくらいならできる!

エレキブル、スピードスター!」

「どろばくだん!」

 

リームはどろばくだんでスピードスターを打ち消しつつエレキブルを攻撃した。

そのままこおりのキバでエレキブルを攻撃しようとしたら、エレキブルはそれにかわらわりで迎え撃ち、リームを吹っ飛ばす。

 

「リーム!」

 

壁にたたきつけられダメージを負ったリームに、デンジは容赦なくエレキブルにスピードスターを指示し追撃をさせる。

 

「よけろ、リーム!」

「ムゥゥ!」

 

かわしきれない、と思ったのかリームは全身から力をあふれ出させ、それを岩石のように変えそれをスピードスターにぶつける。

 

「今のは・・・技?」

 

急いでポケモン図鑑を確認すると、その技はげんしのちからであることがわかった。

 

「げんしのちから・・・。

それをイノムーが覚えてと言うことは・・・おそらく・・・!」

 

さらにリームはその技の二発目と同時に体からも光を放つ。

 

「・・・リーム・・・!」

 

光に包まれたリームの体は徐々に大きくなっていき、2本の長い牙も目立ってきている。

その周囲を吹雪や砂嵐が包み込み、やがてそれは光とともに弾け飛び、リームは新しい姿を見せた。

 

「・・・進化した・・・」

「あら、あれはマンムーね」

 

リームは2本牙ポケモンの、マンムーに進化したのだ。

進化した仲間に喜びながらも、クウヤはバトルを続けるためにリームに指示を出す。

 

「よしいけリーム、こおりのつぶて!」

 

クウヤの声にあわせてリームはこおりのつぶてを放ち、エレキブルを攻撃する。

その威力はさっきよりもあがっていた。

 

「進化のパワーアップと、げんしのちからによるパワーアップが重なったんだ・・・!」

「どろばくだん!」

「スピードスター!」

 

どろばくだんとスピードスターが衝突し、エレキブルはかわらわりでつっこんできたところでリームはこおりのキバで迎え撃つ。

ふぶきを放てばかみなりで相殺し、だいちのちからを受けたエレキブルは反撃でスピードスターをリームにぶつける。

 

「・・・激しいバトルだ・・・こっちまで熱くなってきたぜ・・・!」

 

試合を見ていたオーバは、拳を強く握りながらそう言う。

 

「この勝負、終わらせるにはもったいないが・・・ここで決めるぜ、ギガインパクト!」

 

デンジはこの勝負にケリをつけるため、エレキブルに最大の技を指示して攻撃させる。

 

「リーム、迎え撃つぞ、こおりのキバ!」

 

クウヤはこおりのキバで、エレキブルに勝負を挑む。

リームはエレキブルと押し合いになるが、やがてふんばりをみせてエレキブルを弾き飛ばした。

 

「エレキブル!」

「とどめだ、だいちのちから!」

 

クウヤはそのまま、相性有利の技をリームに指示し、リームはクウヤの指示にあわせてその技を放つ。

 

「ムゥゥゥゥー!」

「レッキブゥゥ!」

 

じめんの技の前に、エレキブルは倒れた。

 

 

試合が、終わった。

審判は一瞬呆気にとられたがすぐ我に返り、エレキブルの状態を確認した後で判定をくだす。

 

「エレキブル戦闘不能・・・マンムーの勝ち!

よって勝者は、チャレンジャー・クウヤ!」

「・・・!」

 

審判の声を聞いたクウヤは驚き目を丸くする。

一方のデンジもしばらく黙っていたが、やがて大きく笑い出した。

 

「ふっふっふ・・・はっはっはっは!!」

「!?」

 

その笑い声にびっくりして、さらに目を開けるクウヤ。

 

「久しぶりにいい勝負だった!

キミの熱さ・・・オレにビシバシ伝わってきたぞ!

そしてオレにも勝った・・・キミは、すごいトレーナーだ!」

「・・・あ・・・お、おれ、勝ったんだ・・・!

ついに、やったんだ!」

 

デンジに言われて、クウヤは自分がこの勝負に勝利したことをようやく実感し、リームに抱きつく。

 

「やった、やったぞリーム!

お前のおかげで勝てたんだ・・・進化して、戦ってくれて・・・ありがとう、ありがとうリーム!」

「ムー!」

 

クウヤの言葉を聞いてリームもにっこりと笑う。

それと同時に、クウヤのボールベルトについているモンスターボールから次々にポケモンが出てきて、彼を囲う。

 

「そうだよな・・・お前達がいたからできたんだよな・・・。

リーンもヒーコも、今回戦ってくれてありがとうな。

トームもイーブもズーバも、ここまで一緒にいてくれたし、応援もしてくれたよな。

みんな、ありがとな」

 

そうポケモン達と話をして喜び合うクウヤ。

 

「やっぱりNNが安易だね」

「まぁ、かわいくていいじゃない」

「クウヤくん・・・あれから本当に成長しましたね・・・」

「オレの見込みは間違いなかったぜ!」

 

四天王がそう話をしていると、デンジはエレキブルを労り称え、立ち上がらせてクウヤの元にいく。

 

「クウヤくん、最高のバトルだった。

負けてしまったが、すがすがしい気分になれたよ」

「おれも、すごい楽しくて熱くなったぜ!

やっぱりデンジさんは強いよ、これでジムリーダーに飽きて勝負しないなんてもったいないよ!」

「・・・そうだな、それを思い出させ気づかせてくれて・・・ありがとう」

 

デンジはほほえみ、彼にバッジを差し出す。

 

「これが、ナギサジムに勝利した証であり、キミにとっては最後のジムバッジ・・・ビーコンバッジだ」

「・・・ありがとう、デンジさん!」

 

クウヤはデンジからバッジを受け取り、急いでバッジケースにそれを埋め込む。

今クウヤの手の中にあるバッジケースには、シンオウ地方の8個のバッジが埋め込まれている。

 

「やったやった!

ついに・・・ついに・・・シンオウ地方を制覇したぞーーーっ!」

 

そう叫びとびはね、クウヤはシンオウのジムを全制覇したことをポケモン達と喜び合った。

 

「おめでとう、クウヤくん」

 

無邪気に喜んでいるクウヤをみて、ゲンは静かに笑った。

 


 
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