No.930141

マイ「艦これ」「みほ3ん」EX回:第26話(改2)<来訪者>

しろっこさん

突然、部屋のドアがノックされ新たな来訪者が現れた。それは……。

2017-11-15 20:20:41 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:412   閲覧ユーザー数:410

 

突然、部屋のドアがノックされ新たな来訪者が現れた。それは……。

 

「命を落としたとしても、口外禁止だ」

 

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マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)

 EX回:第25話(改2)<来訪者>

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 その時、誰かが部屋のドアをノックした。

「こんな時間に誰だ?」

 

ふと嫌な予感がする。

「……まさか憲兵?」

 

「司令、考え過ぎだ」

私は苦笑した。彼女は冷静だな。

 

「司令、私が出よう。刺客という可能性もある」

そう言いながら日向は腰刀を手に立ち上がる。

 

(怖っ!)

私は驚いた。

「おいお前、それいつも持ち歩いているのかよ」

 

「ああ」

「そんなラフな格好でも?」

「当然だ」

私をチラ見しつつ入口の方へと向かう彼女。

 

(戦闘バカ?)

私の脳裏を、そんな言葉が過(よ)ぎった。

 

バカといえば美保の川内も、その部類かも知れない。だが日向は寡黙なだけに凄みがある。

 

「頼むから他所の鎮守府で流血惨事だけは避けて欲しい……」

私が聞こえよがしに言うと五月雨が目を丸くしていた。

 

「どちら様?」

刀に手をかけたまま入口で日向が小声で聞く。

その様子に私は、しまったと思った。

 

もし相手が、この部屋に私が居ることを知って尋ねてきたのなら、中から女性の声がしたら変な疑いを抱くだろう。

 

「……」

私の不安をよそに相手は何か答えたようだ。

 

日向は覗き窓から確認した後、振り返った。

「司令、技術参謀だが……どうする?」

 

そりゃ、答えるまでも無いだろう。

「入れてくれ」

 

「了解……」

日向はドアを開けた。

 

「ご苦労」

そう言いつつ入ってきたのは紛れもなく技術参謀だ。

 

彼女は日向が腰刀を手にしているのをチラッと見ても、まったく動じなかった。

ある面そういう物騒なものが彼女の身近には、常に在るんだろう。なにせ動く国家機密なんだから。

「スマンな司令。明日、発つことで打ち合わせをしておく必要があってな」

 

「ハッ。失念しておりました」

技術参謀もTシャツだぞ。女性ってのは臨機応変なんだなと妙に感心する。

 

そんな私の気持ちを察したのか彼女は言った。

「司令、もっと肩の力を抜け。疲れるぞ」

 

私は苦笑した。

(貴女に言われたく無い)

 

「よいしょっ」

彼女は空いているソファに腰を沈める。

日向は簡易キッチンで新しい飲みものを準備している。

 

「寛代がやっと寝てくれてな」

そういう彼女は母親の顔をしていた。

 

だがすぐに、いつもの参謀フェイスに早変わりした。そして敬礼をしようと立ち上がりかけた五月雨を制した。

 

「五月雨、本来ならお前た同席すべきではないが特別に許可する」

「はい」

「ただし、これから交わされる内容は一切他言無用。敵に捕まって拷問され命を落としたとしても口外禁止だ」

 

(おい、いきなりそこまで言うか?)

可哀想に五月雨は震えだしている。

 

それを見た技術参謀。

「嫌なら、退出しても良い」

 

(追い討ちをかけるなんて趣味が悪いな)

一瞬、部屋の空気が張り詰めた。

 

だが技術参謀は直ぐに柔らかい表情に戻った。

「スマンな五月雨。私の職業病だ……口外無用なのは事実だが」

 

そこで参謀は一呼吸置いた。

「お前は海軍を信頼しているのか?」

 

五月雨は、かすれたような声で答える。

「はい」

 

技術参謀は、深く腰をかけた。

「それなら良い。我々はクルーだからな」

 

それを聞いた五月雨は、急に明るくなって

「はい!」

と応えた。

 

それを見た技術参謀は笑った。

「良いぞ」

 

(何となく技術参謀って青葉さんに似てないか?)

私は、そんなことを思っていた。

 

きっと、この二人は諜報活動中も意気投合して情報収集していたのだろう。夕張さんも恐らく同類だし。

 

私は独りで苦笑した。

 

 

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※これは「艦これ」の二次創作です。

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サイトも遅々と整備中~(^_^;)

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PS:「みほ3ん」とは

「美保鎮守府:第三部」の略称です。

 

 


 
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