No.926490

MS少女設定01

ヒュムノさん

 「MS少女開発室」にて不定期で作成しているMS少女についての世界観設定等を書いていきます。
 前回「MS少女について、あれこれ」の記事と重複している部分や、内容が変更されている部分がありますのでご了承ください〆(・x・)

2017-10-17 00:12:29 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:729   閲覧ユーザー数:698

◇MS少女とは◇

 

〇MS少女の基本概念

 女性の姿を模した「フレーム」と呼ばれるモノに、コアである「ココロ・システム」を埋め込み、そこから発生するエネルギーを活用する為の外装を装着した自立機動型兵器の総称。そのほぼ全てが少女の姿をしている。

 MS少女の登場によって、それまで通常兵器では手の打ちようが無かった敵性機体群を撃破可能となった。更に感情を持つことで運用側とのコミュニケーションが容易となり、ココロ・システムの練度が上がることによってシステムが生産するエネルギー量の増加や、高度な作戦行動も可能になる。

 以上のことから考えれば、それまで人類が運用していた通常兵器と呼ばれる物と比較してMS少女の戦闘能力は極めて高いレベルに達する事となり、彼女達が活躍し始めてからというもの、この世界での兵器運用の概念はすっかり覆ってしまった。

 各陣営によってMS少女の構成や兵装は様々で、開発技術が確立されてからは徐々にではあるがその機体数を着実に増やしている。最初のMS少女を開発した連合軍が正規に建造された機体もあれば、アングラな技術を用いて秘密裏に開発される特殊なMS少女も存在する。

 彼女達が敵性機体を撃破可能な要因としては、彼女達のココロ・システムと呼ばれる中枢機関から発生する特殊な粒子が関係しているとも言われているが、大部分においてこのシステムはブラックボックス化されており、詳細は不明である。あるインタビュー記事には、MS少女の談話として「勇気に努力、気合や根性で敵をやっつけている」と語られていたが、全く科学的には根拠の無い内容であり、その発言の真意についての問い合わせが数多く寄せられたとか・・・・。

 MS少女が感情を持つことを利用して、プロパガンダに利用される機体や、MS少女同士でアイドルユニットを組ませ活動させている組織もあるらしい。

 

〇MS少女の大きさについて

 ほとんどの場合、MS少女の機体全高は装甲ユニット部分も含めて3M以下である。(専用装備やバックパック等の装備によりサイズがこの範疇に入らない場合もある)

 巨大な自立型機動兵器として建造する事自体は可能であったが、MS少女が人とのコミュニケーションを通じてその能力を上昇させていくという性質上、人に近しいサイズで開発する方が良いだろうと判断された。実際、親近感を覚える機体サイズで開発されたMS少女達は、ココロ・システムの能力発展という側面において非常に上手く機能している。

 これらの一般的な機体全高を持つスタンダードサイズのMS少女は、ハイグレード(HG)と呼ばれる。

 スタンダードサイズよりも大型の試作機的な立ち位置のMS少女も開発されているというデータが僅かではあるが存在し、それらはMGやPG等と区別される。

 

◇MS少女の機体構成について◇

 

〇ココロ・システム

 MS少女のコアユニットとして搭載されている謎のシステムで、一般的にはMS少女に感情をもたらす機能があるといわれている。一見すると同じに見えるココロ・システムでも個々で個性があるらしく、それがMS少女のそれぞれの性格を形作っており、後天的な要素で性格が変わってくる場合もあるらしい。

 ココロ・システムから発生した特殊なエネルギーが敵性機体に対する有効な攻撃手段とされ、各陣営はこぞってそのシステムを搭載したMS少女の開発に着手しているが、連合陣営から流出したコアユニットはその大部分がブラックボックス化されており、なぜMS少女が敵性機体に有効な兵器となり得ているのかを詳しく理解している者は殆どいないという。

 一般的な名称としてココロ・システムという名が使われるが、各陣営によってそのタイプが異なる場合があり、その場合は個別に「AGEシステム」や「ゼロ・システム」「K-N!ドライヴ」などと呼ばれることもある。

 

〇コアユニット

 全てのMS少女の体内に埋め込まれているココロ・システムを内包する器官。

 コアユニットが彼女達の体のどこにあるのかは公式には発表されておらず、その形状や大きさも不明である。特に出所が連合軍のコアユニットは、それ自体が強固なブラックボックスになっており、仮にMS少女を鹵獲して解体したとしても解析や開封することはできないという。(過去に製造段階のMS少女を盗み出し無理に解析しようとした研究者がいたらしいが、その研究者はある日を境に行方不明となっている。)

 コアユニットはその内包するココロ・システム毎に個性を持っており、更に個々でユニットから発生させられる敵性機体群を討つ特殊エネルギーの生産量も違うらしい。(練度の高いココロ・システムはより多くのエネルギーを生み出す)

 コアユニットで生産されるエネルギーは実質無尽蔵と言われているが、時間単位で生産可能なエネルギー量によって、MS少女毎の基本的な性能がある程度決定されている。仮に戦闘中にエネルギーを一時使い切ってしまったとしても彼女達が死んでしまうようなことは無く、稼働に必要なエネルギーが再生産されるまで動けなくなる程度である。

 

※MS少女の死亡認定

 戦場において敵性機体と交戦し、MS少女が稼働できない状態になる場合がある。(中破や大破とよばれる)MS装甲や基礎フレームの破損程度ならば現場や整備工場で修理して再び戦場へ復帰することも可能だが、戦闘時に「死亡認定」されたMS少女は、それ以降は破棄される。

 MS少女の「死亡認定」とは、修理や修復を行っても一切起動させる事が不可能な状態を指し、主にフレームの損傷が激しい場合に起こるが、そうでなくても「死亡認定」される場合があり、これが彼女達のコアユニットに何らかの問題が起きた事による機能停止なのではないかと噂されている。

 しかし、連合軍や独自にMS少女を製造している陣営いずれにおいてもコアユニットについては最重要機密とされ、死亡認定とコアユニットとの因果関係を検証する術は今のところ無いのが現状である。(この最重要機密を知り得るのは、MS少女を製造する部署の中のほんの一部だけとされ、人間がコアユニットの製造に関わっているのかどうかも疑わしい)

 

〇基礎フレーム

 素体部分は特殊なシリコン系構造材で構成されているため、ダメージに対してはさほどの防御性能を持たないが、高い柔軟性によって人間の様なしなやかな動きを再現している。

 更に外見に人感を持たせることで通常兵器と区別し、人間とのコミュニケーションを円滑に行えるようにと配慮されている。

 MS少女のフレームは状態によって区分けがされており、それらは「パッケージング」と呼ばれている。通常は複雑な構造を持つ手足までは設計されていないことが多いが(それらの部分は、完成時にはMS装甲に置き換わる為、作り込む意味は余り無いとされる)、特別に全身に渡って人感を持たせて製造されるMS少女のフレームは「フルパッケージ」と呼称される。しかし、フルパッケージの完全骨格タイプにおいては、シリコン構造材のフレームの上からMS装甲を取り付ける形式になるため、非戦闘時でのより自然な人感の再現や人らしい立ち振る舞いが可能になったが、一方で生産コストの増加や整備性が落ちる、戦場においては装甲との干渉によって稼働が制限されたり、防御力に不安が残ったりする等の問題が起きる。その為、実戦投入されるMS少女の多くでフルパッケージは採用されていない。

 更にはフレームとMS装甲の設計状態よって、脚部装甲など一部のMS装甲が取り外せる場合や、それが出来ない場合もある。それらは開発時期やどの陣営で開発された機体かを予想する目安となることもある。

 彼女達は兵器として運用されるという前提がある以上、過剰な人感は排するべきとの声もあがっているが(開発関係者が感情移入し過ぎて運用に支障が出るケースがあったらしい)、MS少女が人型をしている本来の理由を鑑みれば本末転倒ともいえる議論とも思われ、設計者達の中からは賛否が分かれるところである。

 

 シリコン構造材で覆われていない状態の製造開始時のMS少女は「ムーバブルスケルトン」と呼ばれているが、この状態のMS少女を現場の人間が目にする事は滅多に無く、製造工場のごく一部の部署でのみ扱っているらしい。(MS少女達も、自分のムーバブルスケルトンを晒すのは、人が裸を晒すことよりも恥ずかしいことだと話している)

 彼女達に生物の様な痛覚が存在する訳では無いので、フレームのシリコン構造材を剥ぎ取ればスケルトン部分を確認する事も可能ではある。

 尚、このムーバブルフレーム自体も特殊な技術を用いられて製造されるケースがあり、それらはサイコスケルトンやゼロスケルトン、Gスケルトン等と区別して呼ばれることがあるのだが、現場ではそのような中身での区別をすることはなく、あくまでも技術用語として稀に聞かれる程度である。

 

〇MS装甲

 基礎フレームに取り付けるMS少女専用に開発された各種装甲で、通常装甲とも呼ばれる。パーツ単位で外装として張り付けていくタイプや、腕部や脚部などの稼働部位までをもMS装甲で補うタイプまで様々な構成が存在する。

 パーツ単位で切り張りする構成は、防御力に不安が残る反面、運動性に優れており、最低限の装甲素材で完成させることが出来る為、兵器開発のコストが軽減される。(だといっても、このタイプのMS少女は基礎フレームが繊細で高価であることが多いので、一概に製造コストの削減に繋がるとは言えない)こちらは殆どの場合でMS装甲の脱着が可能となっている為、高級機と位置付けられることが多いようだ。

 一方、稼働部位まで装甲で補う一体化タイプは、パーツ単位で構成されたMS装甲と比べて運動性は低下するが、機体コンディションの安定性やパーツの堅牢さ、そしてそれ自体に装甲以外の機構や機能を盛り込むことが容易になっている。加えて、このタイプの機体は基礎フレームの段階で手足を作り込まれていない場合が多く、手足の無い状態のフレームに、別で製造したMS装甲の手足を、ムーバブルスケルトンを介して接続している。一体化タイプのMS少女は基本的に手足のMS装甲を取り外す事ができないので、戦闘中以外でも装甲は付けっぱなしである。

 実際のところは、幾らかの割合でパーツ構成を採用し、幾らかの割合で一体化構成を採用する陣営が多いので、彼女達の体の構成にばらつきが多い。

 MS装甲材質も、陣営によって相当なばらつきが見られ、各陣営は自分達が運用するMS少女が装備しているMS装甲についての製造方法等の詳細は明らかにしていない。(発表されているプロフィールには、単に「ガンダニウム合金」などと記載されているだけで、その金属については詳しく書かれていない)

 このようにMS装甲の構成については、各陣営によって多岐に渡って独自の技術や見解が存在し、現在においても新技術が次々と開発されている。それ故にMS少女の単純な戦闘能力、生存能力を左右することも多く、MS装甲はMS少女を戦闘兵器として構成する要素としても重要な位置を占めている。

 

〇各種武装

 MS少女専用に開発された戦闘用兵装。通常兵器とは異なりそのエネルギーはコアブロックから供給されている。武器によっては供給されたエネルギーを一時的に武器にプールしておく事も可能だが、そのエネルギーの放出にはMS少女による操作が必要らしい。

 MS少女特有のシステムによってのみ稼働し放出できるという特異な性質はあるものの、それ以外の部分においては発生させるエネルギー量の調節やエネルギーの性質を変換する等の加工が比較的容易である事から、各陣営で様々な技術が開発されている。

 

◇MS少女の種別について◇

 

〇ハイエンド機

 特殊な用途の為に設計されたり特別な性能を持っていたり、技術検証する為に開発されるなどしたMS少女達の総称。個々に高性能なココロ・システムを搭載し(これを俗にH型ともいう)多彩な感情表現を示したり高度な戦術的行動を行ったりすることが可能となっている。しかし、H型のココロ・システムは制御や製造が難しく、現存している数がかなり少数であることから、どのMS少女にも積むことができるものではない。

 更にいえば、H型のココロ・システムを搭載していれば無条件に強い機体である、ということではなく、逆に高性能なココロ・システムを積んでいることによって、あたかも人の様に精神的な成長を見せたりバイオリズムの波があったりする為、彼女達を扱う周りの人間達は細心の注意を払う必要がある。

 とはいえ、ハイエンド機には特別な装備や調整が施されていることが殆どなので、機体性能という点だけを見ればハイエンド機はほぼ全ての場合において量産型MS少女より優れていると考えても問題はない。H型のココロ・システムはL型のそれよりも限界練度が高く、練度が上がる事で多くのエネルギーを生産する事が可能になる。

 因みにH型のココロ・システムを搭載して建造されたMS少女には固有の名称が与えられる。

 

〇ローエンド機

 主に量産型のMS少女を指す。彼女達は簡易的なココロ・システムであるL型を搭載しており、その多くはハイエンドタイプを簡略化することで量産されたMS少女達である。

 量産型MS少女は、規格化された同じ外見の機体によって構成されることが多く(装備の差異などはある)、陣営毎にある程度の固有の特徴が見受けられるものの、それらが搭載するココロ・システムには殆ど差はない。

 L型のココロ・システムでは高度な作戦行動を行うことはできず人とも単純な意思疎通しか取ることができないが、そのお蔭で大雑把な指示で簡単に彼女達をコントロールすることも可能であり、ハイエンド機と比べて単純にローエンド機が劣っているとは限らない。

 L型のココロ・システムは比較的多数が出回っており、取り扱いの単純さも相まってMS少女建造技術を持つ陣営の殆どはハイエンド機を補助する形で量産型MS少女を複数配備することが見受けられる。しかし、中には量産型MS少女達で戦力をまかなっている部隊もいるようだ。L型はH型と比べてココロ・システムの限界練度が低いことも特徴の一つである。

 因みにL型のココロ・システムを搭載した量産型MS少女達は固有の名称を持たず、単に「じむちゃん」「ざくちゃん」などと呼ばれることが多い。

 

◇その他◇

 

〇ガンダムの称号

 ハイエンドMS少女の中でも特に特殊な機体には、その機体コードに「ガンダム」という称号が与えられる。この特殊な系統をカテゴライズする場合、それらは「ガンダムタイプ」や「G系」などと呼称されるようだ。

 ガンダムの名を冠するMS少女は例外なく超高性能かつ特殊な機能を持たされて建造されており、通常のハイエンド機と比べてその特殊性は抜きんでている。ココロ・システムはハイエイド機との区別は見られないが、各陣営で独自に改良したシステムを用いている場合が殆どであるようだ。

 しかし、ガンダムという名称については現在においても明確な区分けが存在しない為、単に「強い機体」「勝利祈願」といった気持ち的な部分や「組織の象徴」「売り文句」などとして同名称を用いる場合もあり、専門家の間でもガンダムという存在についてもっと明確に線引きするべき、との意見も挙がっている。

 

〇ファーストシリーズとは

 それまで対抗する術の無かった敵性機体群に対する切り札として製造された最初期のMS少女シリーズで、テスト機も含めて幾つかの機体が作られている。

 その内の1機である「ツヴァイ」が敵性機体を初めて撃破したその時から、人類の反撃が始まったといっても過言ではない、まさに伝説的なMS少女である。

 ファーストシリーズの中でロールアウトした順に「アイン」「ツヴァイ」「ドライ」「フィア」などと機体コードが付けられ、基礎フレームは殆どが同じ構造となっている。様々なテストの為にMS装甲は個体毎に差異が見られる。

 元は彼女達を総称して「ガンダム少女計画」と呼ばれており、この計画において試験生産された彼女達はガンダムとは呼ばれていなかったが、この偉業にあやかって特別なMS少女にガンダムという称号を与えることが世界中で流行している。

 

 ・・・・・とか、なんとか〆(・x・)<誤字脱字などはご容赦ください

 色々設定をでっちあげてみましたが、いかがでしょうか?

 あれこれ設定を作ってみても、それを書いた自分が忘れそうですけども・・・・・・。

 

 

 


 
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