No.92521

恋姫無双 擬人劉璋伝 「将軍」

リアルGさん

えらく間が空いてしまった

とりあえず 劉璋伝の6つ目です

2009-08-31 00:01:31 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:4160   閲覧ユーザー数:3493

 

 

 

遠くに邑が見えてきた

 

 

劉焉さんの話のとおりならば あそこが広漢郡 綿竹県

オレ達の目的地のはずだ

 

 

邑の周りには 多数の部隊が駐屯しているようだった

なんで不確定な言い方をしているかというと

なんつーか …………数えきれねぇ

マジで万単位の人がいるんじゃないかな

 

 

劉焉 「こっちだ 一刀」

 

 

劉焉さんは 部下に陣を張るよう指示を出し

オレを連れて 邑の中へと入っていった

 

 

街の建物は どれもこれも 木造だったり 土壁だったり

中華風で いかにも古そうな様式のものばかりだった

 

 

なんだろう? 建物は新しいのに 構造が古臭くて違和感がある

日○江○村というか 映画のセットというか 現実味が薄い

………………古代中国だから 当たり前なんだけどさ

真面目に異世界に来たなぁ って感じがする

 

 

おれは劉焉さんの後に続きながら 邑の真ん中にある建物へ向かって歩いて行った

 

 

その大きな建物は 邑の中枢にあたるようで

益州の各地から来た 偉い人たちが集まっているんだと

 

 

その偉い人の一人である義理の父親に連れられて行った場所で

『見目麗しい』なんて表現が カッチリはまるような若者と遭遇した

 

 

劉焉 「ここで少し待っていろ」

 

 

劉焉さんの指示通り 立ち止まって見ていると

若者と劉焉さんが親しげに声を掛け合い 

その後でオレの方を指し示し オレの説明をしているようだった

やや驚いたような表情を見せたけれど ……納得したのか 劉焉さんと一緒に此方の方へ歩いてきた

 

 

?? 「私の名は劉瑁だ よろしく頼むぞ 北郷」

一刀 「あ……はい よろしくお願いします……」

 

 

なんだかわからないままに挨拶をしていると 劉焉さんが説明してくれた

名前は劉瑁 劉焉さんの第3子で 劉家の長男 ……オレの義理の兄貴になるらしい

女の人のような綺麗な顔をしているけれど 声からして間違いなく男みたいだな

 

 

劉焉 「劉瑁よ旗下の『方々』にも よろしく伝えておいてくれ」

劉瑁 「わかりました 父上」

 

 

劉瑁……義兄さんに指示を告げると

劉焉……親父殿はオレを奥の部屋へと連れて入って行った

 

 

 

 

 

 

一刀が劉瑁と出会い 挨拶を交わしていた頃

別室にて 漢室に忠誠を誓う者達 4人が顔を合わせていた

 

 

?? 「やはり納得がいきませんよ 桔梗様! 紫苑様! 今まで暴動を抑えていたのは私達なのに……!」

紫苑 「焔耶ちゃん……」

 

 

焔耶の率直すぎる物言いに 紫苑と呼ばれた女性が苦笑を浮かべる

 

 

桔梗 「ひかえんか 焔耶 ……相手は漢監軍使者をも兼務しておられるのだぞ」

桔梗 「迂闊なことは口にするでない! ……わかったな?」

焔耶 「………………はい」

 

 

怖いもの知らずといった感じの焔耶も 桔梗と呼ばれる女性には頭があがらないようだ

一歩下がって控えている着物姿の女性が 薄い微笑を浮かべ その様子を見守っていた

 

 

焔耶 「…………私を笑うか? 張任」

張任 「いえ めっそうもない……」

張任 「ただ 漢藍軍使者様は怖うございますね 多大な権限をお持ちでいらっしゃいますから」

 

 

漢監軍使者……つまり皇帝に直属し 監軍部の長として教育・訓練を統轄するほか

勅命により"検閲使"として軍隊の検閲をも行う者達

その使者の讒言によっては 正規の兵も賊とみなされる事があるのである

 

 

朝廷の権威……自らの武を頼みとし 兵馬の血を払って戦ってきた魏延にとっては

最も忌み嫌うものであったかもしれない

 

 

 

 

 

 

劉焉……親父殿に連れられて 綿竹県の行政府の中にある とある一室へと連れて来られた

 

 

なんでも信の置ける武将さん達がいて 紹介してくれるって言うんだけど

当然 オレが今いる この舞台は『三国志』

お話しでしか知らなかった 本物の武将が見れるんだよな!

 

 

オレは 半ば観光するような気分で 親父殿とそこを訪れ

天幕の入り口をくぐった!

 

 

?? 「…………」

?? 「あらあらあらあら …………可愛い子ねぇ(小声」

?? 「ぱっと見は 軟弱だな」

?? 「この者が劉焉様の申されていた『アレ』なのですかな?」

劉焉 「そうだ……『これ』が『アレ』だ」

 

 

…………なんだぁ?

部屋の中には4人の 綺麗なお姉さん達がいた

 

 

これとかアレとか名前を使わずに話しをしているけれど オレのことを話してるってことくらいはわかる

…………『これ』はともかく『アレ』が何を指しているのかは わからないんだけれど

 

 

一刀 「あの……劉焉…さま この人達は……?」

劉焉 「ワシのことは父と呼ぶように申しておったはずだが?」

 

 

わ…わ…わかったからそう睨まないでくれよ! 呼ぶよ! 呼べばいいんだろ!?

 

 

一刀 「はい……親……じゃなくって えーと…………とうさん」

劉焉 「それじゃダメだ これからは仮にも宗室に名を連ねるのだからな……ワシのことは父上と呼べ」

一刀 「へ?…………ああ わかった…………ち 父上」

 

 

宗室なんて言われてもさっぱり意味がわからなかったが

後で聞いてみたところ「皇帝の血を引く一族」って意味らしい…………あれ?

じゃぁ 養子になろうとなんだろうと「宗室」になんて なれなくね?

そこを追求したところ 返ってきた答えはこうだ

 

 

劉焉 「ふ ふ ふ ……良いのだ……なにも神代の血流が 一本のみとは限らない……」

 

 

そう口にもらしたときの父上様の表情は 夢に見てうなされるほど あくどかった

マジで寒気がしたもんよ……思えばこの時に隙を見て逃げ出すべきだったのかもしれないな

 

 

劉焉 「紹介しよう 一刀よ ……この者達は皆 漢室に忠誠を払う将軍達だ」

一刀 「え? ……将軍?」

 

 

三国志で将軍って言ったら 当然身体がでっかくて ヒゲとかばんばんで

暑苦しそうなオッサンがほとんどだよな……

……なんで女の人なんだ?

 

 

オレはそんなに詳しい方じゃないけれど

武将と呼ばれる人達が 男性であるのは間違いない

コー○ーのSLG三国志とか やってたもんな

 

 

そんなオレの表情を見て 何かを感じたのか

ボーイッシュな髪型の女の娘が オレの方を睨んできた

 

 

?? 「なんだ? 私が将軍では不服か!?」

 

 

 

 

 

 

?? 「なんだ? 私が将軍では不服か!?」

 

 

ボーイッシュな髪型の娘が さも不機嫌そうに口を開く

胸を片方ずつ包みあげたような独特な衣装が その豊かな双丘を際立たせ

その先端が オレを指差すかのようにツンと上を向いていた

 

 

いやいやいやいや ……不服も何も 天を向いたロケット型のオッパイなんか

同級生じゃ 比べようもないくらい素晴し……ゴホンゴホン……そうじゃなくて

 

 

よくよく見たら 背後にやたらとデカイ 鋼の塊が置いてある

溶かして鋳型に流せば 釣鐘とか作れるんじゃねぇ?

その娘は 呆気にとられているオレの顔を見て なんだか威張るような笑みを浮かべた

 

 

?? 「どうした? 私の得物が気に入ったか?」

 

 

ゴリゴリと床を凹ませるような重量の鉄塊を さも軽々と持ち上げて見せる

 

 

…………ウソだろ? …………信じらんねぇ

あきらかに オレ数人分の重さはあるよな……アレ

 

 

どこからどう見てもナイスバデーな美少女が 口が裂けても軽いなどとは言えない鋼の塊を

まるで木の棒でも扱うように ポンポンと手の上で弾ませている……光景

 

 

どこだよ ここ……?  オレって厨二病患者だったっけか……

 

 

あまりのありえなさに 呆然となっていると

さも馬鹿にしたような表情で 轟然と言っ…………

 

 

?? 「私が将軍職にいるわけがわかったか? 軟弱者が ……コレに懲りたら二度となま……」

 

 

……言えなかった

ガツンッ! という凄まじく痛そうな音が響き その娘は頭を抑えて しゃがみこんでいた

 

 

?? 「い…痛いですよ 桔梗様! いきなり何をなさるんですか!?」

桔梗 「何をも糞もあるか! 愚か者! お前はワシの話を聞いておらなかったのか!?」

 

 

……なんだか 凄く怒られてる

焔耶ちゃん……だっけか 何か悪いことしてたっけか…………?

 

 

焔耶 「何の話しですか!? 私は 私達のことを疑っている軟弱者にですね!」

桔梗 「まだ言うか!」

 

 

本日2発目の拳骨と

本日2発目の火花が飛んだ…………めちゃくちゃ痛そうだな……アレ

 

 

?? 「焔耶ちゃん?」

焔耶 「…………紫苑様?」

 

 

武将というよりは 優しいお母さんといった感じの女性が

焔耶さんの隣に膝をついて話し始めた

 

 

 

紫苑 「……天の御使い様が降臨なさって その方を劉焉様が養子に迎えたって話しをしていたでしょう?」

焔耶 「…………あ」

紫苑 「それに 初めて会う方に 軟弱者だなんて失礼なこと言ってはダメよ?」

 

 

優しく諭され 少し気分が落ち着いたのか

立ち上がってからペコリと オレに頭を下げた

 

 

そうか ……オレって主家の御曹子になるのか ……実感ないわー

それよりも むしろ…………

 

 

…………断じて 胸の谷間に目を奪われたりしてないんだからねっ! ほんとだぞ!

 

 

 

 

 

 

その場で 彼女たち4人の名前を聞き 改めて驚愕したオレ

 

 

紫苑と呼ばれた母性あふれる人が 黄忠 漢升

五虎大将の一人で 老齢な武人…………のはずなんだけど

え!? なんで睨んでるの!? 若い! 若いですよ 黄忠さん!

 

 

桔梗と呼ばれていた……なんかエロい感じのお……お姉さんが 厳顔さん

背中に担いでる武器が なんかリボルバーっぽいんだけど

アリなのかな? この時代に……

 

 

んで ロケットおっぱいな怖い感じの娘 焔耶ちゃんが 魏延 文長

三國無双だと仮面をつけた野蛮人で 槍持って がに股で ウガーッウガーッとか言ってる男の……

うわぁっ! こっち睨んで鈍器で床を打ち鳴らすなよ! 何も言ってないだろ!? ( 口では )

 

 

…………はぁ 最後に 何故か和風の着物で杖を突いている娘が 張任

この娘だけ目をつぶって オレのほうを見ようとしてないみたい

いや 顔はこっちを向いているんだけどね

ゲームだと 能力値的にはそこそこ強くて ……ああ そうだ 龐統を討ち取った人だっけか

 

 

なんだかなぁ

 

 

こんな綺麗は人達を目の前に並べられて こちらが歴戦の武将ですよーとか言われても

現実味がないっていうか……

いや 魏延さんの怪力は見事でしたよ? だから睨まないでくださいよ

 

 

劉焉「だいたいの顔は覚えたかな? 一刀」

 

 

むさいオッサンの一言に なんだかオレは救われたような気がした

…………オレの認識からいくと 親父殿が一番 三国志してるもんな

 

 

一刀 「ええと……黄忠さんに厳顔さんに 魏延さんと張任さん ですね」

一刀 「オレは北……じゃない ええと 劉璋です」

一刀 「字が北郷で 真名が一刀です よろしくお願いします」

 

 

オレが改めて名を名乗ると……

 

 

焔耶 「なぁっ!?」

 

 

焔耶ちゃんを初め みなが驚愕の表情を浮かべていた

……オレ 変なこと言ってないよね??

 

 

みなが絶句する中で りゅ…親父殿が声を出した

 

 

劉焉 「はぁ~……元々 そういう風習を持っていなかったんだから わからないことも理解できるんだが」

劉焉 「…………いや ワシの説明が足りていなかったのだな…………」

 

深いため息を吐いた後

心底呆れたような口調で なぜ皆が絶句しているのかを教えてくれた

 

 

劉焉 「よいか? 一刀よ ……真名とは神聖なものなのだ」

劉焉 「たとえ耳にして知っていたとしても 本人の許しを得ることなく口にしようものなら」

劉焉 「それは 何物にも勝る侮辱 ……たとえ殺されても文句は言えぬ それほど大事なものなのだよ」

 

 

なんだかわからないが…………要するに 簡単に教えちゃ駄目ってことらしいな

オレからすると 名前一つに何を言っているんだ? って感じなんだけどさ

 

 

一刀 「なるほど……わかった」

劉焉 「さらにだ……」

 

 

まだ何かあるのかよ?

 

 

 

 

 

 

まだ何かあるのかよ?

 

 

劉焉 「宗室たる者は 真名を告げる相手を 限定して選ばねばならんのだ」

一刀 「限定?」

劉焉 「そうだ 正確には 生涯を共に歩むような異性……つまり伴侶にのみ告げることを許される」

一刀 「はんりょ?」

劉焉 「要するに 妻だ」

 

 

…………なんだと?

 

 

劉焉 「お前が この者達4人を妻として迎え入れるというのならば問題はないが……」

一刀 「うぇぇっ!? ちょっと待ってよ!?」

 

 

わけがわからん内に異世界に飛ばされたあげく

ついうっかりで結婚しろってのは …………いやいやいや ありえないだろう

焔耶ちゃんも「なんだとぉっ!?」とか言って マジ怒ってるし

…………心なしか 桔梗さんと紫苑さんが 満更でもないような顔をしてるのは何故ですか?

 

 

劉焉 「訂正するなら 今のうちだぞ?」

一刀 「するっ しときますっ!」

 

 

あったその日に 互いを知り合うでもなく結婚ってのは早すぎるよ

そう思い あわくって口にしたら

 

 

桔梗 「なんと お館様もつれないことをおっしゃる……」

一刀 「お お館様!?」

 

 

な 何言ってるの!? この人!

 

 

紫苑 「わたくしでしたら ご主人様の仰せのままに従いますのに……」

一刀 「ごっ ご主人!?」

 

 

焔耶 「桔梗様も 紫苑様も 何をおっしゃっているのですかっ!? あったその日に結婚などと!」

一刀 「そ そうだよ? 早すぎるからね?」

焔耶 「なんだ? じっくり見てから申し込むとでも言うつもりなのか!?」

一刀 「んなわけねぇだろ! 常識的にだ!」

 

 

桔梗 「紫苑よ ……やはり」

紫苑 「そうねぇ わたくし達 年上ですものねぇ……」

 

 

なっ なんでそんな寂しそうに!?

 

 

一刀 「いやっ! 年上とかじゃなくてですね!? お互いを知らないうちにですよ!?」

桔梗 「ではっ! じっくりと知り合った上では …………よろしいのですな♪」

紫苑 「あら♪」

 

 

声を遮られ しなを作られ すっげぇ色っぽい目で見つめられて

なさけないかな オレは自分でも抑えられないくらいにテンパってる

 

 

一刀 「たっ 確かにみんな美人だし 色っぽいし……」

一刀 「……でもですよ? オレってイヤなヤツかも知れないでしょ!?」

 

 

精一杯の抗弁をしたつもりだったのだけれど

最初に容姿を誉めたあたりで二人とも頬を赤らめて ……うう……そんな目で見つめないで!

 

 

桔梗 「…………ふふ♪ どうやら信用するには値するお方のようですな」

紫苑 「そうね♪ 初心で純真で ……食べちゃいたいくらい♪」

 

 

た…た…食べる ですか? どこをどんな風に食べるんだろ……(ゴク

……って何を期待してるんだ!? オレは!

 

 

 

 

 

 

そんな風に 内心で葛藤していると

二人は 心底真面目な表情で スッとオレの前に出てきたんだ

 

 

桔梗 「改めまして ……我が名は厳顔 真名は桔梗と申します これより先は是非とも桔梗とお呼び下され」

紫苑 「同じく 我が名は黄忠 漢升 真名は紫苑と申します わたくしも真名で ……紫苑とお呼び下さい」

 

 

オレは二人に 真名を捧げられた

…………え? ってことは結婚? オレ プロポーズされたの?

 

 

焔耶 「きっ 桔梗様! 何をおっしゃっているのか わかっておいでですかっ!?」

焔耶 「桔梗様の真名を よりにもよって このような得体の知れない者に……」

 

 

…………あ

今回も焔耶ちゃんは 全てを言い切ることができなかった

なぜかって?

 

 

焔耶 「桔梗様ぁ 痛いです……」

 

 

電光石火 …………桔梗さん 手が早いなぁ

 

 

桔梗 「だまらんかっ! これから主と仰ぐ方だぞ 真名を捧げるのは当然のことであろうが!?」

焔耶 「ぅ…わっわわわわ…私は納得できません!」

 

 

そう叫ぶと 焔耶ちゃんは部屋から飛び出してしまった

それを見た桔梗さんは さも申し訳ないという顔で オレに詫びを入れてきた

 

 

桔梗 「申し訳ありません 何分 頑固な娘でして……」

一刀 「い いや オレは構いませんよ」

紫苑 「お許しになられるのですか?」

一刀 「許すも何も  当然の反応だと思うし……」

 

 

しどろもどろで なんて言っていいかわからないオレに

助けの手が伸ばされた

 

 

劉焉 「やれやれ ……見ている分には飽きないが とりあえずはまとまったようだな」

劉焉 「大義名分も御旗もある 正式に 劉家に仕えてもらえるかな?」

紫苑 「はっ」

桔梗 「我ら両名 漢室の矛となり 逆賊を討ち果たしてみせましょう」

劉焉 「うむ よろしく頼むぞ」

 

 

なんだか うまくいったみたいでよかった……のかな?

いまいち現状がわからないけど 後で桔梗さんにでも聞いてみよう

 

 

桔梗 「張任よ お主もこれで構わぬな?」

張任 「ははっ」

 

 

張任さんの真名も教えてもらった

なんだかんだで どたばたしたけど 3人の女性に真名を許してもらったわけだ

…………で 結局オレは結婚するんだろうか…………?

 

 

 

 

 

 

桔梗さん達と名を交換しあった後

オレは親父殿に連れられて 邑を取り囲む城壁の上に連れてこられた

 

 

…………すげぇ

ここに歩いてくる時も見てて凄いと思ったけれど

頭上高くそびえる城壁 その上からの眺望は 遥か彼方まで見渡せる

 

 

一刀 「地球って マジで丸いんだよな……」

 

 

思わず そんな当たり前のことをつぶやいてしまった

いや 水平線は何度も目にしてるよ?

ただ 日本では地平線なんて まず拝めないからさ

かすかながら山なりに分かれている 空と大地の境を 感嘆の想いで眺めていた

 

 

紫苑 「クスッ♪ なにか珍しいものでも お見えになりましたか?」

 

 

紫苑さんが隣りに寄って 話しかけてくる

柔らかな風に運ばれてきた良い香りがオレの鼻腔をくすぐり

……う 腕に ……その……とっても大きくて魅惑的なアレの感触が……

あの……  すごく……大きいです   …………じゃなくってだな!

 

 

一刀 「あ あの ……近いですよね?」

紫苑 「寄っているんですのよ?」

一刀 「あの ……当っているんですけど」

紫苑 「あら? こういうのは お嫌いですか?」

 

 

耳元で囁かれる言葉

熱い吐息が オレの耳をくすぐって …………ヤバイ なんかゾクゾクしてきた

 

 

 

劉焉 「ウォッホン……」

紫苑 「小声) あら……」

 

 

怪しい笑みを浮かべながら そそくさと距離をとる紫苑さん

ありがとう親父…………

なんだか残念な気もしないではないけれど とりあえず心の平静は保てたよ

 

 

劉焉 「準備は整っているようだな……」

 

 

親父殿が 眼下を見下ろして 何かを確認しているようで……

オレも釣られて真下を覗き込むと

 

 

おびただしい数の人間が隊列を組み

数千人単位の四角い集団が 幾つも並んでいた

彼等の構える武器や 着込んでいる鎧が 時折光を反射してキラキラと輝いている

 

 

一刀 「これ全部兵士なんだよな? …………スゲー」

 

 

オレは 素直に驚いていたんだけれど

我らが親父殿は違う感想をもっているようだった

 

 

劉焉 「多くはない …………わずか5万にも満たない数だ」

 

 

周りを見回してみたら みんな同じような表情をしていやがるよ

まぁ 確かに 東京ビッグサイトのイベントなんかだと 55万人くるんだっけか?

 

 

でも その十分の一だとしても 全員が本物の武器を携えている光景なんて

どこに行ったところで お目になんか かかれないからな!

オレは眼下に広がる光景に心を弾ませながら …………映画のレッ○クリフより 絶対すごいって!

そんな事を考え 浮かれていた

 

 

 

 

 

そう 浮かれてやがったんだよ オレは  ………………マジで馬鹿くせぇ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( ゚Д゚)…………

 

( ゚ Д゚) 話しが進まない……

 

 

 

来週の~ とか言いながら 余裕でぶっちぎってますな Orz

 

次こそは頑張ります (本当か?

 

 

 

さぁ~て来週(?)のさz……お話しは

 

『俺様降臨?』

『どこに行ってもお勉強』

『献策するということ』………………の3本です♪

 

 

 

 

 

あ そうだ  会話文の頭にある人名ですが

 

本編にも出ているレギュラー陣は 基本的に真名

自分が勝手に出しているオリキャラは 基本的に姓名 で表記しております

 

統一感がないかもしれませんが なにとぞよしなにお願いいたします m( __ __ )m

 

 

 

 


 
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