No.914527

英雄伝説~光と闇の軌跡~エレボニアカオスルート

soranoさん

第49話

2017-07-17 21:30:59 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:680   閲覧ユーザー数:588

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~パンダグリュエル・パーティーホール~

 

「そ、そんな……!ただでさえ、メンフィル帝国との和解の為にエレボニア帝国は多くの領土を失う事になるのに、そこに加えて更にリベール王国にまでエレボニア帝国の領土を差し出して賠償金や謝罪金まで支払わないといけないなんて……!」

「今回の戦争と”ハーメルの惨劇”に対する償いでエレボニアは一体どのくらい衰退する事になるのだろうね……」

「しかもユーゲント皇帝陛下は死後代々のエレボニア皇家の方々が眠る墓地ではなく、ハーメル村跡に陛下のご遺体を埋めなければならないのですか………」

「二つ目の条件はユーゲント皇帝陛下にとってはある意味最も厳しい処罰になるだろうな………ユーゲント皇帝陛下だけは死後代々のエレボニア皇家の方々と共に眠る事すらも許されないのだからな……」

「”今後エレボニアは暗躍で領土を得る事は永遠に禁止する”って、完全に”内政干渉”じゃないか~!何様のつもりでそんな条件を出したんだよ、空の女神は~!」

「何様も何も”女神様”だから、エレボニアの政治に干渉してきたんじゃないの、”空の女神”は。」

「フン、自分の政策を空の女神が真っ向から禁じてきたと知れば、どんな反応をするだろうな、”鉄血宰相”は。」

「宰相閣下………」

エイドスがアルフィン皇女に要求した5つの償いの条件を知ったトワは悲痛そうな表情をし、ジョルジュは辛そうな表情で呟き、ラウラとアルゼイド子爵は重々しい様子を纏って呟き、不満げな表情で声をあげたミリアムにフィーは静かな表情で指摘し、鼻を鳴らして呆れた表情で呟いたユーシスの言葉を聞いたクレア大尉は辛そうな表情をした。

「……だけど、よくよく考えてみたら”空の女神”は当然の事しか要求していないわね。」

「セ、セリーヌ……?それは一体どういう意味なの……?」

静かな表情で呟いたセリーヌの言葉を聞いたその場にいる全員が驚いている中エマは困惑の表情でセリーヌに訊ねた。

「ハーメルの民達の墓を建ててエレボニア皇家や帝国政府が毎年墓参りする事もそうだけど、”ハーメルの惨劇”を闇に葬る事に決めて12年も隠蔽し続けてきたエレボニアの”皇”であるユーゲント皇帝が死者であるハーメルの民達に対してできる”償い”は死後の自分がハーメルの民達の下で眠る事くらいしかないと思うわ。」

「更にエレボニア帝国は”ハーメルの惨劇”を利用してリベール王国に冤罪を押し付けてリベール王国の領土を得る為に、”百日戦役”を起こしてリベールの民達や兵達の命を奪ったにも関わらず、エレボニアは冤罪を押し付けて戦争でリベールの民や兵達の命を奪った事についてリベールに賠償どころか謝罪すらも行わなかったのですから、それらに対する”負債”がリベールに謝罪金や賠償金を支払い、更に自国の領土や民達をリベールに差し出すという形で支払わなければならないという事も常識で考えれば仕方のない事かと。」

「そ、それは…………」

「シャロン……で、でも4つ目の条件―――ハーメルの惨劇公表後”空の女神”はリベール王家や王国政府を庇う宣言を出して、エレボニア皇家や帝国政府を庇う宣言をしない事を受け入れろだなんて、間違っていないかしら………?”空の女神”が要求した償いの条件は”空の女神”の怒りを鎮める為の条件なのに……」

セリーヌとシャロンの説明を聞いたマキアスは辛そうな表情で答えを濁し、アリサは悲しそうな表情をした後反論した。

 

「アリサさんが仰った指摘はアリシア女王陛下やクローディア王太女殿下も女神様に仰り、エレボニアの混乱を鎮める為にも女神様がエレボニアにもご協力して頂きたいと嘆願したのですが……その時女神様はエレボニアの混乱を女神様に頼らず自分達の力で乗り越える事や”ハーメルの惨劇”の真相を碌に調べる事もせずリベールに戦争を仕掛け、更には”ハーメルの惨劇”を隠蔽したエレボニア皇家や帝国政府に対する”空の女神の天罰”だと仰い、女王陛下達の嘆願を断りましたわ………」

「”空の女神の天罰”……か。」

「ハハ……まさに言葉通り私達エレボニア皇家や帝国政府にとっては”天罰”だね。”空の女神”が”ハーメル”の件でエレボニアに対して怒りを抱いている事を知ったエレボニアの民達の私達に対する怒りや不満を鎮める為には、”空の女神”自身の協力は必要なのに、それすらも許して貰えないんだからね……」

「殿下………」

アルフィン皇女の説明を聞いたガイウスは複雑そうな表情で呟き、疲れた表情で肩を落としたオリヴァルト皇子の様子をアルゼイド子爵は心配そうな表情で見つめていた。

「………皇女殿下。何故”空の女神”はハーメルの件に対する”償い”として最後の条件―――”今後エレボニアは暗躍で領土を得る事は永遠に禁止する”事を口されたのかの理由は伺っていないでしょうか?」

「いえ、理由については伺っておりません。………クレア大尉―――いえ、今までエレボニアを豊かにする為に様々な事をして来た”革新派”の方々には申し訳ありませんがわたくし個人としては暗躍をして他国の領土を手に入れるという卑劣なやり方は許せません。ですからわたくしは女神様が要求した最後の条件は女神様が口にされなくても守るべきだと思っております。」

「……そうだね。その事に関しては私も同じ意見だ。エレボニアが再び、”ハーメル”の件のような同じ欺瞞を犯す事は私も絶対に許さない。」

「………………」

自分の質問に対して決意の表情で答えたアルフィン皇女とアルフィン皇女の意見に同意したオリヴァルト皇子の答えを聞いたクレア大尉は辛そうな表情で黙り込んだ。

「む~、オジサンやボク達がエレボニアの為に今までやって来たことをエレボニア皇族のアルフィン皇女達が全否定するなんて、幾ら何でも酷いと思うんだけど~!」

「ちょっ、ミリアム!?幾ら何でも言い過ぎだぞ!」

「貴様………幾らクラスメイトだからと言って、貴様の殿下達に対する余りにも不敬なその発言は見逃せないぞ。」

「今すぐ殿下達に謝罪してください、ミリアムちゃん!ミリアムちゃんの先程の殿下達に対する言葉は完全に不敬罪に当たりますよ!?」

そして不満げな表情で声を上げたミリアムの反論を聞いたマキアスは焦り、ユーシスはミリアムを睨みつけ、クレア大尉は焦った様子でミリアムに注意した。

 

「ハハ、私達は気にしていないから、落ち着いてくれ。ミリアム君―――”革新派”の私達の考えに対する不満の言葉を受け止める事もまた、私達エレボニア皇家の”義務”だからね。」

「勿論わたくしも気にしておりませんからどうかお気になさらないでください。それに女神様が最後に仰った条件を破ってしまった場合、七耀教会からその破ってしまった方々に対する”処罰”を与えられてしまう事を考えると最もその条件に当てはまる可能性が高いのはミリアムさん達――――”革新派”なのですから、そのような条件を呑んだわたくしをミリアムさんが非難しても仕方ありませんわ。」

「へ……………」

「”最後の条件を破った場合、七耀教会から最後の条件を破った人達に対する処罰が与えられる”って………」

「七耀教会はどのような処罰を最後の条件を破った人達に与えるつもりなのですか?」

苦笑しているオリヴァルト皇子の後に答えたアルフィン皇女の答えを聞いたマキアスは呆けた声を出し、アリサは戸惑いの表情をし、ジョルジュは不安そうな表情でアルフィン皇女に訊ねた。

「七耀教会が最後の条件を破った方々を”外法認定”し、”星杯騎士団”に狩ってもらうとの事です。」

「な―――――」

「何ですって!?」

「よりにもよって、”外法認定”かよ……!」

「随分と思い切った事を考えたわね、”空の女神”は。」

アルフィン皇女の説明を聞いたクレア大尉は絶句し、サラは信じられない表情で声を上げ、トヴァルとセリーヌは厳しい表情をした。

「せ、”星杯騎士団”………?」

「七耀教会が関係しているのですから、恐らく七耀教会に所属している組織だと思うのですが……」

「”狩る”とは随分と物騒な言葉だな……」

「殿下達は”星杯騎士団”についてご存知なのですか?」

一方事情がわからないトワとエマは戸惑いの表情で呟き、ラウラは重々しい様子を纏って呟き、アルゼイド子爵はオリヴァルト皇子達に訊ねた。

 

「……ああ。アーティファクトが教会に管理されているという話は聞いたことがあると思うが……。その調査・回収を担当するのが『星杯騎士団』と呼ばれる組織さ。メンバーは非公開ながらかなりの凄腕が選ばれるらしい。」

「ちなみに”星杯騎士”の中には私達”執行者”や”蛇の使徒”と同等やそれ以上の使い手である方達も所属しているとの事ですわ。」

「ええっ!?し、七耀教会にそんな組織があったんですか!?」

「そう言えばわたしも七耀教会には”古代遺物(アーティファクト)”を回収する為の”裏の組織”があって、その組織に所属している神父やシスターは凄腕揃いで、どこかの猟兵団が古代遺物(アーティファクト)を手に入れようとしたけども七耀教会の使い手―――それもたった一人のシスターに潰されたって噂を聞いた事がある。」

「りょ、猟兵団がたった一人のシスターに潰されるって……!」

「フン、幾ら何でもそれは誇張された噂だろう。シスターがたった一人で猟兵団を潰す等、普通に考えてありえん。」

(その”ありえない事”ができるシスターに心当たりがある――――というかその場面を見た事があるんだよな………)

(その噂に出て来たシスターは間違いなく”守護騎士(ドミニオン)”第一位にして”最強の星杯騎士”―――”紅耀石(カーネリア)”でしょうね……)

(アハハ……セリカさんやリウイ陛下達を知っている私達からすれば、一人で猟兵団を潰す人なんて、セリカさん達と比べたら大した事はないと思ってしまいますよね………)

(ホントよね……セリカさん達の余りにも非常識過ぎる強さがあたし達の感覚を麻痺させるのよね………)

オリヴァルト皇子とシャロンの説明を聞いたエリオットは驚き、フィーの話を聞いて信じられない表情をしているマキアスにユーシスは呆れた表情で指摘し、猟兵団を一人で潰す人物について心当たりがあるトヴァルは疲れた表情をし、サラは苦笑し、苦笑しているアネラスに小声で囁かれたシェラザードは疲れた表情で同意した。

 

「アルフィン皇女殿下。先程”星杯騎士団”が”外法認定”した者達を”狩る”と仰っていたがそれはどういう意味なのだろうか?」

「それは………」

「……”星杯騎士団”には”古代遺物(アーティファクト)”の回収以外にも役目があってね……その役目とは後戻りできない”大罪人”――――七耀教会によって”外法認定”された者を”狩る”―――つまり、殺害する事も彼らの役目なんだ。」

ガイウスの疑問にアルフィン皇女が答えを濁している中オリヴァルト皇子はアルフィン皇女の代わりに答え

「そ、そんな……七耀教会がそんな事をしていたなんて………」

「そしてエレボニアの関係者が衰退したエレボニアの為に”空の女神”が皇女殿下に要求した最後の条件を破れば、その者達によって抹殺される事になってしまったのか………」

「フン、今までの事を考えればその抹殺対象は”鉄血宰相”もそうだがお前達”情報局”になる可能性が高いのだから、命が惜しければ今後は大人しくしておくのだな。」

「ぶ~……ボク達に何の恨みがあって、”空の女神”はそんな事を七耀教会にさせるんだよ~。」

オリヴァルト皇子の説明を聞いたトワは悲痛そうな表情をし、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って呟き、ユーシスはミリアムに忠告し、ミリアムは不満げな表情で頬を膨らませてエイドスに対しての恨み言を口にした。

「……ま、”星杯騎士団”の連中からすれば結社の最高幹部のヴィータもそうだけど、アタシ達”魔女の眷属(ヘクセンブリード)”も”外法”かもしれないわね。」

「そうね………遥か昔私達の先祖が”魔女の眷属(ヘクセンブリード)”に伝わっている秘術を悪しき事に使った事から”魔女狩り”が行われた事によって、私達”魔女の眷属(ヘクセンブリード)”が世間から追われ、決して誰にも見つからないように隠れて生きるようになったと伝えられているものね………」

「エマ………」

それぞれ重々しい様子を纏っているセリーヌとエマの会話を聞いたアリサは心配そうな表情でエマを見つめていた。

 

「―――横から口で挟むようで悪いけど、その”外法認定”の件でカシウス先生から貴方達”Ⅶ組”に伝えて欲しいって頼まれている”忠告”があるわ。」

「え………ぼ、僕達にですか?」

「カシウス卿は我等にどのような”忠告”をされたのでしょうか?」

シェラザードの話を聞いたエリオットは戸惑い、ラウラは真剣な表情でシェラザードに訊ねた。

「『帝国解放戦線のリーダーにしてお前達のクラスメイト―――クロウ・アームブラストも今回の和解調印式によって七耀教会に”外法認定”された可能性が考えられる。クラスメイトとして彼が今まで犯した罪を生きて償って欲しいと願っているのならば、”特務部隊”の指揮下に入るか、ゼムリア大陸に降臨した”空の女神”エイドスを探し出して彼女に頼る事だ』―――との事よ。」

そしてシェラザードは驚愕の事実をアリサ達に伝えた。

 


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