No.906435

真・恋姫外史 がんばれ一刀お笑い道中~僕が外史に降りた理由~ 第四話

アキナスさん

学業だけでは・・・・・・

2017-05-20 18:24:46 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2978   閲覧ユーザー数:2538

「あ~~・・・・・・疲れた」

 

トントンと肩を叩きながら城内を歩く一刀。

 

中庭近くまで来た所で、気合の入った声と金属音が聞こえてきた。

 

足を止め、音の発生源を確かめようと辺りを見渡すと、雪蓮と祭が稽古の真っ最中だった。

 

その凄まじさに、思わず見入ってしまう一刀。

 

結局、稽古が終わるまで一刀はずっと二人の姿を見つめていた。

 

 

 

それから十分ほど経った後、二人は手を止めていた。

 

そして、その時初めて一刀がこちらを見ていた事に気づく。

 

「あら?一刀じゃない」

 

「二人で稽古?」

 

「そう。私が一対一で戦える相手なんてそういないから、たまにだけど祭に相手してもらってるのよ」

 

「策殿の相手は老体には堪えるんじゃが、いい酒をくれるというのでな」

 

「なるほど」

 

「ところで一刀、勉強の方は順調?」

 

「・・・・・・まあ」

 

そういいつつため息をつく一刀。

 

「何かあったの?」

 

「いや、ただ紙芝居のおかげで結構字が分かるようになってきたから、本を使って勉強しようってノンタンが言ってきて」

 

「・・・・・・ああ」

 

「なるほどのう」

 

得心したように頷く雪蓮と祭。

 

「本で発情するとか、凄い体質だったんだな」

 

「もしかして、もうヤっちゃった?」

 

「・・・・・・いや」

 

直球で聞いてくる雪蓮に対し、首を横に振る一刀。

 

「あらそうなの?別に穏がいいならそのまま別の勉強に入っても良かったんじゃない?」

 

「据え膳食わぬは男の恥と言うではないか」

 

「媚薬入ったような状態で迫られても・・・・・・それに今日は俺の好きな歴史の勉強だったから、むしろムカついた」

 

ムスッとした表情で語る一刀。

 

「だから、勉強に使うものとは別に書庫から借りてた本を使わせてもらった」

 

「本って、どんな本?」

 

「三流の娯楽小説。それを机の左側に広げておいたら、発情収まってた」

 

「その手があったか」

 

「どうして誰も気付かなかったのかしら・・・・・・」

 

「後は普通に勉強できた。この方法なら普通に好きなだけ本が読めるはずなのに、ノンタンが不満顔だったのが良く分からなかったけど」

 

「穏にとっては性的興奮も読書の一つだから、普通に読むだけじゃ物足りなかったんじゃない?」

 

「救いようが無いのお・・・・・・」

 

微妙な顔で肩を竦める雪蓮と祭だった・・・・・・

 

 

 

 

 

「しかし、激しい稽古だったなあ。といっても、動きが早すぎて良く見えなかったけど」

 

「そういえば、一刀は武の心得は無いの?」

 

「爺さんから道場剣術を少々。まあ大して上達しなかったし、あんまり面白くなかったからよくさぼって怒られてたっけ・・・・・・」

 

遠い目をする一刀。

 

「しかしこんな時代じゃ。自分の身を守れる程度の武を身につけておかんと困りものじゃぞ?」

 

「そうなんだけど、剣はなぁ・・・・・・」

 

「だったら、剣以外を試してみればいいんじゃない?」

 

「あ、そっか」

 

雪蓮の一言がきっかけとなり、一刀に合った武器を見つける為、三人は武器庫へと向かった。

 

 

 

 

 

武器庫から持ち出してきた様々な武器を、一刀は雪蓮と祭の指導の下、一通り扱って見る事にした。

 

まずは槍。

 

「ふん!」

 

「腰が入ってないわよ!」

 

斧。

 

「どっせい!」

 

「斧に振り回されてどうする!」

 

弓。

 

「ああ、あさっての方向に・・・・・・」

 

「見ておれんわ・・・・・・」

 

などなど、たいていの武器を試したが、最初からまともに扱える武器などあるはずもない。

 

とにかく、一通り試した一刀が最終的に手に取った武器は・・・・・・・紐状の鞭だった。

 

「何でそれを選んだの?」

 

「ん~~、面白そうだったから?それに、扱うのに力はそんなにいらなそうだし」

 

「それはそうじゃが、扱うには技術が必要じゃぞ?」

 

「じゃあ練習あるのみだな」

 

「ま、そうなるわね」

 

こうして日々の勉強に、鞭の練習が追加された一刀だったとさ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

一刀くんのメインウェポンが決まったようです。

 

どれだけ使うことになるかは分かりませんけどね。

 

ではまた次回・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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