俺は今、おやつ作りをしているッ！

数日前の真奈美さんの誕生日、ケーキをほとんど食べられなかった
絹枝が不憫だと、真奈美さんが気を回したのだ

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真奈美「キヌちゃん　今日は資格試験でしたよね？
きっと疲れて帰ってくるから、甘いもの喜びますよ」

意気込んだものの、このクリームをかき回すのがきつい。
はじめ彼女が必死にやっていたのを見るに見かねて代わったんだけど
人力だと腕がだるいのだ
機械のやつがあればもっと楽なんだろうけど…

真奈美「三好さんの分も作りましょう」

俺「う、うん」

台所に響くカチャカチャとかき回す音、結構うるさいとは思うのだが
彼女は集中して作業していた。神経質な自分には無理だろう

真奈美「料理はするんですけど、お菓子はほとんどやったことがないんですよ」

俺「料理、凄く上手だよね。手際もいいし。
小さい頃から好きでやってたとか？」

ちょっと彼女の表情が曇った
真奈美「...教え込まれたって、感じです」

彼女について褒められるような話題を振ったつもりが
逆の結果になってしまったな…
それが顔に出たのか、彼女はにこっと笑って

真奈美「ふふっ、ほっぺにクリームついてますよ」
気を遣ってくれたのかさっきの笑顔に戻ってくれた

俺「え？」

真奈美「取りましょうか？」
彼女が脇にあるふきんに目をやる

１.　お願いしちゃおうかな
２.　自分で取るよ
３. 気づいたらさっさと拭けよ