No.90293

幻想卿に男が降り立ったようです7

kikiさん

はい!新作です。ちょっと新キャラ匂わせてるんですよw。、、、ま、出す予定までまだ間があるんですがww
ではどぞー

2009-08-18 02:46:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1005   閲覧ユーザー数:931

「ふぁわ~、、、おはよー」

珍しく遅くにおきてしまった。朝の7時。何時もならメシを作っている時間帯だが、、

怖い三道を普通に本を借りれると思い歩き詰め屋敷に到着してもイベントの嵐。ゆっくりぐったりした状態で長い階段を上り神社に辿り着いた時点で意識が途切れてる。

 

なぜか断片断片に記憶のシーンがあり、そこにはなぜか魔理沙が泡を吹いて寝転がっていたが、、ナゼ寝ていたのかは覚えてません。

なぜか二の腕が痛いです。まるでラリアットでも決めたかのような、、

 

ゆっくり起き出し先に起きていた霊夢に声をかける。

「あぁおはよ。アンタ、もうご飯できてるわよ。さっさと食べちゃいなさい」

そこにはちゃぶ台、そこに座ろうとすると魔理沙がいた

「お。魔理沙、おはよう」

あいさつするとなぜかビクッ!とからだを跳ねさせながら汗をだらだら流し

「お、、!おぉおはよぉなんだぜぇええぇ!」

大声で切羽詰った様な声をだした

「うぉ!、、ぉ、、おお元気だなぁ、、、て!どうした!おま、、首に青いアザできてんじゃねーか!」

首にくっきり浮かぶ痛々しい青アザが痛々しく光る。

それを見て大声を上げる俺をみてさらにビクリと体を跳ねさせ後ろにズザーっと下がっていく

「イ、、いろいろあったんだぜ!!?!いろいろとぉお?!」

「そ、、そうなのか?てか声のトーン間違ってるぞ魔理沙?」

そう声をかけた瞬間に霊夢が御飯を持ってきた

        

 

 

    

                                   *

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?散歩?」

霊夢はコクリとうなずく

「そうよ。どーも、あんたを帰したくても返せない状態の様だし、長い間滞在してる事も考えて置くと、ここいらの地域も知っていて損はないでしょ?」

額についた汗を拭いながらふぅ、と息を吐く様がなんか色っぽい。

「、、でもなぁー、、」

こっちに来てから人を信じるという事を捨てるべきなのかと最近考えてる。

なんか、よくわからんが、昨日何か人を信じる事を捨てるべきと教えられた気がする。

「まぁそうだけどねぇー。あんたを長い間滞在させる気はないし、、けど、まあ保険よ、保険」

そう言って俺は結局出歩くことにする。

 

場所は霊夢に教えられたルートだ。

行き着く場所は大きな湖だそうで、オレは長い長い道を歩いている。

後ろには何故か魔理沙がくっついており、さっきビクビクするのも忘れた様に元気に箒を振り回しながら歩いている。

 

「、、、で魔理沙。こっちで合ってんだよな?」

「そうだなぁー。霊夢が言ってるのはこっちで合ってるわ、」

元気で笑顔満天、そんな表情は美しいが、なんかイラッときたのはなぜ?

 

「こっちに来たらおもしろいのに会えるって言ってたよな?霊夢。なんのことなんだろう、、」

「面白いもの?」

魔理沙はそう言って少し考え込むようにう~んと唸ったが、すぐにピンと頭に!マークが浮かんだ

 

「あぁ。確かにバカに会えるなぁ(笑)」

「バカ?」

「そ。バーカだよばーか(笑)」

 

元気に笑顔弾ませて歩く魔理沙をみてオレは頭に?マークを浮かべる。

 

バカ、、、ダレが?

 

 

 

                                *

 

 

 

 

 

 

 

「で、、、でけええええええええええええ!」

そこに広がるのは、、どうみても海だった。

琵琶湖レベルなんじゃねえかここ!!(見たこと無いけど!)

 

 

オレの田舎は山の中心にある為、水と言ったら川か池程度で、湖と言える代物はなかった。海も珍しいもんで、そう滅多に見に行ける距離でもないわけで、

それであるのにここに行き着いて大量の水を見た瞬間自分の年も忘れて大声を出していた。

「そか?わたしは見慣れてしまってどうも思わないんだが、、ていうか、神雅はそんなにココが珍しいか?」

「そりゃ!コンだけ水があるのはめずら、、、、、ん?」

オレはなぜか固まってしまった。

 

「?どうした?」

 

「いや、魔理沙がおかしかったとかじゃなくてさ、なんか、、湖に波が、、、湖に波なんて立つもんなのか、、、?」

「、、あぁ。早速来たか~」

魔理沙が何故か屈む。

帽子を押さえ箒を地面に置きぐわぁと勢いをつけしゃがみ込むもんだからビックリしてしまった。

「、、え?どうした魔理、、「ちょ!すぐしゃがまないと、、!」

へ?とオレが意味がわからず頭を掻いている時なぜか横からも声が聞こえる

遠かったがどんどん近づいてきてなんといってるか聞こえてくる。

湖の上に小さな影が浮かび上がってきて、そして近づいてきて、、

「、、、、、、ぁぁああアタイってえええさいきょーーーねえええええええええ!!!!」

「え、、、ええええええええ!!子供が飛んで来ぐえぶぜぶほぉー!!」

顔面に突っ込んできたのは蒼い服を着た子供だったが、なぜかソレは水面を水平に飛んできて完璧な頭突き(ヘッドボンバー)を決めてきた。

水の上をすべるように飛んできて喰らったヘッドブォンバーは大ダメージで、体中をビクビクさせながらオレは10mを軽く超えてずるるるぅ~っと顔面に子供をめり込ませながらずっていった、、、、。

 

「あ~ぁ、だからしゃがめって言ったのに、、、、」

「そ、、それを早く、、いえ、、グフ」

ぷるぷるしながらオレは意識を黒色に染めていった

 

 

                               *

 

「、、で?だれなんだこの子供は」

オレは意識を復活させ今正座している魔理沙に問いかけている

その突っ込んできた青い服をきた女の子は頭にアニメみたいなたんこぶを作り俺が十字のでかいテープを張ってやった。そして後ろで楽しそうに後ろで空中を飛び回ってる。もうこの光景にも慣れてきたぜ、、、フッ、

「あぁー。いや、説明も何もただのばか、、」

「魔理沙。それは説明じゃないんだ知ってたか知ってましたか知っておりましたかぁぁ~?!(怒)」

「わ、わかったから顔近い!おまえ今ので顔面凄い事起こってるんだから近寄らないでくれ怖いから!」

オレの頬は完璧に腫れ上がり面白い状態になってしまった、

目にまで影響が来てる位だからスゴイダメージだったんだと実感する

正座が辛そうに足を組み直してる魔理沙を激しく追及しながらやっとまともな答えが返ってき始めた。

 

「ちるの?それがこの子の名前か?」

 

「そうだよ。まぁ、、ここにすんでる妖精だよ、ここでは俗に言う「主」に当たるんだが、、まぁバカなもんだから舐められまくってるよ。バカだから!(大事な事なんで二回言いました)」

 

「ばか、、てなぁー。お前子供なんだから甘く見てやれよー」

 

「いや。どうせ不死なんだしいいじゃねえかだぜ。どうせ二分もすれば自分が何されてたか覚えてないんだから」

 

「、、いや。それはナイ」

 

「いや。あるんだってば。じゃあ、証拠見せてやるよ」

そういってチルノを手招きして呼び寄せる魔理沙

 

「なんだ~!まじょ~!」

そうしてタタタっと走ってくる子供を小突いて転ばせた

「ぐぇ!なにするんだまじょー!」

「うるさい⑨」

⑨?意味がわからん、、がなんかイラッときてるこのこ!!え?!ダメな意味なのかよ!

「むかぁぁあああああああ!言ったなクロイのおおおお!!」

そういってぶんぶん腕を振って突っ込もうとするが魔理沙が頭を抑えこみ近寄れない。

 

「バカ。バカチルノ。ばかようせい。バカ氷。アホ⑨」

 

連続で暴言を吐く魔理沙。、、あ!んのバカ!泣きかけてんじゃねえか!

 

「あ、、あたい、、ぇ、、あたい、、はぁ、、」

エグエグといい始めた頃にそこら辺に落ちてる石を差し出す

 

「コレ。地上では滅多に落ちてない超有名鉱石なんだぜ!もう私持っててもアレだしやるよ!持ってたらお前を皆うらやましががるぞ!」

 

おいおい、、そんなみえみえの嘘こんな子供でもだまされるわけ、、

 

「うぉおおおお!ほんとに!やったああああああ!!」

ウソオオオオオオオオン!!

 

そしてウォー!スゲー! といいながら喜ぶ子供に聞こえない様に影で

(、、なぁ?バカだろう?)と囁かれ(う、、ぉ、、ぇぇえ~、、、)おれは半ば呆れて相槌を打っていたらチルノがこちらに飛んで来る。もう矢と変わらんスピードでつ、、突っ込んでくる?!!

 

「うわあああああ!!なんだなんだ!!あっぶうう!脇の間抜けてった!なんだいきなりー!!」

 

「あぁーあ。」

魔理沙がそう言っている

「あいつまたケンカ売りに行くのかぁー。まだアレ信じてんだなぁー」

そう愚痴ってる

「え?アレって?」

そうオレが追求するとアイツの口からとんでもない爆弾が飛び出した

「幻想卿のやつみんなにケンカ売ったらお前は最強になれるって言ったらずっとやってんだよぉ。もうかれこれ2週間ぐらい?」

 

、、、、、、、、、、、、、は?

「いやぁーwもう今霊夢にケンカ売りまくって負けまくってるからそろそろ諦めてもいいと思うんだけどなぁー」

「、、、こっちこい魔理沙」

「ん?なんだよ神ま、、s、、ちょ、、、こわ、、なんでそんなハ般若面を被った様な形相は、、え?ちょ、、いや、いかないよ?そんな顔で行くアホはいない、、、」

「うるさああああい!こっちこいっていってんだろがクソ黒まじょおおお!!」

「ちょ!ぅ、、、わ!信じられん力!お前何者!てかなんでそんな眉間に青筋寄せてんだよ、、、うゎ!ちょ!まて!焦るな!なにに焦ってるか沸け判らんが焦ってワ負けなんだぞギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

 

無限に続く様な声も数秒したらピタリと止まりなんにもしなくなった、、次音が鳴り出すのは20秒後である、、、、

 

 

20秒後、、

魔理沙は壁に貼り付けられている。俺はそこらにある小さい石を持ちぶんぶん魔理沙に振りかぶり投げつける。

「ちょ!あぶぶ!やめ!ごーめん!なんで怒ってるか判んないけどギリギリだから!当たるからいつかはー!!!」

 

「あたんないよ!俺元野球部のエースだし!まっかせろオオおおおおおこらああああああ!!」

 

「頭に青筋作って言う一言じゃない!?も、もうちょい落ち着いて投げ、、ぎゃー!石の破片が目に入ったああああああああ!」

 

いろいろ話をしている内にチルノは帰ってきた。体中ボロボロになり服は所々チリチリに焼けている。

「あ!チルノ!だいじょうぶかー!」

近寄るとなぜか目がギランと光る

 

ドーン!そんな音が地面から響いて飛んで来る

「うぉ!またかよっ!なんで?!」

飛んで来てなにか大声を言って突っ込む少女はある意味異例中の異例だと思いますはい。

「ああアタイってえええええさいきょおおねえええええええええええ!!」

そういいながら手に氷を作りだし投げつけてくる。でかい氷の砲弾は俺の左手で弾き落す

大きな氷の砲弾の影でスピードをあげている少女がどてっぱらに突っ込んでくる

「う、、お!」

だめだ!かわせない、、!!

そうなった時咄嗟に左手がでる。左手は上から下に叩く形であるが、コレほどのスピードの物を片手で止めるのは無理だ!

 

手が突っ込んでくる青い髪の頭に触れるとバチンッ!と割れる音がするするとその頭は下にずれて地面にガッッツウウウン!と凄い音を立てて突っ込む「え?」俺は予想してたのと違う状態にびびッた。小さく呻く声が聞こえたかと思えば「あたいってぇ、、さいきょー、、、、ね、、ぐふ」

ばたりと倒れる。、、、なんだこの子。が、自分の左手を見る。これ、不思議な力だけじゃなくてもいいんだ、、、。そう思っていると、地面がさっきぐらりと揺れる、突っ込んだせいだろうが、そのせいで湖の水がこっちに押し寄せてくるのは予想外だ!

 

「うぁああああああああああああああああああああ!!!!!」

チルノを担いで必死に走る。湖の淵に穴が開いたせいと思われるが、この水エグイ!どうにかして!津波となんらかわんねえよ!

 

必死に走るが相手は大自然だ。叶うわけもなく俺を包もうとする。

くっそ!

そう思って左手を突き出し振り返る。

もしかしたら左手で弾き返せるかも、、なんて思ったが思い違いだったらしい。

水にずぶりと左手が包まれるだけで弾き帰す様な事はなかった。

「チぃー!」

俺は舌打ちをするが水がオレ達を包み込み息を吐き出させる。

スゴイスピードとなった水はまるでコンクリートのように硬く、体に当たると衝撃が走る。

水が俺の肺に溜まった空気は叩き付けられる衝撃でなくなり、水が鼻や口に入り込む。

激しい苦しさと痛みが一瞬できるが一瞬でなくなる。どうしてなのかわからないが、痛みはなくなり苦しみだけが残り、次は苦しみもなくなっていく。津波は凄い流れの渦で、その中をぐるぐる回される度に気持ち悪かったものがなくなってしまう。

やべ、、もうだめか、、、

そう思っているとなぜか津波ごしに見る青い太陽はいつもの太陽の色に戻った。

そう思った瞬間俺はグンッ!と引力に吸い込まれる様に地面に突っ込んだ。

それにより口から水がガボッとでてきて苦しみも痛みも戻ってくる。

「ガホッゲホ、、、、ぇ、、な、、なに、、、が、、」

そう思った瞬間ハッとする。「チ、チルノは!」そうして右手を見るとその中では女の子がぐぇ、としたような顔をして延びている

「、、よか、、ぁ、、」

 

息を軽く吐くと目がかすむ。なんでだろうか、凄くねむくなってまぶたが重い、

どんどん閉じてきた頃に微かな影が見える。そこにあったのは人影だ。腰に自分よりずっと大き大剣を刺した様な人影、、それを見ながら意識を暗転させていった、、、

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

                                     *

 

 

「、、あれ?」

俺は意識を取り戻し最初に見たのは、、、どアップ女の子の顔、

「あ、おきたぞー!巫女―!」

「う、、うぉおおお!!!」

俺はズズーッ!と後ろに下がる。寝転がっていたはずだがもうなにがなんだかわからずもう必死にそのどアップの顔から逃げ出した。ガツン!と音を立てて俺は頭を柱に打ちつけ息を押し殺しごろごろ転げ割る。そして痛みを感じたまま顔を上げるとそこにいたのは

チルノだった。

「、、うぉ、、ち、、チルノか、、、ぃ、、」

そして周りを見渡すとそこは霊夢の神社だった。

俺は寝巻きに着替えられており布団に突っ込まれていた。あれ?俺湖の水を受けて倒れたんじゃ、、、

「あたしがあんたたちを拾ったのよ。」

「あ、、、霊夢」

霊夢がそこには立っている。いつもどおりの巫女らしくない巫女服を着ている。

「様子見にいったらなんかずぶぬれで倒れてるんだもの」    

「あ、、あぁいろいろあってな」

「なんでずぶぬれなのよ。アンタたち湖に突っ込んだとかじゃないわよね?」

「いや。どっちかというと地面に、、」

「はぁ?」

ぁあイヤ、別に と言っていると俺はあの影を思い出した。

影、まるで腰に大剣を持っている様な影、、、どう見ても人だったけど、、もしかして、あの人が水を、、、なんて。

「そりゃないかー。」

「?なんのこと?」

「あ、いやなんでも、、」

、、、あれ?なにか忘れてる様な、、、、、、  

 

             

 

 

                  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「、、、私を忘れるなよ、、、おい、、」壁に張り付いたままぐったり水浸しの黒いものは動けないまま固まっていた。

 

 


 
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