No.89435

真・恋姫†無双 ~魏~ 終焉後物語6

harutoさん

こんにちわharutoです。
話が進んでいない?
気にしない!!

熱読してもらえれば光栄です^^

2009-08-12 11:23:03 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:12339   閲覧ユーザー数:8623

翠「おらおらぁ」

 

鈴々「どんどんこいなのだ」

 

警備兵「うおぉぉぉ―」

 

演習場には戦場さながらの雰囲気が漂っていた。

 

蒲公英「ちょっと、お姉様も鈴々も気合い入れすぎじゃない」

 

二人の様子を横目に見ながらも兵の相手をしていた。

 

警備兵A「くっ!」

 

警備兵B「さすがは、蜀の方々まったく歯が立たない」

 

簡単にあしらわれてはいたが全員が楽しそうにしていていた。

 

一刀「うんうん、いい感じだ」

 

その様子を見ていた一刀は満足していた。

 

桃香「?負けてるのにこれでいいんですか」

 

一刀「ん?あぁ、いいんですよこれで。」

 

桃香「そういうものなのかなぁ」

 

一刀「気になるようでしたらあとで三人に聞いてみてください」

 

そう言って視線を元に戻した。

 

既に決着がつき、ほとんどの警備兵が疲労から倒れこんでいた。

 

一刀「そこまで!!」

 

終わりの合図が響き渡った。

 

一刀「張飛さん、馬超さん、馬岱さんありがとうございました」

 

ほんの少しではあるが息のあがっていた三人に声をかけた。

 

桃香「みんなお疲れさま」

 

蒲公英「あー、疲れたぁ」

 

翠「ったく、お前は鍛練がたりないな」

 

鈴々「そうなのだ、たんぽぽは弱いのだ」

 

蒲公英「なっ!?お姉様や鈴々のような化物と一緒にしないでください」

 

翠「お前なぁ」

 

鈴々「鈴々は化物じゃないのだ」

 

桃香「まぁまぁ。そういえば、魏光さんがあの演習に満足していたんだけど、みんなは戦っててどう思った?」

 

翠「んっ?そうだな。兵の質だけで言えばあたしや鈴々の隊のほうが上だったな」

 

鈴々「そうなのだ、強くはなかったのだ」

 

桃香「そうなんだ」

 

翠「ただ・・・」

 

桃香「ただ?」

 

翠「なんだかやりにくかったんだよなぁ」

 

桃香「?」

 

鈴々「鈴々もそう思ったのだ。別に強いわけでもなかったのに案外倒すまでに時間がかかったのだ」

 

二人は同じ違和感を抱いていた。

 

戦いは実力が拮抗していなければ数合も打ち合わぬうちに決着がつく場合が多い。

 

それが将と一般兵ではそれ以上のスピードで決着がつく。

 

しかし、三人は警備兵レベルの相手に普段の倍以上の時間を要した。

 

その理由は彼らの戦い方にあるのだが、彼女たちはそれに気づいていなかった。

 

ただ一人を除いて・・・

朱里「魏光さん。よろしいですか?」

 

一刀「なんですか?」

 

朱里「あの戦い方は魏光さんが教えられたんですか?」

 

一刀「えっ?はい、そうですよ」

 

朱里「では、2週間でどうやってあれ程の部隊に?」

 

一刀「・・・・・・」

 

朱里の言葉を聞き、一刀は言葉が出てこなかった。

 

朱里「最近、南陽が盗賊に襲われたという話を聞きました。しかし、それを青年が一人で解決したそうです」

 

一刀「そうですね」

 

朱里「街の人が言うにはその青年の方はここ何ヵ月か前にこの南陽に住みはじめたそうです」

 

朱里は止めることなく話を続けた。

 

朱里「聞いた話ではありますが、その方はあまりこの大陸のことはわからないといっていたそうです。もともと、他の街と交流の無い村の人間だからと」

 

ここ数か月で一刀が街のみんなに話してきた“魏光”としての造り上げた素性だった。

 

朱里「では、なぜその人は桃香様を一目で判断することができたのでしょうか」

 

一刀「・・・・・・・」

 

朱里「桃香様の横にいた私たちのことも知っていたのはなおさら不可解なことです。翠さん達は武将として名も馳せていますが、私は名は知られていても顔の方は他国の方に知られていることはほとんどありません」

 

一刀は一度も目を離さず朱里の話を聞いていた。

 

朱里「それにあなたは私たちを見た瞬間に誰かわかっていた様子でしたし」

 

一刀「(見られてたのか・・・)」

 

朱里「私はあなたが悪い方には見えません。でもあなたは何かを隠している。魏光さん、あなたはいったい何者なのですか?」

 

一刀「・・・・・・」

 

朱里「・・・・・・」

 

二人の間に沈黙が続いた。

 

しかし、その沈黙を破ったのは、笑い声だった。

 

一刀「・・・・・ぷっ・・あっはははは」

 

朱里「ふぇ!?」

 

思いもしていなかった反応が返ってきた。

 

一刀「ははは。いや、ごめんなさい。一日で調べあげられた上にそこまで見抜かれてるなんて」

 

自分が積み上げる嘘などいつかばれる日がくるとは思ってはいたが、

 

まさか、こんなに早いとは思っていなかった。

 

一刀「そうですね。俺はあなたたちを知っていました。何度も見かけたことがあったので。」

 

朱里「では、何で嘘をついてまで南陽に」

 

一刀「あっ、諸葛亮さんそれは違います」

 

朱里「?」

 

一刀「俺の言っていることは偽りであって真実でもあるんですよ」

 

朱里はその言葉が理解できなかった。

 

一刀「だから、今俺から話せることはまったく無いんですよ」

 

一刀はこちらに戻ってきて初めていつも通りの笑顔をしていた。

 

朱里からすれば、納得のいく解答ではなかった。

 

しかし、いつの間にかその笑顔に魅入ってしまっていた。

 

一刀「あの諸葛亮さん?」

 

朱里「は、はひ?!あっすいませんでしゅ、少しぼーっとしてしまってですね!」

 

一刀「お、落ち着いてください」

 

朱里「あぅー」

 

自分の失態に落ち込んでいる。

 

一刀「あはは、そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ」

 

朱里「うぅー、では警備隊の訓練は何をしていらっしゃったんですか?」

 

一刀「あぁ、訓練の内容ですか、それはですね・・・」

 

説明をしようとした矢先二人を呼ぶ声が聞こえてきた。

 

鈴々「朱里―!にいちゃーん!早く来るのだ。鈴々はお腹が減ったのだ!!」

 

たんぽぽ「たんぽぽもお腹すいたー」

 

翠「お前らなぁ・・」

 

桃香「私もお腹すきましたー」

 

翠「桃香様まで・・・」

 

食事をご馳走する代わりに兵と演習をしてほしいと頼んでいたことをすっかり忘れていた。

 

一刀「ごめんなさい、今行きます」

 

四人の声に応えて、

 

一刀「その話はまた後でしますよ。食事が終わったあとにでも」

 

朱里「ふふ、そうですね。そうしないとみんなに怒られてしまいそうですし」

 

一刀「みんなもうちに来てくれ。今日は俺がご馳走するから」

 

疲れ切っていた兵たちにも声をかけると、

 

警備兵「お前らぁ早く片付けて魏光さんの店に向かうぞぉー」

 

うおぉぉぉぉぉぉ――!!

 

普段は見られない速さで片付けをしていった。

 

朱里「慕われていますね」

 

一刀「んー、まぁ嫌われてはいないと思いますよ」

 

鈴々「二人とも早くするのだー!!」

 

催促の言葉が再び聞こえてきた。

 

一刀&朱里「はーい」

 

声があってしまい二人は顔を見合わせて笑ってしまった。

 

先ほどまで朱里に問い詰められていたとはいえ、一刀は気持ちが軽くなっていた。

 

久しぶりに心から笑えたこととこちらの人間が自分が考えているほど甘くはなかったことがひどくうれしかった。

 

やっぱり嘘を突き通すのは一筋縄ではいかないか・・・、

 

そんなことを思いながら蒼蓮と李淵の待つ店へとむかった

〈そのころ洛陽では・・・〉

 

南陽に向けて出発しようとする三人の姿があった。

 

霞『ほな、みんな行ってくるわ」

 

風「では、行ってきまーす」

 

秋蘭「あぁ、道中は気を付けてくれ」

 

稟「風、寝てばかりではいけませんよ」

 

風『稟ちゃん・・・風のことをどう思ってるかわかる一言ですね」

 

桂花「霞、風!少しでもダメだったらつれてこなくていいんだからね」

 

霞「あのなぁ・・・まぁ本当に使えんやつだったらそうするわ」

 

宝譿「全く、わがままなやつだぜ」

 

風「むむむ、ホウケイそれは言わない約束ですよ」

 

季衣「霞ちゃん、おいしいお土産お願いね」

 

流琉「もう、季衣ったら・・・」

 

霞「おぅ、まかしとき季衣っち。しっかりこうてきてあげるわ」

 

華林「じゃあ、霞。風と商人のおじさんを頼んだわよ。」

 

華林の言葉を受け取ると、三人は南陽に向けて馬をすすめた。

 

商人「いやぁ、こんなすごい方に護衛していただけるなんて光栄ですな」

 

楽しそうに笑いながら話しかけてきた。

 

霞「そうやろ!これ以上の護衛なんてないんやから、な風!」

 

風「ぐぅ・・・」

 

霞「って、寝るの早いわぁー!」

 

ぺちっ!

 

馬上で素早いツッコミが入った。

 

風「おぉ!なにやら反応をしにくい言葉が来たかと思ったら恐ろしいほどの睡魔が」

 

霞「反応しにくいって風っち・・・案外冷たいなぁ」

 

宝譿「まっ、そう落ち込むんじゃないぜ」

 

霞「人形に慰められてもなぁ・・・」

 

商人「あっははは、お頼もしいお二方だな、全く」

 

霞「いや、おっちゃんもそこ笑うところちゃうで」

 

人数が少ないにも関わらず賑やかな三人。

 

南陽に着くまで楽しい旅になるだろうと考えていた。

 

しかし、三人はこの先で起こる出来事を知る由もなかった。

・ ・ ・ 雑 談 ・ ・ ・

 

更新遅くなりました。

 

今回はあまりどころか、ほとんど話が進んでいませんね。

 

特に発展も無かったですし、

 

でも、ここがきりが良かったんです。

 

許してください!!

 

まぁ、それはさておき・・・

 

内容についてですが、

 

あまり話すことも無いのですが、

 

一応、一刀君が作り上げている自分の設定についてお話しておきます。

 

南陽に来てから彼は、地図に乗っていない村の一族という設定で通しています。

 

もともと、一刀君のいた世界は地図には載っていないですし、

 

そこはそういうところから取っています。

 

あと、村の一族にしたのは必要以上に自分のあるいは、村の情報を

 

外に漏らしてはいけない掟があるという設定にしやすかったからでしょう

 

しかし!!

 

そんな安易な設定をしたから、

 

朱里さんにばれてしまったのです。

 

たぶん、冥琳にも風にも雛里にも稟にも穏にもばれていたでしょう。

 

亞莎はどうかな・・・

 

えっ?桂花はって?

 

いやあの子は華琳LOVEで男嫌いだからいいんですよ(笑

 

とまあそんな感じな一刀君なわけですよ。

 

 

そういえば、みなさん。

 

聞きたいことがあるのですが、

 

もし、今後のお話を考えているときに2通りの進め方を考えてしまったらどうしますか??

 

1 片方だけ書く

2 どっちも無理やり入れる

3 いっそのこと2通り書く

4 その他

 

よろしければ、コメなりあしあとのところなりで意見が聞けたらと思います。

 

 

いつも、支援、コメント、閲覧してくださってる方ありがとうございます。

 

 

 

それではまた次のお話でお会いしましょう (・ω・)ノシ

 


 
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