No.88839

月夜桜花【第二部 約束の地へ】

烏丸さん

まだこの作品は煮詰まっていないんですが、興味をもたれた肩は是非、お読みください!!
(ホント、まとまっていなくてすみません)

2009-08-09 00:13:17 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:659   閲覧ユーザー数:626

一、約束の地へ

誰かが俺のことを呼ぶ、

「―、平気ですか?今、私が助けます」

少女の声が聞こえた、俺の体に少女が手をかざす。

「―やめろ…」

そして―が呪文を唱える

「我が汝の名において、治癒転換魔法を施し、―をこの者に、転移させる」

あたりに虹色の光が灯り、次の瞬間

「治癒転換魔法発動!」

―の声に合わせ魔法が発動する。

そして、何かの衝撃と共に、俺の背中には大きく綺麗な片羽が付いた。

意識が薄れ行くなか目の前に狂うように咲き乱れる桜と、血の海、そして、その血の海に片羽の少女が倒れていくのが見えた。そして、世界が暗転した…。

 

「いやー、しっかし、いつ来ても綺麗だなー」

親父の声に起こされて、俺は車の窓から外を見た、ここは鎌倉のとある町だ。

そこには綺麗な山並みと町を守るように咲いている桜があった。

俺は、親父の勝手な引越しに引っ張られて、ここに引っ越して来た。

 

「で、親父ここはいったい何処?」

俺の不安な声に

「あれ?覚えてないのか?お前が生まれた町だよ、何年か前に東京で暮らすと言って、上京する前の町だよ、それと、俺が育った町でもあり、母さんと出会った町で、というか、前にそう言ってなかったっか?」

「あーあ、ゴメンゴメン、寝ぼけていたものだから分からなかった。そういえば、今、俺が十六歳で、お袋が交通事故で亡くなったのが、俺が十歳の時だから、お袋が死んでもう六年になるのか、そうだよな親父?」

俺の質問に親父は答えた

「ああそうだ…」

こんな暗い話から始まった俺の生活、そして、この日が運命への一歩でもあった。


 
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