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SAO~黒を冠する戦士たち~ 英雄外伝 第13話 とある店にて、剛腕のレクス登場

グルメ96さん

どうもグルメです。たぶん今年最後の投稿になると思います。年末はいろいろ忙しいものでして・・・。

さて、今回のお話はゼウスが言っていた‘剛腕’と呼ばれる人物が現れます。いったいどのような人物なのか・・。

それでは、どうぞ。

2016-12-20 12:02:07 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:789   閲覧ユーザー数:785

 

 

 

 

 

第13話 とある店にて、剛腕のレクス登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第11層主街区タフトから離れた人気が少ない路地裏に一軒の店があった。名は『メイド・イン・ヘブン』

どっかで聞いたことのあるフレーズだが、今はおいといて・・・・・

店の中は左側にバーカウンター、右側にテーブルがいくつかあり、いかにも映画とかで出てくるような店内にゼウスはいた。

 

「う~ん、ちょっと違うな。もう少し酸味が必要だな。」

 

バーカウンターに立っているのは、この店のオーナーのゼウスである。この店は町のNPCからゼウスが買い取ったもので、ゼウスの住み込み場所でもあり、昼はカフェで夜はバーと二つの顔を持っていた。1人で切り盛りしているわけでもなく、NPCの店員に任せたままで、ゼウスはたまに客に対して接待する程度で、売上はそこそこ、だがゼウス本人は「静かな店」を目指しているため繁盛させる気はなく、他のプレイヤーに知られずひっそりとこの店を営業しているのだった。

 

「だいぶよくなったけど、何かたりないね・・。」

 

さて、彼はさっきから木の実を銀のコップに入れては、かき混ぜて飲んでは、また、木の実をいれてかき混ぜて飲むということを繰り返していた。何をしていかというと現実世界でのカクテルの味を再現しているのだった。姉妹と別れた後、真っ先に店に向い事前に採取していた木の実を使って試行錯誤を繰り返していた。いくつか再現出来ているが、それでも10種類ほどしか出来ておらず、もっと数を増やして客に提供できるようにしたいと考えていた。

 

 

カランカラ~ン

 

 

店のドアがあき、ベルが響いた。「お客かな?」と思ったゼウスだが今の時間帯は夜のバーの準備も兼ねて営業を止めている時で、出入りはできるようにドアは開いているがドア前に「準備中」の看板を出してたはず・・そんなことを考えながらとりあえず。

 

「まだ、開いてないよ」

 

そう言って、カクテルの再現に没頭するゼウス、すると足音が響きゆっくりこっちに向かってきた。

 

「・・・・ん?」

 

足音が止まったと思うと、いきなり辺りが暗くなった。ここで初めて動作を止めて、上目目線で見た。そこには2メートルくらいはあるだろう、茶色のマントで身体を隠した大男が立っていた。

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

大男はゼウスを見下ろしていた。顔色を変えずただ、ゼウスを見下ろしており、ゼウスもまた上目で何も言わずに大男を見つめていた。数秒間この状態が続いた。そして、先に口を開いたのはゼウスだった。

 

「よう、レクス。おかえり。」

 

「ああ・・・・・。」

 

 

ガシッ

 

 

ゼウスがニッと歯を見せて笑うと、レクスと呼ばれる大男は口元をほころばせてつぶやき、二人は自分の利き手で腕相撲するかのように腕を組んだ。二人の腕の大きさを見るとゼウスよりひとまわりレクスの方が大きく、そして力もあった。元に今、腕相撲のようになっており、ゼウスが押し負けていたのだった。ゼウスの腕が水平に傾こうとしたとき。

 

「降参、やっぱりレクスの力には敵わないな。」

 

「これもシステムの恩恵に過ぎない・・・」

 

腕を離して降参するゼウス、レクスも腕を離されて下すのだった。

彼の名はレクス。‘剛腕’の異名を持つゼウスの親友だ。

普段はソロで活動しており、完全習得している採掘スキルを使って黙々と鉱石を採掘しており、採掘した鉱石は店や一般プレイヤーの所に赴いて売りさばいている。またの名を「歩く鉱石屋」とも呼ばれている。

 

「ゼウスさん」

 

「おっさん」

 

レクスの後ろから声がした。すると、ひょこっとマヤとカヤが顔を出してきた。レクスはとにかく体格がでかい。この姉妹はパッと見て高校生くらいだと思うのだがレクスが二人の真ん中に入ると、どうも二人が子供に見えてしまうのだった。このことを口に出そうと思ったが落ちが見えているのでゼウスはグッと言うのをこらえた。

 

「おぉ、お前らも無事に帰ってきたか。疲れただろう、まぁ、とりあえず座れや。」

 

三人に座るように勧めるとそれぞれカウンターの席に座っていった。ゼウスは飲み物を適当に出して三人が少し落ち着いてから再び、口を開いた。

 

「で、結果はどうだった?」

 

ゼウスが聞くとマヤとカヤは顔を見合わせてうなずきマヤが口を開いた。

 

「俺達はレクスと合流したあと、レクスの採掘休憩をはさみながら軍の行方を追った、そしたら・・・。」

 

マヤはこれまで見てきたことをゼウスに話した。要約すると・・・・

 

・マヤ達が軍を見つけた時にはボスに挑んでおり、ものの1分もたたないうちに半壊滅状態、軍は戦意喪失、脱出をこころみる者もいるも、結晶が使えなかった。

 

・そこに、キリト、アスナ、そして、ギルド‘風林火山’がやってきて、キリト以外が軍の救出に入り、キリトはただ、1人ボスに挑んでそのまま倒してしまった。

 

話しをまとめるとこうなった。

 

話しを聞き終え、マヤが飲み物を含んで一息ついたところで、気になったことを訪ねた。

 

「話しから察すると、よくバレなかったよな。隠れるとこなんてあったのか?」

 

「ああ、それは・・「それは、私が持っていた‘リフレクション結晶’を使ったからです。」

 

マヤの話を遮るかのようにベルが鳴り、話を割って入ってきたのは白い服に黒のミニスカート、そして腰の周りにはポーチなどつけた少女だった。

 

 

 

 

Tobecontnued…

 

 

 

 

簡単キャラ紹介

 

 

 

 

レクス(CV立木文彦)

 

SAOプレイヤーの1人で2メートルくらいの身長を持つ大男。口数は少ないが思慮深く、物事をよく見ているため的確な発言が多い。普段は完全習得している採掘スキルを使って鉱石などを採掘しており、店や一般プレイヤーの所に赴いては売り捌いている。通称「歩く鉱石屋」、リズベットやルナリオも彼が採掘した鉱石を買ったことがあり、なにげに常連さんだったりする。

‘剛腕’の異名を持ち、その名の通り尋常ではない力(パワー)と筋力を兼ね揃えている。もっとも、その力(パワー)には秘密があるのだが・・・・。

ゼウスとはこの世界で親友関係を築き、エドともそれなりに親交があったりする。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

13話いかがだったでしょうか? レクスの容姿などの元ネタはキングダムハーツシリーズよりⅩⅢ機関の‘レクセウス’です。この物語の中でトップの力と筋力を兼ね備えています。もしかするとSAOゲームの中で一番の筋力と力(パワー)の持ち主かもしれません。もちろんそれには、秘密があります。その秘密も先の話で分かってくるとおもいます。力(パワー)キャラですので、力を活かした活躍をさせたいですね。

 

 

 

次回、話しを割って入ってきた謎の少女が登場。そして、第三者視点から見た74層ボス攻略の話です。

 

 

 

 

それでは、少し早いですが良いお年をお迎えください。

 

 

では、また・・・・。

 


 
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