No.881092

真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間

hoi2さん

未来の真桜が斬魔に連れていかれるなか、一刀達は密かに未来に来ていた
そして、決戦を前に『限界突破』の鍛練をしていた
残る日数のなか、一刀達は会得することができるのだろうか?

2016-11-27 19:23:34 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1454   閲覧ユーザー数:1405

 

 

 

 

 

 

 

 

『限界突破』の鍛練を未来の者達全員含めて行うも、そう簡単には会得出来ない

鍛練を始めて早3日………

残り4日で誰か一人でも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『限界突破』を会得出来るのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  六節 ~未来決戦への誓い~

 

 

 

蓮華「……………会得まで、まだ掛かりそうだわ…」

 

 

美羽「気の扱いは何とかなったのじゃが、妾達には難し過ぎるのじゃ……」

 

 

『次元の狭間』にて鍛練中であった者達は一時の休憩をしていた

 

 

ぶっ続けで鍛練をやるのは体に負担が掛かりすぎるので、一刀が取り入れたのだ

 

 

明命(未来)「全くもって難しいのです………

流石は一刀様です」

 

 

全員がその場に座り込んだり、立ち尽くしたりしている中、未来の明命は一刀を見る

 

 

一刀「そうなのかな…………」

 

 

左慈「何回言わせんだ、『限界突破』を会得出来たのはそれ相応の実力があるからだ

てめぇにはその実力があるってことだろ」

 

 

左慈は白い目で一刀を見る

 

 

左慈「ったく、いい加減嫌味も程々にしとけよ?」

 

 

一刀「嫌味を言ってるつもりは毛頭ないんだが………」

 

 

一刀(未来)「(…何時もこんなやり取りをしてたのか、俺は………

何と言うか………コントみたいだな……)」

 

 

端から見ている未来の一刀は『鬼神』を吸いながらそんな事を思っていた

 

 

華琳「喧嘩はそれくらいにしておきなさい、2人とも」

 

 

華琳は両手を叩き、仲裁に入る

 

 

一刀「喧嘩はしてないんだけど………」

 

 

左慈「っけ!!!」

 

 

左慈はそっぽを向いて煙草を吸い始める

 

 

于吉「まぁ、喧嘩するほど何とやらですよ」

 

 

于吉は微笑みながら言う

 

 

左慈「于吉……冗談も程々にしやがれ」

 

 

左慈は顰めっ面で于吉に忠告する

 

 

于吉「事実を言っただけなのですがねぇ………

又はニコチン中毒ですかねぇ……いやはや、そろそろ治療が必要のようですね」

 

 

于吉は惚けた表情で言う

 

 

 

 

 

一刀「………んで、状況は芳しくないの?皆」

 

 

一刀は話題を無理矢理戻す

 

 

春蘭「見ての通りだ、イマイチコツが掴めん」

 

 

春蘭は腕を組んで首を傾げる

 

 

冥琳「我々軍師達は気の扱い方に幾分慣れてきた

簡単な応用にも対応できるから、後は複雑な応用といったところか……」

 

 

一刀(未来)「俺達は『限界突破』の鍛練を開始したばかりだから、まだ不明点が多い」

 

 

全員の状況を確認した一刀は頭を抱える

 

 

一刀「(不味いな…………最悪、『限界突破』会得は俺だけになるかもな……)」

 

 

一刀は腕を組み、苦しい表情となる

 

 

雪蓮「本当にもう少しなんだけどね……」

 

 

雪蓮(未来)「強くなっているのは感覚的に分かるわ

けどね、会得出来るかと言われると耳が痛いわ」

 

 

2人の雪蓮が思い思いの言葉を並べる

 

 

 

 

一刀「……………」

 

 

愛紗「ご主人様………」

 

 

一刀の考える仕草に愛紗は心配の表情で声をかける

 

 

一刀「………『限界突破』の鍛練をしつつ、『大陸五虎将』は『龍天五獄隊』の仮想鍛練をしてくれ」

 

 

思春「『龍天五獄隊』の仮想鍛練か……」

 

 

思春は一刀の言葉を復唱する

 

 

一刀「確実に『龍天五獄隊』と刃を交えるのは『大陸五虎将』になる筈だ

奴等の個々の強さは一度、戦ったから分かるだろ?」

 

 

春蘭「まぁ、確かにそうだが……」

 

 

霞「組合せ的にはウチは風刻になるやろうな……

あいつ、絡繰人間で一番速いんから」

 

 

霞は腕を組んでふと、思い出す

 

 

恋「……恋の相手、恐らく氷柱………

雰囲気で分かる……あいつ、面倒………」

 

 

恋は真剣な表情で言う

 

 

春蘭「私は誰の相手であろうと、負ける気はない

だが、私の勘では炎掌……あやつが私の相手になりそうだ」

 

 

春蘭は『七星餓狼』を握り締める

 

 

思春「………雷昇だな、奴は私が斬る」

 

 

思春の眼光を鋭くする

 

 

愛紗「闇霊………隊長同士か……」

 

 

愛紗はボソリと呟く

 

 

一刀「それぞれ無理な注文になるかもしれないが、やるしかない」

 

 

一刀(未来)「残りは斬魔と龍天……

斬魔に至っては、闘いが始まってから掌を見せたことがない

能力値が未知数だ、油断出来ないぞ」

 

 

蓮華(未来)「勿論、首謀者の龍天もね

奴の強さは絡繰人間の頂点の筈…

あやつも斬魔同様……強さが分からないわ」

 

 

于吉「何れにせよ、全員を倒さなければ勝利はありません」

 

 

于吉が口を開くと、卑弥呼も話し出す

 

 

卑弥呼「迅……龍天は倭国におる頃から天才的な頭脳の持ち主じゃった

そんな奴が暴走をしたら、何をしでかすか分からぬ

このまま生かしおくわけにはいかぬ……」

 

 

七乃「その為には、時間を有効活用しなければなりませんね」

 

 

翠「よっしゃ、それならとっとと再開しようぜ!」

 

 

翠の言葉に全員が頷く

 

 

 

 

一刀「………貂蝉」

 

 

貂蝉「あらん?何かしらん?ご主人様」

 

 

鍛練を開始した者達から離れていた一刀は貂蝉を呼び出す

 

 

一刀「(この外史を覆う『結界』の謎は解けそうか?)」

 

 

貂蝉「(それなんだけどねぇ、やっぱりかなり複雑な物みたいなのよん

前にも于吉ちゃんが言っていたけど、解明するのに時間が掛かりそうなのよん)」

 

 

貂蝉の溜め息混じりの声に一刀は目付きを鋭くする

 

 

一刀「(……まさか、管理者か?)」

 

 

貂蝉「それすらも不明なのよ……

ただ、これ程までの『結界』をしかも外史に張り付けるとなると相当、手練れよん」

 

 

その話を聞いていた左慈が歩み寄る

 

 

左慈「それこそ『聖十迴(せいとかい)』の方々じゃねぇとな」

 

 

貂蝉「左慈ちゃん、それはないんじゃないかしらん?」

 

 

貂蝉は苦笑いで答える

 

 

一刀「『聖十迴』?何だそれ……」

 

 

聞きなれない言葉に一刀は疑問符を浮かべる

 

 

左慈「過去に管理者界で初めて『限界突破』を習得した10人のことだ

その偉大さから、管理者界の重鎮として今でも君臨し続けているんだ」

 

 

貂蝉「今では『限界突破』と呼んでるけど、『聖十迴』の皆さんの『限界突破』は『元祖・限界突破』と呼んでるのよ

ご主人様の習得した『限界突破』と形状が異なるからねぇ……」

 

 

左慈「因みにだが、卑弥呼の師匠・韓さんは『聖十迴』のメンバーだ」

 

 

一刀「本当に凄い人なんだな、韓さんは……」

 

 

一刀は話を聞いて関心する

 

 

左慈「話は戻すが、これ程強力な『結界』を張れるとするなら『聖十迴』のメンバーじゃないと辻褄が合わねぇ

だが、『聖十迴』はこんな大罪を犯す筈がねぇ」

 

 

一刀「そうなると別の要因か?」

 

 

一刀の疑問に貂蝉が答える

 

 

貂蝉「何とも言えないわん

『禁止術』を使って教化すれば出来ないことはないしねん

そうなると、可能性は無限大よ?」

 

 

一刀「『禁止術』っていったら『否定過激派』しか出てこないぞ?」

 

 

一刀は苦笑いをしながら答える

 

 

左慈「『否定過激派』の残党はお前が滅ぼしたろ?

殆どは響窃によってだがな」

 

 

一刀「………………」

 

 

謎は一層深まるばかりだった

 

 

一刀「考えても仕方ないな

今は決戦に集中しないと……」

 

 

貂蝉「そうねん………」

 

 

 

 

それから時間は虚しくも流れていき、遂に決戦前夜

 

 

全員『次元の狭間』から出て古城の中庭に集まっていた

 

 

一刀「鍛練を開始して、時間が流れて気がつけばもう明日が決戦の日だ」

 

 

一刀(未来)「残念だが、『限界突破』を会得出来た人は居なかった……」

 

 

未来の一刀は残念そうに言う

 

 

一刀「だが、それで敗北が決まった訳じゃない

勿論、勝機はある」

 

 

一刀(未来)「前までは人数が少なかったが、今回は過去の俺達がいる

そして、奴等はその事に気づいていない」

 

 

二人の一刀の言葉が交差していく

 

 

一刀「奴等の襲撃を逆に利用し、俺達が襲撃し返してやるんだ」

 

 

一刀(未来)「これ以上、絡繰人間達の暴動を許す訳にはいかない」

 

 

そして、二人の一刀はそれぞれの得物である『龍終』を抜き剣の先を天高く昇る満月に向かって伸ばす

 

 

一刀&一刀(未来)「「俺達はここで誓うっ!!!

明日で全てを終わらせる!!!全てを俺達の元に戻す!!!この手で『血光軍』を倒すとっ!!!」」

 

 

一刀の言葉に全員が抜刀し、同様に満月に向かって得物の先を向ける

 

 

華佗や于吉達は右手の拳を高く掲げる

 

 

一刀「俺達は明日の闘いの……」

 

 

一刀(未来)「『未来決戦』に誓う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀&一刀(未来)「「必ず勝利するとっ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

           ……終……

 

 

 

 


 
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