No.838518

寂しがりやな覇王と御使いの兄 アフター 武道大会編 3話

あなたまさん

お久しぶりです、今回は戦闘なしになってます。。。

2016-03-21 21:20:10 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4819   閲覧ユーザー数:3874

地和「第三試合の組み合わせは孫策対袁術!孫策は自他共に認める袁術大好きの自称・姉。袁術は一刀から剣術を、紫苑さんから弓術を仕込まれ、みんなから愛される末っ子的存在!っていうか、袁術さんとちぃのキャラ被ってるじゃない!みんなの妹ー?って掛け声したら袁術ちゃーん!ってくるぐらい愛されてるし!もしかして・・・ちぃは普通さんと一緒に普通的存在になっちゃうの!?」

 

 

”普通”

 

 

という言葉に反応し、どこからともなく白蓮、華雄が現れ地和を連行し始める

 

地和「ちょっと待って!どこから現れたの!そしてちぃはそっちの世界に行きたくなーーーーーーーーーーーい!」

 

 

大声で叫びながら地和を含めた3人の姿は見えなくなる。

みんな引きづられていく方向を見ていたにも関わらずだ・・・

 

 

その場に控える将一堂は地和が消えた方角に向かって合掌を送った。

地和の代役として司会に抜擢されたのは劉備玄徳こそ桃香である

彼女なら進行するにあたって各参加者に贔屓せず、公平に司会を務めることが出来ると解説者3人からの打診を受け、それを受諾したくのだ。

 

司会を受諾した理由は、地和が使っていたマイクが気になったのと、みんなの前で喋るのも楽しそうだから!と彼女らしい理由だった

 

桃香「それでは、居なくなった地和ちゃんの変わりに私が司会を務めたいと思います!お三方は雪蓮さん対美羽ちゃんの戦いをどう予想しますか?」

 

華陀「袁術が有利だな」

冥琳「美羽が有利だな」

紫苑「美羽様が有利ですわね」

 

桃香「お~?解説のお三方の意見がばっちり合いました!ばっちり合った理由は・・・聞かなくても解りますね」

 

雪蓮の実力はこの場に集まった将の中でも屈指の腕前。戦闘狂モードであればワンコ隊とも互角に戦う武力を有しているが・・・今回の相手は美羽。普段から雪蓮が猫可愛がりしているのは周知の事実。むしろ知らない人いるのか?の溺愛っぷりを見せている

 

 

雪蓮「ちょっと待って、この組み合わせ明らかに作為を感じるんだけど!絶対組み合わせに細工したでしょ!」

 

この組み合わせには明らかに細工されたものだと”勘”が言っている

こんな事を出来る人物は限られている・・・その限られた人物の中で最も疑うべき2名の存在が浮かび上がる。

雪蓮が睨んだ人物・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀と七乃である

 

 

 

 

 

雪蓮「一刀に七乃!これ貴方達が仕組んだことでしょ!!」

 

疑いをかけられた一刀と七乃はどこ吹く風

一刀と七乃はお互いの顔を見合って、なんの事言ってるんだろ?とあくまで知りませんと白を切る姿勢だ

 

桃香「なんだろう・・・私も雪蓮さんの言う通りに思えてきたかも」

 

雪蓮「桃香もそう思うわよね!やっぱりこの組み合わせは納得いかない、もう一度抽選を行いなさい!」

 

 

同意者を得た雪蓮は解説席に控える3人に抽選を要求する。

3人はどうするか審議を始める前に、一刀が動いた

 

一刀「雪蓮がそこまで言うならば、もう一度抽選するのもやぶさかではないけど・・・でもいいの?美羽が凄い泣きそうな目で見てるよ」

 

 

え?

美羽が泣きそう?

 

そう指摘された雪蓮はガバ!と体ごと向きを美羽に向ける。

向けた先には一刀の言う通り、物凄く悲しそうな表情を浮かべる美羽が座っていた

 

美羽「雪蓮・・・そんなに妾は眼中にないのかえ?そんなに嫌がる程…妾と戦いたくないのか・・・?」

 

美羽は雪蓮と手合わせなら何度かしたことはあるが、真剣勝負は一度もしたことがない

自分の事を認めてくれ、姉として可愛がってくれる雪蓮に成長した姿を見せたいと張り切っていたのだが・・・いざ戦う機会が訪れたというのに、雪蓮が頑として自分と戦いたくないと主張する光景を目の当たりにし、すっかり落ち込んでしまっているのだ

 

雪蓮「ち、違うのよ美羽?さっきの発言はそういう意味じゃなくてね・・・?」

 

 

雪蓮は美羽が泣き出しそうという衝撃の出来事に動揺し、上手く言葉を返すことが出来ず慌てふためいてしまい上手く説明する事が出来ない。

 

美羽はそんな雪蓮の姿を見て確信する

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり・・・・自分とは戦いたくないのだと・・・

本心を指摘されたから慌てているのだと・・・・

 

 

 

 

 

美羽「雪蓮なんか・・・嫌いなのじゃ・・・」

 

 

 

 

美羽の”嫌い”発言を食らい、雪蓮は血を吐きその場に倒れこんだ。

完全に美羽の勘違いなのだが、言われた方はたまったものじゃない。美羽大好きを公言する雪蓮にこの一言は心にグサリと突き刺さったのだ

 

 

雪蓮が吐血で倒れ、美羽が闘技場の片隅で体育座りをしてノの字を書いてるカオスな状況が出来上がった中で、邪悪な笑顔を浮かべる人物が2人・・・もちろん一刀と七乃(腹黒)だ

 

 

七乃「美羽様~雪蓮さんはきちんと戦ってくれると言ってますよ~!」

 

 

ピクリ

 

七乃の声を聞き、美羽は俯いてた顔を少し上げるが、まだ信じられないのかその場から動かない

 

一刀「今までの特訓の成果を生かすんだろ?美羽の実力を雪蓮に見せ付けるんだ、頑張れ美羽!」

 

美羽「一刀にいさまと七乃がそこまで言うのなら……頑張るのじゃ!」

 

桃香「おっと、美羽ちゃんは気合を取り戻したみたいです!あとは雪蓮さんが起き上がれば仕合開始なんですが……起きる気配がないですね。この場合は美羽ちゃんの不戦勝になるのかな?」

 

華陀「こういう展開になるのは予想していなかったからな、このまま孫策が動かなかったら劉備の言う通り、袁術の不戦勝もありえるだろう」

 

 

”兄”である一刀 ”姉”である七乃の励ましを聞いて美羽は完全に立ち直ったが、美羽から”嫌い”と言われた雪蓮はいまだに気絶から立ち直る気配がない。

審判団は協議に入っており、美羽の不戦勝が言い渡されるのも時間の問題。

雪蓮と戦う事を楽しみにしていた美羽にとって、その結果は不本意。それを回避するために、”3人”が動き出す

 

 

一刀「七乃、七海」

 

七乃「は~い♪」

七海「お任せ下さい☆」

 

一刀の呼びつけに答え、隣に居た七乃と、どこからともあく現れた七海の母娘が闘技場で気絶している雪蓮の下に近づく。もちろん協議中の審判団には一刀が判決をしばらく待つように話しを通しており、七乃と七海は咎められることなく雪蓮の下へたどり着き、かがんで雪蓮の耳元で呟き始める

 

七海「雪蓮おばさん~いつまで気絶してるんですか~?いい加減起きないと、その無駄に育った乳袋をもぎますよ~?」

 

七乃「ダメよ、七海。そんな事をしても雪蓮さんは喜ぶだけですから、まずはこの無駄に着飾った衣服を切り裂いて衆人環視に晒してから」

 

そんな事されて、喜ぶはずないでしょ!と叫びたいのを、雪蓮はグッと堪える。意識を取り戻した事がこの親子にバレれば、余計に事態が悪化するかもしれないと判断した。もちろん、意識を取り戻した雪蓮をこの母子が見逃すなんて甘い展開はない

 

一刀「言い忘れてたけど、肉体の辱め系統は禁止だから、別の内容にしなさい」

 

更に辱めようと計画していた七乃と七海を、唯一制止出来る一刀からストップがかかる

 

七乃「流石一刀さんですね、私達の考えはお見通しでしたか」

 

七海「やっぱり、お父様と私は以心伝心です♪」

 

七乃「一刀さんと以心伝心なのは、七海じゃなく”私”の方ですよ?」

 

 

先ほどまで仲良く雪蓮を苛めていた親子の姿はそこにはなく、どちらが一刀と以心伝心なのか・・・1人の女の目つきと変わっていた。親子でにらみ合っている間に、こっそり逃げようと雪蓮がホフク前進で逃れようとするが、後ろからガシと足と背中を掴まれる

 

七乃「雪蓮さん~?まだお話は終っていませんよ~?なのに・・・どこに行こうとしてるんですか~?」

 

七海「そんなに私達と一緒に居たくないんですか~?傷つきました。そのお返しとして、雪蓮さんが美羽様を討とうとしてるって・・・噂を流してもいいですよね~?」

 

七乃「それに加え、一刀さんの命も狙ってるって内容も付け足したら……どうなりますかね」

 

この言葉を聞いて、雪蓮に戦慄が走る。

両者とも”嘘”はついていないのだ。黄巾党討伐時は確かに殺してやろうと、その機会を虎視眈々と狙っていた。一刀と初めて会合したときも襲い掛かった。現在はその気がなくても、そういった過去が消える事はない。もしこの事が周囲にばれれば、自分や自分に従う将は美羽の傍に居られない。

 

七乃は自分に敵対する者や、美羽と一刀に害を加えようとする者は絶対に許す事はない。

徹底的に叩き潰すか、貶めるか・・・その人物が破滅するまで手を緩める事をしない。しかも、今は七乃に加え、七海も居るのだ

 

七乃「このまま美羽様と一緒に居たければ・・・今何をするべきか・・・解りますよね?」

 

笑顔で迫ってくる七乃の言葉に頷くしか・・・雪蓮には残されていなかった。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お久しぶりです、みんな覚えてるかな?

一応生きてますw

ゲームやったり、小説漁ってたりと、色々やっててサボってました。

戦闘シーンもいれると、更に日数が延びそうだったんで、区切って投稿しました。

 

 

久々の七海登場で、雪蓮いじめがはかどりましたw

だいぶゲームと小説漁りも落ち着いたので、サボリをなくしながらやっていこうと思います

 


 
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