No.834447

恋姫外史医伝・華陀と一刀 五斗米道の光と影 第13.5話

アキナスさん

大きな流れが・・・・・・

2016-03-01 04:07:39 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3626   閲覧ユーザー数:2948

洛陽、宮廷内では不穏な空気が流れていた。

 

霊帝が病に臥せり、その病状は日に日に悪化していく。

 

誰もが霊帝が没した後の事を考えざるを得なくなっていた。

 

・・・・・・が、その考えを振り払うように蠢く者達がいた。

 

十常侍。

 

帝を意のままに操り権勢を振るってきた彼らであったが、その帝が没するような事があればそれも叶わなくなる。

 

そうなると、残された幼帝・・・・・・帝につける候補としては劉協になるであろうが、彼のものを新たな操り人形としなければならない。

 

しかし、その場合は邪魔になるであろう大将軍何進の始末など、いくつもの難題を解決しなければならない。

 

やはり霊帝に生きていてもらったほうが都合が良いのだ。

 

 

 

 

「医者を探せ!帝を生かすことの出来る医者を!金はいくらかかっても構わん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって、一刀の話に戻る。

 

一刀は時折華琳に許可を取り、旅をしていたときのように他の村や街へ行って病人の治療を行っていた。

 

そこからじわじわと評判が広まり、近頃は権力者、金持ちなどからまれに依頼を受けるようにもなっていた。

 

・・・・・・で、

 

「命令よ一刀。貴方、今から洛陽へ向かいなさい。早急に」

 

「・・・・・・」

 

華琳からの一言に一刀が反応するまで数秒を要した。

 

「理由を聞いてもいいか?」

 

「帝が病を患っているという話、聞いた事あるかしら?」

 

「・・・・・・ああ」

 

「十常侍どもが手当たり次第に名医と呼ばれている人間をかき集めているのよ。で、さっき洛陽から使者が来て、この辺りで評判の貴方もその一人として洛陽に来るよう言ってきたのよ」

 

「そういうことか」

 

「分かったら急いで準備なさい」

 

「了解だ」

 

それから間を置かず、使者と共に一刀は洛陽へと向かった。

 

 

 

そして・・・・・・

 

 

 

 

「次はどこに行くつもりなのだ?だぁりん」

 

「ああ、洛陽に行こうと思う」

 

「洛陽に?」

 

「噂によると洛陽は今、随分と荒んでいるらしい。おそらく満足に医者に診てもらえない様な人間がたくさんいるだろう」

 

「そうねん・・・・・・」

 

「俺はそんな人達を一人でも多く助けたいんだ!」

 

「立派よ華陀ちゃん♪」

 

「儂はどこまでもだぁりんについてゆくぞ!!」

 

 

 

二人の医師の道が今

 

 

 

 

交わろうとしていた・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキナスです。

 

今回は導入部のみなので、特に書くことはありません。

 

ささっと次回へ続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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