No.827671

ポケットモンスター トライメモリーズ 第13話

フウイさん

リクガ編です。 文章がおかしいのは昔のままだからだよ、たぶん!

2016-01-30 16:16:02 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:284   閲覧ユーザー数:284

第13話 カナシダトンネルを通過せよ!

 

クウヤがムロヘ向かおうとしてる時、

リクガはカナズミジムに勝利し次の街へ向かおうと準備を整えていた。

 

「よし、滞在時間は短いけどそろそろ行こうか」

 

手に収まってる3つのモンスターボールにそう話しかける。

そのボールを腰のベルトに装着しリュックを背負い立ち上がりポケモンセンターを出て行く。

 

「次はどっちに行く?

ムロタウンかシダケタウン・・・いっそのこと流星の滝を越えてハジツゲタウンへ行くか」

 

あごに手を当てぶつぶつと呟く。

そのとき、どこかから怒鳴り散らすような会話が聞こえてきた。

 

「・・・ん?」

 

会話のした方向へ向かうリクガ。

そこにいたのは二人のスーツの男。

 

「何度言えば分かるんですか、この洞窟の開拓工事は今までどおり続けてください!!」

「てめぇこそ何度説明すりゃ分かるんだよ?

このまま工事を続けたらあいつらの居場所なくなっちまうだろーが。

そんなことすりゃ、今後あのポケモンはどうなるんだ?」

「そんなもん、無視してくれれば良いでしょ。

財力以外のものなんて、結局世の中は見ていないんですよ。

それがわかったなら開拓工事を続けなさい、さもないと・・・コドラ!」

 

金持ち風の男が男にコドラを差し向け突進を指示する。

ぶつかる直前でドクケイルが彼を持ち上げ飛んだため怪我することは免れた。

 

「大丈夫ですか?」

 

ドクケイルを出したのは当然、リクガだ。

彼に指示し男を降ろすと無事を確認する。

 

「すまねぇ、小僧。」

「小僧ではなく、ボクはリクガと申します。」

「リクガ、か・・・俺はダイスケだ。」

「ダイスケさん、この状況はいったい・・・・」

「あなたなんですか、急に割り込んできて!」

 

 

リクガはダイスケと名乗った男から話を聞いた。

彼の会社が受け持った「カナシダトンエル」の開通工事は中止になろうとしていたこと。

だが自分の利益のためにもうひとつの会社が工事を進めようとしてたこと。

 

「工事を中断しようだなんて、なにがあったんですか?」

「こいつだよ」

 

ダイスケがさしたのは、ゴニョニョだった。

 

「このゴニョニョが?」

「カナズミとシダケを結ぶあの山はこいつらの住処なんだよ。

俺たちが工事を進めようとするとこいつらが怯えてるから、どうしてもすすめることができなくなってな・・・・・」

「そうなんですか」

「そんなの、どうでもいいと言ってるでしょう!」

「黙ってろよこのブサイク親父!!!!」

 

リクガの叱責にぐぬぬ・・・と歯を食いしばる別会社の社長。

 

「でもトンネルないと困る人がいないとも言い切れないですね」

「そうなんだよなぁ・・・・。

ポケモンの住む環境を優先するか、人の豊かさを優先するか俺も決めかねてるんだ」

「・・・・ダイスケさん・・・・」

 

どうにかできないのか、と自分で迷うリクガ。

ふと、あることを思いついた。

 

「ねぇ、ゴニョニョ。」

「ゴニョ?」

「君たちの巣って・・・あの洞窟の中?」

「ゴニョ」

「そっか・・・」

 

リクガは洞窟とゴニョニョを見比べ思考を巡らせる。

 

 

「ダイスケさん、どうしてもあの洞窟がトンネルにならなきゃ駄目ですか?」

「ん?そういうわけじゃねぇが・・・・」

「別の道を作るのって駄目でしょうかね?」

「・・・・!」

 

ダイスケはにっと笑いリクガの頭をぐしゃぐしゃになでる。

 

「小僧、ナイスアイディアだ!それでいこう!」

「うわ、うわ」

「ゴニョニョの巣をうまくよけてトンネルを掘ろう!」

 

がっはっは、とダイスケは笑いながらトンネルへ向かった。

ゴニョニョは自分達の巣の在り処を教えようとしてるのか彼についていった。

 

「さすがというか、なんというか?」

 

ぐしゃぐしゃの皺だらけになった帽子を整えるリクガであった。

 

「カナシダトンネルが開通したら僕たちもそこからシダケタウンに行くとしよう」

 

去ろうとする彼にしがみついたのは、あの金持ち風の男。

 

「なんだよ!?」

「き、み・・・・なぜあんな提案出したんですか?」

「はぁ???」

 

男のいってる意味が分からずあきれる。

 

「あのまま君が仲裁に入り提案を出さなければ私の理想どおりの大もうけができたのに!!!」

「理想どおりの大儲け?」

「美しく機械的なトンネルで人をたくさん通し通行税を設けるというこれ以上ない完璧な計画だったのに!!!」

「たかがトンネルで交通税!!?」

 

そのあとも金持ちの男はむちゃくちゃな話を続けた。

一回の通行税は1000円だの、そのお金は全部自分の資金にし、いずれはそれを賄賂にしてカナズミの市長となり税金を巻き上げそれをすべて自分のお小遣いにするというものだった。

 

「あんた、税金を何だと思ってるんだよ」

「我々の小遣い、それ以外になんだというんですか?」

「そんなことのためになんでボクらがわざわざ苦しいことになっても払わなきゃならないもんをかき集めてると思ってるのかよ」

「所詮、誰でもそう思ってるんですよ・・・」

「ふざけんな!」

 

キレたリクガはキモリを繰り出しやどりぎのタネで相手の動きを封じる。

びびる男に鬼の形相で近づくリクガの指はぼきぼきなってた。

 

「正直ぶっちゃけちゃうと、母さんがさー毎回税金の話になると

『お金出したくないわね・・・・信用できないんだもの」って愚痴こぼすんだよね。」

「ひ、ひぃぃぃぃぃっ」

「それでも働いてがんばって出してるのに、それを自己満足に使うなんて・・・・・・・・」

「ひぇぇえぇえ!!!」

「いっぺん三途の川いってこいやぁぁぁっ!」

 

・・・・・・・・翌日

 

 

「よう小僧!

お前のアドバイスのおかげでゴニョニョたちの住処を荒らすことなくトンネルは開通できたぞ!」

「本当ですか、お疲れ様です!」

「ゴニョニョたちも、通りかかる人達を観察したりときどき目の前に現れてはバトルやふれあいで楽しんでるみたいだぜ」

「そうなんですか!

・・・あの」

「ん?」

「トンネルは無料で通れますよね?」

「なにいってんだ?

当たり前だろ」

「ですよねー!」

 

簡単なやり取りを済ましてリクガはカナシダトンネルを通過していった。

そのあとで、ぼこぼこに殴られた跡が残る金持ちの男が見つかったが後に彼のやり方に反発した人達がいたため、その男の会社は倒産したそうな。

 

「よし、シダケタウンへ行くぞ!」

 

爽やかな笑顔とともにリクガの冒険は続く。

 

 

 


 
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