ゲストさん

No.82156

2009-07-02 20:20:07 投稿

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おこうこさん

しあわせなおうさま(同人誌から)

パタリロ!のシリアスパロディ。前にパタリロの命を狙ったテロリストの後日談です。バンコランが多く出てきます。

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王国の執務室。平たく言えばパタリロ王のプライベート・ルームから声が零れていた。

「だからだな、お前にいい話だと言っておるだろうが。少佐などとヒラにならんでもいいし、給料も倍額・・・・」

「美味い事を言って安月給でコキ使う気だろう!冗談じゃない。私はここでいいんだ!」

 電話口から出ているのはイギリス情報部のバンコラン少佐である。お馴染みと言ってしまえばそれまでだが、パタリロのいつものおちょくり話なのか、はたまた本気か。

「一生女王にかしづくわけか。ふん、それも良かろう。お前はいいだろうが歩合給でない限り上がりもせんぞ。位は」

10歳の王は子供らしからぬ笑みを浮かべた。多少は本気だったのだろうか。

「お前とこれ以上関わる位なら、テームズ川へ身を投げたいよ」

「ほお。では死ね。マライヒと子供、わが国とイギリスの外交が狂うくらいだがな」

パタリロの本気は見えない。黙ってしまった相手に、けろりとして続ける。

「今までのは前置きだった。実はなこの間ぼくを狙ったテロリストから救ってもらったが、あれは新興勢力の奴でな。アメリカやフランスでも散発的に閣僚を狙うらしい・・・しかし手口が幼稚でいずれも未遂で終わっている。その所為かかえって捕まえにくいらしい。-後はお前が良く知ってるな?」

 ああ、とバンコランは話を継いだ。

「最近わが国でも、爆破予告とかありがたくない贈り物をくれる組織のことだろう。過去にビョルンとかいう謎の男が何処かへ去って、しばらく静かだったんだがな・・・・」

「その線だ。カンがいいぞ、その謎のおっさんの話だ。バンコランお前の登場だ。鬱陶しいハエを消すチャンスだぞ。ビョルン程の値打ちもない死にたくない奴を処刑する」

 

 場面変わって、ここはパタリロの国の空港だ。基本的に常春の気候だが今日に限って初夏のような陽気に照らされていた。

(遅い・・・・)

空港にたたずむ17~8歳のまだあどけなさの抜けない少年は、きょろきょろと激しい陽光と沢山の人に囲まれて落ち着かない様子だった。

「君がアンドレセン大使だな?この国と貿易の交渉に来た、ピンア国の」

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