No.819215

【獣機特警K-9IIG】サイレント・ウォー(後編)【交流】

古淵工機さん

未曽有の危機を救うため、トリッカーズが動き出す!

■出演
カナコ(ⅠG):http://www.tinami.com/view/384942
タカト(ⅠG):http://www.tinami.com/view/388370

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2015-12-16 20:36:01 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:802   閲覧ユーザー数:796

翌日、オンブラ・マテリアルズ本社。

テラナーの女性が、瀬古井と話をしている。

 

「…では、確かに社長室にこんなものがあったというわけですね瀬古井さん」

「ええ、もし奴らが本気で盗みに来るとすればいったいどれだけ…」

「そうですね…人工クリスタリウム開発に関係するすべてのデータを盗みに来るはずです。それも根こそぎ」

「根こそぎですと!?…じゃあ私はどうすれば」

「ご安心ください。この芹山データサービスにあなた様のデータを保管させていただけませんでしょうか?お安くしておきますので」

女性はそう言いながら名刺を出す。名刺には『芹山データサービス 代表取締役 芹山 恒子』と書かれている。

 

「はぁ…守っていただけるんでしたらぜひお願いしますよ芹山さん」

「かしこまりました」

と、芹山は瀬古井からデータの入ったメモリー媒体を受け取ったのだった。

…そしてその日の夜。

『…こちらヴィクセン。データの入手に成功』

「こちらディア、いつでも準備OKよ。あとは人工クリスタリウムを奪うだけね。頼んだわよラピヌ、ルプス」

『『ラジャー!』』

オンブラ社の入口付近では、夜間警備員に扮したラピヌとルプスが待ち構えている。

 

やがて、警備員が出てきた。

「ふあ~ぁ、毎日毎日こう警備が続くってのもつらいぜ…ん?お前ら見ない顔だな」

「あ、はい。今回新たに配属された黒野です。こっちは月夜野」

「よろしくお願いします」

「そうか、よろしく頼む。何しろ今回開発された人工クリスタリウムをトリッカーズが狙ってるみたいだからな」

「「了解!」」

「じゃ俺は帰るからあとよろしくな。ふあ~ぁ…」

そう言ってあくびをしながら、警備員は去っていった。

「こちらラピヌ、工場内に潜入したわ」

「バニー、セキュリティはどうだ?」

『こちらバニー…OK、ちょっとハッキングしたら簡単に解けちゃったw』

「なんだよ、予想以上にザルだな…あとはクリスタリウムを」

「奪うだけよねルプス。…あ、あったわ」

 

「この特製シーツをかけて1・2・3!」

シーツを取ると、クリスタリウムはどこかへと消えた。

「よし、さっさとずらかっちまおうぜ」

「ええ」

…そしてさらに翌日。

「た、た、大変です瀬古井社長!」

血相を変えて秘書のトリケラ男が社長室に駆け込んできた。

「どうした!?」

「クリスタリウムがおかれていた場所に例の手紙が!」

 

『人工クリスタリウム、確かに頂きました トリッカーズより』

 

「うぬぬ…トリッカーズめ、いつの間に…」

「どうします社長?」

「…まぁ慌てることはない。人工クリスタリウムとレーザー砲のデータはセキュリティ会社に預けてあるからな…と。昨日芹山が渡していったセキュリティコードは…と」

 

そういって、瀬古井はPCにダングルを差し込むと、セキュリティコードを入力していく。

「…ん!?どうした?何も起きないじゃないか…」

と、不審がっていたその時である!

 

「警察だ!おとなしくお縄についてもらおうか!!」

「「ひいっ!?」」

なんと次の瞬間、警察がなだれ込んできて大騒ぎ。

瀬古井と秘書の二人は、あえなく御用となったのだった。

「ふふふ、瀬古井さん。昨日あなたが渡してくださったデータ、それはあなたが裏でやっていたことの証拠として全部マスコミと警察に流させていただきましたわ」

「さすがヴィクセン!やっるぅ!!」

「ところでディア、このクリスタリウムどうするの?せっかく綺麗なのに壊すのはもったいないんじゃない?」

「そうね…あたしの部屋にでも飾っとくわw」

「「「異議なーし!!」」」

 

こうして今日もまた、人知れずファンガルドの平和を守ったトリッカーズなのであった。


 
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