ガレージKOU。相模コウに呼ばれた北城唯、今河和美・雪歩の3人。

「というわけで、お前たち3人を呼んだのは他でもない。実は片手間でこんなものを作ったんだ」

コウが持ってきたのは何やらヘルメットのようなもの。

「なんですかこれ」

「ドリームマスター…好きな夢を見られる装置だ。かぶってからスイッチを入れると催眠装置が作動して仮眠状態になる」

「それでそれで？」

「そしてあとは希望通りの夢が見られるというわけさ。45分ほどで体験は終了するから終わったら感想聞かせてくれ」

コウの説明を聞いた3人はさっそくドリームマスターを被る。

「なんか変な気分ね雪歩」

「ホントにこれ大丈夫なのかな？」

「まぁ、コウさんだし大丈夫なんじゃない？」

ソファーに座り、ドリームマスターを被った3人。

「準備はいいかい？」

「「「オッケー！」」」

「じゃあスイッチを入れるぞ」

コウはリモコンでドリームマスターを起動する。

「ふぁ…なんだか眠く…」

「ん…あたしも…」

「俺も…なんか眠く…」

唯、和美、雪歩はゆっくりと眠りに落ちる。

「ふふふ、いい夢見ろよ☆」

そして夢体験終了後、目を覚ました3人。

「おはようさん。どうだった？望み通りの夢は見られたｋ…」

と、コウが3人のほうに目をやると、3人とも瞳を輝かせて口からはよだれを垂らしている。

「…おいおい、3人ともよだれ拭けよみっともねーな…」

「「「あ…はっ！？」」」

「その様子だと結構いい夢見れたみたいだな」

「そりゃもちろんよ！ねえ和美ちゃんに雪歩ちゃん？」

「そうそう！そりゃあもうすっごくいい夢だわあｗ」

「そうだぜ！なんてったって…」

「「「ナイスバディになってたんだもーん！」」」

「ま、そんなことだろうとは思ったがｗていうかまたよだれ垂れてるぞ」

「「「はうっ！？」」」

と、談笑する一同。

「あー、ただ一つだけ言っとく。夢がかなうかどうかはお前たち次第だ。未来は予測がつかないからな」

「…未来は…」

「予測が…」

「つかな…い…？」

翌日、天空市内某所・某コンビニ。

「「「牛乳5本ずつくださいっ！！」」」

「えっ…！？」

子供3人の真剣なまなざしに戸惑ってしまう店員であった。