No.808736

真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間

hoi2さん

未来の秋蘭は絡繰人間達に追われ、辿り着いた先は過去の大陸であった
追い詰められた秋蘭に駆けつけたのはその大陸の主、我らが北郷一刀
そして、一刀は秋蘭を助け出すのであった

2015-10-18 17:10:07 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:1063   閲覧ユーザー数:991

 

 

 

 

 

 

 

 

絡繰人間達から逃げる秋蘭だったが、遂に追い詰められ絶対絶命の危機に陥る

だが、そこへ駆けつけてきた一刀が返り討ちにし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋蘭に駆け寄るのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十一節 ~決戦は7日後、場所は~

 

 

 

一刀「秋蘭?本当に………秋蘭なのか?」

 

 

一刀は木の陰に隠れていた人影に近寄り、絶句する

 

 

秋蘭(未来)「か、一刀……………」

 

 

一刀「(この雰囲気………間違いなく秋蘭………

…………12年後の秋蘭か……?)」

 

 

一刀はその空気を感じて秋蘭を見る

 

 

水色の髪に弓兵を尊重し、得物である弓・『餓狼爪』

 

 

片目を髪で隠し、肩についている髑髏状の防具

 

 

現在より大人びた感じだが、主に対するその信頼の瞳は12年前と変わっていない

 

 

一刀から見た感想は以上のようなもの

 

 

逆に秋蘭から見た感想は

 

 

まずは第一に当たり前だが未来よりは幼いこと

 

 

だが、その20歳を少しだけ越えた幼さからは想像がつかない強さ

 

 

4体の絡繰人間を埃を払い落とすように破壊してしまう

 

 

秋蘭(未来)「う………うぅ………」

 

 

秋蘭の目に少しずつ潤いが増していき、遂には涙が流れ落ちる

 

 

秋蘭(未来)「…………一刀っ!!!」

 

 

一刀「おぉっと?」

 

 

秋蘭は一刀の胸に勢いよく抱き付く

 

 

秋蘭(未来)「一刀…………一刀…」

 

 

秋蘭はただひたすらに一刀の胸の中で泣き続ける

 

 

あのクールな秋蘭が感情を露にして泣き続けている

 

 

一刀は一瞬、驚くが目を細めて優しく微笑み秋蘭の頭を優しく撫でる

 

 

一刀「…………絡繰人間からよく無事でいられたね」

 

 

秋蘭(未来)「うぅ…………うぅ……」

 

 

秋蘭はようやく肩の力を抜く休息が出来たこの時間を大切に使うのだった

 

 

 

 

秋蘭(未来)「………随分と見苦しいところを見せてしまったな………」

 

 

泣き止んだ秋蘭はその場に座って頭を下げる

 

 

一刀「いや、いいよ………嫌じゃなければ何時でも胸は貸すよ?」

 

 

一刀は満更でもない表情で言う

 

 

秋蘭(未来)「ふふ…………12年と永い年月が経っても一刀は一刀か」

 

 

秋蘭は目を瞑って笑う

 

 

一刀「………ってことは……」

 

 

秋蘭(未来)「あぁ、勿論…………

私は12年後の未来から来た夏候淵……真名は秋蘭だ」

 

 

一刀「そっかぁ…………俺は」

 

 

一刀も改めて名乗ろうとしたが、秋蘭が止める

 

 

秋蘭(未来)「12年前の一刀であろう?

まさか、こんな奇跡のような事が起きろうとはな…………」

 

 

一刀「そうそう、何で絡繰人間に追われながら此処にいたの?」

 

 

一刀は追われていた理由を秋蘭に聞く

 

 

秋蘭(未来)「…………それがな」

 

 

………………

 

 

………………………………

 

 

秋蘭は今までに起きた事を全て一刀に話す

 

 

一刀「…………本当に奇跡だな……

故障してたのなら他の過去になってもおかしくなかったろうに………」

 

 

秋蘭(未来)「私もこればかりは運に感謝するしかあるまい

まさか、璃々を転送した過去に来られるとは思ってもみなかったからな」

 

 

一刀「けど……その話は共有しなきゃならないな

秋蘭、成都に帰還しよう」

 

 

一刀はそう言うとスッと立ち上がる

 

 

秋蘭(未来)「……………」

 

 

だが、何故か秋蘭は立ち上がらない

 

 

一刀「??どうしたの?」

 

 

秋蘭(未来)「……………実はな、絡繰人間達から逃げている時に足を負傷してしまってな……うまく立ち上がることが出来んのだ」

 

 

一刀「えっ?」

 

 

一刀は驚くが、秋蘭は何故かクスクスと笑っている

 

 

秋蘭(未来)「此処で『癒療』をして治療をするのもいいのだが、時間がかかってしまう

ならば、成都に帰還して『癒療』をしながら皆に話すのはどうだ?」

 

 

秋蘭の案に一刀は頷く

 

 

一刀「…………そっちのほうが良さそうだね」

 

 

秋蘭(未来)「ならば………頼むぞ?

因みに足の痛みからすると、負ぶるのは厳しいな」

 

 

秋蘭は口元に手を添えて笑う

 

 

一刀「…………そうなると、必然的にこうか?」

 

 

一刀は秋蘭をお姫様抱っこをする形になる

 

 

秋蘭(未来)「そうだな」

 

 

一刀「じゃぁ、落ちないようにしっかりと掴まっていてくれよ?」

 

 

秋蘭(未来)「うむ、心得た」

 

 

秋蘭は両腕を一刀の首に回す

 

 

一刀「よし、行くぞ…………はっ!!!」

 

 

 

ゴォォォォォッ!!!

 

 

 

一刀は空高く舞い上がり『龍走』をして成都に向かったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絡繰人間369号:現在状況…死亡

 

絡繰人間907号:現在状況…死亡

 

絡繰人間1580号:現在状況…死亡

 

絡繰人間4493号:現在状況…死亡

 

 

 

 

 

 

 

死亡原因:『龍天城』に忍び込んでいた夏候淵(秋蘭)を追い、誤って『旧・第二時空転送装置』を起動。

 

その後、12年前の北郷一刀と出会い、戦闘を開始するも破壊され、絶命。

 

 

 

 

 

 

 

…………

 

 

…………

 

 

その途中

 

 

一刀「(……………待てよ?

秋蘭が未来から来たってことは………

っ!!?この世界の秋蘭はっ!!?)」

 

 

一刀は璃々の事を思い出す

 

 

左慈曰く、

『同じ人間2人以上が同じ空間に滞在することは許されない

その際にはその空間のオリジナルとも云える者が代償を払うこととなる』

と知らされた

 

 

なので、未来の璃々がこの世界にいる為、現在の璃々はその修正力ともいえる謎の病により衰弱している

 

 

だが、未来から過去ならば死ぬことはないそうだ

 

 

それでも一刀は心配なので直ぐ様、『龍走』の速度を加速させる

 

 

一刀「(…………さっき集まってもらった時には特に異常はなかったがな…………)」

 

 

秋蘭(未来)「……………どうした?一刀」

 

 

秋蘭は一刀の神妙な表情に首を傾げて質問する

 

 

一刀「………ちょっと思い出してね」

 

 

一刀はそう返答するしかなかった

 

 

 

 

時間は一刀が絡繰人間を破壊するところまで遡る

 

 

場所は未来の『龍天城』の『監視情報室』

 

 

男F「ふーむ…………」

 

 

男K「どうだ?」

 

 

『監視情報部』の者達は無断で過去に向かった絡繰人間達の行方を追っていた

 

 

男F「発見しましたがね………

何故か北郷一刀がいると思われる成都の城とは逆方向に向かっているようでして……」

 

 

男O「逆?何故だ?」

 

 

男F「分かりませんが………誰かを追っているようにも見えますね」

 

 

男は画面を指差し、その絡繰人間の軌跡を表示させる

 

 

かなり蛇行しているうえ、一点を目指して移動している

 

 

そこへ、後ろで控えていた斬魔は

 

 

斬魔「……………近くに何かいないかどうか、確認して下さいな」

 

 

絡繰人間達に指示を扇ぐ

 

 

男K「はっ!!!」

 

 

男はマウスやキーボードを操り、調べ始める

 

 

斬魔「………………仮に、何を追いかているのか確認しませんとね」

 

 

斬魔がそう呟いた瞬間

 

 

 

ピピピッ!!!

 

 

ピピピッ!!!

 

 

ピピピッ!!!

 

 

ピピピッ!!!

 

 

 

男K「っ!!!斬魔様っ!!!」

 

 

斬魔「何ですか?」

 

 

斬魔は腕を組んで聞き返す

 

 

男K「過去に行っていた者達の死亡確認が表示されました!!!」

 

 

男O「何だとっ!!?」

 

 

男F「破壊されたっ!!?」

 

 

斬魔「おや?」

 

 

回りの絡繰人間達は騒然となるも、それとは裏腹に斬魔は落ち着いた様子でパソコンに近寄る

 

 

斬魔「死亡原因は何ですか?」

 

 

男K「え~っとですね…………」カタカタカタ

 

 

絡繰人間は今度は死亡原因を調べ始める

 

 

男K「…………過去の北郷一刀による戦闘死です」

 

 

斬魔「…………対応が早いもので」

 

 

斬魔は静かに言うが内心、腸が煮えくり返っている状態だ

 

 

斬魔「(クズが……………まぁ、いい

結果的には不良品として処分していたまで…………手間が省けた)」

 

 

斬魔はそう自分に言い聞かせていた

 

 

男K「斬魔様、如何なさいましょうか?」

 

 

パソコンを操作していた絡繰人間が問いかける

 

 

斬魔「今回のこの騒動は誤動作ということで済ませましょう

龍天様にお知らせする必要性は全くありません

引き続き、貴方達の業務にあたって下さい………現在の北郷一刀の動きを見張っていなさい」

 

 

男達「「「「「はっ!!!」」」」」

 

 

『監視情報部』の絡繰人間は一斉に敬礼した

 

 

 

 

再び場所は戻って現在の成都

 

 

一刀が秋蘭を抱き抱えて戻ってきた

 

 

左慈「ん?もう戻ってきたのか?

…………誰だあれ?」

 

 

左慈は目を皿のようにして一刀が抱き抱えている人を見る

 

 

一刀「左慈っ!!!」

 

 

一刀は秋蘭を抱えたまま走ってくる

 

 

左慈「っ!!!北郷、お前そいつ………!!!」

 

 

左慈が言い終わる前に一刀が言葉を遮る

 

 

一刀「それより、秋蘭は無事かっ!!?」

 

 

左慈「はぁ?」

 

 

一刀「だぁ~かぁ~ら~っ!!!今現在の秋蘭に異常はないのかって聞いてんだっ!!!」

 

 

一刀のもの凄い剣幕に左慈はタジタジしながら答える

 

 

左慈「お、おぉ………特に鍛錬中にも体調が悪くなったとかは聞いてねぇぞ?」

 

 

一刀「…………本当か?」

 

 

左慈「嘘言ってどうすんだ………」

 

 

一刀はようやくここで落ち着きを取り戻す

 

 

一刀「………はぁ~……よかったぁ」

 

 

秋蘭(未来)「??どういうことだ?」

 

 

未来の秋蘭は左慈に聞くが

 

 

左慈「それはこっちの台詞だ………

何で秋蘭が2人いやがる…………状況は大筋分かったがな」

 

 

左慈は一刀が抱き抱えている秋蘭は未来の秋蘭と直ぐに気がつく

 

 

秋蘭(未来)「流石は左慈だな………それにしても、懐かしいな」

 

 

秋蘭は左慈を見て言う

 

 

左慈「ぁあ?…………あぁ、そうか

未来の大陸に俺達は行方不明なんだったな」

 

 

左慈は思い出すようにして言う

 

 

左慈「…………北郷、もう1回質問するぞ

何で未来の秋蘭がこの現在の大陸にいるんだ?」

 

 

一刀「俺もそれはまだ聞いてない

秋蘭の足の傷を治療しながら聞こうと思ってたんだ」

 

 

左慈「……………成る程

それならとっとと行くか」

 

 

 

ズズズズズズズズズズズズズッ!!!

 

 

 

左慈は右手を突き出し『闇行』を出現させる

 

 

一刀「話が早いな」

 

 

左慈「面倒だからな」

 

 

左慈が先に入ると一刀も後を追って入っていった

 

 

 

 

愛紗「っ!!!ご主人様っ!!!」

 

 

星「ん?おぉ……………皆、主が帰還して来ましたぞ」

 

 

一刀が左慈の『闇行』から顔を出すと武将・軍師の面々が走って接近してきた

 

 

因みに秋蘭を抱き抱えたままだと混乱する恐れがあるので、『闇行』の中で待機させている

 

 

蓮華「一刀っ!!!何で黙って行ってしまったのっ!!?」

 

 

蓮華はキツく問い詰める

 

 

一刀「…………動けるのが俺しかいなかったからだよ……」

 

 

一刀は頭を掻きながら弁解する

 

 

一刀はチラリと現在の秋蘭を見る

 

 

秋蘭「だからといって何故、我々に一言も言わん?

お前は我々の大将なのだぞ?」

 

 

一刀「(………やっぱり異常はなしか……どうなってんだ?)」

 

 

そこに春蘭が怒号を上げる

 

 

春蘭「聞いているのかっ!!?一刀っ!!!」

 

 

一刀「っ!!!お、おぅっ!!!き、聞いてるぞ?」

 

 

一刀はビクつきながら答える

 

 

紫苑「ならば何故なのです?」

 

 

紫苑も一歩前に出て問い詰める

 

 

一刀「………皆の『限界突破』の時間を削らせたくなかったんだ」

 

 

翠「だけどよ、絡繰人間に攻め入られたら元も子もないだろ?」

 

 

翠が最もな発言をする

 

 

蒲公英「さっきも秋蘭が言ったけどさ、ご主人様は蒲公英達の最後の砦なんだよ?」

 

 

雪蓮「蒲公英の言う通りよ、一刀

私の軍は貴方が最後の希望………この大陸の未来を救う為なら少し行動をわきまえて………お願い」

 

 

雪蓮は寂しそうな表情で語りかける

 

 

一刀「……………悪かったよ、ごめん皆………」

 

 

一刀は素直に頭を下げる

 

 

そこに、左慈は一刀の横に立ち一刀同様に頭を下げる

 

 

左慈「こいつを行かせたのは俺の指示だ、俺に責任がある………済まなかった」

 

 

卑弥呼「それを言うのなら儂もじゃ、申し訳ない」

 

 

卑弥呼も左慈の隣に移動し、頭を下げる

 

 

思春「……………謝って反省しているのなら良くはありませんか?」

 

 

思春は雪蓮や華琳に聞く

 

 

華琳「…………今回は不問にしましょう

だけど、次からはせめて一言を言ってからにして……一刀」

 

 

華琳は腕を組んで一刀をジッと見る

 

 

一刀「あぁ、分かった…………」

 

 

一刀は顔を上げて頷く

 

 

 

 

桔梗「して………首尾は如何でしたかな?」

 

 

桔梗が話題に変える

 

 

一刀「絡繰人間に対しては問題はなし、ただ…………」

 

 

一刀は一度、未来の秋蘭がいる『闇行』を見る

 

 

焔耶「??どうした、お館………」

 

 

一刀「………皆、今ここに重要参考人を呼ぶけど………出来れば驚かないでほしい」

 

 

左慈「いや、無理だろ………」

 

 

一刀の言葉に左慈は即答する

 

 

璃々(未来)「重要参考人?」

 

 

一刀「あぁ、ちょっと待ってて」

 

 

一刀は『闇行』に向かって歩き出す

 

 

一刀「歩ける?」

 

 

秋蘭(未来)「あぁ、大分楽になってきたからな……」

 

 

一刀は未来の秋蘭の肩を担ぎ、皆の前に姿を現す

 

 

流琉「ふぇ?えぇっ!!?」

 

 

華琳「なっ!!?」

 

 

春蘭「うん?あれ?」

 

 

秋蘭「むっ!!?」

 

 

全員が目を見開き、未来の秋蘭に指を指す

 

 

璃々(未来)「しゅ、秋蘭さんっ!!?」

 

 

秋蘭(未来)「むっ?おぉ………!!?璃々、璃々ではないかっ!!!無事だったのだな!!!」

 

 

璃々(未来)「………グス、秋蘭さんっ!!!」

 

 

璃々は涙を流しながら秋蘭に駆け寄り、抱きつく

 

 

秋蘭(未来)「おぉっと…………熱烈な歓迎だな」

 

 

璃々(未来)「秋蘭さん………秋蘭さん………」

 

 

璃々はただただ泣きつく

 

 

一刀「………この璃々ちゃん同様、12年後の未来から来た秋蘭だ

絡繰人間に攻撃されているのを保護した」

 

 

一刀が説明すると、軍師達+于吉・貂蝉達が険しい表情となる

 

 

冥琳「一体どうなっているのだ?」

 

 

朱里「確か同じ空間に同じ人間は2人以上存在してはならないのではなかった筈では?」

 

 

于吉「はい、その通りです………

本来ならこの時代の秋蘭さんの体に異常が出てもおかしくない筈です」

 

 

貂蝉「ひょっとしたら…………」

 

 

貂蝉は顎に手を当てて考え出す

 

 

一刀「…………何か思い当たるか?」

 

 

貂蝉「あくまで仮説なんだけどねん………

今までに数回にも渡り、空間の『暗黙の了解』を打破し時空を超えての転送を行ってきたから、未来の現在の空間の狭間が歪んでしまってきているのかもしれないわん」

 

 

于吉「仮にその状態ならば、『外史の修正力』はうまく機能しません

もし、普通なら現在の秋蘭さんに異常が現れる筈……………」

 

 

一刀「にも関わらずだから…………ほぼ確定か?」

 

 

一刀は眉間に皺を寄せる

 

 

貂蝉「分からないわん、そればかりは」

 

 

 

 

貂蝉は目を閉じて首を横に振る

 

 

秋蘭(未来)「……璃々、済まないが再会を喜んでいるこの時間も少々勿体無いのだ………話を聞いてくれるか?」

 

 

未来の秋蘭は璃々を優しく引き離し、真剣な表情で周りを見渡す

 

 

璃々(未来)「………はいっ!!!」

 

 

璃々は涙を拭って力強く頷く

 

 

一刀「…………秋蘭、今から足の治療を回復するからな……華佗、頼む」

 

 

華佗「了解だ」

 

 

華佗が近寄ると秋蘭が

 

 

秋蘭(未来)「一刀、足のほうは問題ない………普通に『癒療』で頼む」

 

 

一刀「えっ?でも、さっき………」

 

 

秋蘭(未来)「先程、自分で治したのだ」

 

 

一刀「そっか………分かった」

 

 

一刀はキョトンとしながら頷く

 

 

だが、未来の秋蘭は心の中で

 

 

秋蘭(未来)「(ただお前に抱き抱えられたかっただけなのだからな………♪)」

 

 

そんなことなど露知らず、華佗は『癒療』を開始する

 

 

秋蘭は表情を戻して

 

 

秋蘭(未来)「実は過去に来る前に『血光軍』の本拠地・『龍天城』に隠密として忍び込んでいたのです」

 

 

思春「…………秋蘭が隠密として?」

 

 

秋蘭(未来)「未来の明命が絡繰人間との戦闘で負傷してしまったのだ

それで、私に白羽の矢が立ったのだ」

 

 

秋蘭は淡々と進めていく

 

 

秋蘭(未来)「『龍天城』に忍び込み、龍天達の会議を聞く事に成功した

すると、奴等が遂に動き出すことが判明したのだ」

 

 

白蓮「っ!!?今まで以上に攻めてくるってことかっ!!?」

 

 

白蓮は未来の秋蘭に聞く

 

 

秋蘭(未来)「あぁ………しかも本軍がこの過去に進軍してくる事が分かっている」

 

 

華琳「………秋蘭」

 

 

華琳は何時もと変わらない口調で呼ぶ

 

 

秋蘭(未来)「はっ!!!」

 

 

華琳「何時・何処で・兵量・将軍等は把握出来てるかしら?」

 

 

秋蘭(未来)「勿論でございます

今から7日後、『量産型』・『合体進化型』・『射撃型』・『切断型』の絡繰人間が合計約50万体、将軍は『龍天五極隊』と副大将の斬魔、大将の龍天です

そして、場所なんですが…………」

 

 

未来の秋蘭はここで口を噤む

 

 

春蘭「??どうした?秋蘭…………」

 

 

秋蘭「どうした、未来の自分よ……」

 

 

秋蘭(未来)「…………決戦の場所は」

 

 

未来の秋蘭一呼吸おいて口を開いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋蘭(未来)「……赤壁です……………」

 

 

 

 

 

 

 

           ……終……

 

 

 


 
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