No.804098

【サイバ】マイティテールズ変身せよ!【交流】

古淵工機さん

いちいち着替えなきゃならんのは面倒なんじゃないかと思ったのでw
なお、変身の際に一瞬裸になるのは仕様w

■出演
○マイティテールズ

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2015-09-24 22:59:47 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:744   閲覧ユーザー数:681

ペディ スペア・ラボラトリ、またの名をマイティテールズ司令本部。

今日はマイティテールズの7人が集まり、緊急会議を開いていた。

「ねえ博士…思ったんだけどにゅ」

真っ先に質問をしたのは高井戸ミミナだ。

「なあにミミナちゃん」

「事件が起きるたびにいちいち着替えるのってなんか大変な気がするにゅ」

そのミミナの意見に続いたのは長岡ミライとリン・スキリィ。

「あ、それあたしも思った」

「確かに、スーツを取りにいちいち基地に戻らなきゃいけないのも面倒よね」

 

さらに、ヴィクト・コリィと六浦真緒、そしてペディの妹であるマオ・スペアが続く。

「一瞬で着替えられるようになれば楽なんだけどねえ」

「そうそう。そのシステムがあれば基地に戻らなくても出動できるし」

「なんかこうさ、テレビの戦隊モノとかみたくこう、変身!って…」

その6人の意見を聞き、パワードスーツの開発者兼チームの司令官であるペディ・スペアは頭を悩ませた。

「変身…変身ね…うーん…、あ!」

 

ペディは手を叩き、立ち上がった。

「そうか、その手があったわ。みんな、今日のところは解散よ!」

「え、でも姉貴?」

「いいアイデアが浮かんだのよ。また連絡するからその時またここに集合ね!」

そういって立ち去るペディ。

 

「姉貴、何するつもりなんだろ…」

「いいアイデアでも浮かんだんじゃないかにゅ?」

…ガレージKOU。

「珍しいな。アンタがわざわざ俺を訪ねてくるとはね」

「いや、実はかくかくしかじかで…」

 

…ペディはこれまでの会議のいきさつを、この店の主である相模コウに話した。

「んー…それはちょっと難しいな。そもそも俺の変身システムは『身体の中』にあるからなぁ…」

「え、そうなの?」

「おいおい、そうなのって…俺はマシーナリーだから。機械の身体だから」

「そうか…じゃあ全員の身体を改造しないと無理ってことね…」

「そういうことだな。ただ…」

コウは一息ついて話を続ける。

「…別の方法ならできないことはないぜ」

「別の方法って?」

「なぁに簡単さ」

 

コウが出した答えは、至極単純なものであった。

「身体じゃなく『スーツのほうを改造してやればいい』。ナノマシンのプログラムをいじってな」

「あ、確かにそれなら手っ取り早いわね」

「あとは、システムを起動させるためのキーも用意しないとな。とにかく一度スーツを持ってきてみてくれ。装置はこっちで何とかするからさ」

 

「恩に着るわ、コウさんw」

「なんてこたないって。俺もアンタも技術畑の住人同士。困ったときは知恵を出し合うのが技術者ってもんだよw」

二人の技術者は、がっちりと握手を交わした。

数日後、ペディ スペア・ラボラトリ。

「みんな集まってるわね」

「博士!」

「今日ここに呼び出したってことは…」

「まさか、例のものができたのかにゅ?」

ざわつくマイティテールズ一同を尻目に、ペディは得意気に答える。

 

「ええ、ガレージKOUの協力でスーツの改良が終わったのよ。これがそのチェンジデバイスよ」

ペディが取り出したのは、メンバー全員分のカラーがあしらわれたポケットサイズの装置だ。

 

「何かあったらこれを取り出して、真ん中のボタンを押すの。するとスーツが自動的に装着される仕組みよ。見てて」

と、ペディは自分のカラーであるチェリーレッドのチェンジデバイスを手に取ると、一呼吸おいてポーズを取る。

「テール…フラーッシュ!!」

ペディがボタンを押すと、チェンジデバイスから光が走る。

やがてチェンジデバイスが光の玉になると、ペディの衣服が一瞬消え、それに取って代わるように光の玉がスーツに変化し身体にまといつく。

 

「テールチェリー・ペディ!!」

「「「「「「おおーっ!!」」」」」」

そこには、テールチェリーに変身したペディの姿があった。

 

「すごい!ホントに変身してる!?」

「姉貴かっけーっ!初めて姉貴のことかっこいいって思った!」

「初めてって何よマオ?」

「いやいや、ごめんってば」

「何はともあれ!」

「これでいつでも出動できるにゅ!」

「そうそう、変身後は左手のグローブにデバイスの通信機能とかが付いてるから、それで連絡を取ることも可能よ」

「なんかすげーヒロインらしくなってきたぜ!」

新たな力の獲得、その感動に沸くマイティテールズ一同。

一方その頃、ラボの近くの高台に、一人たそがれるバトルスーツ姿のコウ。

「うんうん、変身のときに一瞬裸になるってのは様式美だよなw」

「…何泣いてるのよコウちゃん…(^^;)」

 

コウの妻・高原仁子はただただ、顔を赤らめて苦笑するしかなかったという…。


 
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