No.800038

【サイバ】神出鬼没おれなちゃん【交流】

古淵工機さん

時空も、次元も、物質と概念の垣根すらも乗り越えるおれなちゃんの方向音痴。
ついに、彼氏との融合まで果たしてしまった!?

■出演
光太郎:http://www.tinami.com/view/789157

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2015-09-02 22:37:52 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:667   閲覧ユーザー数:643

<<Scene.1>>

天空駅前。

人通りであふれるその広場の中で、北岡光太郎はある人物を待っていた。

 

「遅いなあおれなちゃん。もうとっくについてる頃だと思うんだけど…」

話は前日にさかのぼる。

せっかくの休暇なので、天空駅前にオープンしたクロワッサンカフェを楽しもうとしていたのだったが…。

 

「まさか何かあったんじゃ…心配だなあ。メール打って連絡しなきゃ…」

光太郎がスマホを取り出し、連絡しようとしたそのときである!

「あれ!?な、なんだこれ…スマホの画面にこんな設定してな…って、おれなちゃん!?」

…なんとスマホの画面の中に、3DGCで動き回るおれなの姿が。

『スワイプで運べるよ♪』

というメッセージのかかれた吹き出しがおれなのCGから出てくる。

「いや、スワイプで運べるはいいけど何してるの」

『気がついたらここにいたのwタップすると踊るよ♪』

 

どうやら道に迷った挙句、光太郎のスマホの中に入り込んでしまったようだ…。

<<Scene.2>>

おれながスマホに入り込むと言う珍事が発生してから数日後。

流石に翌日には元に戻っていたようだが、それでも考えれば考えるほど不思議である。

 

「この間なんか、天急デパートの洋服売り場でマネキンになってたし、かと思えば1964年の東海道新幹線開業時の写真に写りこんでるし…何をどうやったらあんなことが…」

光太郎はその日なかなか眠れなかった。気になって気になって仕方がなかったのだ。おれなは一体どこまで行ってしまうのだろう?と。

 

しかし、考えているうちに次第に眠くなっていく光太郎。

やがて彼は、崩れるように横になり、そのまま眠りに落ちてしまった…。

「ん…あれ…僕寝てたのか…?そうだ、おれなちゃんがどうしてあんな所にいるのかとか考えてるうちに寝ちゃったんだ…」

そう言って起きようとした光太郎。だが、様子がおかしい。

 

「あれ?僕こんなに声高かったっけ…それになんか胸の辺りがおかしい…それに茶色の毛なんて混じって…、!?」

光太郎はあわてて飛び起きると、洗面台に向かって走り出した。

「なっ!?なんじゃこりゃ!?」

『あ、おはよう光太郎くん!』

「…いや、おはようじゃないっておれなちゃん!どうなってるの!?」

 

そこにいたのは光太郎…なのか、それともおれななのか…。

声は同じ場所から出ている。身体は白と茶色の毛が混じっている。

そう…そこにいたのは光太郎とおれなが混じった謎の生物に他ならなかった。

「な、な、な、なんでおれなちゃんと僕が混ざっちゃってるの!?」

『なんか寝てたらふわふわした夢見てて…お風呂に入って気持ちよくなって溶けちゃうって夢なんだけど…でもおかしいな。あたし自分の部屋のベッドで寝てたはずなんだけど…』

「それがどうしてこんなことになっちゃったんだろう…ていうか、今これどっちがしゃべってるのかわからないな…」

『それはそれとして光太郎くん…パジャマはだけてるよ』

「ぶっ!?…お、おれなちゃんの、おれなちゃんの…」

『あ…男の子が鼻血出るのってこういう感じなんだ…それなら寄せてあげてー♪』

「うわっ、ちょ…あひぃ!?」

 

…こうして、光太郎ともおれなともつかぬ謎の融合体は、自分のおっぱいを揉みながら鏡の前で鼻血を吹き出していたのだった。


 
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