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ゼロの使い魔 AOS 第23話 めざせ経済大(町)国 ⑥

koiwaitomatoさん

心強い味方!ミス・ロングヒルが加入したチームサイト(笑)
本格的に企画書作りに入る二人ですが、ちょっとしたハプニングも発生するかも。
そして・・・ルイズの正妻の座を脅かすのはきれいなお姉さんか?それとも隠しツンデレ幼女か?
きれいなお姉さんは好きですか?(大好きです!!!)な第23話をお楽しみください。

2015-08-31 00:40:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1084   閲覧ユーザー数:1075

 

ミス・ロングヒルが東地区拡張計画に加わり、企画書の件がうまく進みそうな才人。

 

ラ・ヴァリエール家がスポンサーだと知って、自分にも美味しいところが回ってくると期待した結果のなのだが。

 

何はともあれ元貴族で頭も良さそうな彼女の加入は、文字通り結果オーライとなるのでしょうか?

 

チームサイト結成の前祝から一日経って、才人は本業の大工に勤しんでいた。

 

 

 

今日の才人は、今までで最高の速度で仕事をしていた。

 

給料の前借をした手前もあるし、今日はミス・ロングヒルと計画の再検討と企画書の作成がこの後に控えているのだ。

 

「才人、おめぇ・・・絶好調とか言う話じゃねぇよな、たぶん今日にも完成しそうだぞ」

 

「そのつもりっすよ!うちは仕事が全部終わればお金がもらえるんっすよね!?だったら早いことには越した事が・・・無い!!」

 

「ああ・・・そうなんだけどよ、すげぇ助かるよな・・・ははっ」

 

「前借をさせてもらってるんで・・・ねっと!!良し終わった!!、あっちも手伝ってくるんで確認お願いしますよ!親方~~!」

 

「とんでもねぇ拾いもんだったな・・・うん、完璧に仕上がってるわな」

 

(伝説の大工とか呼んでるけど、もはや神の領域に近づいてるんじゃねぇのか・・・)

 

親方が驚くのも無理もないのだ、才人の仕事は速い!おそらく並みの五倍以上・・・そして完璧に近い完成度でやり直しをしたことが無い。

 

そして、才人が周りのフォローに回ると相乗効果もあってか他の連中も早く仕事が進むのである。

 

才人が現場に一人いるだけで、周りの相乗効果込みで二十人分の労働力が上乗せされているのだった。

 

(じーさん以上の大工は見たこと無かったんだがな、本当にスゲー野郎だぜ!この国に連れて来たって言うあいつのダチに感謝だな!!)

 

才人は終わってない所に走っていっては右手を振るわせ片付けていく、そして自分の預かり知らない所で感謝されていたルイズであった。

 

 

 

時間は午後を回っていた、現在も作業が続けられていた。

 

才人に引きずられて、全員ハイペースで仕事をこなしていたのだがさすがに無理が祟ったのかここに来てペースダウン・・・。

 

それでも才人だけは工具を握って動いている、体力はそこまで無いはずなのに彼の手は止まらない。

 

(そろそろ潮時かな・・・今日はここまでにするか、それにしてもサイトのやつあんなに体力があったのか?若さってのは恐ろしいもんだな)

 

「お~い、今日はここまでだ!終了だ!!終~~~~了!!!」

 

「「「「「う~~~~す!!!」」」」」

 

「サイトよぉ!今日はここまでにすんぞ、もうあがりだ!」

 

「えっ!?・・・わかりました親方、才人あがります!」

 

「おう!今日は凄かったな、おめえのペースに引きずられてほとんど終わっちまったよ」

 

「いや~~、マジで全部終わらせるつもりだったんすけどね、さすがに大口叩きすぎたみたいで・・・」

 

「おいおい!もうここまで来たら、後は軽く見直すくらいしかねぇぞ!これは前借させた甲斐があったみてぇだな!!」

 

「はは・・・違いないっすね、じゃあこの後は親方の家におじゃ・・・」

 

「サイト~~~~!!終わったのかしら!?お姉さんが迎えに来てあげたわよ!!!」

 

本日の仕事を終えてマッタリしていた現場に、突如黄色い声が響きわたる。

 

現場にいる全員が声のほうを振り向くと、そこには知的な感じのロングヘアーの美女が手を振っているではないか。

 

そして彼女の口から出ている人物の名前は才人・・・そう、ミス・ロングヒルが才人を現場まで迎えに来た。

 

今度はみんなの目が才人に集中した・・・嫉妬と羨望と怒りの眼差しが突き刺さってくるのだ、男(ヤロー)の嫉妬は醜いぞ!

 

そして、親方はと言うと・・・。

 

「サイトよぉ・・・女を仕事場に迎えに来させるたぁ、お前ぇさんもなかなかやるもんだな!」

 

「いや・・・女ってわけじゃあ無くって、その・・・お世話になっているお姉さんというか」

 

「わかってるって、サイトぐらいの歳じゃ年上のお姉さんはたまらねぇもんな・・・お世話になってるってドコがなんだ?サイトくんよぉ!!」

 

股間を激しくタッチされていた・・・完全に才人をおもちゃにして、遊んでいたのである。

 

 

 

既婚者組からは親方を筆頭にからかわれ、独身組からは帰り際に無言で蹴りの嵐を食らった才人だったが今はミス・ロングヒルと並んで歩いている。

 

「勘弁してくれよ姉さん・・・散々な目にあったんだから、まさか迎えにくるなんて思ってもいなかったよ」

 

「ふふっ!こんな良い女と一緒にいるんだからね、やっかみは男の勲章って言うじゃないの良い男になるためのお姉さんからの課題だよ」

 

「絶対にわざとやってるだろ、明日からみんなにからかわれるから~~~~!!」

 

そんな会話を続けながら親方の家まで向かう二人、才人が普通にで話しているのはミス・ロングヒルがチームなんだから気楽に話しなよ!とのこと。

 

前日の前祝で給料が半分近く消えてしまったのだ、このくらいはいいだろうと才人も開き直って気軽に話しかけているのだ。

 

ロングの知的美人のお姉さんと気軽に話して歩いているだと・・・才人よ爆発しろ!!それかもげろ!!(2回目)

 

 

 

そんな訳で親方の家にたどり着いた二人であった、今日は親方の家で計画の再検討と企画書の作成をする予定になっていた。

 

ミス・ロングヒルは「サイトの家で、やれば良いじゃない」と言っていたが、そこはまだまだ青い才人くん悩みながらもお断りしたのだった。

 

そんな才人を見てミス・ロングヒルは「まったくウブな子だね、今のあんたじゃあまだ喰う気にはならないわよ」とのこと、お姉さん恐るべし・・・。

 

親方の家にたどり着いた才人たち、もはや勝手知ったる我が家のごとくおじゃましま~す!と玄関を開ける才人だったが・・・。

 

「おかえりなさ~い、サイト!どうして昨日はこなかったのよ!お父さんたちが寂しがっていたんだからね・・・一応、私もね」

 

「悪りぃなアナ、任されている仕事でどうしても必要な事があってな・・・それとただいま、寂しかったか?」

 

「別に寂しくなんかな・・・えっ、え~と・・・どちら様ですか?」

 

帰りを待ち構えていたのは、隠しツンデレ幼女ことアナちゃん(9歳)だった。

 

そして、あの才人がきれいなお姉さんを連れてのご帰宅である・・・才人の家ではないのだがアナちゃん的にはご帰宅なのだ!!!

 

「え~と・・・初めまして、アナちゃんっていうのかしら」

 

「あ・・・はい、アナです」

 

「しっかりしているわね、私はロングヒルと言います。サイトくんのお友達ですわ、よろしくねアナちゃん」

 

「お友達・・・サイトの、えっと・・・よろしくお願いします・・・ロングヒルさん」

 

血みどろのバトルに発展するかと思いきや、穏やかな来客の風景となったのだ。

 

(ふ~ん・・・おかえりなさいね~サイトも案外やるじゃないの・・・いや、まさか幼女趣味じゃないわよね?)

 

(誰よこの女!?サイトは私のことが大好きなのに・・・浮気なの!?男の人は若い娘が好きってハレプちゃんが言っていたのに趣味が悪いのかしら)

 

(アナちゃんは内心では私のことを睨んでるわね、サイトにはまだ興味が湧かないけどこれは面白そうよね・・・後でからかっちゃおうかしら)

 

(やっぱりおっぱいなの!?この人に負けているのはその位しかなさそうだし・・・才人にはあまり近づかないように私が見張ってないとダメね)

 

穏やかな来客の風景だった・・・そう、見える所は・・・才人は気づいてないようだが。

 

 

 

アナちゃんとミス・ロングヒルの穏やかな(?)対面をすませて、場所は居間に移る。

 

現在は才人とミス・ロングヒル、そしてアナちゃんの三人で机の上の企画書用の紙の前に全員座っている。

 

「え~と、これが俺が昨日まとめたやつなんだけどどうかな?」

 

「下書きか、ちょっと見せてみな・・・・・・ふむ」

 

才人は酒場から帰ってきた後に、自宅でまとめていた企画書をミス・ロングヒルに渡した。

 

しばらく企画書を読んでいたミス・ロングヒルが、才人に感想を言う。

 

「だいたい言いたいことは伝わってきたよ、メリットとデメリットも両方とも書いてあるし」

 

「うん、それで・・・他にはなんかあるのか?」

 

「そうだね~達成するまでの時間をもう少し細かく算出した方がいいかもね、あとは必要な経費が書いてないのは致命的かしら」

 

「あ~、そこは急いで調べておく・・・他には?」

 

「後はメリットにパンチが効いてない!ここは嘘にならない程度に話を盛って書くんだよ、これだけの利益を生みますよ~てな感じでさ!」

 

「難しいな~嘘にならない程度って、俺の文章力で書けるのかな・・・」

 

「そこは私も手伝ってやるからさ、サイト一人じゃないのよ!私だっているんだからね・・・私たちはチームなんだから!!」

 

「ありがとう・・・姉さんが協力してくれて良かったよ、たぶん俺一人じゃ上手くいかなかったかもしれない・・・」

 

なかなか真面目に企画書を練っている二人だった、仕事の話がチンプンカンプンのアナちゃんは一人つまらなそうにしている。

 

「お礼を言うのは企画書が通ってからにしなさい、まだやる事はたくさんあるはずなんだから!」

 

「おう!ちょっとシンミリしちまったけど、もう大丈夫だ!伝説の大工と呼ばれた平賀才人の最高の企画書を作ってやるぜ!!」

 

ミス・ロングヒルの叱責に戦意を取り戻す才人、そして才人の伝説の企画書が・・・

 

「大工さんじゃあ事務仕事には向かないんじゃないのかい?普通のサイトでいいからね」

 

・・・特には生まれたりはしなかった。

 

 

 

「じゃあサイトは今すぐに期間と経費の見積もりを出しな、後の文章はあたしが考えてあげるから」

 

「わかった!こう見えても数学は得意だったんだ、国語と英語はいまいちだったけどな」

 

「ふ~ん・・・計算も出来るのかい、平民なのに・・・サイトがいた国っていうのは平民にも勉強をさせるのかい?」

 

「義務教育って言ってな、九年間は必ず勉強しなくちゃなんねぇんだ・・・めんどくさかったけどこの国に来てからは有り難かったと感じるよ」

 

教育水準は国力に比例する、実際に日本は一人当たりの国民が勉強をする期間は長い・・・単純に比例するわけでは無いが国力の一翼は担っている。

 

「良い国だったんだね、あたしもいつか行ってみたいな・・・そういえばさ」

 

「えっ!?なんだい姉さん?」

 

 

 

そして、ミス・ロングヒルは話した・・・。

 

 

 

「サイトは遠い国から来たっていってたけど・・・」

 

 

 

当然の疑問を・・・。

 

 

 

「サイトはこの国の言葉や文字を理解できてるわよね・・・」

 

 

 

そして、本来なら決してありえない・・・。

 

 

 

「サイトの国では同じ言葉や文字を使っていたのかい、それとも・・・」

 

 

 

ルイズが行った使い魔召喚のエラーを・・・。

 

 

 

「どこかで、覚えたのかしら?」

 

 

 

彼女は口にした・・・。

 

 

 

....第23話 めざせ経済大(町)国 ⑥ 終

 

 

 

next第24話 めざせ経済大(町)国 ⑦

 

 

 

執筆.小岩井トマト

 

 

 


 
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