No.799340

真・恋姫無双~項羽伝~三国編

あかさん

作品そっちのけで真・恋姫英雄譚2をやってました

春蘭と秋蘭がマジ可愛かった!!!

2015-08-30 17:52:13 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3335   閲覧ユーザー数:2828

第五章 4話 鳳統

 

 

 

 

 

 

 

 

鳳統「此処は・・・・水鏡塾?」

 

鳳統は目の前に広がっている、昔過ごしていた場所の風景を見て呟いた

 

そして、その鳳統の目の前には

 

孔明「雛里ちゃん、雛里ちゃん」

 

ユサユサ

 

孔明が隣に座って寝ている昔の自分をゆすっていた

 

鳳統は過去の自分の記憶を夢の一時で思い出していたのであった

 

鳳統「ん・・・・・?」

 

孔明「もう、寝ちゃっていたよ?」

 

鳳統「あわわ・・・ごめん、朱里ちゃん。昨日遅くまで本を読んでたから」

 

孔明「もう・・・・それにしても珍しいね。雛里ちゃんが居眠りするなんて」

 

鳳統「うん。すごく勉強になる本だったからつい読みこんじゃっての」

 

孔明「へ~~。今度私にも貸してもらえる?」

 

鳳統「勿論いいよ」

 

鳳統は笑顔でそう返した時

 

司馬徽「こら、あなた達。今はまだ講義中ですよ。私語は慎みなさい」

 

二人の目の前で笑みを浮かべながら二人の先生である司馬徽が注意の言葉を投げかけたのだった

 

鳳統「あわわ・・・ごめんなさいでしゅ」

 

孔明「はわ・・・・すみませんでしゅ」

 

司馬徽「好。素直に謝ったので許します。でも・・・・次はありませんからね」ニコ

 

司馬徽はにこやかな笑みを浮かべながら二人に言葉を残して、講義のつづきを始めたのであった

 

孔明、鳳統「ハワ!(アワ!)」ビクン

 

ガチン!!

 

司馬徽の言葉で驚いたせいか二人とも自分の舌を噛んでしまった

 

二人「「ううぅぅ・・」」

 

同じ動作を立て続けにしてしまった事からか、二人は隣に居る親友を見て

 

二人「「ぷっ・・クスクスクス」」

 

鳳統「フフ、同じことしちゃったね」

 

孔明「うん。クスクスクス」

 

お互い同じ動作をしたことが面白かったのと同じ気持ちだと嬉しく笑いがこみ上げて来たのだった

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

二人「「??」」

 

司馬徽「・・・・・ふ・た・り・と・も」ニコ

 

二人「「ひゃっ!」」

 

二人の面前には先ほど二人を注意して教室の前に向かったはずの先生が目の前で笑みを浮かべていたのだった

 

司馬徽「二人とも私は先程何と言ったか覚えていますか?」ニコニコ

 

孔明「ハワ・・・ハワワ」

 

鳳統「アワワ・・・」

 

司馬徽「フフ・・フフフフフフフ。二人とも、廊下に講義が終わるまで立っていなさい。後で、罰として薬草の採取をしてもらいます」

 

孔明、鳳統「「・・・はい」」

 

二人は司馬徽の言葉で何も言えなく廊下へとトボトボと歩いて行った

 

孔明(怖かったでしゅ・・・でも、薬草取りだけなら・・)

 

鳳統(良かったでしゅ。今日は薬草取りだけで・・)

 

二人は内心ほっとしていたのだが

 

司馬徽「フフ、何を安心した顔をしているのですか?薬草を取ってきた後、しっかりと今回もお尻叩きをしますからね」

 

ビクン

 

二人は司馬徽の言葉を聞いて自分の心を見透かされているのではと驚いてしまった

 

司馬徽「フフ、そう甘くわないですよ。昔からこの世は、信賞必罰。それに・・・・いえ。これは教えなくてもいい事ですね。ほら、早く廊下に行きなさい。生徒はあなた達二人だけじゃないのですよ。まだ講義の時間は残っているのですから」

 

そう言って司馬徽は講義を続けるため教室の前の方に向かっていったのであった

 

二人「??」

 

二人は司馬徽が何を言いかけたのか気になりながらも廊下へと向かったのであった

 

鳳統「信賞必罰・・・・・解っています。先生の教えはきちんと理解しています。でも、あの時、先生は何を言おうとしたのですか?」

 

鳳統は聞こえるはずがない言葉を今も自分の後輩たちに講義をしているだろう先生に向かって零したのであった

 

鳳統が言葉をこぼしている間に景色が変わり、かつて自分たちが寝泊まりしていた寮の鳳統と孔明の二人の部屋に来ていた

 

孔明「雛里ちゃんまだ眠らないの?またお昼の講義みたいに居眠りしちゃうよ」

 

鳳統「うん。もう眠るよ。あ、そうだ。お昼はごめんね、朱里ちゃん。私のせいで罰を受けちゃって」

 

孔明「ううん。そんな事無いよ。私も雛里ちゃんと一緒に騒いだ事には違いないから。それよりも、雛里ちゃんが読んでいた本ってどんなのだったの?いつも速く寝る雛里ちゃんが夜更かしする程の物が気になっちゃって」

 

鳳統「うん、それはね。これだよ」

 

鳳統は自分の机の棚から二冊の本を取り出し一冊を孔明に渡した

 

孔明「司馬日記?」

 

鳳統「うん。先生がいつも読まれていた物を貸してもらったんだ」

 

孔明「へ~、水鏡先生が読まれている物ですか。いったいどんな内容なんですか?」

 

鳳統「それが凄いんだよ!その内容が漢創設時の政策の事とかが細かく書いてあって、何を目的とし動いていたのか解りやすく書いてあるんだよ!」

 

孔明「え!?漢って、私達が今住んでいるこの漢のこと?」

 

鳳統「うん。それにこの本は軍略に付いて書いてあるの」

 

そう言って方等はもう一つの本を見せた

 

孔明「えっと『欣軍』?聞いたことが無い本だね。軍って言うぐらいだから何処かの軍が使っていた軍略が書いてあるの?」

 

鳳統「うん。しかもね、私達が知らない軍略が書いていたり、軍に対する心得とかいっぱい書いてあるんだよ」

 

孔明「へ~~~。でも何で先生がこんなものを持っているんだろう?これってかなり重要機密だと思うんだけど・・・」

 

鳳統「うん。先生については謎が多いんだよね」

 

孔明「そうなんだよね。この私塾は有名なだけあって結構な歴史があるから、先生は何代目かの先生なはずなんだけど・・・」

 

鳳統「先生は自分の事、余り話さないからね・・・・・。そうだ、朱里ちゃん。一度聞きたかった事があったんだけど」

 

孔明「どんな事?」

 

鳳統「えっとね、朱里ちゃんはどんな人に仕えたいと思ってるのかなって」

 

孔明「私が使えて見たい人?」

 

鳳統「うん。えっと、明確にじゃなくてもいいから・・・えっと、こんな人が良いかなってのを教えてほしいの」

 

孔明「ん~~~そうだね、私が理想とする人は・・・うん、話に聞く劉邦様みたいに仲間と民を心から愛してくれる人かな。もしそんな人が居たら、多分だけど私はその人の夢を叶えるために、少しずつでもその夢に近づけるように私の持てる力を使っていくはずだよ」

 

鳳統「・・・・すごいね、朱里ちゃん。もう、そんなに明確に夢を持っていて。まだ、私はどんな人に仕えたいなんて浮かんでなくて、ただ漠然と優しい人が良いなぐら一だったのに」

 

孔明「ううん。そんな事無いよ、雛里ちゃん。優しいって言うのは重要な要素だよ。そうだ!雛里ちゃんの仕えたい人は優しい人なんだよね?」

 

鳳統「う、うん」

 

孔明「私の理想の方も大前提として優しいが不可欠だから、雛里ちゃんも私と一緒にその方に仕えようよ。私も大親友の雛里ちゃんが一緒だととても心強いし」

 

鳳統「えっと・・・・・・うん。そうだね。私もその方が心強いもん」

 

鳳統は少し考える素振りを見せたがすぐに答えをだしそう答えたのだった

 

孔明「うん。雛里ちゃんがそう言ってくれてとても嬉しい。じゃあ、その仕官のために勉強頑張ろ」

 

二人はその日の自学を始めたのだった

 

鳳統「そうだね。優しいのは間違いないよね。でも・・・・朱里ちゃんは解っていて何も言わないでいるの?何故?如何して?何処まで突き進んでいくつもりなの?」

 

鳳統は目の前に居る昔の、夢の中に居る朱里へ今の思いのたけをぶちまけた

 

しかし、その相手はやはり夢でしかない。鳳統の言葉に返事が返ってくることは無かった

 

鳳統「・・・・・・。そうだよね、これは夢。それに、過去の自分や朱里ちゃんに言って何も意味がないよね」

 

そう言って鳳統は現実のきっと昔みたいに隣に居てくれているはずの孔明の元へと眠りを覚まさせていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳳統「んん・・・・」

 

もぞもぞ

 

兵「やっとお目覚めですか。鳳統さん」

 

鳳統「・・・すみません。結構強く作っていたので。それより此処は?劉備軍とは無事合流出来たのですか?」

 

鳳統は周りを誰かを探すように見回していった

 

兵「へえ。まあ、合流することは出来ましたよ。それで、今は安全な所で野営張っている所です」

 

鳳統「安全な所ですか・・・・・・。あ、連れてきた楚の姫達は今如何してますか?」

 

兵「??」

 

兵は鳳統が何を言っているのか解らないと言うような顔でいると

 

陳登「失礼します。如何やら目覚めたみたいですね」

 

鳳統「貴女は?」

 

陳登「私は劉備軍の文官をしています陳登といいます。確認ですが貴女は鳳統殿で間違いありませんね?」

 

鳳統「はい」

 

陳登「そうですか。それなら良かったです。朱里さんから合流して保護するように言われていたので・・・では、確認が出来たので私は戻ります。鳳統殿はもう少し休んでもらってよろしいですよ。夜が明けない限りは移動するのは危険ですから」

 

そう言って陳登は自分の天幕に戻ろうとすると

 

鳳統「あ、あの!」

 

陳登「?どうかしましたか?」

 

鳳統「その、しゅ・・朱里ちゃんは?」

 

陳登「朱里さん?・・・朱里さんの居場所と言う事であっていますか?」

 

鳳統「は、はい。それで、朱里ちゃんは何処に?私、朱里ちゃんと大事な話が・・・・それに、連れてきた二人は何処ですか?」

 

陳登「??何を言っているのですか貴女は?ここに、朱里さんも、それに攫ってきた娘はいませんよ。この策は貴女がたてたと聞いていますけど」

 

鳳統「そんな・・・・でも、私は確かに朱里ちゃんにお話をすると手紙で・・・・・・・そ、そうだ、さっき言ってました、この後行くところとは勿論水鏡塾ですよね」

 

陳登「いいえ。私が任されている城にですよ。そうですね、此処から西に二日と言うところでしょうか」

 

鳳統「・・・・・・(そんな、何で、何で・・・・・朱里ちゃん。一体どうして・・・)で、では、水鏡先生は?水鏡先生は如何しているのですか?私は朱里ちゃんの他に水鏡先生にも手紙のやり取りをしていたはずです」

 

陳登「水鏡?誰ですかその人は?私が知る限りこの作戦にその様な人は参加していないはずですよ」

 

鳳統「え?・・・・う、うそです!!こ、ここにこうして先生の手紙が・・・」

 

そう言って鳳統は懐から何通かの手紙を取り出してみせた

 

陳登「・・・・ああ、この手紙ですか」

 

鳳統「やっぱり知っているじゃないですか」

 

陳登「この手紙を知っているだけでその水鏡と言う人物は合った事も話したこともありませんよ。名前から察するに前に資料で見た水鏡塾に関係する方と思いますけど、私がこちらに来た時にはその塾はもうなくなっていましたよ」

 

鳳統「え?」

 

陳登「もういいでしょ。私もそろそろ眠たいので失礼させてもらいますよ」

 

そう言って陳登は今度こそ自分の天幕へ戻って行った

 

残された鳳統は何を言葉にしたらいいのか解らないと言うほど頭の中が混乱してしまっていた

 

兵「大丈夫ですかい、鳳統さん?」

 

鳳統「・・・・・・・・」

 

兵「どうだ?」

 

兵「無理そうだな。何があったかは解らんが放心状態になっている。しゃーないから俺たちは外で見張りでもしてよう」

 

そう言って近くに控えていた兵達も外に出ていった

 

鳳統(そ、そんな・・・・・どういう事?た、確かにこの手紙の字の癖は先生の・・・・如何して?・・・・・何で・・・・・・これじゃあ・・・・・策が・・・・・・不可侵が・・・・・)

 

鳳統は何かに押しつぶされるような気持になりながらその日の夜を越していった

 

そして次の日

 

鳳統「陳登さん」

 

陳登「何ですか、鳳統殿?」

 

鳳統「一つ、一つだけお願いがあります」

 

陳登「何でしょう?」

 

鳳統の思いつめた言葉を聞きながらも陳登は感情の無い声で返してみせた

 

鳳統「その、御城に戻る前に水鏡塾へ寄ってもらえませんか?」

 

陳登「・・・・・・・私の記憶上、水鏡塾は私どもの城の逆の位置あったと思いますが・・・・それでも寄りたいと言われますか?」

 

陳登は軍師である鳳統が、しかも昔はこの辺りのことを知っているはずの者がこのまま城に戻らず、しかも逆位置にある場所に向かうことが如何に危険か解っているだろうと言いたいような口ぶりでそう言った

 

鳳統「そ、それは・・・・・でも!!」

 

陳登「あなたの感情で私が管理している兵達を危険にさらすわけにはいきません。それに、今回は南蛮兵を連れて来ていないので余計危険度は高いのですから」

 

南蛮兵は攻撃力、防御力ともに高いが統制するのが難しいのである。簡単な支持はすぐ把握するがこまごまとした指示や、今回の様に移動、速さを重きに起きた行動は進攻に遅れが出る。それに、もし南蛮兵を増殖させた場合食料の問題が出る。南蛮兵を増殖させるときは基本使い捨てにする策の時と決められているからだ

 

鳳統「・・・・・・そうですか。解りました。では、一度そのお城に戻った後に視察として向かわしてもらってもかまわないですか?」

 

陳登「それなら構わないです。近々、誰か向かわせてあの辺りの立地や植物の調査をしようと思っていたので。土地勘がある貴女に行ってもらえるならありがたいです」

 

そう言って陳登は帰りの支度を進めていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し戻り、鳳統達が陳登の軍に合流する少し前

 

 

元水鏡塾

 

音色「如何して、如何していない!!!!鳳統はこの場所に向かったんじゃないのか!!」

 

音色は目の前にある廃墟(水鏡塾と思わしき建物)を睨みながら叫んでいた。そして、その姿は後から到着した柳琳や流琉から見ても解るほど殺気立っていた

 

流琉「柳琳様・・・・・」

 

流琉は音色の姿を見て恐怖で震えていた

 

柳琳「落ち着いて流琉。それに、今は現状の把握が大切よ。一度辺りを調べてみましょう」

 

柳琳は最初の頃の焦りは退き少し落ち着いた状態になっていたので

 

流琉「は、はい。皆さん、あの建物の調査と辺りの探索をお願いします。少しでも怪しい点、人が居た痕跡があったら報告をお願いします」

 

流琉は連れてきた兵に指示を送って自分も調査を始めた

 

柳琳「司馬馗さん」

 

音色「!!」バッ

 

音色は凄い勢いで振り向き柳琳に掴みかかった

 

音色「貴女!!貴女は一体何をしていたのですか!!あなた達がもう少しあの娘達についていたら・・・・・・あああああああああああ!!!!」

 

音色は柳琳を掴みながら膝をつき言葉にならない声を出して崩れてしまった

 

柳琳「すみませんでした・・・・・・・。司馬馗さん、今は此処の調査とこの事をいかに早く本国に伝えるかです」

 

柳琳は本当に申し訳ないと言う言葉と供に今は如何すればいいのか冷静に伝えた

 

音色「・・・・解っているわ・・・・それは、解っているわ。しかし、これを・・・・この絶望的な現状をどう伝えろと言うのよ!!鳳統が何処に行ったなどは解りきっている・・・しかしよ!!!あの娘達は攫われた後、何処に連れていかれたのか等解らない!!もしかしたら、別々の場所に連れられて監禁をされている事もあるのよ!!」

 

柳琳「それは・・・・しかし、この事を報告しない限り事は進まないのも事実です」

 

音色「・・・・・そう・・・そうね。今、こんな事をしていても無意味よね」

 

音色は立ち上がり今後の事を考えようとした時

 

流琉「司馬馗様、柳琳様、建物の中からは何も得られませんでした」

 

音色「そう・・・・・・。でも、おかしいわ。鳳統は此処に居る水鏡と言う人物と連絡を取っていたはず・・・・」

 

流琉「あの・・・もう一つご報告が」

 

柳琳「何かあったの?」

 

流琉「はい。辺りを調べていた兵が、此処に近づいてきた民を見つけました」

 

柳琳「民?」

 

流琉「はい。その民はなんでもお墓参りだそうで・・・」

 

音色「墓?この廃墟に?」

 

流琉「私も解りませんが、その様に言ってました」

 

音色「・・・・・本人に詳しく聞いたほうが良いわね。典韋、悪いけどその民を連れて来てもらえるかしら?」

 

流琉「解りました」

 

流琉は返事をしてすぐに民を呼びに行き連れてきた

 

民「あの・・・・・一体私に聞きたい事とは?」

 

柳琳「はい。まず、確認として此処は水鏡塾で間違いはありませんか?」

 

民「はい」

 

柳琳「・・・・・では、次に貴女はお墓参りと言いましたが何故この廃墟とも言える場所に?」

 

民「それは・・・・・此処の主は私達のために・・・・・」

 

音色「一体ここで何があったの?」

 

民「・・・・・・はい・・・・・それは数年前に成ります。この辺りが劉備軍の領地になって少ししての事です。この辺りは元々の領主様は政にあまり関心の無かった人でそれほど税が高くありませんでした。しかし、劉備軍が此処を管理し始めて税が上がり始め・・・・その上、劉備軍が連れていた南蛮の民の扱いを見た我々は恐怖したのです。我々もあのように扱われるのでは、と。それに、あれは人の人道に反している、と。そこで我々は此処で教鞭を振るわれていた司馬徽様に相談をしたのです。司馬徽様の元教え子が劉備軍にも居ると聞いても居ましたから」

 

柳琳「それでどうしたのですか?それだけではこの様な事は起きないはずです」

 

民「それが・・・・・・司馬徽様が一度、成都に向かいその教え子にお話をしに行ったのです。何でも『直接話さないと意味がありませんから』と、おっしゃられて。それで、少しして戻られて来た時、私達は驚きました。何と司馬徽様の左の手の指が全て切り落とされていたのです。何でも、劉備様に直接物申したそうで・・・・それが原因で罰として切り落とされたそうです。それでも、司馬徽様は我々のために手紙で進言を続けていたそうですが・・・・・・・」

 

音色「やり過ぎた、と言う訳ですね」

 

流琉「どういう事ですか?」

 

柳琳「きっと反乱分子と見られたのでしょう」

 

民「はい。それで、確か孔明と言う方が軍を連れてこちらに来て・・・・・・・」

 

音色「なうほど。それで、此処がこのようになっているのは解りました」

 

民「はぁ・・・それではもう私は行ってもよろしいでしょうか?」

 

音色「後一つだけよろしいかしら?」

 

民「はい」

 

音色「この頃、この建物に誰かいませんでしたか?」

 

民「・・・・確か以前、此処に誰かと言うより少数ですが軍の方が居た気がします。私も怖くてその頃は余り来ていませんでしたから・・・・・ただ、最後に目にした時は多くの兵が居た気がします」

 

音色「そうですか・・・・・・」

 

民「あの?」

 

柳琳「すみません。もう、大丈夫ですよ。お忙しい所すみませんでした」

 

民「そうですか。では、失礼します・・・・」

 

そう言って民は去っていった

 

流琉「柳琳様、如何しましょう?」

 

柳琳「・・・・・司馬馗さん」

 

音色「・・・・そうですね。曹純さん、典韋さん、あなた達はすぐさま建業に戻ってこの事を報告してください。私は少しだけ残ってもう一度辺りの調査をしていきます」

 

音色の答えを聞いて二人は直ちに行動を開始した。此処で音色と一緒に調査したい気持ちももちろんあるが、此処は敵地、何時見つかり敵が攻めて来るか解らないからだ

 

そうして迅速に音色を残しすぐさま建業に向かっていった

 

少しでも早くこの事を伝え二人の姫を助けられるようにと祈りながら

 

残された音色は去っていく兵達を見送った後

 

音色「そろそろ出て来てもよろしいですよ」

 

音色は森の中の一つの木に向かって声をかけた

 

?「お気づきでしたか」

 

音色「勿論です。しかし・・・・・・何故今頃出てきたのですか?」

 

?「・・・・・敵かどうかを見定めるため・・・・・ですかね」

 

音色「そうですか。それで・・・・」

 

 

?「!!」

 

今話していたはずの音色が突然目の前から消えた事に驚いていたら

 

音色「どうでしたか?」

 

音色が背後に現れ首元に刃を突き付けて現れたのだった

 

?「降参です。それに、私は元々戦う気はありません」

 

音色「そうですか。しかし、私がそれではいと武器を下げると思いますか?」

 

?「では、このままお聞きください。私は―――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城に戻る鳳統達は何事も無く城に向かっていた時

 

ワオ―――――――――――――――――――――――――ン

 

ガオ―――――――――――――――――――――――――ン

 

二つの雄叫びが響いたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

お久しぶりです

 

如何でしたでしょうか。今回は雛里の方面で書いたつもりです

 

朱里と雛里の考えがすれ違っていると読み取れたなら幸いです

 

次回も頑張って行けたらなと思います

 

あと、報告で今後少し戦国恋姫のネタ(技)?みたいなのも組み込んで行くかもしれません

 

では待て次回

 


 
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