「ふぅー、、」
夜。ここは博麗神社と言う。、、らしい。
なぜらしい?って言ったって?
そりゃ、、、初めて来たからだよ。
え?今何してるって?、、えっと、、布団に包まりながら寝ようとしてるんだよ、、
「えっと、、じゃあおやすみ」
「おやすみぃー」
そう言って上の電灯のヒモ引っ張る。
すると一瞬で光が消え光る物はふすまの間から入る月の光のみである。
オレは今俺の家じゃないところで一夜を終わろうとしてる。
理由は、、、思い出したくないから言わない。
そして場所はその神社の中の一室。そこで布団は二つ。
ひとつはオレ。もうひとつは、、、霊夢だ。
霊夢とオレとを区切る物はない。それどころか布団と布団はくっ付いている状態だ。
ソレはオレにはあまりにも刺激的なわけで、、、
ここも深く考えてはイケナイな、、
でも気を紛らわす為にオレは声をかける
「れ、、霊夢。おきてる、、?」
恐る恐る声を出すと
「、、ん?おきてるけどぉ、、?」
と返ってきた。
あ、寝かけてたんだ。
悪い気がして頭を掻く。
「なぁによー。怖くて眠れないとかやめてよー、、?」
途切れ途切れに聞こえてくる。
やっぱり眠いんだっと思う。
さらに悪い気がして冷や汗が垂れた。
「えっと、、、今日は、、ありがとうな。」
「、、んー、?」
オレはお礼を言うと軽く聞き流すようにそう霊夢は言った。
それにも気にせず話を進める。
「だって。助けてくれたじゃない。」
オレがあの女の子。ルーミアと名乗る女の子に襲われて危機一髪の所で霊夢と魔理沙に助けてもらった。
そのお礼を言ってなかったのを今まず霊夢にどうしても伝えたかった。
「あ、、ああ。あれねぇ、、、」
眠そうな声を出しながら、そう霊夢は答えてまた
「アレは、アンタが賽銭を入れてくれたのを借りを返しただけよー、、、」
「え?」
オレはそう言われて思い出す。
そして確かに。オレはここの賽銭箱に賽銭を投げ入れた。
そしたら霊夢のタックルを喰らい気絶した訳だ。
、、後半は思い出さなくて良かったかも。
そしてその一言を聞いて湧いた疑問。ソレを言っていい物か悩んだ末質問する
「あ、、あのー霊夢ー。」
「んん~?なによ~、トイレぐらい一人でいきなさいよー、、子供じゃあるまいしー、、」
「違うし!何勝手に言ってくれてんの?!」
突っ込みが出るが無視された。
「、、じゃなくてぇ。もしも、、もしもだよ、?霊夢」
そう言った俺の方に顔を向ける。体を転がす形になる。
やはり不機嫌そうだ。手っ取り早く。
「もしも、、あの時賽銭を入れてなかったらどうしてたの、、?」
「あぁ?そりゃあんた、、、、、」
ドキドキ、、、
ドクンドクン、、、、 ゴキュリッ、、、生唾を飲む。
「・・・・・・・・・・・」
言葉を失う。そして大量の冷汗を流し思う。
(さ、、賽銭を入れてよかった、、!!ほ、、っんとによかった、、!!!!!)
「でも、」
オレはその言葉に反応する。今の言葉を言うのは霊夢。眠そうに目をこすっている。
「アンタにも助けてもらったしね、、まだまだ借りを返せてないわ、、ま。明日になったら帰したげるンだし。全部借りを返せてるとも思ってないから、、」
「、、霊夢」
オレはその一言に心を揺さぶられる。
体中に走る感動と言う感覚に涙しそうになる。ほんと、、
「、、さ。眠いからさっさと寝るわよ。おやすみぃー」
「、、、ああ。おやすみ」
その一言を残しまた体を反転させ背を向ける形に戻った。
そして10秒もしない内に寝息が聞こえてきた。
(早ッ!!、、、)
ソレを見て驚く俺だったがソレよりインパクトがあり過ぎる事があった為に疲れている体が重く圧し掛かった。
今日は疲れたな、、、ほんと、いつもの4倍ぐらい、、
そう思うとまぶたが重くなる。そして霊夢の背中を見ながらゆっくり意識を落としていった、、
はい!短編でしたが楽しんでいただけたでしょうか?
私は書いていて楽しかったですw。
絵はあるサイトの方のをおかりしましたw
この話の内容がわからない場合は私の小説を見ていただけると判りますよ。
「幻想卿に男が降り立ったようです」シリーズ。今後もよろしくねーw
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短編。泊めてもらってその日の夜のことですぅ。