No.793142

宮城急行電鉄の沿革(戦後編)

古淵工機さん

前回(http://www.tinami.com/view/792939 )の続きめいたもの。
もちろんこんな私鉄はありません。

なお、宮急のある世界においては以下の点が現実とは違います。

続きを表示

2015-07-30 21:30:11 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1066   閲覧ユーザー数:1042

●戦時合併~宮城急行電鉄(みやぎきゅうこうでんてつ)の成立、栗原線の誕生まで

1942. 7. 1 陸上交通事業調整法により、仙台電気鉄道(せんだいでんきてつどう)青葉電気鉄道(あおばでんきてつどう)白石電鉄(しろいしでんてつ)および仙北鉄道(せんぽくてつどう)を合併

1943. 2. 7 架線からの電気火花により火災。洞雲寺(どううんじ)(山ノ寺)を全焼させてしまう

   4. 1 刈田自動車(かったじどうしゃ)昭和自動車商会(しょうわじどうしゃしょうかい)と合併

   6. 7 富谷電車庫で火災発生。6両の電車が焼失する

1944.10.31 三陸自動車(さんりくじどうしゃ)と合併

1945. 6. 4 金華山自動車(きんかざんじどうしゃ)千葉自動車(ちばじどうしゃ)松山人車軌道(まつやまじんしゃきどう)大宮司自動車(だいぐうじじどうしゃ)千田自動車(せんだじどうしゃ)を吸収合併

1947. 9.16 カスリーン台風による被害

1948. 9.17 アイオン台風による被害

1949. 7. 1 塩釜交通営業開始

   9. 1 キティ台風による被害

1950 3. 1 宮城急行電鉄(みやぎきゅうこうでんてつ)に商号変更。仙台~白石間に「特急」の運転を開始

   8. 6 ジェーン台風による被害。この時期は台風による被害が相次ぐ

   10. 1 東佐沼(ひがしさぬま)駅新設

1953. 6.24 仙北石油(せんぽくせきゆ)設立

1954. 9.18 バス気仙沼営業所落成。台風で不通となっていた区間の復旧完了。特急電車、本線の全区間で運転を開始

1956. 4.16 小島(こじま)駅新設

1957. 7.14 バス飯野川営業所落成

1959. 7. 3 旧白石電鉄のバス部門を分離し、仙南交通(せんなんこうつう)設立

1961.10. 1 仙台市内(北仙台~長町間)の線路付け替えにより地下化

1962. 4.17 資本下にあった古川交通(ふるかわこうつう)塩釜交通(しおがまこうつう)が旧仙台電鉄のバス部門の一部を統合し合併、宮城バス(初代)設立

1964. 4.14 旧仙北鉄道のバス部門を分離し、初代宮城バスと統合。宮城バス(2代)設立

1968. 8.31 宮城中央交通(みやぎちゅうおうこうつう)を合併し栗原線(くりはらせん)とする。バス部門を宮城中央(みやぎちゅうおう)バスとして分離

栗原軌道(くりはらきどう)栗原鉄道(くりはらてつどう)栗原電鉄(くりはらでんてつ)宮城中央交通(みやぎちゅうおうこうつう)

1918. 6.22 石越(いしこし)鶯沢(うぐいすざわ)村間などで特許

   12.15 栗原軌道(くりはらきどう)設立

1921.12.20 石越~沢辺(さわべ)間開業

1922.12.17 沢辺~岩ヶ崎(いわがさき)(現・栗駒岩ヶ崎(くりこまいわがさき))間開業

1924. 7.12 岩ヶ崎~鶯沢村間の特許失効

   12. 2 岩ヶ崎~金成(かんなり)間の軌道特許を一関電車(いちのせきでんしゃ)に譲渡

1940.    岩ヶ崎~細倉鉱山(ほそくらこうざん)間の特許を取得

1941.12. 3 栗原鉄道(くりはらてつどう)に社名変更

1942. 8.20 地方鉄道に改組

   12. 1 岩ヶ崎~細倉鉱山間開業

1950. 9.21 電気運転開始(直流750V)

1955. 9.26 軌間を762mmから1067mmに変更

   11.29 栗原電鉄(くりはらでんてつ)に社名変更

1964. 5. 1 陸前乗合自動車(りくぜんのりあいじどうしゃ)と合併、宮城中央交通(みやぎちゅうおうこうつう)となる

1965. 3. 7 列車自動停止装置(ATS)の使用を開始

1968. 8.31 宮城中央交通(みやぎちゅうおうこうつう)をの鉄道部門が宮城急行電鉄(みやぎきゅうこうでんてつ)に合併し栗原線(くりはらせん)となる。バス部門は宮城中央(みやぎちゅうおう)バスとして分離

●躍進の時代

1968. 9. 5 松島観光電鉄(まつしまかんこうでんてつ)が開業(大和町(たいわちょう)松島(まつしま)間、軌間1067mm/直流750V)

1970.10. 1 仙南交通、宮城中央バス、宮城バスが合併。宮城交通(みやぎこうつう)(初代)発足。栗原線の架線電圧を直流1500Vに昇圧

1971. 2. 4 宮城交通の路線のうち、仙台周辺の路線を吸収し、電鉄直轄の路線とする

   4.16 栗原線への電車直通運転開始に備え1435mmへ改軌。ただし貨物列車の都合上1067mm線路の外側にもう一本レールを敷いた三線軌条とした

   10.12 列車集中制御(CTC)稼動開始

1975. 9.   宮急開発(みやきゅうかいはつ)を設立

1976. 2.  宮急商事(みやきゅうしょうじ)宮急車両工業(みやきゅうしゃりょうこうぎょう)をそれぞれ設立

1977. 7.  宮急ストアーチェーン設立

1978. 6.12 宮城県沖地震。長町駅の電留線に停めてあった電車が脱線する被害

1982.10.  宮急自動車学校(みやきゅうじどうしゃがっこう)設立

1983. 4.   宮急観光(みやきゅうかんこう)バス設立。北仙台~八乙女(やおとめ)間の連続立体交差事業開始

1987. 3.29 栗原線貨物列車廃止。1067mm用の線路が撤去される

   7.15 仙台市地下鉄南北線(富沢(とみざわ)国見(くにみ)間)が開通。時同じくして宮急本線北仙台~八乙女(やおとめ)間の連続立体交差完成

   10. 4 仙都高速鉄道(せんとこうそくてつどう)設立

1988.11. 1 栗原線細倉~細倉鉱山間(0.7km)廃止

1989. 3.  都市間高速バス「ポーラスター号」運行開始(仙台~成田空港間)

   10.  宮急自動車整備(みやきゅうじどうしゃせいび)設立

1990. 6.16 栗原線細倉~細倉マインパーク間(0.2km)開業。細倉駅廃止

1991. 4.  宮急アド・プランニングを設立。本線特急の120km/h運転開始

1992. 7.  栗原バス設立

   7.15 仙台市地下鉄南北線国見~中山(なかやま)間延伸開業。仙都高速鉄道も同日に中山~富谷間が開業、緑園都市線(りょくえんとしせん)の路線名が与えられる

   10. 9 富谷電車基地と吉岡工場を統合し、富谷総合車両区・富谷車両工場が操業を開始

1993.    電鉄直轄のバス部門と宮城交通バスの一部路線を統合し宮急バスとして分社化。富谷営業所開設、吉岡営業所と泉営業所は案内所となる

1994. 9.   鉄道線全線(子会社線含む)および乗合自動車事業にプリペイドカードシステム導入。角田電鉄(かくだでんてつ)が子会社となる

1995. 4.   宮交登米バス設立

1996. 4.   宮急保険サービス設立

1997.    バス岩沼営業所移転により、名取営業所開設。

   1.   長町バスターミナル閉鎖

   4.   宮交大崎バス設立

   10.   仙台市交通局より名取・岩沼地区のバス路線(4路線、10系統)を讓受

1998. 4.   宮交気仙沼バス設立

   10.   宮急シティ交通、宮急石巻バス、仙南バスをそれぞれ設立

   12.17 

2000.10.   宮城交通、宮急開発が合併し、ミヤコーに商号変更。同時に事業会社として新宮城交通株式会社を設立し、バス事業等譲渡(譲渡後、新宮城交通→宮城交通に社名変更)

●そして21世紀へ

2001. 4.   宮急観光バス、宮急トラベルが合併し、宮急トラベルバスに商号変更。宮急商事は宮急ストアーチェーンの駅売店部門と統合し宮急ステーションサービスとなる

2002.10.   仙台市交通局より仙台泉地区のバス路線(3路線、15系統)の讓受、泉営業所(2代)開設

2003.    本社を青葉区昭和町(北仙台)から泉区泉ヶ丘に移転。北仙台バスターミナル廃止

2007. 1.   宮交気仙沼バスをミヤコーバスに改称、宮急バス・宮急トラベルバス以外のグループ会社の全路線バス事業を譲受させ、各路線バス会社を清算。宮急自動車整備、宮急アド・プランニング、宮急車両工業が統合し、宮急アドテックに商号変更

2005. 9.   ミヤコーバス南海岸線、亘理線、鳥の海線廃止(亘理町、山元町より撤退)。および、名取以南の路線を宮急バス仙南として分社化

   10.   宮急トラベルバス山形営業所を宮急バス管轄に変更。山形~仙台空港線、山形~仙台線を担当

   12.   特急仙台・村田線廃止。代替として遠刈田線に仙台方面からの急行電車の運転を開始する

2006. 3.   貸切バス事業を再編、宮急トラベルバスを宮急バスに統合

   4.   バスロケーションシステム「どこバス仙台」運用開始

   7.   宮急の鉄道全線でATS装置の更新。デジタルATSシステム(MD-ATS)稼動開始

2007. 4. 1  ミヤコーが宮城交通を吸収合併、宮城交通に商号変更

   10. 1  名取営業所の路線を宮急バス仙南へ移管

2008. 6.14  岩手・宮城内陸地震。安全のため鉄道全線で運転を一時見合わせたものの、被害は極めて軽微

8. 1  塩釜営業所の路線をミヤコーバスへ移管。非接触型ICカードシステム「Transpa(トランスパ)」を鉄道・バス全線で使用開始

   10.16  仙台営業所村田駐在所の路線を宮急バス仙南へ移管

2009.10. 6  宮急仙台高速バスセンターが新装オープン。従来はほぼ同じ場所に単独の建物で、「宮急高速バス総合案内所」と称していた

2011. 3.11  東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)により鉄道線は線路・車両ともに被害、線路の路盤や駅設備、橋梁が崩落したほか多数の電車が被災。津波で多数のバスが被災し、廃車となる

   6.25  大阪の阪急電鉄(はんきゅうでんてつ)より、鉄道復旧支援チームが到着。阪急の指導のもと線路の復旧が進められた。阪急も過去に阪神・淡路大震災により神戸線が被災しており、復旧時にはこのノウハウが活用されることとなった

2012. 5.   震災廃車となった電車の代替として、東京の京浜急行電鉄(けいひんきゅうこうでんてつ)から2000形電車を譲受、宮急5500形として運行開始。京急・宮急とも1435mm軌間、直流1500V電化、18m車体であったためにできたことであった

2013.10. 1  宮急本線において、データイムに「快速特急」の運行開始。コンビニチェーン「セブン-イレブン」との提携が開始され、富谷駅構内に初の改札内コンビニ出店

2014. 4. 1  持株会社制に移行。鉄道部門を分社化し(新)宮城急行電鉄とする。(旧)宮城急行電鉄は宮急ホールディングスへ社名変更

   7.   京急より2000形を1編成譲受、これにより5500形としては初めて6両編成が登場した

●現在のグループ会社

宮急(みやきゅう)ホールディングス:宮急グループの持株会社

 

宮城急行電鉄(みやぎきゅうこうでんてつ):鉄道業。宮急管轄の鉄道路線を経営

仙都高速鉄道(せんとこうそくてつどう):鉄道業。仙台市との共同出資による第三セクター鉄道

角田電鉄(かくだでんてつ):鉄道業。大河原~角田間において鉄道を経営

 

宮急(みやきゅう)バス:仙台市周辺でのバス事業

宮急(みやきゅう)バス仙南(せんなん):宮城県南部におけるバス事業

宮城交通(みやぎこうつう):バス事業。仙台市内では宮急バスとの共管路線あり

ミヤコーバス:宮城県北部・気仙沼地区などのバス事業

東日本急行(ひがしにっぽんきゅうこう):岩手県交通との共同出資

 

宮急不動産(みやきゅうふどうさん):不動産業。宮急沿線の宅地開発などを担当

宮急(みやきゅう)ストアーチェーン:小売業。「宮急ストアー」を経営

宮急百貨店(みやきゅうひゃっかてん):ターミナルデパート。仙台・富谷・古川・宮急白石・一関市に店舗展開

宮急(みやきゅう)ステーションサービス:駅構内売店・駅業務委託などサービス業

宮急自動車学校(みやきゅうじどうしゃがっこう):自動車教習所を経営

宮急(みやきゅう)アドテック:自動車・鉄道車両の整備、広告業

秋保温泉観光(あきうおんせんかんこう):秋保温泉地区における観光開発、およびバス運行

たいはっくる:太白区・長町駅前の総合ビル。仙台市と共同出資

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択