No.791284

真・恋姫無双~項羽伝~三国編

あかさん

お久しぶりです

少しづつですが話が進んでいきます

2015-07-23 00:57:20 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3511   閲覧ユーザー数:2914

第五章 2話 平和と危険

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建業を発ってある程度の日にちが経ったころ

 

 

ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン

 

陳留と洛陽に向かっている一団の中の一番後ろの荷馬車から一つの声が聞こえてきた

 

ゴソゴソ

 

雛里「・・・・・そろそろ出てもよろしいでしょうか?」

 

成刀「う~~~ん、どうだろう?涼刀姉さんはどう思う?」

 

涼刀「そうね・・・ある程度建業から離れたし、そろそろ良いかもしれないけど・・もう少し待って。次の休憩の時に皆に教えるから」

 

雛里「そうですか・・・・解りました。もう少しおとなしくしてます」

 

涼刀「うん、お願いね」

 

成刀「涼刀姉さん、どうしてまだ教えないの?」

 

涼刀「う~~~ん、皆に今教えたら引き返されるかもしれないからかね。特に柳琳は心配性だから、出来るだけ離れた場所で言ったほうが良いのよ」

 

成刀「成る程ね。解った!」

 

二人が話していると

 

華侖「お~~~~い、涼刀様~~何処っすか~~?」

 

柳琳「成刀様も何処ですか~~?」

 

涼刀「そろそろ戻らないといけないみたいね。タマ、戻るわよ」

 

タマ「ガウ!」

 

成刀「あ、お姉ちゃん。待ってよ~~。ポチ、行くよ!」

 

ポチ「ガオ!」

 

二人はすぐにその場から離れていき

 

華侖「あ、涼刀様に成刀様どこに行ってたんすか!もし何かあったら私達が炎蓮さんや葵さんにどやされるんすよ!!」

 

柳琳「そうですよ。もし何かあったら私達が・・・・・あわわわわわわ」

 

柳琳は何か想像したのだろう歯をカタカタと言わせだした

 

成刀「ごめんなさい。少し後ろの方でゆっくり歩いてただけだよ」

 

涼刀「そうよ。そんなに心配しなくていいわよ」

 

柳琳「ですが!!」

 

涼刀「そんなに怒らないで。それより今日は何処まで進むの?」

 

華侖「そうっすね~~~あれ見えるっすか?出来ればあの山を越えたあたりか、その麓までは行きたいっすね」

 

華侖はそう言いながら今の場所からかなり離れている山を指しながらそう言った

 

成刀「流石に山を越えるのは難しいんじゃない?」

 

柳琳「そうですね、流石に山を越えるのは無理でしょうね。私達だけだったら行けると思いますけど兵達の方が・・・・」

 

涼刀「そうね・・・それに、今でも少し進軍が速いみたいだしね」

 

涼刀は周りの兵を見ながらそう言うと

 

成刀「もう!楚の兵ならもう少し頑張ってほしいな」

 

華侖「う、そう言われると耳が痛いっすね。こいつらは元うち等の所の兵っすから・・・・」

 

柳琳「すみません。私先頭の季衣と流琉にもう少し速度を落とすように言ってきますね」

 

今の所無事に進んでいる一団であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「フンッフフンフ~~~~~~ン♪」

 

昔の華琳では想像が出来ない姿はそこにはあった

 

華琳は鼻歌を歌い、スキップをしながら日課となった勉強会の場所に向かっていたその時

 

ヌゥ~

 

詠「・・・・・・・ねえ、華琳?」

 

華琳「ヒッ!・・・・・え、詠。気配を消して急に声をかけないで。驚いたじゃない!」

 

華琳は後ろから急に現れた詠に驚き背中をのけぞらせるほどの驚きを見せたのだった

 

詠「え?・・・・そんなつもりは無いんだけど」

 

華琳「??詠、一体どうしたの?何だかやる気と言うか、元気が無いように見れないのだけれど・・・・・(せっかく今から楽しい授業なのに、先生である貴女がそんなんじゃ楽しめないじゃない)」

 

詠「・・・・うん、華琳付いて来て」

 

詠はそう言うと華琳の腕を掴んでひっぱって行ってしまった

 

華琳「え!?ちょ、如何したのよ~~~~~~~!!」

 

華琳の声はドップラー効果起こしながら連れ去られていった

 

??「・・・・・・先を越されたようですね。仕方がないは、後にでもあの子たちに連れて来てもらいましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詠は華琳をとある部屋に連れ込まれていた

 

華琳「あいたたた、ちょっと詠。一体どうしたのよ!?」

 

華琳は詠に捕まれていた手を摩りながら聞くと

 

詠「・・・・・・・」カチャ

 

詠は後ろ手で何も言わずに扉の鍵を閉めたのである

 

華琳「ちょ、何で鍵を閉めるの?・・・・ね、ねぇ詠。如何したのよ、いつものあなたらしくないわよ」

 

詠「・・・・・」

 

詠は無言で、ただ無言で華琳に近づいて行き

 

ガシッ!!

 

華琳「ヒィ!!!」

 

華琳は両肩を思いっきり掴まれ何が何だかわからない恐怖から悲鳴のような声を上げてしまった

 

詠「華琳・・・・大丈夫よね?ねえ、大丈夫なのよね!!どうなのよ華琳!!!!」

 

ブン・・ブンブン・・・ブンブンブンブンブンブン

 

華琳「え?え?え?・・・・・と、止めて・・・・気持ち悪い・・・・・」

 

詠「ねえ、答えなさいよ!!!か・り・ん!!!!!」

 

ブンブンブンブンブンブン

 

華琳「ナ・・・・・・・何の・・・・・ウプ」

 

華琳はとうとう頭を揺さぶられ過ぎて朝食べた物がこみ上げて来て

 

ドバーーーー

 

詠が手を離した途端、出してしまったのであった

 

詠「吐いてないで答えなさいよ!!どうなのよ!?あの子は・・・・・あの子達は大丈夫なの!?ねえ、華琳!?貴女はアイツらの姉妹で元上司でしょ!!大丈夫なの!無事帰って来れる??」

 

華琳「う・・・・・うぅぅぅぅ・・・うぷ・・・す、少しは落ち着いて詠。そうじゃないと・・・ウプッ」

 

詠「これが落ち着いてられないわよ!!!あの子たちが普通の子供たちとは違うのは解るけど・・・・まだ小さな子供なのよ!!それを・・・しかも、ついて行ってるのがあの子たちの親衛隊とたった百の兵だけなのよ!!それだけの兵で陳留と洛陽なんて・・・・敵の目の前なのよ!!もし何かあったと思うと・・・・・・・・・・・・・」

 

華琳は此処でやっと詠が言いたいことが解ったのであった

 

詠は双子達の事を心配してこの様な状態になっていたのであった

 

華琳「だ・大丈夫・・・ウプ・・・大丈夫のはずよ。貴女も今まで見て来たでしょ?あの子たちの鍛錬風景を」

 

詠「見て来たから言っているのでしょ!?あれじゃあまだ此処の上位軍師にも及ばないわよ!!」

 

華琳「え!!!」

 

詠「何であなたが逆に驚いているのよ!!」

 

華琳が驚くのも間違いではない

 

此処の軍師の殆どが戦えることは知っていたがそれでもそれと同じくらいとは考えられなかったからだ

 

それに軍師と言う者はたいてい戦えないのが殆どである

 

そして華琳が鍛錬をしている軍師を見たことがあるのは今目の前に居る詠と音々音、それと穏の三人ぐらいだった

 

この三人は攻撃と言うより避ける、防ぐと言った危険回避、つまり防御を入念に鍛錬していたのでそれほど強いとも言えないからであった

 

華琳「だって、私が知っている軍師は・・・・・」

 

華琳が何か言おうとした時

 

風「詠ちゃ~~~~ん、そこまでですよ~~」

 

詠「え!?風!どうして此処に?鍵は閉めたはずよ」

 

風「それは勿論窓からですよ~~」

 

楓(風の娘の真名)「あ~~」

 

娘を頭に乗せ娘に宝譿を乗せた風がやってきたのであった

 

風「それは詠ちゃん、そろそろ勉強会の時間ですよ~~。この部屋は勉強会の資料がある部屋ですから来るのは当たり前ですよ~~」

 

詠「う・・・・言われてみれば・・・でも、風は心配じゃないの?貴女も成刀様の教育係でしょ?」

 

風「それは心配ですけど~~ここで風達が慌ててもどうすることが出来ませんから」

 

詠「ううう・・・・・・・・そうね。それに、私より心配している人は・・・・・。華琳、騒がせてごめんね」

 

華琳「え、ええ。別にいいわよ」

 

詠「そうだ!お詫びとして華琳には今日これを貸してあげる」

 

そう言って詠は部屋の中にある厳重に封がされている物を渡した

 

華琳「これは??」

 

風「おお~~~それをですか~~~。華琳ちゃんそれはとても貴重なものですよ~~」

 

風がいつもとは違い目を輝かせながらそう言ったのであった

 

華琳「いつもはそんなに表情を出さない貴女がそんな顔するなんて・・・・これは一体?」

 

詠「孫子よ」

 

華琳「孫子?孫子だったら私も持ってるわよ。それに孫子は結構知れ渡っているからそんなに珍しい物じゃないでしょ?」

 

風「ちっちっちなのですよ。それを普通の孫子と考えちゃ駄目ですよ~。何たってそれは・・・」

 

華琳「それは?」

 

風「孫子の「原本よ」も~~~詠ちゃん、風の言葉取らないで下さいよ~」

 

詠「別にいいじゃない。それに前置きが長いのよ」

 

二人が言い合っていると

 

華琳「ちょっと待って!今なんて言ったの!?」

 

風「原本と言いましたよ」

 

華琳「げ・・原本?う、嘘よね?何で孫子の原本が・・・・」

 

詠「あれ、華琳は知らないの?」

 

華琳「な、何をかしら?」

 

詠「呉覇の一角の孫家が孫子の子孫だってこと?」

 

華琳「確か前に似たようなこと聞いたことあるけど・・・・それは自称じゃないの?」

 

風「違いますよ~~。本当にあの孫武の子孫ですよ。だからそれがあるんじゃないですか~~。しかもそれには孫子本人の注釈つきですよ~~」

 

華琳「!!!」

 

詠「本当はそれ使うには冥琳か蝶さんあたりの上の人に許可が要るんだけど・・・・・後で私が言っておくから好きに使っていいわよ。今日の勉強会はどうせ孫子の事をしようと思ってたし」

 

風「風も前に見せてもらいましたけどかなりためになりました」

 

華琳「そんな大事なもの私が使っていいの?」

 

詠「ええ、いいわ。それにお詫びって言ったでしょ?」

 

華琳「・・・わかったわ。ありがたく使わしてもらうわ」

 

詠「ええ。それじゃあ勉強会に行きましょう。そろそろ皆が痺れを切らせてうるさく成る頃でしょうしね」

 

風「そうですね~~。では行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

ザワザワザワ

 

美羽「先生たち遅いの~~~」

 

空丹「そうね。何かあったのかしら?」

 

黄「さあ、どうでしょう?もう少し待ってみましょう、空丹様。それでも来なかったら私が呼びに行きますから」

 

空丹「そう、解ったわ。それじゃ待ってる時間を使って・・・ねえ美羽?」

 

美羽「何じゃ空丹?」

 

空丹「この文なのだけど・・・」

 

璃々「あ、璃々も聞きたいとこがあるの。これなんだけど」

 

未来を担う子たちは予習を始め

 

愛紗「・・・・・」ソワソワ

 

稟「愛紗さん、何をソワソワしているのですか?」

 

愛紗「少し妹達の事が気になって・・・」

 

妹達が気になる子も居れば

 

春蘭「春華どうだ?文字は書けるようになったか?」

 

秋蘭「姉者・・・・今からその文字を子に教えるのだろう?」

 

春蘭「ん?おう、そうだった、そうだった。で、どうだ春華?覚えたか?」

 

秋蘭「は~~、ほら秋華。硯から墨が跳ねるぞ、もう少しゆっくりすれ」

 

自分の子供に寄り添いながら今で言う授業参観の保護者の様な者もいた

 

多種多様の人物が要る中に周りをキョロキョロと見回す者が一人いた

 

雷々「やっぱり此処にもいない・・・」

 

秋蘭「ん?おい雷々、どうかしたのか?」

 

雷々の挙動に気が付き言葉を投げかけると

 

雷々「え、その・・・・・」

 

秋蘭「何か答え難い事か?」

 

雷々「そう言う訳じゃないけど・・・うんうん、大丈夫」

 

秋蘭「?そうか・・・何かあったら声をかけてくれよ。お前ももう家族の一人だからな」

 

雷々「うん!ありがとう」

 

秋蘭「お、そうこうしている間に先生たちの登場だ」

 

詠「皆、遅れてごめんなさい。始めるから璃々、号令お願い」

 

璃々「は~い。起立!礼!」

 

皆「お願いしま~~~す」

 

詠「お願いします。さて、今日は授業を始める前に皆に紹介したい娘達が居るわ。皆も気づいていると思うけど、春華と秋華の二人が今日から参加するわ。二人とも何か一言お願い」

 

春華「ひ、ひゃい!!ぎ・ぎゃんばってお勉強するからおにぇがいしましゅ!!」

 

春蘭「良いぞ春華!!」

 

秋華「皆さま、どうか・・・その、お願いします」

 

秋蘭「ふふ、恥ずかしがらなくてもいいぞ。皆も娘を頼むぞ」

 

風「ムフフかわいらしい挨拶でしたね~~楓ちゃんも早く大きくなってくださいね~」

 

楓「あー」

 

皆が和んでいると

 

春蘭「む?なあ秋蘭」

 

秋蘭「如何した姉者?」

 

春蘭「あそこに居る華琳何やらおかしくないか?」

 

秋蘭「ふむ・・・如何やら華琳が持っている物のせいみたいだな」

 

春蘭「あれは何だ秋蘭?」

 

秋蘭「そうだな・・・・あれは・・・しかし、その様な話は・・・」

 

春蘭「??」

 

秋蘭「あれの事は後にしよう。どうせこの後華琳を連れて涼お姉さまの所に行くのだからな」

 

春蘭「ん?・・・・おおそうだった!!久々のお姉さまからの呼び出しだ!気合を入れなくてわな」

 

秋蘭「ああ。ただ娘達をどこに預けるかだが・・・・」

 

二人が悩んでいると

 

秋華「お母さん?」

 

秋蘭「どうかしたか秋華?」

 

秋華「えっとね、さっき璃々お姉ちゃん達がこの後一緒に遊ばないかって誘ってくれたんだけど行っていい?」

 

春蘭「春華もか?」

 

春華「うん!」

 

春蘭「そうか・・・・うむ」

 

秋蘭「そうだな姉者」

 

姉妹は目で会話したのだろう意思疎通ができたようでそれぞれの子供に

 

春蘭、秋蘭「「母(お母さん)はこの後少し用事があって遅くなるから、璃々か愛紗の部屋で待っていてくれないか?」

 

と伝えた

 

春華「お仕事?」

 

春蘭「仕事?ん~~仕事・・・うむ、大事な事だ」

 

秋華「秋華大丈夫だよ。璃々お姉ちゃんに頼んでみる」

 

秋蘭「偉いな秋華。そうだお土産に秋華の好きな饅頭を買ってきてやるからな」

 

秋華「わ~~い」

 

春華「・・・・・」ジーーーー

 

春華は秋蘭親子のやり取りを羨ましそうに指をくわえて見ていると

 

春蘭「春華はどんな土産が良い?」

 

春華「え!?買ってくれるの?春華何も偉いことしてないよ?」

 

春蘭「何を言う。お前は立派にお留守番をしようとしているじゃないか。それに対して対等な報酬を出すのは当たり前だ。それで何がいい?」

 

春華「えっとね・・・・・そうだ!!お父さんが作った胡麻団子が食べたい!!」

 

春蘭「な、なに!!春華何時そんな羨ましい物を食べた!?」

 

ガバ

 

春蘭は娘に迫ってそう聞くと

 

春華「えっとね、この前のお母さんがお仕事に行っている時にお父さんがお部屋にやってきてくれたんだ。えへへ~~~♪とっても甘くて美味しかったよ」

 

春蘭「む~~~羨ましいぞ!!秋蘭私も一刀様の手作りが食べたいぞ!!」

 

春蘭は娘の言葉から等々妹へぐずり始めたのであった

 

すると

 

詠「そこ!!五月蠅いわよ!!!何で子供の方じゃなく親が騒いでいるのよ!!」

 

秋蘭「すまない詠。すぐ止めるから、姉者ほら確りしろ。それにまだ春華にお土産をどうするか言ってないぞ」

 

春蘭「む~~~、解った。春華、母は決めたぞ。今度一緒に一刀様の元に行って胡麻団子を食べるぞ!」

 

秋蘭「姉者それは何か違うぞ」

 

と秋蘭は突っ込みを入れたのだが

 

春華「わ~~い、父と母と春華の三人でご飯だ~~~♪」

 

春華の方はそれでもいいようで笑顔で喜んでいたのであった

 

秋蘭「・・・・・・まあ、それで良いのなら問題は無いが。さて、そろそろ勉強に集中をしろ。お母さん達は後ろで見ているからな」

 

秋華「はーい」

 

春蘭「春華いっぱい勉強するのだぞ」

 

春華「うん!」

 

こうして皆の日常の、または初めての勉強会が始まったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日が傾きだした頃、勉強会が終わり華琳は駆け足で詠から借りた竹簡を持って部屋に帰ろうとした時

 

春蘭「華琳、ちょっといいか?」

 

華琳「春蘭姉さん、如何したの?私少し急いでいるのだけど」ソワソワ

 

秋蘭「すまないな。少し用事があってな」

 

華琳「用事?それって急ぎの事?私速く部屋に戻りたいのだけれど」ソワソワ

 

春蘭「ああ、お姉・・涼様が私達とお前をお呼びだ」

 

華琳「涼さんが?」

 

秋蘭「ああ。だから華琳、一緒にこれから湯あみに行くぞ」

 

華琳「??何で会いに行くのに湯あみをするの?」

 

春蘭「何を言っている華琳!!!涼様にこの時間に呼び出されたのだぞ!!それに涼様にお会いするときは身を綺麗にするのは当たり前の事だ!」

 

秋蘭「ああ、そうだぞ。さあ行くぞ。時間が惜しい」

 

華琳「え?え?え?またこれ~~~!」

 

華琳はまたもや腕を掴まれて連れていかれたのであった

 

そして湯あみを終えて涼の部屋の前に来た三人

 

春蘭「やったぞ秋蘭!!今日は部屋に灯がついてないぞ」

 

華琳「ねえ秋蘭姉さん。本当に涼さんはお呼びになったの?部屋に光がともってないわよ」

 

華琳は春蘭の言葉に疑問を感じそう聞いたのだが

 

秋蘭「ああ、姉者。これは喜ばしい事だ。それに、華琳これはある事の合図だから気にするな」

 

そう言って秋蘭は扉に近づき

 

コンコン

 

秋蘭「涼様、夏候三姉妹ただいま推参しました」

 

涼「ええ、入っていいわよ」

 

涼からの許可が出たので部屋に入ってみるとそこに華琳が目にしたのは

 

涼「フフ、待ってたわよ。さあいらっしゃい」

 

妖艶な笑みを浮かべ、人を魅惑する格好で縄を持っていた涼の姿だった

 

華琳「え!?ね、姉さん・・・・これは一体?」

 

華琳は何が何だかわからないと言いたそうに姉二人に言葉を投げかけたのだが

 

涼「華琳、そんなに怖がらなくていいのよ。それに今日は貴女が主役なのだから。フフフフ」

 

涼の妖艶な笑いと言葉が返ってきたのだった

 

涼「それに聞いた話では貴方も嫌いじゃないはずよ。それに、聞きたい事もあったしね」

 

華琳「聞きたいこと?」

 

涼「ええ、まあ詠辺りがもう聞いているとは思うけど・・・・・やっぱり私自身が聞かないと納得がいかないとから・・・・・まあ、それは最後にして三人とも服を脱いでこちらに来なさい」

 

双子「「はい!!」」

 

華琳「わ、私も!?え、遠慮しておきます!終わったころにまた伺わせてもらいますので、それでは!!」

 

華琳は早口でそう言って部屋から出ていこうとしたのだが

 

涼「春蘭捕まえなさい」

 

春蘭「はい!」

 

ガシ

 

華琳が扉に手をかけるころには捕まえられ服を脱がされてしまった

 

涼「偉いわよ春蘭。御褒美として最初に縛ってあげるわ」

 

春蘭「あ、ありがとうございます!!!!」/////////////

 

春蘭は捕まえた華琳を秋蘭に渡して興奮しながら涼に近づいて行き

 

シュルルルルルル

 

キュッキュッ

 

ビシッ

 

あっと言う間に縛り吊るされてしまった

 

春蘭「ハァハァハァ、お縛りありがとうございます!」

 

秋蘭「いいな~姉者」

 

華琳「!!!」

 

涼「フフ、そんなに落ち込まなくていいのよ秋蘭。貴女もすぐに縛ってあげるから」

 

秋蘭「//////////」

 

秋蘭は華琳の驚きをそっち除けて、顔を赤くさせ照れながらいそいそと華琳を連れて涼に近づき

 

秋蘭「あの・・・お姉さま。よろしくお願いします」/////////////

 

涼に上目使いでかわいらしくそう言ったのであった

 

涼「フフフ、可愛いわね秋蘭。それじゃあ行くわよ」

 

シュルルルルルル

 

シュパ

 

キュ

 

秋蘭「アッ」///////

 

秋蘭もあっと言う間に縛られ、その快感に浸って行ってしまった

 

その姿を見た華琳は呆気にとられ腰を抜かしていた

 

涼「アラアラ、如何したの華琳?まるで腰を抜かしている様よ。これからが本番なんだから」

 

華琳「え?」

 

涼「言ったでしょ。今日は貴女が主役だって。私を待たせたんだから楽しませてもらうわよ。フフフフフフフフフフ」

 

華琳「え、え、え、え、え・・・・・・・いや~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」

 

部屋に華琳の声が木霊していったのであった

 

春蘭、秋蘭「「あの縛り方、華琳羨ましい!!」」

 

姉二人は妹の心配では無く縛りを羨ましがっているのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は陳留と洛陽に向かう一団に戻る

 

 

一団は目標であった山の麓に付き夜営をしていた

 

そして双子達の天幕で

 

モクモクモク

 

鳳統「その御香どうですか?」

 

涼刀「ええ、とてもいい匂いよ。それにとても気持ちが和らぐし」

 

成刀「私もそう思う。この御香って何処で手に入れたの?」

 

鳳統「これは私が調合して作ったんです。この頃、御香にはまっていて・・・・・せっかくだから御二人にどうかなと思いまして」

 

涼刀「本当?ありがとう」

 

成刀「ねえ、違う匂いの物もあるの?」

 

鳳統「はい。今は持っていませんけど建業に何種類かは」

 

成刀「じゃあ、じゃあ建業に戻ったら少し分けてくれる?」

 

鳳統「ええ、大丈夫ですよ」

 

成刀「やった♪」

 

涼刀「良かったわね成刀。・・・・・さて、そろそろ皆に・・・あれ?」フラフラ

 

涼刀は立ち上がり皆の所に鳳統を紹介しようと立ち上がろうとしたのだが上手く体に力が入らずよろけてしまった

 

成刀「如何したの涼刀姉さんって・・・あれ?私も・・・」フラフラ

 

成刀も涼刀を支えようとして立ち上がったのだが涼刀と同じ症状を見せ始めたのである

 

鳳統「大丈夫ですか、御二人供?」

 

涼刀「わから・・な・・い・・・」

 

成刀「何だか・・・いしき・・が・・・」

 

パタン

 

そのまま二人はその場で倒れてしまったのであった

 

鳳統「ごめんなさい二人とも・・・・・」

 

そう言いながら鳳統は焚いていた御香を消した

 

実は二人が倒れたのはこの御香に原因があったのである。この御香は鳳統が調合してかなり強い睡眠作用があったのである

 

そして鳳統は天幕を上げて前にいる兵に

 

鳳統「煙を吸わない様に連れ出してください」

 

兵「へっへっへ、了解です」

 

兵は返事と供に天幕に入って二人を運び出したのであった

 

そして、連れてきた兵六十人と供に消えて行った

 

 

 

 

 

 

二人をさらって少し経った頃

 

ヒヒ~~~~~~~ン

 

一匹の馬の鳴き声が野営に響いたのである

 

華侖「何事っすか!?」

 

季衣「解りません。何だか馬が騒いでるみたいですけど・・」

 

流琉「私見てきます!」

 

柳琳「取りあえず、何かの時のために姫たちの所に行きましょう」

 

華侖、季衣「おうっす(はい)!!」

 

三人は双子の天幕に流琉は騒ぎの場所に向かおうとしたその時

 

兵「し、失礼します!!」

 

柳琳「一体何があったのですか!?」

 

兵「そ、それが・・・・私が馬の番をしていたら突然一人の兵がやってきてコレを渡して馬に乗って走って行ったんです」

 

そう言いながら兵は渡された何かが書いてある布を渡した

 

柳琳はそれを訝しげに見た後、すぐさま双子の天幕に走って行った

 

華侖「ど、どうしたんっすか柳琳!?」

 

季衣「あ、待ってくださいよ~~~流琉行こう!」

 

流琉「う、うん」

 

三人は柳琳の焦った顔を見て困惑しながら追いかけだしたのであった

 

そしてやっと追いついたのは天幕の前だった

 

華侖「一体どうしたんっすか?」

 

季衣「そうですよ~。一体それに何が書いてあったんですか?」

 

二人は柳琳に質問をしたが柳琳は何も答えなくただ天幕の中を見るだけだった

 

それに気づいた流琉も天幕の中を見て

 

流琉「・・・・・あれ?御二人が・・・居ない?」

 

季衣「あ!ほんとだ」

 

華侖「言われてみればそうっすね。でも、前の休憩の時みたいにポチやタマの所に居るんじゃないっすか?」

 

華侖は前も居なくなったと思って探した時の事を思い出しそう言ったのだが

 

柳琳「・・・・・・」

 

柳琳は無言のまま、また何も言わず二匹の元に走って行ったのであった

 

残された三人は何が何だかわからないまま追いかけるのだが流石に柳琳の焦り方が以上だと気づき始めたのだった

 

そして二匹の獣の場所に付いた時には柳琳の顔は真っ青から真っ白に変わっていた

 

華侖「あれ?二匹とも居る・・・・」

 

季衣「じゃあ御二人は何処に?」

 

流琉「解んないよ・・・・でも、柳琳さんの様子だと・・・」

 

三人もとうとう顔が不安から焦りの色に変わっていき

 

華侖「柳琳、一体それに何が書いてあったんすか!?」

 

柳琳は弱々しい声で

 

柳琳「こ・・・・これは司馬馗さんから・・・」

 

季衣「馗さんが?如何して馗さんが此処に?」

 

華侖「そんな事より何て書いてあったんすか!?」

 

柳琳「姫達が・・・・・姫達が鳳統によってさらわれたと・・」

 

三人「「「え!!!」」」

 

先ほどの馬の鳴き声は音色が馬に飛び乗り鳳統達を追いだした時の物であったのだ

 

音色はあの時一刀に言われて百人の兵の内の一人として何かある時のため潜入していたのであった

 

そして、いつもの見回りの時に二人が居なくなっていたことに気づいたのである

 

そして音色はある予測を立てて走り出したのであった

 

それは鳳統が連絡していた場所、『水鏡塾』である

 

其処は此処から南西にある

 

それを目指したと予想したのであった

 

流琉「そ、そんな!!それじゃあ直ぐ兵達を!!」

 

華侖「流琉落ち着くっす。それで柳琳、馗さんはそれ以外に何て書いてあったんすか?」

 

柳琳は声を震わせながら

 

柳琳「南西に・・・・南西に行くと・・・・・」

 

華侖「南西っすね!!季衣、流琉、すぐに寝ている兵を起こして出陣の準備をするっす!」

 

二人「はい!!」

 

華侖「隊を念のために西と南西に向かう隊の二つに分けて向かうっす!!!」

 

柳琳「華侖姉さん・・・」

 

華侖「シャンとするっす!!今動かないと二人が大変な事に成るかもしれないっす」

 

ピシャ

 

華侖は柳琳に一発ビンタを気合を入た

 

柳琳「・・・・そうね。急ぎましょう姉さん」

 

華侖「おうっす!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

 

お久しぶりです

 

年に一度の試験があったりと色々していたら一か月たっていました

 

双子がさらわれると言う話でしたがどうでしたでしょうか?

 

次回はこの続きを蜀側(朱里と雛里視点?)で書けたらなと思います

 

次回は出来るだけ早く上げたいと思いますのでどうかよろしくお願いします

 

 

では待て次回

 

 


 
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