No.78929

恋姫ランドⅩⅡ 一姫✝無双・魏~新三国志演義~ 一話目

さん

お待ちかね、とりあえず始まります。

注・こちらは旧作となっております。

新しく、真・恋姫✝無双一姫伝・魏として書き直しています。

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2009-06-14 04:01:20 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:12103   閲覧ユーザー数:8997

 歴史とは一つの大樹、

 

その樹からはいくつもの枝(√)が分かれている。

 

枝(√)とは即ち可能性、

 

そこにはいくつもの葉(外史)が茂っている。

 

さあ、これからその一葉に、

 

新たなる外史への、扉を開こう・・・・・

 

 

 

 

 

 

華琳「……まさか、本当に降るとわね。」

春蘭「華琳様?」

秋蘭「管輅の占いですか?」

華琳「ええ、行くわよ、春蘭・秋蘭。」

春蘭「危険です華琳様、真昼間から流星など、不吉すぎます。」

秋蘭「私もそう思います、それにあのような怪しげな占いなど信じてよいものか。」

華琳「あなた達の言う事ももっともだけど、そんな事を恐れていては覇道は歩めないわ、それに奴らが逃げ去ったのもこの方向、つまりこれは天命ということよ。」

秋蘭「…なるほど、そういうことですか。わかりました、まいりましょう。」

春蘭「…?どういうことなのだ?」

一人はまるでわかっていない。

華琳「……はあ。」

秋蘭「……ふう。」

二人はため息をはいた。

春蘭「な、何なんだ、秋蘭私にもわかるように説明してくれ。」

秋蘭「つまりだ、天の御遣いの降臨を示す流星が降って来て私達はそれが怪しいと思った。」

春蘭「ふむふむ。」

秋蘭「しかし、私達が盗賊共を追っているのはその流星が降って来た方向だ、つまりこれは華琳様に御遣いに出会えとの天からの意思ということだ。」

春蘭「おお、なるほど!では早速まいりましょう華琳様。」

二人「………はあっ」

二人はため息をはいた。

 

 

 

 

一姫「う、うう~ん。」

荒野で一人の少女が目を覚ました、あたりをキョロキョロしながら立ち上がった。

一姫「な、何なの、ここっていったい……?」

『キャアアアーーーーーッ』

少女が戸惑っているとどこからか女性の叫び声が聞こえてきた。

一姫「何っ!い、今の悲鳴只事じゃない。」

少女が岩陰から飛び出すとそこにはとんでもない光景があった。

女性が血まみれで横たわり小さな女の子が必死で声をかけていた。

??「かかさま、かかさま、かかさまおきて!」

おそらく女性の子供なのだろう、泣きじゃくりながら呼びかけていた。

??「早く風と一緒に逃げましょう、ここでさやちゃんが死んじゃったらかかさまが悲しみますよ。」

姉なのか、女の子を連れて逃げようとしている娘がいた。

盗賊「へっへっへっ、無駄無駄、逃げられるわけないだろ、ええ、風ちゃん。」

 風「!!人の真名をこうも簡単に汚すとは、救いようのない人達ですね。」

盗賊「ああそうだよ、だからこんな事も簡単にできるんだぜ。」

そういって男は振りかざした刃を振りおろそうとした。

一姫「やめなさいっ!!」

 風「え?」

ガキインッ

私は無我夢中で男と女の子達の間に割り込み、その刃を自分の槍で受けとめた。

盗賊「なんだ嬢ちゃん、誰かしらねえがそんなナマクラで俺達とやろうってのかい?」

たしかに私はこの槍の刃を封印している、だがこんな下劣な奴らに負けるなんて微塵も思わなかった。

一姫「あんた達なんかこのままで十分よ、かかってきなさい!」

盗賊「このアマッ!!」

襲いかかって来る盗賊達に向かって槍を横薙ぎに一閃、二人ほど吹き飛ぶ。

「グギャアッ」

一姫「はああああっ!!」

続けて二閃、三閃。

「ガハアッ」「ウギャアッ」

盗賊「けっこう手ごわいぞ、まわりを囲め!」

一姫「しまったっ!」

盗賊「へへへへ、これで終わりだな、やれっ」

男達が一斉に襲い掛かって来たその時。

??「させるかーーー!!」

「ギャアアアアアッ」

一人の女性が切り込んで来てそのまま私の背中を守るように男達に槍を向けた。

 風「星ちゃん!」

 星「風、無事か?」

 風「はい、そのお姉さんのおかげで…でも。」

 星「!!おのれ、外道共がーーーっ!」

盗賊「ひ、ひいいいーーっ」

星という女性によって盗賊達は瞬く間に蹴散らされていった。

アニキ「も、もう駄目だずらかるぞ!」

チビ「ま、まってくだせえアニキ!」

デク「おいてかないでほしいんだな。」

どさくさにまぎれて男が三人逃げ出そうとしていた、一人の男は何か本のような物を抱えている。

一姫「待ちなさい、逃がさないわよ!!」

 星「待たれよ、奴らは私が追う、そなたはあの子たちを守っていて下され。」

一姫「わ、わかりました。」

了承すると彼女は盗賊を追って行った。

 

 

 

 

 

??「かかさま、かかさま、かかさまーー。」

…女の子はまだ必死になってすでに事切れた女性にしがみ付いていた、

可哀そうだけど言ってあげなくちゃ。

一姫「ねえお嬢ちゃん…もうやめよ、お母さんはもう死んじゃったのよ。」

??「ひっく、ひっく……え?」

 風「!!お姉さん。」

風と呼ばれていた娘は責めるような目で見てきたがこれは言ってあげなきゃいけない事だから私は言葉を続けた。

一姫「ねえお嬢ちゃん、あなたのお名前は?」

??「ひっく、さ、ひっく、ひっく、さ、さやか。」

一姫「じゃあさやちゃん、そうやっていつまでもお母さんを呼んでると、お母さんは天国に行けないんだよ。」

鞘花「え…てんごくに、いけないの?」

一姫「うん、お姉ちゃんのお母さんもねお姉ちゃんが小さい時に死んじゃったんだ、私もさやちゃんみたいに悲しくてずっと泣いていたわ。そしたらある日お母さんが出て来たの。」

鞘花「かかさまに、あえたの?」

一姫「うん、嬉しかったけど、お母さんはちょっと困った顔をしていたの、私がいつまでも泣いているから心配で天国にいけないって。」

鞘花「じゃあ、さやがないてたら、かかさまはてんごくにいけないの?」

一姫「そうよ、だからお母さんを天国に送ってあげよう、さびしいなら私が付いていてあげる、かかさまにはなってあげられないけど、お姉ちゃんにならなってあげる。」

鞘花「ほんと、ほんとにさやといてくれる?さやのおねえちゃんになってくれる?」

一姫「ええ約束よ。」

鞘花「わかった、さやかかさまとおわかれする。」

そう言ってさやちゃんは母親に駆け寄った、彼女なりに別れを告げているのだろう。

??「風ーーっ!」

そうしていると知り合いなのか誰かが駆け寄って来た。

 風「あ、稟ちゃーん!」

 稟「大丈夫でしたか?」

 風「はいー、このお姉さんが助けてくれましたし星ちゃんも駆けつけてくれましたから。」

一姫「あ、あのー、風さん?」

 風「ふえっ!!」

 稟「あ、あなたっ、その格好からしてどこかの豪族か貴族かもしれませんが、いきなり断りもなく真名を呼ぶとは失礼でしょう。」

一姫「え、え、ちょ、ちょっと待って、何を怒っているの?それに、その真名ってなに?」

 稟「ふざけないで!真名を知らないなんてそんな事あるわけが、」

 風「待って下さい稟ちゃん、どうやらこのお姉さんは本当に知らないみたいですよ、それにこんな嘘をつく人には見えません、お姉さん真名というのはその人そのものを表す名前でたとえ知っていても本人の承諾なしで決して汚してはいけない聖なる名前なのです。なのでとりあえず私の事は程立とお呼び下さい。」

 稟「私は戯志才と名のっております。」

一姫(程立と戯志才?どっかで聞いたような。)

そうしているとさっきの星とかいう人が帰って来た。

 星「面目ない、逃げられた。」

 風「馬でも使われたんですか?」

 星「ああ、二本足なら逃がしはしないが倍の数ではどうにもならん。」

 稟「それより、向うに砂塵が、どうやら官軍が向かって来ているようです。」

 星「それはやっかいだな、では退散するとしようか。」

一姫「あ、あの、私達はどうすれば。」

 風「お姉さんは風達と来るより官軍に保護してもらった方がいいと思いますよ、さやちゃんもいる事ですし。」

 星「そう言う事だ、ではまた会おう。」

 風「でわでわ、お元気で~。」

 稟「失礼します。」

そう言って三人は立ち去って行った。

鞘花「あれ、ふうのおねえちゃんたちは?」

一姫「あはは、行っちゃった。」

 

 

 

 

春蘭「そこの者、妖しい奴め、名を名乗れ!」

秋蘭「姉者、そのようにいきなり怒鳴られては委縮して名乗りに名乗れぬぞ。」

秋蘭「むう、しかしだな、」

華琳「どうしたの、騒がしいわね。」

春蘭「華琳様、いけませんこんな所に。」

やって来た官軍の女性にいきなりまくし立てられていた所に 小さな女の子がやって来た、なんか偉いみたいだけどだれだろう?

秋蘭「なにやら、見た事もない不思議な服装を着たものがいたものですから。」

華琳「ふ~ん、どんな奴?」

一姫「ひょっとして、私の事?」

そう言って彼女の前に出て見たら、

華琳「!!!♡♡♡♡♡」

いきなり固まってしまった。

春蘭「華琳様、どうなされたのです、華琳様!」

秋蘭「はあ……またか。」

(余談ではあるがこの時一姫は華琳の頭の中では見たはずのないバラに囲まれ見たはずのないシンデレラ風のドレスに身を包み、天使の笑顔でほほ笑む姿に脳内変換されていた。)

春蘭「華琳様、華琳様!」

華琳「はっ!わ、私は一体。」

秋蘭(また、華琳様のわるい癖が……)

華琳「そこのあなた、名前は?」

一姫「は、はいっ、私は一姫、北郷一姫です。」

華琳「そう、私の真名は華琳。」

一姫「…えっ?」

春蘭・秋蘭「「華琳様!」」

華琳「一姫、あなた。」

一姫「…はい?…」

華琳「私のモノになりなさい!」

一姫「……………」

一姫「…はいーーーーーー!?」

 

 

 

 

第一話・「邂逅・覇王と御遣い」

 

 

続く!!

 

あとがき

 

 

乱A「ふう、ようやく始まった。」

 

干吉「おや?いいのですか、こんな所に来て。」

 

乱A「ああ、前回拉致られた時に真面目に話を進める限りはいいそうだ。」

 

干吉「そうですか、それは何よりです。それより以前にせっかく書き上げた一姫✝無双が消え去ったというのは?」

 

乱A「……ガタガタブルブル、ガタガタブルブル……」

 

干吉「ひょっとして。」

 

乱A「ちょうどこの時間だった。(AM・3時08分)」

 

干吉「それはそれとして、また鞘花が出て来ましたが?」

 

乱A「ああ、鞘花には華琳の暴走を食い止める役割があるんだ。」

 

干吉「暴走を?」

 

乱A「純粋無垢な鞘花が常に一姫のそばにいれば華琳もそう暴走できないだろう?」

 

干吉「なるほど。」

 

乱A「鞘花ぬきで話を作ってるとどうしても「蜂蜜物語」になっちまうんだ。」

 

干吉「ところで、タイトルから真がとれたのは分かるんですが~烈風三国志~から~新三国志演義~に変わったのは何故です?」

 

乱A「それは、物語の最後に分かる、ところで左慈は?」

 

干吉「前回のアレがかなりショックだったらしく、今は滝に打たれています。」

 

乱A「ま、無駄だろうな。」

 

干吉「でしょうね。」

 

干吉「ちょっと気になるんですが、武将達の名前、セリフの所は真名ですがいいのでしょうか?

 

乱A「…こんな時間に気がついて直す気力があると思うか?」

 

干吉「ないでしょうね。」

 

乱A「それでも、みんなが気になるのならじょじょに直していくということで、ではこのへんで。」

 

干吉「ごきげんよう。」

 

 

 

 

  《次回予告》

 

 

いきなり私のモノになれって、何なのこの華琳って娘。

 

私にはその気はないんだからね!

 

とりあえず、華琳のもとで働く事になったんだけど

 

一癖も二癖もある連中ばかり、

 

そんな中、盗賊討伐に出る事になったんだけど

 

また新しい出会いが。

 

次回、第二話・「新たなる仲間・ネコミミ軍師と鉄球少女!」

 

だから、私にはその気はないの~~!!

 

絶対みてよね、兄ちゃん達!!


 
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