No.78790

夏がくれた絆

神ザクラさん

男4人の友情系?小説です。

2009-06-13 16:13:06 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:408   閲覧ユーザー数:383

 

僕たちは、あと何年で最後の「さよなら」を言うのだろう・・・

 

 

「瑞季ーー!早く来いよぉ!」

「あぁ、分かってる!」

井沢瑞季、高校3年つまり高校最後の夏。

それなのに男4人で自転車馬鹿みたいにこいで何してんだ。

・・・アホが考えることにはいまいちついて行けん。

そんなアホこと相葉翔。

頭が悪い。体力しかないただのガキ。

いや同じ3年ではあるが・・・

同じ脳のレベルでは絶対にないはずだ。

だからガキ。

「つか、しょうちゃんよぉ・・・俺らなんで3日も自転車こぎっぱなしじゃないといけないんだぁ?」

おお、俺と同じ考えの奴が居るじゃねぇか。

満野透。レベルは俺ぐらいじゃないのか?

知らんけど。

野球大好き人間だな。

由野悟。話しかけられなければ、居ることを忘れてしまうぐらい影が薄い。

俺が今こいつを紹介できているのも奇跡に近い。

よく思い出せたな俺。

すげぇな俺。

そんな由野が口を開く。

「あ、あれ、海じゃない?」

「えっどこどこ?」

「ほら、東!」

「ねぇさとる!俺、東とか分かんない!」

「翔!?お前本気か!?」

「なにが!?」

「東、分かんないのも海見えないのも!」

「そんなの習ってないもん!」

「習ったよ!小学生で!」

そんな会話をしながら、海に来たんだ。

_____最高の友達たちと。

 

 
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