No.78347

機械部の憂鬱 TAKE 25~26

機械部の憂鬱最新話です。
毎度のことながら、みてくれたらうれしいと思ってます

2009-06-10 23:55:33 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:442   閲覧ユーザー数:420

TAKE 25 久々にアレ、参上!?

 

「あーづーいー」

えびぞうが扇風機の前で蛸ぞうになっていた。

季節はやっぱり夏。場所もやっぱり機械部の部室。

室温30度以上の中、俺(?)達はせっせと作業をする。

俺も勿論作業をしている。やっぱり仕事は一番だ。

でも、さっきハルに

「おい、キョンが珍しく仕事してるど。」

とか言われちゃった・・・ちょっとショック。

いまの言葉を聴けばたぶんハルは「何がショックだよ。いつもは仕事し無いくせにさ。」とかいいそうだ。

えびぞうは相変らず扇風機の前を独占している。

ファルコンは先ほど先輩とどこかへ行ってるしえびぞうは蛸ぞうになってるし。

正直言って俺のやる気は無いに等しいけど・・・やる。

せっせと仕事をする

する。

する。

する。

する。

「・・・あつい」

仕事の途中に妙な倦怠感に襲われた気分だ。

ここはちょっと気分転換を・・・・

とそのタイミングにちょうどよく部室の扉が開いた。

俺は助かったと思い扉を見て愕然とした。

ハルは先生かと思い扉に目を一瞬やって絶句。

えびぞうは・・・・お亡くなりになりました。

先輩達はファルコンと行方不明。

俺は扉に仁王立ちで立つ男を知っていた。

ハルもえびぞうも勿論知っていた。

「・・・・・オレ、サンジョウ!!」

何故かなまりのある日本語が耳に飛び込んだ。

そして、懐かしい声。

そう、そいつは・・・・・。

 

ノーズ・ウォーターK。

 

「何しに来やがった。」

俺はKにそう言うとすぐさま対ショック防御に切り替える。

ハルは右手に水鉄砲を持ちKに狙いをつけている。

「フフフ、今日コソハワレワレガノットル。」

「な、我々・・・だと。」

俺はKの言葉の意味に気がつき武器を用意する。

「ハジメテ来タトキモ、ソウ、イッタノダガワカラナカッタヨウダナ」

「・・・・俺は機械部の憂鬱1巻のTAKE02を見て確認する。」

「おい、キョン。何、地の文を声に出して読んでいるんだよ!!」

ビシュー。

突然ハルが発砲(水鉄砲です)する。

俺も確認をほどほどに武器を構える。

「フフフ、ソンアモノハキカナイ。」

Kには通用しなかったみたいだ。

俺は構えた武器”ただの金属の棒”でKをさすまたよろしく外へ押す。

「ナンダコレハ。」

Kはノーズからウォーターを取り出し棒にくっつける。

しかし、金属の棒は解けなかった。

それでもKは棒から逃れ部室に侵入する。

「ナ、ナンダト!!ワレノノーズニトケナイモノナドナイハズナノニ・・・・マ、マサカ」

「お?きづいたか?」

何故かファルコンが扉に寄りかかってひょうたんを飲んでいる。

「それは、俺がとってきた”超合金K”だ」

Kはその言葉に顔を青白くする。

「ナ、ソレハ。ワレワレガカンリシテイルハズダ。」

Kはあせった様子でファルコンに聞く。

「管理?筆箱に放置することか?」

説明しよう。

超合金KとはKが作成した練り消しのことでその巨大さとノーズウォーターにも耐えうる能力は世界で1つしかない。

「死ねぃ」

ハルがフリー○みたいに叫び引き金を引いた(水鉄砲です)。

「ウワアアアアア」

Kが解けていく、水にやられたのだろう。

「ふ、悪は滅んだ」

ハルがかっこよく決め台詞をはく。

「ク、シショウサン、タスケテ。」

解けたKは何か言うが俺たちは別のことを話す。

「やったな、これでKは二度とここを攻撃しないだろう」

劇画タッチなファルコンがカウボーイが被る帽子を被り言う。

「すげーよ、ハル。これで俺たちは最強だ。」

俺も便乗する。

しかし、俺はまだ気づいていなかった。

その後ろでKの師匠が立ち上がることを・・・・・。

「あれ、えびぞう?」

最初に異変に気づいたのはハルだった。

「ん?」

俺は振り向きみるが何も無い。

「うわぁぁあ」

と声がしたので声の方向に振り向く。

ファルコンの首になにかがくっついている(?)

えびぞうだ。

えびぞうはファルコンの後ろからあのポーズを繰り出す。

「やった、ベガ・○ームだ!!」

どこからか歓声のような声がきこえたがそれどころではない。

「おい、えびぞう。やめろや!!」

俺はえびぞうに言う。

「えびぞう?我はえびぞうなどではない。我はえびぞうを超えた存在、Eだ。」

「変わんねぇよ。」

俺は一人突っ込むが誰も見むきしない。

「合体!!!」

えびぞうは叫ぶ。

「やめてください、先輩」

ファルコンはえびぞうに屈したみたいだ。

「フフフ、シショウサマアリガトウ。」

解けたはずのKが後ろで不適な笑い声を上げる。

ハルは再び銃を構える(くどいようだが水鉄砲)

俺は超合金Kで出来た棒を取り出す。

まさに一触即発の雰囲気だ。

そんな時、救世主が現れた。

キィィィィンバッタン。(コ○ンの奴)

T先生だ。

「えびぞう、ちょっと来い。」

そのまま、えびぞうはどこかへ。

急な展開で俺も頭が狂いそうだ。

数分後、えびぞうが帰ってきた。

「ちょっくら、今日はもう帰る。」

と言いえびぞうは去った。

(ざまじゃ)

また、えびぞうは部活停止にならないかな?

なって欲しいなぁ。

ねぇ、○1君もそう思うよね。

TAKE 26  彼の行方

 

「はぁはぁ」

夏の暑さが体に染み込む。

それでも俺は歩く。

「はぁはぁ・・・・ついた」

俺は歩みを止め前の建物を見る。

建物には巨大な看板に”マ○ソウ”書かれている。

そう、俺は買出しに来たのである(歩きで)

多分、ハルとファルコンが先に入ってるはずだ。

俺は扉をくぐる。

冷たい空気が外気と違うことにほっとする。

俺はさっさとアイスを売ってるとこに行った。

(あ、スイ○バーだ)

おっといかんいかん、つまらない感傷に浸っている場合ではない。

俺は先輩に頼まれた(いわゆるパシリ)アイスを手に取ると店を探検する。

やっぱり、涼しいのはいいなぁ。

マン○ウは冷暖房完備で居心地がいい。

何故か俺は陳列棚の上に座っている・・・何故だろう?

思い返すのは1分前のことだ。

先輩の買い物”アイス”を持ち歩き店内を探索途中のときだ。

俺は居心地のよさそうな場所を瞬時に補足すると音もなくするっと座った。

周りの視線が痛い。

子供が「あのひとだ~れ?」といってるのに対し母親が「みてはいけません!!」とか言ってる。

「ダメだこりゃ。完全に魂が抜けている。」

突然、聞きなれた声が聞こえた。

・・・・・・あぁ、思い出したえび○うだ。

一瞬、名前がどこかへエスケープしてたようだがすぐに脳内デバイス復帰。

「バイタルゲージ問題なし。言語理解オールクリア。X-1○6起動します。」

「お前は何、やってんだ~おい」

イタッ!!えびぞうに殴られた。

「何するんですか?ただ呆けていただけですよ」

「それがいけないんだろうが」

「あっそ」

もうえ○ぞうなんて知らない!!プンプン

「それよりか・・・お前、それ溶けてるぞ。」

「ああ、ならこっちに・・・・・」

と俺はアイス売り場に行き先輩の”アイス”を別のに変える。

「でも、どうして溶けたのかな?」

「それは、お前の手が熱いからだっ!!」

俺は自分の手を触ってみる。心なしか熱いような気がする。

「はぁ、それよりか。俺はレジに行きたいのでどけてくれませんか?」

俺はここぞとばかりにえびぞうを口撃する。

「いあや、すまねぇ・・・ほらよ」

俺はそのままレジに向った。

そんな時、レジにいたおばちゃんはいきなり変なことを言い出した。

「よぉ、色男」

精算を済ませたばかりなのにおばちゃんは寄ってくる。

その言葉に俺は「はぁ」という顔をする。

「とぼけちゃダメだよ!!ネタはあがってんだから!!」

ねぇ?この人って頭なんかおかしくない?客観的に見てもおかしいよねぇ~俺が間違っているはずないよね~大○さん。

え?お前の方が頭おかしいって?なんで?なんで俺が頭おかしいの?俺なにか変なことした?

やめてよ○石さん。俺は何もやってないからさぁ。

ってそれよりもあのおばちゃんビョーキだよね~いきなりへんな子と言い出すからさぁ~

・・・は?俺がビョーキだって?馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ。それにどんなビョーキだぁ?

・・・・・・・・・・・・・・・("A")。

ごめんなさいごめんなさい。俺が悪かったです。

 

って約1秒間ぐらい厨○病の世界へぶっ飛んでたぜ。

「で、何が?」

俺はさきほどのことについて聞く。

「え?あそこに居るのあんたの彼氏でしょ?」

と言って後ろを指す。

そこには”はぁはぁ”言ってるえびぞうが一匹。

「・・・・・・("A")。」俺はおばちゃんのあほさに絶○した。

「えっ!!まさか・・・・・あんた、カナダ行きなさい、カナダ!!」

おばちゃんはおばちゃんでなぜかヒートアップしてるし。

えびぞうは息遣いが荒くなってるのが遠めでもわかる。

「いえ、俺はそんな阿部さんみたいなことしませんよ。」

俺はここでやっと否定する。

「じゃあ、あそこの彼があなたを・・・・・はぁはぁ。」

おばちゃんも何故か息を荒く・・・・・や、やめろ!!

精算はすでに終わっていたので俺は必死に逃げた。

それもう必死でしたよ。

 

ちなみにアイスはもう溶けていた。

 

戻ったときにはアイスは完全にジュースになってしまいウラ先輩に怒られた。

 

・・・・・なんてざまな日なんだろう。


 
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