No.78043

真・恋姫†無双魏√EDアナザー 外史の統一者2-11

sionさん

また進行速度が鈍亀ペースに・・・
めげずにかきますけどね!?
今回は仕込みの説明と言えばいいのでしょうか?
それでは楽しんでいただければ幸いです。

2009-06-08 22:55:51 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:79891   閲覧ユーザー数:43034

くしくも一週間前と同じ布陣、同じ前曲。それを引き受けてしまった劉備は孔明や関羽らととも

 

に、どのように攻め込めばいいかと思案に暮れていた。

 

相手は門扉を硬く閉ざし、たまに打って出てくる時は奇襲をかけてすぐ撤退。基本的には関の上か

 

ら矢が雨よ霰よという勢いで射かけられる。

 

しかも昼夜問わずの波状攻撃を仕掛けているものの、消耗していっているのは攻めかけている連合

 

側。相手も関の守将一人と備えに一人が常に起きているわけだが。それで上手く回されてしまって

 

いる。そしてその日の戦場も昨日と変わらずに終わる。

 

実は関もかなり精一杯で守っているのだがそれをおくびにも出さないせいか、連合軍は一方的な敗

 

戦を感じ取っていた。そしてその日の戦を切り上げ、軍議で袁紹にボロボロに文句と愚痴を言われ

 

て、疲弊しきった劉備の本陣で・・・その出来事は起こる。

 

「お久しぶりですな。桃香殿・愛紗・鈴々」

 

「・・・なんでここに星ちゃんがいるの!?」

 

劉備の陣営にかつては公孫瓉のところで戦場を共にし、現在は彼女達にとっては何故か董卓につい

 

て敵となっている趙雲こと星の姿がそこにあった。

 

「何故星がここにいる!今貴女はここにいるべき人ではないはずだ!」

 

その言葉で関羽と張飛が獲物を構える。

 

「おいおい・・・かつての友ではないか愛紗よ。それに私は敵対しにここに来たわけではないのだぞ?」

 

そう言って飄々とした態度の星に3人は真意を掴めずに、だが敵意が無いことから武器を収める。

 

「・・・それで何をしに来たのだ?」

 

「あ!ひょっとして星ちゃん私たちの味方になってくれるとか!?」

 

冷静にたずねる関羽と妙に楽天的で御機嫌過ぎる桃香のギャップに笑みを浮かべつつ

 

「相変わらずですな・・・残念ながら私はもう仕えるべき主を決めた身、そのあるじがこちらを裏

切っていないのですから裏切るわけには行きますまい。・・・実はお会いして欲しい人がいるのです。」

 

そして神妙な顔付きに成る。

 

「それは誰だ?星よ」

 

「ひょっとして・・・趙雲さんが仰っている「仕えるべき主」というお人ですか?」

 

疑問を返す関羽とは対照的にその脇で静かに話を聴いていた二人の小さな女の子のうちの一人が口

 

を開いた。

 

「ふむ?この者達は?」

 

「あ、軍師の朱里ちゃんと雛里ちゃんだよー。とっても頭がいいの!」

 

そう言って笑みで紹介する劉備を受けて

 

 

「はわわ!わ、わたしゅは姓を諸葛、名を亮、字を孔明といいます!」

 

「あわわ!わ、わわ、私は龐統でしゅ・・・あぅ・・・噛んじゃった・・・」

 

「ふむ・・・なんとも可愛らしい軍師殿だな。知っているようだが名乗られて名乗らぬは意義に反する。私は趙雲、字は子龍・・桃香殿の軍師ならば問題はないだろう。真名は星だ。よろしく頼むぞ?」

 

「はわわ!私は朱里です!」

 

「あわわ!雛里です」

 

こうして真名の交換も済んだところで

 

「それで星よ?朱里の言うとおり会わせたいのはお前の言う「主」というやつか?順当に考えれば董卓だが」

 

「ふ・・・確かに月殿にお仕えしているのは変わらんのだがな・・・会わせたいのは別の人だ」

 

そこまで聞いて軍師の二人は何かに思い当たったのかはっとした表情になる。

 

3義姉妹はまだ分っていないようだが。

 

「今からつれてくる・・・可能ならば伯珪殿と・・・この連合に参加しているはずの馬超殿も呼ん

できてはくれないだろうか?」

 

「白蓮ちゃんと馬超さんだね?馬超さんは来るか分らないけれど・・・とりあえず呼んできてもらうね?」

 

「よろしく頼みました・・・それでは私は彼の人を連れてまいります。・・・もし危害を加えるよ

うな素振りがありましたら私の槍が黙っていないことをゆめゆめお忘れなき用に」

 

そういい残し去る星の姿の背後には

 

「じゃあそこの兵士さん?伝令で白蓮ちゃんと馬超さんに来てもらえるようお願いしてきてください」

 

とてもいい笑顔で内容を告げずに伝令を使う桃香の姿と

 

「・・・おそらくここに来るのは・・・桃香様が会いたいと仰っていた人だと思います」

 

冷静にそれを回りに告げる軍師、孔明の姿だった。

 

そこから約2刻の時が過ぎ

 

「おい桃香・・・本当にくるのか?いや、星が言うのだから信じていないわけではないのだ

 

が・・・」

 

「そうだぜ?私も董卓絡みだっていうからきたのにさ!

 

「お姉様・・・蒲公英眠い~」

 

そんな眠そうな少女に姉が突っ込みを入れていたときに

 

 

「待たせたみたいですまなかったね・・・何分警備を掻い潜るのはいちいち手間だから」

 

そう言いながら、異質な白い服を纏った青年が星を従えて現れた。その姿に朱理と雛理は油断な

 

く、しかし推し量るような、畏敬の意をこめた目で見つめる。後の者達は

 

「こいいつは誰だ?」状態であるが・・・

 

「はじめましてになるかな?何度か戦場でかち合っているけど俺は基本後方支援だからなぁ・・・

 

っと、申し遅れたね。」そこで一度区切り精一杯の笑顔を浮かべ

 

「俺の名前は北郷一刀。世間では天の御使いなんて呼ばれているものだよ」

 

「は?」「へ?」「なんと!」「うにゃ?」「ほう!?」「・・・?」

 

誰が誰のとは言わないが皆一様の反応を見せる、その中で

 

「始めまして、北郷様。劉備軍軍師、諸葛孔明と申します」

 

「同じく龐統と申します。」

 

軍師の二人が普段では考えられないほどにはっきりと喋り、きっちりと・・・

 

「始めまして、君たちがかの有名な伏竜鳳雛のお二人ですね?お会いできて光栄です」

 

そして笑みをさらに気持ちのいい感情の篭ったものに変えると

 

「はわわ!(あわわ!?)」

 

対応したのが嘘のようだった。

 

「さて・・・そちらが劉備さん、関羽さん、張飛ちゃん、馬超さん、公孫瓉さん?と・・・そちら

は?」

 

「うぅ~確かに姉さまたちに比べると知名度低いけどさぁ・・・馬岱だよ!」

 

「そうですか、失礼をしました馬岱さん」

 

「ひゃう!?」

 

馬岱も一刀の笑顔に少し照れてしまう

 

「何で私のところに?がついているんだ~」という声は聞こえていないので割愛。

 

そして一刀は笑顔を少し崩してまじめな顔となり

 

「貴女達3人に忠告と、提案と、そしてお願いがあります。」

 

切り出した。

 

「3つも・・・ですか?」

 

「はい、一つ目の忠告・・・これは具体的には言えませんが。軍師お二方はこの言葉でわかるので

はないでしょうか?」

 

「それはどのような・・・?」

 

孔明の少し不安そうな声に対して一刀は笑みを持って

 

「正義とは誰が決めるものか」

 

「「!?」」

 

その言葉を受けて軍師二人がはっとした顔つきとなる。それすらも置いていくように

 

「二つ目、提案ですが。この袁紹さんが仕掛けた「ちょっと待ってください!」・・?」

 

桃香が叫び。

 

「愛紗ちゃん、雪蓮さんを呼んできて?」

 

「何故ですか?」

 

「私たちは今協力関係にある・・・それなのに出し抜くような真似はダメだよ!折角御使い様が重要な話をしに来てくれたんだもん!ちゃんと呼んであげなくちゃ!」

 

「・・・よろしいですかな?御使い殿?」

 

「・・・俺のことは御使いじゃなくて北郷か一刀で頼む。そうしてくれるならいいよ?」

 

苦笑を漏らしながら、これが劉備なのだろうを感じながらそれを承諾する

 

「では呼んでまいります!北郷殿も少々お待ちを!」

 

駆けていった愛紗は雪蓮こと孫策と冥琳こと周喩の二人を連れて戻ってくる。

 

 

「なによ桃香~今冥琳といいところだったのに~」

 

「そういうな雪蓮、董卓絡みで重大な要件だといわれれば断るわけには行かないだろう?」

 

そういいながらその二人は現れた

 

「ごめんね雪蓮さん・・・けど重要なんだよ?・・・この人誰だと思う?」

 

そういって雪蓮は一刀を見回し

 

「・・・知らない顔ね、董卓のところの兵卒とか?」

 

それに対し周喩は何かを思案した後に

 

「・・・天の御使いとやらか?」

 

「そんなわけ『すっご~い流石冥琳さん!』・・・あるの?」

 

その会話に苦笑を一つ

 

「始めまして孫策さん、周喩さん、董卓軍軍師?の北郷一刀です。周喩さんの仰ったように天の御使いなんて言われています。」

 

その言葉に「!」孫策が襲い掛かった・・・が

 

「やめないか雪蓮!」

 

周喩の一括で止まり「何でよ!こいつの頸を上げれば!」と吐き出した言葉も

 

「・・・その人は話し合いに来ているらしい。後ろの御仁は身辺警護のようだが貴女が手に掛けようとしているその人は武装すらしていないわ・・・少し落ち着きなさい」

 

その言葉にしぶしぶ引く、その傍らで星と愛紗も武器を引いた

 

「それで?その敵軍の御使い様が一体なんのようなの?」

 

その言葉で一刀は平静を取り戻し

 

「それじゃあはじめから行こうか?俺は貴女たちに三つのお話があってきた。

忠告と、提案と・・・そしてお願いだ」

 

その言葉に孫策は「こいつなに言ってるの?」と眼を向けるが

 

「一つ目の忠告は一言だけ。正義とは誰が決めるものか」

 

その言葉にまた周喩も何かに気づく、そして孫策も何か嫌な予感にとらわれた。

 

「二つ目の話は提案。この連合軍を抜けて董卓の・・・月の側にかないか?」

 

「ふざけるな!」馬超と関羽の言葉が重なる

 

「暴政を行っているやつにつけだと!?悪ふざけを言いに着たなら私がその頸突き落とすぞ!」

 

その意見に軍師を除く一同が首を縦に動かす、もっともだと

 

だからこそ一刀は3つ目を用意しているのだから

 

「・・・まぁそういう反応だろうね?さて・・・軍師のお三方は流石、というべきなのかな?これ

だけの情報でよくもそこまで頭が回る・・・感嘆します。」

 

そのように切り出して

 

「では皆さん3つ目です。これはお願いですね。・・・あなた方の領地の風潮をお確かめください。

全てはそこに・・・おそらくまた数日後にお会いすることになるとは思いますが今回はここらで。くれぐれも他言は・・・」

 

そういい残して星とともに関へと戻る

 

「・・・雪蓮・・・とんだ食わせ物かも知れんぞあの男は・・・」

 

「馬超さん、公孫瓉さん・・・もともとキナ臭かったこの連合ですけど・・・本格的に危ないかも

しれません」

 

「これが流言でなく真実であるとしたら・・・私たちは今とんでもなく危ない船の上にいることになってしまいます・・・」

 

そう言った3人の軍師は回りも分るように説明を入れことの重大さを伝えて言った。

 

彼女達の領地からの伝令たどり着くのは・・・もうすぐ先のこと。

 

 

―side洛陽―

 

洛陽は今怒りに震え、そして何故だ!という疑念の意識で支配されていた。

 

詠の策略によって董卓は暴政を行い民衆を苦しめている、それゆえに諸侯連合の力を持ってして逆

 

賊董卓を討とう!というこの一連の流れが噂などという曖昧なものではなく。

 

すぐそこまで迫っている戦争の傍らの真実として町に流布されていたからである。

 

この連合の意味を民衆は疑い、盟主である袁家に対してはすでに怨敵を見んが勢いすらある。何故

 

か?単純である、自分達の住む洛陽はかつてこそ暴政と重税等で苦しみはしたが、董卓様と天の御

 

使い様がきたことによってわずか2ヶ月で一気に住みやすい場所へと変わった!というのがここ洛陽

 

の民衆の常識だからである。それゆえにこの戦争の動機は事実無根。なのにこの民衆にとってはや

 

っと訪れた平穏を嘘の情報で戦争なんかに巻き込んで台無しにされているからである。当然民衆は

 

董卓のところにおもむき・・・・

 

「董卓様には世話になったんじゃ!今度はわし等が董卓様を助ける番ですぞ!」

 

そうじゃ!そうじゃ!と各区画長と職業組合の長達から協力の約束を取り付けていた。

 

民衆にとって董卓は紛うことなき英雄であり。救い主だからである。それ故に。

 

「皆の協力はすごく嬉しいです!しかし僕たちはこの洛陽の街にもし入られたときにここを火の海になどしたくありません!敵の狙いが僕達だけであるならば僕達が別場所へと移ればここは無事に済みましょう!ですからみんな!もし僕達が守る関が抜かれて敵が洛陽まで来ても安心して!皆には被害が出ないよう僕達は出て行くから!」

 

その詠の言葉で「何故董卓様達が出て行かなければならないのです!」とそんな内容の声が飛び交

 

う。その様子に詠は内心でほくそ笑む。

 

現在洛陽の街の董卓、天の御使い、献帝の統治は支持率100%なのだから。

 

そしてこれは彼女を突き落とす一刀の知識と詠の智謀で織り成す必殺の一手の下準備。

 

それが順調なのを確信して。彼女は会心の笑みを浮かべる。

 

 

-あとがき-

 

ちょっと短めでしたかね?一刀君暗躍フェイズでしたが。

 

それでも5p・・・5pかぁ・・・意外と書いてはいる気はするんですが話が進まないw

 

こう細かく入れ込みすぎですかね?これでも大分省略してる気がしなくも無いですが。

 

前回はアンケートお答えしていただきありがとうございます!

 

一応期限は明日の夜を予定しているのでまだの人は前の話に戻って答える作業に戻るんだ!・・・

 

あ、えらそうなこと言ってゴメ!?石は!むしろそれは岩!?

 

 

閑話休題

 

 

他にこれと言ってコメでの質問などは無かったのでまた、メンバーの質問等を

 

 

1、お前の恋姫での武力ってランクわけしたらどうよ?あと今の一刀どこよ?:

 

S:恋=漢女二人=ヤン華=長坂鈴々>

A:愛紗=春蘭=祭=霞=星=鈴々=華雄(好調)=雪蓮(憤怒)>

B:秋蘭=凪=翠=紫苑=華琳>雪蓮=華雄>

C:桔梗>思春>猪々子=明命>亞沙=季衣=流琉=蒲公英>華雄(不調)>ブラックジャッ娘>ゴルディオンハンマー>

D:真桜=隠=蓮華=?一刀=>沙和=張勳>桃香

 

=はほぼ互角、その時のテンションや状況次第。

 

何人か忘れている気がしなくも無いけど大体こんなノリで見ている。

 

2、俺の風はまだか?:テメェノジャネェヨ^-^・・・ループの作者様のだwww

 

3、赤壁まだぁ?:映画館行って来い^-^まず赤壁入れるかどうかすら微妙だよ!

 

4、俺が月と詠にご主人様言われるお話はまだですか?:いい医者を紹介しよう。

 

 

だいたいこんなところですかね。ネタ要素が強すぎるw

 

それではまた次のお話で!

 


 
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