No.778409

No.534 砂貴族

さのたけさん

灼熱の迷宮、砂漠。かなり進んで歩いたつもりが、ふと振り返るとどこから来たかもわからない、どれだけ来たかもわからない。そんな悪条件に追い討ちをかける魔族。ゆらりと幻の如く現れ実体はない。兜、鎧、盾、剣と一式全てが呪われており、その邪悪な力はかつて乗っていた馬を操るように砂を巻き込む。逃げる力もない意識が朦朧とした状態では出会いたくない相手である。ただし自分より強いと思われる相手にのみ集中的に攻撃する節があり、弱い者には一切手を出さない。そこには鍛錬を欠かさない騎士道精神を感じる。手応えのある相手には本気で応戦し、時には砂嵐を呼ぶことも。不思議なことに彼らと戦った後、数キロ歩いた先には必ずオアシスが発見されるという。また、倒すと兜と鎧が残りそれを身につけると計り知れない防御力が手に入るが、やはり呪われているため仲間も見境なく傷つける殺人鬼に変身してしまう。

2015-05-20 01:41:36 投稿 / 1184×2104ピクセル

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