No.745470

gundam SEED another Destiny PHASE sp01

RASNさん

クリスマスの次は年始めスペシャルが…

2014-12-24 13:39:20 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:791   閲覧ユーザー数:789

=クリスマス特別編=

 

 

※この話は一応とあるファンディスクのギャグアニメを参考にやっていきたいと思ってます。あと時系列なんて気にしない方がいいです。

 

 

 

 

C.E.73年ぐらいの12月24日

 

-プラント市内 ユニラの家-

 

ユニラの家には住んでいるユニラと、後輩かつ部下のシンやヴィーノやヨウランやルナマリアやメイリンがいた。

 

\カチカチカチ…/

 

「落とされた!?あんたって人はー!」

 

「シン!ちゃんと戦力見ろよ!」

 

「ガンバレハロ!ガンバレシン!」

 

\カチカチカチ…/

 

「ヨウラン、片追いで2落としな。」

 

「了解です!」

 

\カチカチカチ…/

 

「隊長ー台所借りましたよー?」

 

「そうか…おっと!」

 

\カチカチカチ…/

 

「ハァ…シン、次変わりなさいよ?」

 

「うるさいっ!俺は隊長を越えるん…」

 

\デェ-ン!/

 

「がぁー!また負けたー!」

 

「はぁ…隊長のブレイヴ変態軌道だわ…」

 

「やったな、ヨウラン。」

 

「隊長こそ、切り込みありがとうございます。」

 

「くそっー!もう一回だ!」

 

「シン!交代してよー」

 

「ヴィーノと変われば?」

 

「あっ…それもそうね、はいヴィーノ?」

 

「うぅ…ほらよ。」

 

「あっ、お姉ちゃんの番か…」

 

「んで、ルナは何選ぶの?」

 

「ガナザク一択で、シンはいつものデスティニーでしょ?」

 

「そうだけど…」

 

「ヨウラン、たまにはF91で行くわ。」

 

「了解ー、だったら俺は…」

 

「空雷撃!」

 

\バリーン!/

 

「だっ…誰だぁ!?」

 

「窓から失礼します隊長。」

 

ユニラの家の窓を膝蹴りで突き破り、侵入したのはレイであった。

 

「隊長、議長から召集が…」

 

「えぇ…?今いいとこなのにー」

 

\カチカチカチ…/

 

「あとルナマリアとシン、お前達もだ。」

 

「えぇ?!」

 

\カチカチカチ…/

 

「ちょっと…!今いいとこなのに…!」

 

\カチカチカチ…/

 

「隊長は皆を引き連れて、議長の所へ出来るだけ急いで下さい!では…」

 

レイは割った来た窓から出ていったのであった。

 

「どうすんよ、2人共…!」

 

\カチカチカチ…/

 

「どうするったって…!」

 

\カチカチカチ…/

 

「議長が呼んでるんなら行かないと…!」

 

\カチカチカチ…/

 

「…その前にこの対戦終わらせないとダメでしょ…」

 

\カチ…カチカチ…/

 

 

 

 

-プラント 議長の間 -

 

「あれま…」

 

「ほへー…」

 

「なんなの…」

 

「ハロ~」

 

ユニラ達の到着した場所は議長の間であるがクリスマス関連の飾り付けがされており、いつもの重みのある部屋ではなく明るくキラキラしていた。

 

「やぁ!ユニラ君達、よく来てくれた。」

 

「「「だっ…誰だぁ…!?」」」

 

3人の前に表れた赤い服とサンタキャップを被った赤色の目がある銀色マスクの男に、3人は声色を合わせて驚いた。

 

「無礼な!こちらはギr…いや議長であるぞ!」

 

「レイ…トナカイ…?」

 

「うぷぷ…」

 

「…って…くっ…意外と似合ってやがる…くくく…」

 

そして仮面の議長の前に表れたレイはトナカイコスチュームであり、シンは驚愕してルナマリアとユニラは笑っていた。

 

「それではレイ、彼らにも…」

 

「ハイ、議長。」

 

レイは議長から渡された紙袋をユニラ達それぞれに手渡した。

 

「何だろ?」

 

「とりあえず君達はこの服に着替えて貰ってほしい、あそこの部屋で着替えてくれたまえ。」

 

「「「りょ…了解!」」」

 

変なマスクを被ってはいるが一応議長の為敬礼をしてそれぞれ別の部屋に入っていった。

 

 

(…Now changing…)

 

 

「出来ましたー。」

 

「着替えました!」

 

「きっ…着替え終わりました。」

 

まず真っ先に出てきたのはユニラであった。

 

「ほーう。」

 

ユニラに渡されていたのはいかにも正統派なサンタクロースの格好であるが、赤ではなく黒であった。

 

「何故に黒で?」

 

「君は一応設定上は赤髪だろ?だから赤だと髪に被るから黒にしてあげたんだが…」

 

「なるほど、お気遣いありがとうございます議長。」

 

次に出てきたのはシンであった。

 

「…ふむ、似合ってるな。」

 

シンはレイと同様トナカイであり赤鼻であった。

 

「…議長、何で自分のトナカイの鼻は赤いのですか?」

 

「一応、君の瞳の色が赤色だからね…まぁそんな感じだ。」

 

「本当でありますか?」

 

「そういえば赤鼻トナカイはみんなの笑い者だな。」

 

「(ピキッ…)」

 

「(…ん?ヤバめの雰囲気かな?)」

 

シンはレイの発言に少し顔をしかめて、ユニラはシンの微妙な変化に察した。

 

「…ん?どうしたシン?」

 

「そういえばハロにも何か飾らないとないとなーあーハロはあそこかー」

 

ユニラはシンの入った部屋に逃げ込んだ。

 

「なぁレイ、俺は主人公だよな?」

 

「あぁ、主人公の1人だな…」

 

「(ピキキッ…!ブチッ…!!)」

 

\キラキラバシューン!/

 

「俺は主人公だぁ!主人公は2人もいらないんだ!ふざけるなー!」

 

\ズドドドド!!/

 

「ぐわー!?」

 

レイはシンのハリケーンミキサーを喰らい天井にへばりつき、シンと同様赤鼻のトナカイとなった。

 

「(…GSADの主人公はまだ俺なんだけどな…)」

 

ユニラはレイの惨状を音声のみで聞きながらそう思った。

 

 

 

 

「……。」

 

天井にへばり付いていたレイは床に俯せで寝ていた、そして議長と種割れを解除したシンがそれを見ていた。

 

「やり過ぎた…?」

 

「大丈夫だ、大体は切り替えれば復活するもんさ。」

 

「そういうもんですかね…。…って、ルナー!着替え終えたなら出てこいってー!」

 

「いや…あのさ…」

 

「え…?何だって…?」

 

シンはズカズカとルナマリアが入っていった部屋に近づいた。

 

「開けるぞー。」

 

「…っ!」

 

シンが扉を開けるとルナマリアは袖やスカートが少し短そうなサンタクロースの格好をしていた、色は赤色で所々に白いモフモフがあった。

 

「ルっ…ルナ…?」

 

「…何ジロジロ見てるの…はっ…恥ずかしい…// 」

 

「…可愛い…」

 

「えっ…!?」

 

「いやさ…うん、に…似合ってるよ…うん…」

 

「シン…//」

 

「ルナ…//」

 

シンとルナマリアは互いに赤面で見つめあっていた。

 

「…ちっ…」

 

舌打ちの音が響いたと思ったら、レイは起き上がっていてバズーカをシンとルナマリアへと弾を放っていた。

 

「うわっ!?」 「きゃっ!?」

 

シンとルナマリアは何とか飛び出して爆風から逃れていた。

 

「ちっ…外したか…」

 

「外したか…って何すんだよ!レイ!?」

 

「…さっきの仕返しと、クリスマスにおけらるリア充は爆発させねばという使命がな…」

 

「えっ…//」

 

「おっ…俺とルナはそんな仲じゃ…!」

 

シンは顔を真っ赤にして手を左右に振って否定していたが、ルナマリアは顔を真っ赤にして手を顔に押し当てていた。

 

「何にせよ…爆発しろっ!」

 

「まぁ、その辺にしとけや。」

 

「ヤメトケッ!ヤメトケッ!」

 

レイの後ろからユニラとサンタ帽とU字状白い髭を付けたシンのハロが出てきた。

 

「止められはせん!撃つっ!」

 

「はぁ…行けっハロ!」

 

「ハロッ!」

 

ハロはシン達とレイの間に飛び出した。

 

「ハロ!?」

 

「危ないわよ!?」

 

「マカセロ!ハンシャ!ハンシャ!」

 

\ガォン!!/

 

「へっ…?」

 

ハロは向かってくるバズーカの弾丸を頭突きでレイの方に弾き返し、弾丸はレイに着弾し黒こげになった。

 

「ヤッタゼ!ヤッタゼ!」

 

「やりすぎだろ…」

 

シンはこちらに向かって来るハロをキャッチして、ハロを撫でつつ呟いた。

 

「君達…」

 

「ん?」

 

「はい?」

 

「んぁ?」

 

「ハロ?」

 

「…」

 

シン達が声のする方向を見ると、相変わらず変な格好の議長が寂しそうに机にもたれ掛かっていた。

 

「任務内容…MSに手書きの指令書置いといたから読んで行っていいよ…」

 

「あっ…ユニラ・クラインいってきます!!」

 

「隊長!?」

 

ユニラは議長に一礼すると、そさくさと部屋を後にした。

 

「…シン・アスカも行きます!」

 

「ザマァネェゼ!ザマァネェゼ!」

 

ハロは議長の周りを煽るように跳ねていた。

 

「こらっ!ハロ、お前も行くぞ!」

 

「ハロロ…」

 

そしてハロはシンによって連れ出された。

 

「あっ…ルナマリア及びにレイも行って参ります!」

 

\ズズズズ…/

 

ルナマリアは手綱を握り、レイを引きずりながら部屋を後にした。

 

 

 

「さて…私も動くか…」

 

部屋に残る議長は立ち上がった。

 

 

 

-プラント MS発着場-

 

「…成る程、ガンダムがカプセルに触れようとするならカプセルを撃て…と」

 

ユニラはコックピット内にある議長の直筆の指令書を広げていた。

 

「隊長、そんな事書いてませんよ…」

 

ユニラ達が着いたMS発着場にはMSが4機準備されており、4人は既に搭乗していた。

 

「それにしても…MSすら衣装と同じとはね…」

 

シンとレイはトナカイの衣装の為ラゴゥのような角が2本ついているMSに乗っており、ルナマリアは人型のMSで長居金髪が特徴的でユニラのは立派な髭を蓄えたMSでありソリに乗っていた。

 

「ふむ…ゼ○スにノー○ルかな?」

 

「むしろまんまですって…」

 

「てかハンマーもあるし。」

 

「こっちはフラフープに…リボン?」

 

「完全にそれだ…」

 

シン以外の3機はそれぞれの基体を見て、そう言い合った。

 

「ていうか…こっちはまともな武器すら…ってこれ飛べんのか!?」

 

「トベルゼ!トベルゼ!」

 

ラゴゥは元々地上の地球連合勢力制圧のために投入された陸戦用MSで、宇宙用では無い上に飛行も出来ないのに腰とかにこれでもかとブースターやスラスターがゴテゴテしくついていた。

 

「でも任務は地球にプレゼント配りだろ?そんなら武装は要らないはずだよ。」

 

「でも地球軍とかが…」

 

「クリスマスだから休みさっ!多分な!」

 

「何て根拠の無い理由…」

 

「そもそもクリスマスだからそんなジンジャーな事するか!?」

 

「ジンジャーじゃなくてデンジャーでは?」

 

「些細な違いだ!気にするな!ジンジャーなだけに生姜なi…」

 

「隊長!管制がさっさと出ろと!!」

 

ユニラが最後に何かを言いかける前にレイはユニラの声をかき消す声量で叫んでいた。

 

「レイ、オチを言わせないでどうすんだ!?」

 

「あまつさえ寒いのに駄洒落をかましたら雰囲気が凍りますよ?!」

 

「大丈夫だコックピット内は冷暖房完備、更に除湿にとある程度の事は可能だ!」

 

「いや…そう勇ましげに言っても…」

 

「えぇい!シン、俺に合わせろ!」

 

「おっ、おう!」

 

「レイ・ザ・バレル及びに以下3名、行きますっ!」

 

レイがまた叫ぶとラゴゥが動きだし、それに応じてソリに乗るユニラとルナマリアのMSも動き出した。

 

「うわっ!?」

 

「キャッ!?」

 

プラントから出てきた4機1組は地球へと向かっていった。

 

 

 

そしてユニラ達の反対側には、とあるジ○ン残党の象徴し率いるフラグシップ機のような赤い機体に乗っている議長の姿があった。相変わらず変な格好である。

 

「さて…私達の作戦も指導するか…出るぞ、コンテナの射出も頼む。」

 

「分かりました、議長…御武運を。」

 

「ギルバード・デュランダル、出る!」

 

プラントから出た赤い機体にコンテナはゆっくりと地球へと向かっていった。

 

 

 

 

「やって来ました!オオタク!」

 

-日本 オオタ-

 

「まずは…」

 

ユニラは虚空を見上げて、息を思いっきり吸うと…

 

「ゆきぽ及びに泊巡査、誕生日おめでとう!」

 

と叫んだ。

 

「…いきなりなんでありますか、隊長トチ狂いましたか?」

 

「シン…隊長に対してそう言うのは今更だって…」

 

「そうとも!俺の脳細胞は常にフルスロットルさ!」

 

「はぁ…」

 

「ともかくここら辺は数が多いから、手分けしてやりましょうよ。」

 

「んじゃ俺はレイと組むわ、ひとっ走り付き合えよ?レイ!」

 

「たっ…隊長!?のわっ!?」

 

ユニラはレイとプレゼントの入った袋を担いで、シンとルナマリアを置き去った。

 

ちなみにハロは機体でお留守番。

 

「…ルナ、俺達もやろっか?」

 

「…そうね、早く終わらせてプラントに戻りましょ?」

 

 

 

 

「よし、この辺でいいだろ。」

 

ユニラはシン達とある程度離れるとレイを下ろした。

 

「いきなり何ですか隊長!?俺の意見も聞かずに…」

 

「どぉどぉ…まああいつ等もいい雰囲気だぜ?部下の幸せは暖かく見守って…ってどこいくねーん?」

 

レイはトナカイコスで不穏な文字が写されたハチマキと機関銃を携えて、担がれて行かれた道を逆走していた。

 

「わからないですか?リア充は殲滅しないと…1組も余さずに…!」

 

「あー、まてまて今俺たちはザフトでサンタでプレゼント配ってんだぞ?リア充殲滅隊としてプレゼントじゃなくて鉛玉プレゼントしたら議長に申し訳たたないだろ?」

 

「ですがっ…!俺がやらねば誰がヤるんですか!」

 

「今はダメだ!明日ならいいって!」

 

「今やらねば…!」

 

そうやって進む引くをしていると、2人は暗い和風な雰囲気漂う道にいた。

 

「レイー!」

 

「隊長!止めないで下さい!」

 

それまでの道のりで誰も会わなかったが、この道に1人の黒く長髪の男が出た瞬間に2人の動きは止まった。

 

「…隊長…」

 

「お前も気づいてるのか…レイ…」

 

2人はその男を見た、いや感じてしまった瞬間に冷や汗も垂れてきた。

 

「誰だ…だが何だ…この異様な圧は…?!」

 

「まさか…地球軍が議長クリスマス計画を滅茶苦茶に…」

 

「それは無いだろ…?殺気も無いし……生気も感じない…!?」

 

「ヤバイですよあれは…!」

 

そうやっているとその男はレイとユニラの目の前まで来ていた。

 

「…!」

 

「…!?」

 

「…ハ…マァ…」

 

「そういえば…こういうところは謎のクレイジーサイコホモが出てくるって、誰かが言ってたようなー?」

 

「息が荒い!?」

 

「ハシラマァ…ハシラマァ…」

 

しかも口から白い煙も吐き出してきた。

 

「ハシラマァ!!!」

 

男が叫ぶとその男の下の地面が凹み、辺りの建物が軋み始めた。

 

「くっ…何てオーラ!?」

 

「吹き飛ばされる…!」

 

「ハシラマァ!そこにいたのか!サンタ姿で一目見て分かったぞ!!」

 

「サ…サンタ…って、俺か!?」

 

その男の目にはユニラのみが映っていたのであった、まぁ正確にはその男の目は紫色の渦巻きみたいな模様と赤と黒の謎の紋様であったが。

 

「ハシラマァ!貴様をもう少し…いや、すべてを貰う!!」

 

「待てっ!俺はそのハシラマって奴じゃない!そっ…そうだろ!?レイ…」

 

だがユニラが振り返るとそこには誰もいなくて手紙が置いてあった。

 

『隊長へ 

 

 俺は議長に頼まれたもう1つのミッションに行きます、隊長の骨はいずれ拾って宇宙に流しておきます。  

 

レイ・ザ・バレルより』

 

「…冗談だろ…オイ?!」

 

「ハーシーラーマァーもう待てんぞ!」

 

「勘弁しろーー!!??」

 

「ハシラマァ!!!逃がさんぞ!!!」

 

そして町には黒いサンタと息を変な風に荒げる男が見られるようになった。

 

 

 

 

「ん?」

 

「どうしたのシン?」

 

「いや…何でもないよ…?」

 

その頃シン達は着々とプレゼントを配っており、袋の中のプレゼントも残りわずかであった。 

 

「さてと、次の送る人は…」

 

「ようっひよっこ共!何してんだこんなとこで?」

 

「あっ!ハイネさん!?」

 

シン達の目の前にいたのは同じザフトで赤服の先輩のハイネ・ヴェステンフルスがいた。

 

「ハイネでいいって、…ってお前ら…クリスマス係か?」

 

「えぇ…まぁ、そうですが…」

 

「ふぅん…まぁお疲れ様なこった、でもこれも議長の為でもありプラントの為にもなるしな。」

 

「そうですね、ハイネさん。」

 

「だから…ハイネでいいって…ん?その宛先は…」

 

「知ってるんですか?」

 

「知ってるも何もな…まぁ、このプレゼントは俺が送っといてやるよ。」

 

「…いいんですか?」

 

「いいんだよ、お前らじゃ潜る前にやられるしな。ここは先輩に任せろって、んーこれもか。」

 

ハイネはルナマリアが持っていたプレゼントを取ると袋の中からもう1つプレゼントを取り出した。

 

「んじゃ俺はこれでな、お前らも今ので最後だから次行けよ?」

 

「あっ…ありがとうございました!」

 

「やったね、これで手間が二三手間省けた。」

 

「隊長とレイも終わったかな?」

 

「とにかくMSへ、行きましょ?」

 

「分かってるって!」

 

ルナマリアとシンはMSの所へと走っていった。

 

 

 

「ん?よく見たらもう1つはユニラからか、あいつもファンだはしなー」

 

「まぁ、玉露とかいい茶だろうな。」

 

「…そうだ!」

 

ハイネは立ち止まると携帯電話で通話を始めた。

 

 

 

 

「…」

 

「…」

 

「ー♪」

 

ユニラらが地球でクリスマスプレゼントを配る為に地球に突入した4機、暫く経つと戻って来たのは3機であった。

 

「ハァ…ハァ…てか…何でこんなに地球はクリスマスはアグレッシブなんですか…」

 

「行きも帰りも大変よ…」

 

「んー?俺は楽しかったけど?特にブリュッセルとかさ。」

 

「あんな上空からビームが落ちてくる所を平気な顔して行けるのは隊長だけですって…」

 

「当たらなければどうと言うことは…ってやってるな…あそこ…」

 

ユニラの指す方角には金平糖のような形の小惑星であった。

 

「あの光って…」

 

「戦争…だな…」

 

シンが寂しく呟いた。

 

「シン…」

 

「何でこんな日に…こんな事を…!」

 

「…シン、ルナマリア速度速めにプラントへと全速力で。」

 

「了解!」

 

ユニラらのMSはプラントへと全速で帰って行った。

 

 

 

-プラント MS発着場-

 

「ふぅー!やっと終ったー!」

 

「お疲れさん、これ飲めよ。」

 

ユニラとルナマリアはMSから降りるとパイロット休憩所にて休んでいた。

 

「ありがとうございま…何か変なの入れてませんよね隊長?」

 

「馬鹿野郎、こんな時にそんなものを入れるものかよ。」

 

「まぁ、そうですよね…」

 

「当たり前だ、早いところ議長に報告してパーティしよう!」

 

「そうね!あっ、私シンを呼んできます!」

 

「あれ?着替えなくて…行っちまった…」

 

ルナマリアはサンタコスのまま部屋を出たのであった。

 

「…俺は着替えるけどね。」

 

ユニラはそさくさといつもの赤服に着替えた。

 

「さてと…議長の部屋は、と…」

 

ユニラはルナマリア出ていった扉を開き、議長の間へと向かった。

 

 

「…ん?…あれは?」

 

議長の間へと向かうユニラは途中でその歩みを止めた、ユニラの進む先には2人の男性らしい姿が見えた。

 

「あの青色に…緑色で独特的な髪型は…まさか!」

 

ユニラはその2人に近づいた。

 

「アウルにオクレ兄さん!何でこんな所に!?」

 

「おっ!?ザフトのユニラかよ!」

 

「…あんたに兄さんって言われる筋合いは無いんだか…」

 

そこにいたのは地球連合のエクステンデットであるスティング・オークレーとアウル・ニーダであった。

 

「アウル!相変わらずだな!」

 

「あんたも全く代わってないねー!」

 

「ところで、どうして此処に?」

 

「ハイネって奴からステラにクリスマスカードでパーティやるからプラントに来いって言われたから来てやったんだ。」「そーだ、ありがたく思えよ?」

 

「てか…なんて格好なんだよ、お前ら…」

 

アウルとスティングはクリスマス関連の格好をしており、アウルは雪ダルマでスティングはクリスマスツリーであった。

 

「これか…うちの上官さんから『これを着ればクリスマスパーティで必ずや人気者になれるぞ!』って言われて渡されたモノだが…」

 

「俺はともかくスティングはよく似合ってるぜ!」

 

「…特に髪色にマッチしてる点とか…(ボソッ)」

 

「あ¨ぁ!?何か言ったか!?」

 

「「イエナンデモアリマセン。」」

 

怒るスティングに対してユニラとアウルは片言で口を揃えて、1歩引いていた。

 

「あっ…そういえば、あんたらの上官さんは?」

 

「あぁ?あぁーネオならオーブに行ってくるって言ってたような…」

 

「ハッ!どうせ女だろ!?」

 

「ん…?女…そういやステラは?」

 

一間…

 

「…(キョロキョロ…)」

 

「…(キョロキョロ…)」

 

「「「……」」」

 

お互いに呆気に取られてもう一間…

 

「「ステラが…いない?」」

 

そしてアウルとスティングが互いに顔を合わせて、そういい放った。

 

「おいおいスティング、保護者なんだからしっかりしないか…」

 

「そうだよーそうだよ(便乗)」

 

「べっ…別に俺はアウルやステラの保護者じゃねーし、てかステラがぼーっとフラフラしてるのが悪いんだよ!」

 

「んでさ…どうすんの?ステラの事探すの?」

 

「別にいいだろ?そこら辺に置いときゃあのシンって奴の所に行くんならそれでいいだろ?」

 

「あー、ステラならありうるなー」

 

アウルは結構どうでもいい感じに見えた。

 

「おいユニラさん、議長の間に案内してくれや。」

 

「そーだよ、この衣装結構暑いから早く!早く!」

 

「分かった分かった、行くぞー」

 

「(…あっ…そういやシンの所には…)」

 

ユニラは一抹の不安を思いつつもアウルとスティングを案内していった。

 

 

 

 

「はぁ…」

 

シンはプラントに帰還してからはユニラ達と共にパイロット休憩所に行かずに仮眠室のベッドにトナカイコスのまま横たわっていた。

 

「…」

 

シンはベッドに10分ぐらい寝っ転がっていたが起き上がって、今度はベッドに腰掛けた。

 

「…何でこんな時に戦争なんて…」

 

シンは暗い部屋の中で1人顔をうずくめていた。

 

「ハロは…あぁ…出ていったんだっけな…隊長のとこかな…?」

 

「…あと10分休んだら行くか…」

 

シンはそのままベッドに仰向けで寝転んだ。

 

「…はぁ…」

 

\シューン/

 

「ん…?ハロか?」

 

\スタスタ…/

 

「…?」

 

\スタスタ…/

 

「…隊長ですか?おふざけするならルナとかヴィーノ達に…」

 

「シン…また…会えた…」

 

「え…?その声って?!ステラ!?」

 

「シン…」

 

シンが上体を起こすと目の前には地球連合のエクステンデットの1人のステラ・ルーシェがいた。

 

「何で…!?…ってステラ?!その格好は!?!」

 

ステラはアウルやスティングらと同じく上官であるネオからクリスマスパーティ用の衣装を貰っており、ステラはシンと同じくトナカイではあったが…

 

「…//(めっ…目のやり場に困る…)」

 

ステラのトナカイ衣装は中々際どいミニスカで上は上で際どい、しかもステラは元々かなりスタイルがいいため…

 

「…//(やっ…ヤバイって…!)」

 

シンは顔真っ赤でプチンときたらヤバイ状態であった。

 

「…!シンも一緒!トナカイさん…!」

 

「えっ…あっ…うん!そうだね!」

 

シンは恥ずかしさを紛らわす為か付け鼻を引き抜き放り投げた。

 

「えへへ…シン…ステラ…これ似合ってる?」

 

ステラはそう言うとクルクルと踊るように回り出した

 

「あっ…えっーうん!似合っている!似合っているよステラ!!//(…ヤバイってヤバイってヤバイってヤバイって!!)」

 

シンは頭から蒸気の様なものが吹き出していて、目は混乱していた。

 

「本当!?ステラ…ステラ嬉しい!!」

 

「んがぁ…//(…)」

 

ステラはシンに半ば突進する形でシンに抱きついたが、シンはそのままステラとベッドに倒れ込んだ。

 

「ススっ…ステラ…?!」

 

「シン…好きだよ…」

 

そう言ったステラの顔は半ば紅潮しており、それを見てるシンは…

 

「……」

 

我心在らずといった感じに魂が抜けたような目をしていた、だが…

 

「あー………(…プッツン)」

 

\キラキラバシューン!/

 

シンの目は種割れしていて、ステラはシンの胸に自分の顔をスリスリと擦り付けていた。

 

「ステラ…」

 

「…シン?」

 

シンはベッドにつけていた手をステラの腰へと…

 

\シューン/

 

「…」

 

突然仮眠室の扉が開いてそこにはサンタもといルナマリアが君臨していた。

 

「…ちょっとシン…!」

 

「………。」

 

シンは聞こえてないのかそのままステラの腰へと…

 

「気づかんかゴォラァァァ!!」

 

\バシィーン!!/

 

「ふべらっ!?」

 

「…シン?」

 

シンはルナマリアの隠し武器の角髪ブーメランによって殴り飛ばされ、ステラはベッドの上でポカーンとしていた。

 

「あっ…!ルナ!」

 

「シーンー!!ステラちゃんになんて格好をさせて作者も苦手なRな18なモノに持ち込もうとしてるの!?」

 

因みに作者はそんなものは(あまり)書いたことがありません、あってもお蔵入りレベルの駄文かもよ?

 

「いや…ちょっと…!ルナ…!」

 

「ハロ…シュラバダッ!シュラバダッ!」

 

ルナマリアの後ろからハロがこの状況を半目で見ていた。

 

「あっ…!ハロ…!」

 

「ハロッハロッステラゲンキカ?ゲンキカ?ステラ?」

 

「うん…元気だよ…」

 

「ハロロロロ…」

 

ハロはコロコロと転がりがら仮眠室を抜け出した。

 

「あっ…待って…ハロ…」

 

ステラはハロを追いかけるように仮眠室を抜け出した。

 

「さーてと…じっくりとたっぷりと…事情を聞かせて貰おうカナ?」

 

「あっ…あのさ…」

 

「問・答・無・用!」

 

そしてプラントにはシンの悲鳴が木霊した。

 

 

-プラント 議長の間-

 

「誰もいねぇ…」

 

ユニラとスティング達の着いた議長の間には議長すらいなく、代わりにご馳走が並んでいた。

 

「すっげーうまそー!」

 

「アウル!摘まみ食いすんなよ?」

 

「オーケー分かってるよスティング、ステラが来てからだろ?」

 

「そうだ。」

 

「あとシンとルナマリアもな。」

 

\シューン/

 

「ハロッ!ハロッ!」

 

「あはは…待ってー」

 

ユニラ達がご馳走をある程度見ていると扉が開いてステラとシンのハロがやってきた。

 

「あっ、ステラだ。」

 

「おっ、ステラか。」

 

ステラを確認した2人は特に駆け寄ろうともせずに、ご馳走を眺めていた。

 

「捕まえた♪」

 

「ハロゥッ!?」

 

そして逃げていたハロはステラによって捕まった。

 

「えへへー…あっ!隊長さん!」

 

「おっ…やあステラ、…そういやシンやルナマリア知らない?」

 

「んーと…シンはルナと一緒…」

 

「…そうか、ありがとうねステラ。」

 

\ナデナデ…/

 

「えへへーシンのもいいけど…隊長さんのもいいの。」 

 

「そうなの?ありがとね?」

 

\シューン/

 

そうやってステラの頭を撫でていると扉が開き、ルナマリアがシンを抱えてやってきた。

 

…だか、下ろされたシンには生気らしい生気を感じられなかった。

 

「…シン…シン?大丈夫?」

 

「大丈夫よステラ、暫く放っておけば元に戻って…」

 

「シン…?」

 

「…って何さらしとんのじゃぁ!!」

 

ルナマリアが目を離した瞬間、ステラはシンに膝枕してシンのおデコを撫でていた。

 

「そんな奴放って置けばいいのに!」

 

「おーい、ルナマリアーギャンギャンと吠えないで早いとこご馳走にありつこうぜー?」

 

「そーだよ、ステラとシンなんて放って置いて早く食おうぜ。」

 

「…そうね…今行きます!」

 

こうして議長の間にて行われたクリスマスパーティはステラとシン抜きで行われた、だがその後ユニラがシンとステラを家に招いてまたパーティを行ったそうな…

 

 

 

 

「さて…そろそろか…」

 

地球を眺めているのは議長の間にいなかったギルバード・デュランダル議長であり、その脇にはラゴゥタイプに乗るレイもいた。

 

「ギル、勧告文は送ったし積み荷の具合も大丈夫だよ!」

 

「よし、では投下せよ!」

 

「了解!」

 

議長の掛け声と共に巨大なコンテナが地球に向けて落ちていった。

 

 

 

「ふん!世間はクリスマスか…!」

 

半ば不機嫌な様子で黒い猫を撫でながら紅茶を啜っている男は、ロード・ジブリールであった。

 

「12月24日は停戦だとかでザフト共は地球へとプレゼント配付作戦をしていて、こっちは攻めるに攻められん!」

 

ロゴスの代表のジブリールは啜っていた紅茶が空になると立ち上がっていた。

 

「だが…!26日からは総戦力で宇宙に巣付くあいつらを…!」

 

「だっ…!代表!失礼します。」

 

ジブリールがぼやいていると地球連合の士官がやってきた。

 

「何だ!ノックぐらいできんのか!?」

 

「もっ…申し訳ありません!ですがこのヘブンズベースにあんなのが!?」

 

「あんなの…?」

 

ジブリールが窓から外を見てみると雪の中の基地に今までに無いようなデカイ箱が鎮座していた。

 

「……!?」

 

「あとこれも!」

 

「…っ!よこせ!」

 

士官から奪ったのはクリスマスカードであり、その差出人は…

 

「デュランダルだと…!」

 

ジブリールは怒りを瞳に貯めつつクリスマスカードのメッセージを読んだ。

 

『親愛なる地球連合ヘブンズベース防衛軍へ

 

このクリスマスの最中にまだ君達はロゴスに従い警備の任務に就いているのかい?そこでこの私ギルバード・デュランダルが君達のために特別なクリスマスプレゼントを用意した、喜んでくれると幸いだ。

 

プラント最高評議会議長 ギルバード・デュランダルより』

 

「おい貴様…外のプレゼントを皆に分けてやれ…」

 

「えっ!?」

 

「外のプレゼントをだぞ、まぁ…貰えるものは貰って…んん?!」

 

ジブリールがクリスマスカードを閉じようとしていたが閉じきれなかった。

 

「何だこのカードは?!」

 

「フフ…」

 

「貴様!笑うな!」

 

「…わっ!私は…笑ってません!?…失礼します!」

 

士官は口をひん曲げてその場を去った。

 

「ぐおおおおお!?」

 

「ふっ…相変わらず短気だな、ジブリールよ」

 

「何だ?!誰だ?!」

 

「それより外のプレゼントは気に入ったかな?」

 

「えぇい!」

 

「ふっ…聞く耳持たずか…ではジブリール、good night to Christmas!(ブッ!)」

 

「何なのだ!?」

 

今度は逆に開けようとしたジブリールであったが意外と開けるの簡単で、勢い余ってクリスマスカードは飛んでしまった。

 

「あの声は…確かデュランダル…!」

 

冷静になれたジブリールは飛んだクリスマスカードを見上げてそう呟いていた。

 

だがその瞬間クリスマスカードが発光し、それに連動するように外のクリスマスプレゼントも発光しヘブンズベースは光に包まれた。

 

 

「ありがとうジブリール、そして来月までさようならだ…」

 

議長はヘブンズベースに光が包まれるのを脇目で確認し、レイと共にプラントに戻った。

 

 


 
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