No.73948

真・恋姫†無双 【“漢女(オトメ)”が“乙女(オトメ)”で恋姫†無双?!】 参+【及川の貞操危機一髪?】

Chaosさん

こんばんは!残業いぱ~~い&家事もいぱ~~~~い&愛用のパソコンが壊れて即死コンボ喰らいましてUPが遅れてしまいました_/ ̄|○|||

前回の試し……1話目こんな駄文だと気付かずに見てくださった方が1100人もいたので細かい設定してランキングイン(5/16)、それじゃ一体どのくらいの人がこの話しを見て下さってくれてるのかだったんですか……900人?!こんなに読んでくださる人がいるとは感謝感謝ですよ!
まぁ蜀√と知って今度はどのくらいの人が読んでくれるか……わくわく♪

続きを表示

2009-05-16 16:13:23 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5373   閲覧ユーザー数:4181

『“真名”と“歌”は危険な香り』

 

 

 

 

 

一刀「………」

 

劉備「えっと……もしもし?お~~~い」

 

一刀が呆然としていると劉備が目の前で手をひらひらとしていた

 

一刀「劉……備?」

 

劉備「はい?」

 

一刀「……劉玄徳?」

 

劉備「えっ?なんで私の字……」

 

???「って、桃香様!お一人で先行されるのは危険とあれほど危険だと……」

 

追いかけっこ(?)をしていた黒髪の子が、劉備が1人で一刀達に近づいた事に気がつき元気一杯で可愛い子と一緒に近寄ってきた

 

劉備「あっ、愛紗ちゃん」

 

一刀「……桃香?」

 

劉備・???「「!!!」」

 

一刀がそう呟いた刹那、風が勢いよく舞い、黒髪の子と元気一杯で可愛い子は貂蝉によって地面に組み伏せられていた

 

???「くっ!なんて凄い力なんだ」

 

???「動けないのだ~……」

 

一刀「え?なっ、なに?」

 

貂蝉「ご主じ……北郷様、今のを取り消してください」

 

一刀「え?えっ?」

 

劉備「早く今仰った事を「取り消す」って言ってください!」

 

一刀「なにがなんだか分かんないけど……ごめんなさい、今のを取り消します」

 

劉備「はい、許します!」

 

そう言ったのを確認すると、貂蝉は二人を放した

 

???「っ!この……」

 

貂蝉「はぁい、そこまで♪」

 

???「なっ?!」

 

と、貂蝉が黒髪の子が持っていた長槍を軽く片手で掴んで止めた

 

一刀「って!長槍?!」

 

???「くぅ、放せ!」

 

貂蝉「あら駄目よぉ、だって放したら北郷様の事を斬るつもりでしょう?」

 

???「当たり前だ!真名を軽々しく言うなど言語道断!しかもよりにもよって桃香様の“真名”を!

     この〔青龍偃月刀〕の錆に……あぁもう!なんなんだこの馬鹿力は!!」

 

貂蝉「ちょっと!誰が毎晩毎夜欠かさず男も驚愕するような鍛錬して、熊も一撃で倒しちゃいそうな馬鹿力ですって!

    こんな美人を捉まえといて?!」

 

???「そこまで言っておらんし自分で普通言うかそれを!?」

 

一刀「……ねぇ?真名って何?」

 

一刀が隣でギャーギャー騒いでる貂蝉達をただ呆然と見ていた劉備に話しかけた

 

劉備「えっ?“真名”を……知らないんですか?」

 

一刀「うん、ごめんね」

 

劉備「ほぇ~……“真名”って言うのはですね………(解説中)………

    って事なんで、今愛紗ちゃんは怒ってるんですよぉ……ってどこに行くんですか?」

 

一刀「………」

 

一刀はそれを聞くと、何も言わずに貂蝉達に近づいた

 

貂蝉「あれ?ご……北郷様?」

 

???「!」

 

一刀「貂蝉さん……放してあげて」

 

貂蝉「え?しかしそれで……」

 

一刀「いいから」

 

貂蝉「……御意」

 

一刀が何か決意を決めた顔をしていた、それを見て貂蝉は黒髪の子の長槍を放した

 

一刀「今、“真名”の事を劉備さんに聞きました……確かに俺は斬られても仕方ない事を言いました……

    だから、どうぞ」

 

一刀はそっと両腕を広げた

 

???「!!?」

 

劉備「わわっ!ちょっと待って!」

 

???「……わかった」

 

一刀の真剣な顔を見て、黒髪の子が持っていた大刀を一刀の頭に向け構える

 

???「覚悟はよろしいでしょうか?」

 

一刀「……うん」

 

劉備「愛紗ちゃん!駄目~~!」

 

貂蝉「………」

 

しかし劉備の叫びも空しく、黒髪の子は大刀を大きく振り上げ

 

………一刀に向け、勢いよく振り下ろした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぽこんっ

 

一刀「あたっ」

 

黒髪の子は柄の部分で優しく一刀の頭を叩く

 

???「これで勘弁してさしあげましょう」

 

一刀「いいの?」

 

???「ええ、桃香様――劉備様がお許しになられたのですから……

     謝るのは頭に血が上っていた私の方、すみませんでした……

     ですから先ほどから例えようの無い殺気を放っているそこの方に静まるように言ってくださいませんか?

     冷や汗が止まりません」

 

一刀「えっ……!!」

 

一刀は今気付いた、今ここ周辺がなんとも言えない重い空気に取り込まれてる事を、もちろんそれを放っているのは

 

貂蝉「………」

 

閻魔様も恐ろしくて逃げ出しそうな顔をしてそこにいた

 

一刀「えっと……貂蝉さん、この重い空気を静めてもらえますか?

   あと綺麗で美しいお顔に戻ってくれると大変嬉しいのですが……」

 

貂蝉「は……い………ふぅ、ごめんなさい、つい氣が暴走してしまいました」

 

貂蝉がいつもの顔に戻ると空気もまた軽いものに戻った

 

一刀「とにかく、本当にごめんなさい!」

 

と、一刀が頭を下げる

 

???「いえっ!悪いのはこちらですからですから頭を上げてください!」

 

黒髪の子も頭を下げた

 

一刀「いやっ!悪いのは俺だから!」

 

???「いいえ悪いのは私です!」

 

一刀「俺!」

 

???「いいえ私です!」

 

一刀「……ぷっ」

 

???「ふふっ」

 

あははは♪と二人が笑い出す

 

一刀「それじゃ二人共悪いってことで」

 

そう言いながら一刀は手を差し出した

 

???「えぇ、そうですね」

 

黒髪の子も手を差し出し、二人は握手を交わした

 

劉備「ぶぅ~、愛紗ちゃんだけ仲良しさんになっちゃってずるいなぁ」

 

???「なっ?!違います!」

 

いきなり登場した劉備に驚きながら黒髪の子が顔を赤くしていった

 

一刀「えっ?違うんだ……そっか」

 

???「って、あぁそういうことではなくてですね」

 

劉備「やっぱり仲良しさんなんだぁ」

 

???「いえあのその……」

 

黒髪の子が顔を赤くしてあたふたしているのを見て一刀と劉備が笑い出す

 

???「……もしや二人共」

 

劉備「もぅ愛紗ちゃん可愛いなぁ♪」

 

一刀「あはははは~♪」

 

???「~~~っ////もうっ!許しませんよ!」

 

劉備「わわっ!愛紗ちゃんが怒った♪」

 

一刀「逃げろ♪」

 

???「こら待ちなさい二人共!」

 

3人が笑いながら追いかけっこしているのを横目で見て微笑みながら

 

貂蝉「ごめんね?大丈夫かしら」

 

???「お腹減って動けないのだ~~」

 

一人突っ伏したままだった元気一杯だった子を抱えて3人を追いかける貂蝉

5人は近くの街に移動していた

 

一刀(……決定だな、絶対ここ東京じゃない。それにここに来る途中で軽い自己紹介してホントかどうか分かんないけど、

    自分達の事を劉備に関羽、張飛に貂蝉って言ってたから、もしかしてここって………)

 

と、いろいろ考えていると

 

張飛「お兄ちゃん、何ボーッとしているのだ?鈴々もうお腹がペコペコなんだから早く行くのだ!」

 

元気一杯の子――張飛が美味しそうな匂いで復活し、一刀の腕を掴みぐいぐいと引っ張っていった

 

一刀「おぉ?!わかった、わかったからそんなに引っ張らないで張飛ちゃん」

 

張飛「いいから早く行くのだ~~」

 

ぐいぐい引っ張られながら劉備達が待っていたお店に入った

 

そこで軽く(約一名を除く)ご飯を食べた後劉備が申し訳なそうな顔をして話し始めた

旅をしている理由……3人だけじゃもう限界だと……人を護る為には

 

劉備「北郷様!私達に力を貸してください!」

 

一刀「えっ?」

 

劉備「天の御使い……ううん、別に天の御使いじゃなくてもいいんです、私達に足りないのは名声、風評、知名度……

    そういった、人を惹き付けるに足る実績なんです、だから天の御使いとしてあなたが力を貸してくだされば、

    きっと……ううん、絶対に弱い人達を守れるって、そう思うんです!力の無い人達を守るために。

    どうか、お願いします!」

 

そういうと3人は立ち上がり深く頭を下げた

 

一刀(……人を助ける、言葉でなら何とでも言えるけど実際にそれを実行するとなるととても難しいことだ……

    けど、劉備たちの瞳から伝わる“想い”は、本気で……真心から誰かの力になりたいと想っている、なら)

 

一刀「……分かったよ、俺に出来る事なんて全然ないけど、君達に協力する」

 

劉備「ホント?!やったよ愛紗ちゃん!!」

 

3人が頭を上げて喜びを分かち合っていた

 

一刀(なんで俺がこの世界に来たのか分からないけど……俺は考えるより行動する方が性に合うからな)

 

劉備「それじゃ改めてましてだね♪私の姓名は劉備、字は玄徳、真名は桃香って言います♪」

 

関羽「私の姓名は関羽、字を雲長、真名は愛紗と申します」

 

張飛「鈴々の姓名は張飛、字が翼徳、真名が鈴々なのだ!」

 

「「「よろしくお願いしますご主人様(なのだお兄ちゃん)!」」」

 

一刀「はは……ご主人様ってのは照れるな、まぁ一飯の恩もあることだし、頑張るよ!」

 

一刀がそう覚悟を決める…・・・が

 

桃香「……一飯の恩?」

 

3人が一斉に首を傾げる

 

一刀「……えっ?もしかして」

 

桃香「あ……あははっ、天の国の人ってお金一杯持ってるのかと……」

 

おかみ「ほぅ……あんたら無一文かい?」

 

このお店のおかみさんがこめかみをピクピクと引きつらせながらやってきた

 

おかみ「ってことは食い逃げでもしようとしてたんかい?」

 

愛紗「いや、違うんだおかみ!」

 

一刀「俺達そんなことしようなんて……」

 

おかみ「問答無……」

 

貂蝉「はい、おかみ」

 

ジャランッ!と机の上に袋を置く貂蝉、しかしその顔は……

 

おかみ「用…………ぴったりだね」

 

貂蝉「あらそう、それはよかったわ」

 

終始ムスッとしていた

 

桃香「……そういえば貂蝉さん、ここに来る時も入ってからもずっとあんな顔して黙ってましたけど……どうしたんですかね?」

 

一刀「俺にも分からない」

 

鈴々「ちょっと怖いのだ」

 

4人がこそこそと喋っているが、貂蝉は気付くことなくただムスッとしていた

 

貂蝉(よく考えると桃香ちゃんにご主人様の初真名呼びをとられた……)

 

と思っていたのは誰も知る由も無い……がここで一刀の天然パワーが発動

 

一刀「あの……貂蝉さん」

 

貂蝉「……なんですかご主人様」

 

一刀「えっと……出来れば貂蝉さんのその……」

 

貂蝉「……私の名は貂蝉、字はなし、真名は零姫(れいき)……簡単に零って呼んでくれれば……」

 

一刀「そっか、それじゃ零さんもこれからもよろしくね!……ははっ、“初めて”ちゃんと誰かの真名を呼べたよ」

 

と、一刀が頬を掻き、照れながら言った

 

零姫「……………」

 

そこで貂蝉の言葉が止まった

 

一刀「……?零さ」

 

零姫「ご主人様、今のもっかい言って下さい」

 

一刀「えっ?……「そっか、それじゃ」」

 

零姫「その後」

 

一刀「「これからもよろしk」」

 

零姫「もう一つ後!」

 

一刀「……「ははっ、“初めて”ちゃんと誰かの真名を呼べたよ」」

 

“初めて”……“初めて”……“初めて”……

 

零姫「……きゅぅ」

 

カクンッと貂蝉の顔が一気に真っ赤になり頭から煙上げながら気絶した

 

一刀「えっ?ちょっと!零さん!零さ~~~~ん!!!?」

 

鈴々「……気絶してるのだ」

 

鈴々が気絶している零姫をつんつんっとつつく

 

桃香「えぇ?それじゃどこか休める場所に行かないと!」

 

一刀「そうだね……けどお金は?」

 

桃香「あぅぅ、そうなんですよねぇ」

 

一刀「見た限り、零さんはもうお金を持ってなさそうだし……困ったなぁ」

 

おかみ「なんだあんたら、行くとこないのかい?」

 

鈴々「そうなのだ」

 

おかみ「だったらうちに泊まってけばいいさね」

 

桃香「いいんですか?!」

 

おかみ「あぁ、だけど条件があるよ」

 

一刀「条件って?」

 

おかみ「しばらくうちで働いてくれないかい?実は人手が足りないんだよ、ちゃんと働いた分だけお金渡すしさ」

 

桃香「えっ?でもそれじゃ」

 

旦那「そうだよお母ちゃん、ただでさえうち繁盛してないん……」

 

おかみ「アンタは黙って厨房にいな!」

 

旦那「はいっ!」

 

愛紗「おかみ……」

 

おかみ「いやなのかい?それじゃ早く出て……」

 

一刀「わぁ!やります!やらせてください!」

 

おかみ「ふふっ、最初っからそう言やいいのさ♪ほら、そのべっぴんさん早く上に運んでやんな!」

それからしばらくして店は繁盛して、4人の美少女が来たと街の活気も良いものになった……が

 

一刀「……いいよ、どうせ俺なんか」

 

一刀はまぁ言うまでも無く字が読めない、世間を知らないのでお客さんとの話しが合わずにおかみさんに

「アンタはどっか行ってな!」とどやされ、ずっと1人でぶらぶらしていた

 

一刀「泣いてない……泣いてないよ?ホント……」

 

今日は街の外にある森を散歩している一刀……すると

 

♪♪~~♪~♪♪

 

一刀「ん?歌声?」

 

一刀はその歌声に惹かれるように歩き出した

森の中枢あたりに差し掛かり、そこには小川が流れていて

 

???「♪~~~♪~♪♪~~♪♪」

 

一人の女の子が小川で洗濯しながら歌っていた

その声は森と一体かのように風に運ばれ、一刀に響いた、

よく見るとその子の周りには動物達が集まっていた

 

???「♪♪~……えっ?」

 

一刀(あっ)

 

その子が一刀に気付き、歌を止めてしまうと動物達はすぐに逃げて行ってしまった

 

???「どなたですか?」

 

一刀「えっと、俺の名前は北郷一刀。北郷でも一刀でもいいし……

    君の歌声に惹かれて来ちゃったんだけど、邪魔だったかな?」

 

???「ううん、別に大丈夫だよ~」

 

一刀「えっと……君の名前は?」

 

???「うう~~~ん……」

 

その子は何も言わず、唸りながら一刀を頭の頂点から足のつま先までじっくり見ている

 

一刀「ええっと……////」

 

???「……うん、お兄さん悪い人に見えないし、私の好みだから教えてあげるね~♪

     私の名前は張角、真名は天和だよぉ♪覚えてね一刀♪」

 

一刀「真名まで教えてくれるの?!」

 

天和「うん、言ったでしょ私の好みだって♪」

 

その子――天和はクスクス笑いながら言った

 

天和「それより一刀はここまで何しに来たの~?」

 

一刀「うん、俺今あるお店に連れと一緒に居候……でいいのかな?させてもらってるんだけど、俺こっちの事分かんなくて

   足手まといだからぶらぶら散歩させられてる最中なんだ」

 

天和「こっちのことが分からない?」

 

一刀「あぁ、実は……(ととっ危ない、「実はこっちの世界の人間じゃない」なんて言ったらどうなる事か)……

    旅人でこっちの州に来るのは初めてなんだ」

 

天和「へぇ~そうなんだぁ~、それじゃ私と同じだね♪」

 

一刀「同じ?」

 

天和「うん、私達……妹が二人いるんだけど、歌を歌って旅してるの~♪」

 

一刀「へぇ~、だからあんなに歌が上手いんだね」

 

天和「そんな事ないよ……だって売れてたら今こんなボロボロの服着てないもん……」

 

天和は自分が着ている服を摘む、その服は所々ボロボロになっていて、女の子が着るような服にはなっていなかった

 

一刀「そんな事ない!」

 

一刀は天和の肩に手を置き、顔を近づける

 

一刀「天和の歌は本当に上手いよ!俺が保障する!天和の歌が下手なんて言う奴がいたら俺がぶん殴ってやる!」

 

天和「か……一刀////」

 

一刀「……って!ごめん////」

 

一刀は顔が近すぎる事に気がつき、すぐに離れた

 

天和「……ねぇ一刀、その言葉信じて良いかな?」

 

一刀「うっ、うん!信じて欲しい」

 

天和「……ありがとう」

 

一刀「……そうだ!」

 

一刀は何を思いついたのか自分の服をまさぐり始めた

 

一刀「……あった!」

 

一刀は見つけたモノを天和に手渡した

 

天和「一刀これは?」

 

一刀「ボールペンっていって字が書けるんだよ、ほら書いてみて」

 

一刀が手のひらを突き出す、そこにちょっとビクビクしながらボールペンの先を当て、引いた

 

天和「!!!?、凄いよ一刀!これホントに字が書ける!」

 

天和は驚きながら一刀の手のひらにどんどん文字を書いていく

 

一刀「ははっ、喜んでくれるのは嬉しいんだけど……そろそろいいかな?」

 

天和「……あっ、手が真っ黒」

 

一刀の手の平はもうこれでもかというくらいに真っ黒だった

 

一刀「それを天和にあげる」

 

天和「えっ?いいの一刀?これ大事なモノじゃ……」

 

一刀「いいんだよ、それよりそれを売って天和の役に立ってくれる方が俺としては嬉しいから」

 

天和「一刀……////」

 

一刀の笑顔に見とれる天和

 

一刀「……っともう夕時か、それじゃそろそろ俺戻るね」

 

天和「えっ?」

 

一刀「それじゃ!」

 

そういうと一刀は走って行った

 

天和「待って!待って一刀!」

 

一刀「?、なぁに天和?」

 

天和「……ありがと~!もし私達が有名になったら会いに来てよね~!」

 

一刀「当たり前だろ~、だって俺は天和の一番のファンなんだから~~!」

 

そういって一刀は今度こそ戻っていった

 

天和「ファンってどういう意味なんだろ……でもいいなぁ……ファンか、ふふふっ♪」

 

 

 

それから数日後、近くの街が<黄巾党>と名乗る賊に襲われたと報告があった

 

 

『“真名”と“歌”は危険な香り』 完

『恋―†無双~――ッ★――だらけの三国演義~』

 

 

 

???「……う~~ん、かずピーあかん……そない……あぁ……

 

     ホンマそない大きゅうモンが……入らん……入らんて…」

 

チビ「……駄目だアニキ、こいつ下着一丁だし近くにいると危ない気がしあす」

 

アニキ「あぁ、俺もそう思ってたとこだ」

 

3人組は――の寝言を最初から聞いてしまった為身の危険を感じていた(途中からでも十分危険だが)

 

デブ「……ごればごれでありなんだな」

 

アニキ・チビ「「え゙っ?!」」

 

ズザザッ!と二人がすぐさまお尻を隠しながら後退した

 

デブ「……嘘なんだな」

 

チビ「なんか危ねぇな」

 

アニキ「と……とにかく金目になりそうなものもねぇみてぇだし、さっさとずらかるか!行くぞ!」

 

チビ「へいっ」

 

デブ「わがっだ」

 

そういうとデブを先頭に三人組は――を置いて、そのままどこかに立ち去っていった

 

???「そんな……そない大きい饅頭、嬉しいんやけど……一口では無理やて、

     えっ?及川お前なら出来る?いやあか……あかん、あかんて!!………んあ?」

 

やっと起きた及川が周りの風景を見て

 

及川「どこまでも続く青い空……んでもってだだっ広いどこまでも続く荒野………あかん、ワイまだ寝ぼけてるんかも」

 

及川は目を擦りながら立ち上がる……がやはり状況は変わらず青い空と荒野が目に前に広がっていた

 

及川「……嘘やろ、ここどこや~~~っ!」

 

声を張り裂けんばかりに叫ぶ及川

 

及川「確か昨日はかずピーを無理矢理合コンって知らせずにカラオケ誘ったんは良かったものの、

    見事に全員かずピー狙いで……あかん、思い出したら涙出てきおった、

    んでやけ酒して……うろ覚えにかずピーが家まで送ってくれたような気が……

    パンツ一丁なのは寝る前のいつもの癖やし……ん?待ちぃ……広大な空に荒野……

    はっ!ここってまさか!かずピーが話してた【三国志】の世界か!」

 

周りをもう一度見て頷く及川

 

及川「そや!半年前にかずピーに聞いた状況と全く一緒や!……そいやあん時は「それなんてエロゲ?」発言でフルb……

    あかん、これも思い出したら涙が……確か《曹操》っちゅう可愛ぇお嬢さんに会ったって言っとったなぁ」

 

その時

 

………ドドドドドド!と土煙をあげながら“ナニ”かが近づいてきていた

 

及川「ん?まさか来たんか!ワイのマイスウィートハ」

 

???「うっふぅぅぅぅぅん!」

 

???「ぬふぅぅぅぅっ!」

 

???「ヌハハハハハッ!」

 

及川「……ニー?」

 

そこにはモノ凄い勢いでそこいらにある巨大な岩を破壊し、及川に近づいてくる3体のムキムキマッチョな“クマ”がいた

 

及川「……あかん、あれが《曹操》なら……かずピー引くわぁ、いつから“そっち”専門なお人になったんやろ、

    とりあえず……死んだフリしとこ」

 

そうこうしているうちに3体の“クマ”が及川の前に到着した

 

???「ヌゥ……こやつが貴様の言っていたホンゴウという男か、貂蝉よ」

 

貂蝉「ん~~~~~~~~……いいえ、違うわぁん。確か彼は、ご主人様のご友人よぉん」

 

及川(ご主人様?!かずピーそこまで堕ちてたんか!!)

 

???「ふむそうか……しかしこのオノコもまた格別なニオイがするのぉ」

 

じゅるり

 

及川(ひっ!)

 

???「フムッ……旨そうな肉○だ」

 

及川(その○ってなんやねん!アカン!いろんな意味でこの“クマ”アカンて!!)

 

貂蝉「あらだめよぉん、卑弥呼、カンちゃん」

 

今にも襲い掛かりそうな二人を止める貂蝉

 

及川(なんや、この“クマ”はよさs)

 

貂蝉「先に喰べるのは私よぉん♪」

 

及川(この“クマ”もあかんかったぁぁぁぁぁっ!)

 

がしっ!と及川の顔を掴み顔を近づける貂蝉

 

及川(ちょっ!待ちぃ!まだワイ初めて……)

 

卑弥呼「むぅっ!ずるいぞ貂蝉!」

 

カン子「フムッ、喰うか喰えないか……弱肉強食というわけだな、よかろう!その戦い受けてたつ!」

 

及川(アカン!アカンアカンアk……)

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

及川「アカンて~~~~~~~~っっっっ!!!!!!……ってあれ?ここは……ワイの部屋やないか……

    ってことは、夢………助かったぁ~~」

 

ドサッ……と起き上がっていた上半身をベッドに沈める

 

及川「なんや唇ヒリヒリすんのと腰がダルいんはあの夢のせいやなぁ……

    ってもうこない時間かいな?!遅れてまう!」

 

そういうと及川は着替えて、いつも通りの時間を過ごしていった

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

貂蝉「もう管輅ちゃん、違う人こっちに呼んでどうするのよぉん」

 

管輅「すまぬ、ちょっと寝不足での。もうこのような事態は起きんようにする」

 

貂蝉「そぉ?……でもまぁおいしい思いさせてもらったからいいわぁん♪ぬふふっ♪」

 

管輅「?」

 

 

 

『恋漢†無双~ムキッ★漢女だらけの三国演義~』  完


 
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