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真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~ 第3章 拠点3

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

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2014-10-22 21:00:01 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2708   閲覧ユーザー数:2318

第3章 拠点3 『 降り積もりし想い 』 

 

 

冬に降り積もりし雪は、春の訪れと共に水となって、小川のせせらぎへと変じるように

すべての物事には始まりと終わりが存在する・・・

 

うやむやにしていたこの想いに、私は結論を出さねばならないというの?

 

 

 

 

冥琳が一刀と婚約~婚儀を執り行ってからというもの

民衆達より、とりわけ孫呉の将達の方が、興奮冷めやらない状況となっていた

 

一刀との婚姻条件が今までは曖昧だったこと、その間にあれよあれよと呉の頂点へと立った一刀に釣りあわない

そうした想いが湧いてきて、自身の想いを伝える事に二の足を踏む者達が多かった

 

しかし、皇室典範にしっかりと条件が明記されたことによって

紅や祭を始めとした、一刀好きを公言して憚らない将達が色めき立ち、にわかに騒ぎ出す事態となっている

 

 

”一刀くん抱き枕”からの卒業が叶い、ついに本物の抱き心地を確かめる日が来るのかと・・・

 

 

それはそうだろう 今も呉を動かしている人物達が色めきたっており

”孫呉への多大な功績”という一つ目の条件を軽々とクリアしているのだから・・・

 

そうした意味で、この度の冥琳と一刀との婚姻は、それぞれの恋を見つめ直し進展させる切欠ともいえた出来事であった

 

恋や霞、密かに狙いし月と詠などは、呉での功績を挙げるべく、一層の発奮材料ともなったし

もちろん、桜の母や瑠璃の母といった自身の娘を是非とも!という第三者にも朗報となっていた

 

明命や亞莎、シャオや穏辺りは、あーだのこうだのと結婚した時の妄想を膨らませたり

一刀に頭をより一層一杯ナデナデしてもらえる? もしかして一日中!?などと

誇大に妄想を膨らませ、顔を赤らめている瑠璃は、もはや愛い奴じゃのう褒めて遣わすといった感じかもしれない

 

だがこうして盛り上がりをみせる将達がいる一方で

楓は緋蓮に尚一途であり、思春は一見我関せずを貫き、王林は小僧にご執心とは平和で何よりと笑って相手にせずと

淡々と日々を過ごす者達も中にはいたのである

 

完全に2極化に対応が分かれたかに見えていたものの・・・

その中で緋蓮の心は揺れ動きどちらつかずという、性格に似合わず実に煮え切らないモノだったのである

 

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             ・

 

一刀の妻となりたいのか?と自身の心に問えば、なりたいとも思うという答えが返ってくる

母となってからは、一刀が愛おしいという想いは、尚一層強いモノとなっている

 

なのにひっかかっていることとは何なのだろう? 

そう考えてから思い至る理由が思いつくまでに、さらに一週間ほど費やしていた

即断即決を旨とする緋蓮にしては珍しく、何とも鈍く遅々としているといえた

 

その思い至った理由とは、やはり自身の夫でもあった”呉公”の存在であった

 

そもそも呉公との結婚へと至った経緯はというと実にシンプルなもので

呉公を取り込む事で、優秀な将兵、強力な地盤を得る事が出来るという俗にいう政略結婚であった

 

後漢王朝が崩壊の兆しを見せ始めていた時代である、こうした事は地方ともなれば日常茶飯事であった

好いた者と添い遂げられるとは、当事の緋蓮とて思っておらず、それは重々覚悟していた 

 

緋蓮にとって幸いともいえる事は、呉公との婚姻は両親が2人が幼少の頃に決めた許婚の関係であり、顔馴染みであったことだ

誰とも知れぬ者と結婚するよりは、遙かにマシともいえた

 

だが当事の緋蓮にとって、呉公との婚姻など全く頭にあるはずもなく

お転婆が高じて、中央から来て威張り散らす小役人に対し、臆することなくイタズラを敢行し激怒させた所で生き埋めにし

民衆環視の中でなんとつるっぱげにして一緒になって嘲笑し、その事を根に持った小役人が派遣した役人達を歓待し油断させ

逆に夜襲して追い散らしたりなどはまだ笑える話の方で・・・

 

地元でのさばり悪さをしていた海賊を、小島に宝が隠してあると誘き寄せ、島の周囲に一斉に火を放ち

僅か供周り10数人でその事如くを焼殺か誅したりして、悪化していた治安を回復させたりと民衆への受けも頗る良く

すでに領主としての地位を築き始めていた父を驚愕させる働きを、すでにし頭角を徐々に現していた緋蓮であった

 

若き緋蓮と常に行動を共にしている10数人の供回りの中に、後に夫となる呉公も入っていたのである

 

合流した最初は対抗心も見せていたようだが、その頃から呉公は緋蓮の才に自身が敵わぬと感じていた節があった

というのも、常人離れした勘を持ち合わせ、自身には到底出来ぬ地場の賊を少人数で討伐してみせた緋蓮に

呉公のちっぽけな自身の対抗心など、あっという間に消え去るのに時間はかからなかった

 

それよりも緋蓮が創り出す痛快な世を見てみたいと思うのは、無理からぬことで自然の道理・摂理ともいえた

 

一方の緋蓮の方も、呉公の事を許婚の関係とは一応承知はしていたものの

一緒に色々と行動し出す内に、そんな事はすっかり頭から無くなり、仲間の1人と捉えていた

 

そんな2人が結婚すればどうなるか? 自ずと答えは出ていたのである

 

緋蓮が父の地盤を引き継ぎ、王として孫呉を興し率いるようになると、呉公は緋蓮の影となって実務を淡々こなす

2人で1つの轍を作り勢力を拡大させる内に、後漢王朝をも無視できぬ勢力へとのしあがっていく

それと同時に、そんな中雪蓮、蓮華が生まれ、呉公が亡くなる直前に小蓮まで授かる子宝にも恵まれる幸せも手にしていく

 

世間一般の呉公への認識は、緋蓮の小判ザメ、腰巾着と言われ

必ず緋蓮の~から始まり、決して良いイメージは持たれていない

 

けれど孫呉内部にいれば嫌というほど味わうことなる、呉公の存在が不可欠な事に・・・

それは宿将である祭や楓、軍師である冥琳や紅、王林とて一目置き、呉公の偉大さを知り慕った

今も呉公を知る数少ない者達でもある

 

緋蓮の武力・統率力が大陸中へと轟き際立っているが故に

実に見落としがちな呉公の人徳、各地方豪族との絆作り、折衝を王林の上役として担っていたのである

 

呉で呉公を知るエピソードが、今も密かに噂となって息づいていた

 

両者の意見が真っ向対立し、徐々に口論がエスカレートし周りから人が避けだし

両者刃傷沙汰へも陥るのも時間の問題とも思われた頃、呉公がにこやかな表情をし両者の間に割り込んでみせた

両者、どちらかに刺されても可笑しくはなかったのだが、呉公の温かい雰囲気に飲まれたのか

調子が狂いつい口論を止めてしまったのである

 

それからの両者は、呉公へそれぞれの意見を主張しだす 

その意見に一々頷き、まるでこんがらがった糸を辛抱強く解くように聞いていき諭していく

呉公の笑顔は最後までついに崩れなかったのである、このエピソードからついた渾名が”仏の呉公”である

 

そして呉公が荊州で亡くなった報を聞くと同時に、王林が留める暇もなく大半が離反

豪族達は落ち目となった緋蓮や跡を継ぎし雪蓮を一斉に見限り

中には反旗を翻し他勢力へと平然と靡く者達まで現れた出したのである

 

呉公という人物が孫呉にとっていかに重要であったのかという事が判るエピソードでもある

 

緋蓮の跡継ぎの教育論は、まさに暴論といえる所業ともいえたが

(幼い雪蓮と冥琳を引き連れて戦場を駆け回り、2人が気絶する中、平然と勝利してみせ引き揚げたり)

 

幼き雪蓮や冥琳にとっては大いなる災難であったが

苦笑しながらも、最後には緋蓮の意見を常に尊重してみせた剛毅さであったのである

 

もちろんそれは次女である蓮華の教育についても同じで

蓮華の律儀さ、トラウマともいえる二重性格もまた、父である呉公と王林の厳格さが影響を残した結果でもある

 

2人の教育の反省と呉公が亡くなった反動からか、雪蓮や蓮華に言わせれば、シャオには激甘となってしまったようだが

少々?キツ~く歪んだ家族愛となってしまったものの・・・

緋蓮と呉公との夫婦仲は、お互いに不足な部分を補い合う良い関係であったようだ

 

それは緋蓮も感じていたようで、寿春から建業へと呉公を始めとした皆の墓を移築させた今日では

何かと1人墓前で語っている緋蓮の姿が目撃されてもいた

 

 

 

 

悩みふらふらと考えを巡らせていた緋蓮の足は、自然と呉公の墓前へと向けていたようだ

墓前で皆へ祈りを捧げ終わると、その場で屈み込んだまま自身の思考の海へと再び沈んでいく

 

今は3月上旬という時期だということもあり、まだまだ肌寒い季節ではあるのだが

建業という大陸でも南方に位置する暑い場所柄な為、時期的に非常に快適に過ごし易い時期なのであった

 

寿春から移築した際、あまりに周囲が殺風景だったことから

一刀の頭にすぐ、桜が咲き乱れる光景が思い浮かんだこともあって、桜はどうだろう?と提案してみたのだ

 

一刀がいた天の国で、日本で桜といえば”染井吉野(ソメイヨシノ)”が桜の代名詞であるが

江戸末期から明治初期に育成され広められた桜が、さすがにこの時代にあるはずもなく

華北や寿春近辺から荊州にある支那桜桃(シナミザクラ 別名シナオウトウ)を周辺に植樹したのであった    ※シナミザクラWIKI参照

 

雪蓮や蓮華などは、桜桃のなる時期に来ては、ここで皆を偲びつつ

偲蓮や愛華達と一緒になって実を摘んでは、果実の甘みに舌鼓を打っていたりする

 

 

(自身の幸せを望んでいる事は間違いないのに、何故?何をそんなに悩む事があるというのか?)

 

 

風に舞い墓に薄く積もった支那桜桃の白き花びらを眺めながら

緋蓮は自身の心に刺さる棘を只管抜こうとする余り、自身の中にある嫌な過去との対峙を余儀なくされていた

 

自身の行動の結果、夫の呉公を始めとした重臣の韓当、祖茂を失った荊州での戦が緋蓮の心を苛む

 

(罪を背負う事は既に承知して自覚もしている だが自身の幸せを追ってはならぬのだろうか?)

 

納得できぬ想いが緋蓮の葛藤が心を俄かに掻き立てる

先程からこの堂々巡りなのだ 要はこのトラウマが棘であり、一刀との婚姻を踏みとどまられていた”主な理由の1つ”といえる

 

理由の全てではない事に、当の本人である緋蓮がまだ気づいてはいなかった

尚も自身の考えに囚われすぎて、深みに嵌まりドンドン沈み、終にはもがくだけの有様となっていた

そこには緋蓮の求める解や一筋の光明など、何処にも見出せなかったのである

 

だがふと自身以外の気配を感じ取った緋蓮は、沈み込んでもがき苦しんでいた思考の海から抜け出し

意識を背後に現れた人物達へと向けた

 

「偲蓮に一刀・雪蓮、お前達どうしてここに?」

 

いつもの緋蓮の声とは思えぬしゃがれた声音であった                      ※しゃがれた=ががさがさしたり、かすれたりしているさま

 

その声を聞いただけで皆が緋蓮の焦燥に気づくこととなる 

しかし、緋蓮の抱えし内なる悩みが何かまでは、悟ることは出来なかった

 

「ひ~かかさまぁ~」

 

皆が緋蓮を思いやり近づけぬ中、一刀に抱きかかえられていた筈の偲蓮が

普段の如く、天使の如き微笑みを絶やさず、緋蓮へと小さな手を一杯に伸ばし、幼く拙い足でとてとてと歩み寄っていく・・・

 

即座に固まり動けなかった緋蓮であったが、伸ばされた偲蓮の幼き手を包み込んだ瞬間

共に悪鬼殲滅に駆け抜けた若き日の精悍な呉公、深夜遅くまで実務をこなす呉公

雪蓮を懐妊した時の嬉しそうな顔をした呉公、幼き頃の雪蓮、蓮華と戯れる呉公の姿など

次々と緋蓮の心の中から、在りし日の呉公との思い出がこんこんと泉が湧くが如く溢れ出して来たのである

 

「ひ~かかさまぁ どうしたの? どこかいたい?いたいの?」

 

緋蓮の頬から止め処なく溢れ出す涙に、偲蓮は首を傾げながらそう無邪気に聞いてくる

 

「大丈夫・・・だよ?・・・私は大丈夫! 忘れていた大切な想い出を偲蓮のお陰で思い起こせたのよ ありがとう・・・」

 

そう偲蓮に呟くと、偲蓮と頬を刷り合わせ、ギュッと力強く抱きしめる緋蓮

大好きな緋蓮と頬をすり合わせ、喜ぶ偲蓮の笑う声が辺りに響くと、漸く一刀達も初期の金縛りから解けたのか・・・

 

「留守番を頼んだ蓮華や思春、愛華達も随分心配していたわよ?」 

「冥琳や穏を始めとして、咲や月や詠達城にいる皆も母さんが帰って来るのをずっと待ちわびている さぁ 帰ろう?」

 

雪蓮笑顔で母へと近づき、母の背中を手のひらで軽くトントンと叩き、悩み苦しみ抜いた母へ苦労を讃える

一刀は自身の羽織っていた外套を外し、偲蓮と抱き合う緋蓮へとそっと纏わせる

 

先程は気づけなかったが、シャオだけでなく、楓に祭・・・霞まで・・・

今建業にいる者達皆に、私は多大な迷惑をかけてしまったようだ

 

(愛した者の妻になり子を授かるだけが、この世の幸せの全てはないさ 

 

  望まぬ婚姻だったという想いが、どこかにあったのかもしれぬ

  だが降り積もる桜の花びらの如く、亡き夫との想い出を数多く胸に抱き

  母としてこうして、愛する婿や娘や孫達に囲まれ、見守りながら過ごすのも悪くない 

  ましてや、私を心配しこうして慕ってくれる者達までいるのだから・・・

 

  人の幸せは千差万別、私の幸せはここにある 

  夫よ・・・ いつも気まぐれで相済まぬが、落ち着いたらまた会いに来るとしよう)

 

今は亡き夫(呉公)と再会した時に、呉の行く末を支え十二分に見届ける事が出来た

あの時私を救ってくれてありがとうと、土産話を肴に飲み明かすのも悪くないかな

緋蓮はそう墓前で祈りを捧げ終えると、偲蓮を抱き上げ愛する者達が待つ輪へと加わっていく

 

緋蓮の悩みが何だったのか? 皆その事を随分気になりはしたが、内容が恥ずかしかった故なのか今となっては定かではない

その後の緋蓮が口にする事無く、そのまま墓まで持って行ってしまった為に詳細不明

 

悩みふらふらと考えを巡らせていた緋蓮の足が、仮に一刀に向かい相談していたなら

緋蓮の意識は、一刀との結婚へと意識を向けたのではないか?とも思われる

 

全ては結果論に過ぎないが、人の未来は白き靄(もや)に覆われた中を、手探りで歩んでいくようなものなのだろう

辿り着いた先に何が待ち受けているのか? 何を得るのかは当人だけに判別できる事実なのだろう

 

偲蓮を抱く手には慈愛が満ち溢れ、皆に囲まれ建業城への帰途につく今の緋蓮の心には

一切の曇りがなくなり、いつもの笑顔が絶えず、まさに冬から春の到来を予感させているように思えた

 

 

 

 

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●『真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に(わだかま)りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん)

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 ○孫登 子高 真名を桜華(おうか)

 

  一刀と蓮華の間に生まれた次女で、子供の扱いが分らぬ蓮華の犠牲者1号となり

  早々に侍従長の咲と思春の手により育てられることとなる

 

  そんなエピソードがあるのにも関わらず、聡明な娘で人望も厚く育ち、王となってからは自身の才能をいかんなく発揮させる

  一刀や蓮華に似ているというより、姉である雪蓮に似ているとの蓮華談有り

  後年孫呉の王として、天皇となりし姉・偲蓮を支えることとなる

 

 ●その他武将

 

  蒋欽ー祭の副将、董襲ー楓の副将

  歩シツー珊瑚の副将、朱然ー昔は瑠璃、現在子虎の副将、丁奉ー昔は子虎、現在は桜の副将 周魴ー瑠璃の副将

 

 ○咲

  母娘共に侍従長として、長きに渡り孫呉に仕える 月、詠の上司に当る

  主な著作に侍従長はみたシリーズがある

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

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【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お待たせし、お世話になっております 

 

先週のあか様のコメントの御指摘に触れておられましたが、緋蓮さんに関してはこうした結果と致しました

結婚を期待させてしまった皆様には、只只大変申し訳なく思っております

 

先ずは私が生み出したオリジナルキャラの1人であり、紅さん以上に人気が高くなりました緋蓮さんであります

制作者冥利ともいえ、今ではもう制作者自身の手を離れ、物語の一部として威風堂々本編キャラに負けず闊歩しております

 

一刀さんの妻ではなく、こうした作者の”言い訳”としましては

やはり”一刀の母的存在”として、この物語に生み出されたことが、理由の一番手に挙げられます

 

当第1話にて、この恋姫世界へと送り出した人物の1人としても係わり

また降り立った世界でも、記憶などの面で別人ではありますけれども

時に一刀の日陰となり日向となる大きな存在、緋蓮さんをそう表現したいという想いは今も尚変る事無く

色々な辛苦を背負い、時には心折れ倒れざるを得なかった事もあったけれども

それでも尚挫けず立ち上がる事の出来る強い人物で、一刀がその生き様を生涯の指針として生を全うさせる

 

皆様の中には、妻として緋蓮さんの個人の幸せも鑑みる意見もございますでしょう

けれど、緋蓮さんに対して初期に抱きました根底が、制作者の中で最後には揺るがなかった事にも起因しております

 

緋蓮さんにはこれからも、”妻”として小さく纏まるのではなくて”孫呉の母”として

一刀を始めとして、娘である雪蓮、蓮華、小蓮、孫である偲蓮、愛華、祭、楓を始めとした将兵

そして呉で生きる人々皆を大きく包み込む慈愛の心で、今後とも長く永久に愛し続けていってもらおうと思っております

 

これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

それでは完結の日を目指して、次回更新まで(´;ω;`)ノシ マタネ~♪


 
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