No.730148

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第303話

2014-10-15 01:00:33 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1835   閲覧ユーザー数:1644

 

 

 

 

 

~アイゼンガルド連峰・峡谷地帯~

 

「――――――」

メサイアと対峙した敵はその手に持つ巨大な剣を振るって攻撃し

「…………っ!」

敵の攻撃を見切っていたメサイアはその身に備わる超人的な身体能力で敵の攻撃を回避すると同時に懐に飛び込み

「セイッ!もう一つ!」

クラフト―――二段斬りを敵の足に斬りつけた。

 

「―――――」

攻撃された敵は怯む様子はなくそのまま剣をメサイア目掛けて突きを放ち

「!!」

メサイアが攻撃を後ろに大きく跳躍して回避した瞬間、敵の剣が地面に刺さり、衝撃波が起こった!

 

「深淵の闇よ、我が手に集束せよ!―――行け!ヴォア・ラクテ!!」

敵から距離を取ったメサイアは両手から暗黒の電撃を解き放ち

「閃!!」

続けてクラフト―――虎口一閃を叩きつけた!するとメサイアの電光石火の突きによって敵の足に無数の斬撃が叩き込まれ

「まだですっ!――聖なる光よ、煌めけ!昇閃!!」

そして聖なる光を纏った剣をメサイアが振るうと敵の全身に光の斬撃波が叩き込まれた!

 

「―――――」

メサイアに攻撃され続けた敵だったがそれでも倒れずメサイアに反撃を仕掛け

「まだ、倒れませんか……!でしたら……!」

敵の反撃を回避し続けたメサイアはバックステップを何度もして敵から距離を取り

「我が身の深淵に眠りし聖と魔の力よ……全てを滅せよ!ハァァァァァァ…………!!」

全身に膨大な光と闇の魔力を纏って剣を構え

「―――終わりです!聖魔の目覚め!!」

剣で薙ぎ払いを放つと膨大な光と闇の魔力の波がメサイアに近づく敵を飲みこみ

「―――――――――!!??」

その身に伝わった凄まじいダメージによって敵は悲鳴を上げながら消滅した!

 

「――――――」

「キャッ!?」

セレーネと対峙した敵は剣を地面に突きたてて衝撃波を発生させるクラフト―――グランドクラックでセレーネにダメージを与えると共に怯ませ

「―――――」

そして追撃に剣を振るった。

「……っ!!」

しかしセレーネは間一髪後ろへと跳躍して敵の追撃を回避し

「雷光よ、我が右腕に宿れ!――――サンダーストライク!!」

右腕に宿らせた雷光のエネルギーを解き放った!

 

「――――!?」

雷光をその身に受けた敵は一瞬怯み

「アークス、駆動!―――セイッ!ハアッ!!」

セレーネはオーブメントを駆動させた後一気に敵に詰め寄ってクラフト―――ホーリーラッシュで一撃目を足に命中させた後そのまま跳躍して薙ぎ払いで敵の顔を攻撃した。

「――――!」

「キャッ!?」

顔を攻撃された敵だったが怯まずセレーネを巨腕を振るい、セレーネは武器でギリギリ防御に成功したが吹き飛ばされた。

 

「金耀の裁きの光よ、邪悪なる者に正義の鉄槌を!アルテアカノン!!」

「―――――!?」

その時オーブメントの駆動を終えたセレーネがアーツを発動すると空に光が刺した後、巨大な光の球体が敵を中心に降り注いで怯ませ

「―――これで決めます!運命の門、 汝も見るか、高貴なる極光!!」

それを見たセレーネが詠唱するとセレーネの背後に門が現れた後門から聖なる光の奔流が敵を襲った!

「マジェスティ・ゲイト!!」

「―――――!!??」

光の奔流をその身に受け続けた敵は崖から転落してその場からいなくなった!

 

「コォォォォ……ハアッ!!」

敵と対峙したリィンは気功技―――軽巧で本調子でない自身の身体能力を無理矢理上げ

「二の型―――疾風!!」

続けて電光石火の速さで攻撃した。

 

「―――――」

「クッ……!?」

神剣による一撃は確かに敵に効いていたが、魔煌兵はまるで受けたダメージを気にしない”狂戦士(バーサーカー)”のように剣を振るい、リィンは間一髪回避した。

「まだまだ……っ!妖の型――――弧武身妖舞!!」

そしてリィンは敵の足元に詰め寄って高速剣技による四連撃を叩きつけ

「斬の型――――滅綱斬!!」

続けて強烈な一撃を叩きつけた!

 

「―――――」

「グウッ!?」

しかし敵は反撃にクラフト―――グランドクラックで足元にいるリィンを吹き飛ばし

「負ける……かあっ!!二の型―――大雪斬!!」

吹き飛ばされたリィンは立ち上がった後そのまま跳躍して神剣を敵の頭に叩きつけようとした。しかし!

「――――」

「なっ!?」

敵は巨大な剣でリィンの神剣を防御して残りの片腕を振るってリィンに攻撃した!

「うあっ……!?グウ……ッ!?」

敵の攻撃を受けたリィンは吹っ飛ばされて地面に叩きつけられ、立ち上がろうとしたがその身に襲ってきた疲労によって地面に膝をついた!

 

「がはっ……はあはあ……!くそっ、セレーネ達はまともに戦えているのに……!」

戦闘中に地面に膝をついたリィンはそれぞれ一人で魔煌兵と戦っているセレーネとメサイアに視線を向けて悔しそうな表情をした。

 

「ああもう……だから言ったでしょ!」

セリーヌが呆れたその時魔煌兵は剣を構え

「―――下がりなさい!」

セリーヌはリィンの前に出て何とドーム型の結界を展開した!

「――――」

「きゃあ……っ!?」

しかし魔煌兵が剣を結界に叩きつける結界は破壊され、衝撃によってセリーヌは吹っ飛ばされた!

 

「――――セリーヌッ!?」

それを見たリィンはセリーヌを庇うかのようにセリーヌの前で武器を構えたが疲労によって地面に膝をついた。

(こんなところでやられるわけには……!Ⅶ組のみんな……!―――アリサ……ッ!)

「お兄様ッ!?」

「リィン様ッ!?今、助けます……!」

それぞれ魔煌兵との戦闘を終わらせた二人はリィンの窮地に気付いて血相を変えた。

「―――やらせるかよ!」

するとその時青年の声が聞こえて来た瞬間、魔煌兵の足元に光の十字架が現れ魔煌兵を浮き上がらせた!

 

「こ、これって……」

「導力魔法(オーバルアーツ)……!?」

突如現れたアーツを見たセリーヌとリィンが呆けたその時

「くらえ―――エクス・クルセイド!」

光の十字架から衝撃波が発生して魔煌兵を怯ませた後、魔煌兵がいた地面が崩れ、魔煌兵は奈落の底へと落ちて行った!

 

「はあ、はあ……助かった、のか……?」

「今のは……」

「あ……っ!」

「まあ……!」

リィンとセリーヌが戸惑っている中、何かに気付いたセレーネとメサイアは明るい表情をした。

「―――兄様!」

「リィンさん……!」

「あ…………」

そして聞き覚えのある二人の少女の声を聞いたリィンが声が聞こえた方向へと視線を向けるとそこにはトヴァル、エリス、アルフィン皇女がいた。

 

「―――ふうっ……何とか間に合ったみたいだな。とにかく、無事で何よりだ。」

「ええ、本当に……!急いだ甲斐がありましたね!リィンさん、セレーネさん、それにメサイアさん。お怪我はありませんか!?」

「アルフィン殿下……トヴァルさん……?それに―――」

「―――リィン兄様!」

自分達を見て呆けているリィンにエリスは慌てた様子で駆け寄った。

 

「大丈夫ですか、兄様!?ああ、こんなに憔悴しきった様子で……!」

「この娘は……」

「エリス―――はは……嘘みたいだ……まさか、こんなところで会えるなんて……」

「っ……兄様……!今は喋らないで下さい!手当てをしてから、すぐにユミルへ……!」

「よかった……本当に無事で。でも、どうしてここに―――――」

心から大切にしている妹の無事な姿を見て安心したリィンは気絶して地面に倒れた!

 

―――リィンが薄れゆく意識の中でリィンの脳裏に”声”が響いていた。

 

 

――鋼鉄のように重々しくもどこか懐かしい”呼び声”が。

 

 

そては―――まさしくリィンを運命の螺旋へと誘っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――汝、力を求めるか?――――――――

 

 

既にお気づきと思いますがリィンの飛燕剣が強化されています(汗)なので神気合一化したら、技が強化される=飛燕剣も強化されるという事なので沙綾~系の飛燕剣どころか、光と闇の軌跡のエステルでさえ使えなかった枢孔~系まで使えてもおかしくない気が(汗)


 
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