No.728769

魔法少女リリカルなのは Extreme

Blazさん

蒼の欠片。それはどの世界にも存在する。
そう。どの世界にも。

Strikers編 イメージソング

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2014-10-08 19:46:44 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1703   閲覧ユーザー数:1641

Strikers編 第七十九話 「BLUE BULLET VS BLUE SWORD」

 

 

 

 

 

 

- 地下・瓦礫地帯 -

 

 

 

 

ラン「第・・・十三素体・・・!!」

 

 

ニュー「・・・・・・」

 

 

合間見えた者。それは彼女にとって仇とも言える者。

冥王の剣。第十三素体が彼女達の前に立っていた。

 

 

レイ「・・・ラン・・・アイツは一体・・・」

 

ラン「・・・・・・」

 

ライラ「・・・ラン?」

 

 

 

ニュー「対象認識。『蒼』の所持者・一。遺伝子操作型・一。人外半種・一。人造型・二。未確認固体・・・二。通常種・二。

 

 

 

 

 

聖王の器・・・確認」

 

「っ・・・いや・・・」

 

ティアナ「何アイツ・・・その子が狙いなの・・・?」

 

スバル「・・・・・・」

 

エリオ「スバルさん?」

 

ティアナ「っ・・・どうしたの、スバル?」

 

 

スバル「解んない・・・けど、あの子から凄い寒気と殺気が・・・」

 

過敏な反応をする少女。その彼女の反応を見てティアナはニューの狙いが彼女であると予想する。

その隣ではスバルがその彼女を狙うニューと目を合わせただけで悪感を感じていた。

そう言われてと思い、ティアナもニューの顔を見ると、それだけでも嫌な寒気と殺気が伝わってきた。無表情な赤い瞳が白い髪の奥から見えており、人形の様な美しさ、そして温かみの無さだった。

 

 

 

ニュー「目標対象認識。これより聖王の器を奪取する」

 

 

リュウガ「っ・・・戦う気か?」

 

レイ「相手は一人・・・分が悪いってレベルじゃない・・・と言う事は」

 

レヴィ『・・・気ぃつけろ、お前ら。アイツ・・・只者じゃねぇぞ』

 

ニューが機械の様に口を開き、自身の行動を口にするとレイ達も臨戦態勢に入る。

デバイスであるレヴィでさえもニューの何かに反応し、何時にない弱気な台詞を口にしていた。

 

ラン「・・・・・・」

 

臨戦態勢に入るレイ達だが、一人だけ無言のままのランが居る。

彼女が何故その状態だったのかは解らなかった。

しかし、次に彼女の口が開き、其処から発せられた言葉に彼女達は驚く事になる。

 

 

 

ラン「・・・レイ・・・この子を頼みます」

 

レイ「・・・!」

 

ライラ「ちょっ・・・ラン?」

 

 

 

 

 

ラン「コイツだけは・・・コイツだけは・・・・・・!!」

 

 

抱いていた少女を下ろすと、ランはニューを睨み一人で戦うと言う意思を表す。

抱かれていた少女は下ろされるとゆっくりと後ろに下がり、何か言いたげな顔のまま、ライラの許に駆け寄っていったのだ。

 

ライラは少女を抱きかかえ、再び前を見る。

何時もはもっと温和な雰囲気を出しているランだが、今は違う。

それとは真逆。冷たい殺気を放っていた。

何時もなら使わない台詞だが、それだけ彼女を恨んでいるという事なのか。

隠し切れない怒気を言葉に乗せ、彼女は正面から怒りを表していた。

 

 

 

 

 

レーヴェ『・・・珍しい・・・アイツがあそこまで怒りをあらわにするなんて・・・』

 

アネサ『だが、それだけで彼女が奴に勝てる見込みは・・・』

 

 

 

 

 

 

 

ニュー「・・・蒼の所持者に事象兵器の存在を確認。よって・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対象の殲滅を実行する」

 

 

ニューを渦巻く覇気が強くなる。その強さは目に見えるほどで周りに白いオーラを発し、風を起すほどだ。

しかし、対峙するランは動じていない。寧ろそれくらいは当然だと踏んでいた。

相手がそれだけの力を持つ者だと知っているのだから。

 

 

 

 

 

 

ラン「術式展開・・・・・・ヴェルベルク・・・・・・!」

 

 

両手を勢い良く合わせ、再び両手を広げる。其処には蒼白い魔法陣が展開され、それが何かを知っていたキャロは小声でその魔法陣の正体を見破った。

 

 

キャロ「アレは・・・召喚魔法の陣?」

 

 

二つの魔法陣から物質が現れ、形を形成していく。

召喚さた物質は粘土の様な形からしっかりとしたグリップに変化し、やがて本体と銃口を形成していく。

彼女達が知る銃とは形がまるで違う。

今まで不審に思わなかったのは、恐らくそれがデバイスの類だと彼女達が勘違いしていたからであろう。

しかし、それはデバイスの類ではない。その上をいく武器だ。

形成が完了した二つの銃をランは持ち、その銃口を迷い無くニューに突きつけた。

 

 

ラン「召喚」

 

 

ニュー「魔銃・・・ヴェルベルク・・・」

 

 

ラン「・・・対象・・・認識・・・対三輝神用コア・ユニット

 

 

「神輝・ムラクモ」・・・」

 

怒りが段々と静まり、静かな怒りに変化していく。

目の色は濁り始め、声のトーンも下がっていき、喋り方が機械的になっていく。

二人の周囲が冷たく、そして張り詰めた空気となりとても近づけるものではなかった。

 

ティアナ「何・・・あの二人の感じ・・・」

 

リュウガ(冷たい・・・殺意か)

 

 

 

 

 

 

 

刹那。風の如く消えた二人は、一瞬にして距離を詰め、その剣と銃を交えさせていた。

 

ラン「掃射」

 

ニュー「防御」

 

近距離からベルヴェルクを乱射。僅か数秒に数回の銃爪を引き、二つの銃から鉄の弾をはじき出させた。

だが、その攻撃全ては防御壁によって防がれる。

加えて八本の剣がニューを守り、全ての弾は地面に落ちて行った。

 

 

ラン「第二撃」

 

ニュー「反撃」

 

ステップ良く身体を捻り、地面を蹴る。

足はバネの様に力を圧縮と解放を行い、ランは通常以上のジャンプでニューの上に跳んだ。

其処から魔力を集めた足で頭上から振り下ろす。

 

 

 

 

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

 

 

《ドスッ!》

 

 

 

ラン「っ・・・!!」

 

 

キャロ「ひっ・・・!」

 

ティアナ「足が・・・」

 

 

ニューの剣の一本がランの突き出した足に刺さり、反対側まで突き通されたのだ。

赤い鮮血が足から吹き出て、彼女の顔や服に飛び散る。

痛みは強い。

だが、それでも彼女はやめなかった。寧ろ。

 

 

ラン「魔力充填」

 

刺さった剣に魔力を流し、それをも武器としてニューに切りかかったのだ。

振り下ろされた剣と足にニューの防具は砕かれていき、防御に使った剣は直ぐに砕け散った。

 

ニュー「損傷軽微」

 

ラン「なら・・・!」

 

痛みを抑えつつランは地面に足をつけ、次の攻撃のモーションに移る。

足の痛みがまだ治まらないので、そのまま銃で攻撃するか足払いか。

一瞬でも考えを止めたら負ける。ランの頭の中には戦いの事しかなかった。

それだからだろうか。周りの状況が見れなかったのは。

 

 

 

《ずりゅっ》

 

 

ラン「っ?!」

 

ランの足に刺さっていた剣がそのまま突き刺さり貫通して抜け出したのだ。

剣が抜け出したせいでランの体勢は崩れ、地面に倒れたのだ。

 

ラン「っあっ・・・!!」

 

 

レイ「マズッ・・・!!」

 

ティアナ「ッ!!」

 

 

 

ニュー「一斉射」

 

リュウガ「ッ!!来るぞ!!」

 

ランの援護に入ろうとしたレイとティアナに気づき、ニューは術式を展開し、其処から赤黒い剣を発射する。

攻撃の直前にリュウガが気づいたお陰で彼女達は防御と回避で攻撃を避け、防いだのだ。

 

キャロ「っ・・・!!」

 

ダイゴ「痛ッ!?」

 

スバル「シールドが!?」

 

 

 

スバルとダイゴはシールドを張って防御をするも途中で砕け、ダメージを受けてしまう。

一方でキャロは全力でシールドを張っていたお陰か、辛うじてエリオ共々防ぎきったのだ。

 

その中でレイ・リュウガ・ティアナはジャンプで回避。リュウガはレイに抱えられて回避していた。

 

 

レイ「おらよっ!!」

 

ティアナ「コッチを忘れるなっての!!」

 

刹那。ジャンプの落下途中にレイとティアナが銃撃でニューに攻撃を与えるが、全て防御の術式で防がれてしまった。

防御術式に二人は驚くが、それ以上にこのままではランが危ないという事を考えていた。

相手は術式を展開しただけでノーモーションだ。

このままだと確実に彼女に剣でトドメを刺す。

彼女の絶体絶命に焦った二人。

 

しかし。

 

 

 

レイ「っとと?」

 

ティアナ「何・・・?」

 

 

レイは着地時に違和感を覚え、地面に意識を集中する。

すると、地面が揺れているのに気づき、その正体がニューの頭上だというのが分かった。

 

 

レイ「い゛っ!?」

 

キャロ「て・・・天井が!?」

 

 

ニュー「ッ!」

 

ラン「・・・!」

 

 

何かの衝撃で天井の瓦礫が崩壊。

鋭くも巨大な瓦礫が彼女達の頭上に落ちて来たのだ。

突然の事にどうする事もできないメンバー達。

しかし、彼女達の足元に一人ずつ魔法陣が現れ、彼女達を転移させたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= 地上 =

 

 

ソルナ「っ・・・何が・・・」

 

レイチェル「どうやらさっきの攻撃で崩れたみたいね」

 

地上ではソルナとレイチェルが零人達の戦域ギリギリの外側で認識阻害などの結界に集中しており。ソルナはその作業と途中で、レイチェルは外側からの観戦しつつ瓦礫崩壊を見ていた。

 

ソルナ「・・・あの子達は・・・」

 

レイチェル「ああ。彼女達は大丈夫そうよ?」

 

ソルナ「ッ!」

 

 

 

 

 

 

《ヴンッ!》

 

 

 

 

 

 

レイ「いだっ!?」

 

ライラ「ひゃん!?」

 

ダイゴ「って俺がうぼっ!?」

 

 

ティアナ「いったぁ・・・」

 

スバル「い・・・生きてる・・・」

 

エリオ「アレ・・・ココ、外・・・って事は」

 

 

 

 

 

ナル『良かった!間に合った・・・!!』

 

ソルナ「ナル、貴方が彼女達を?」

 

ナル『ええ!けど、ランちゃんだけ怪我をしていて、此方では隊舎までの転移は出来ないので、ここはソルナさんにって思って・・・』

 

ソルナ「・・・厄介事は私任せって事ね。分かったわ。急いでコッチに回して」

 

ナル『はい!あと・・・』

 

ソルナ「何?」

 

 

ルカ『零人の戦域内に新たな熱源が現れた。下から1。急襲した奴が1。んでもって・・・』

 

 

レイチェル「私達の丁度真反対、でしょ?」

 

ルカ『あ・・・ああ・・・』

 

ソルナ「レイチェル・・・これは一体・・・」

 

レイチェル「さぁ・・・これは一種のイベントじゃないかしら?」

 

 

 

レイチェルと話していると、ソルナの前にランが転移してくる。

それを直ぐに両手でキャッチし、ランの怪我の具合を確認する。

どうやら先ほどの足以外は目立った外傷はないしらしい。

それを確認すると取り合えず安堵の息を吐いた。

 

ソルナ「・・・取り合えず、足が急務ね」

 

ラン「っ・・・あれ・・・ソルナ・・・どうして・・・」

 

ソルナ「無駄口は叩かない。今から応急の治療するから」

 

ラン「っ・・・痛っ・・・・・・あ・・・ソルナ・・・アイツが・・・!」

 

ソルナ「アイツ?」

 

ラン「アイツ・・・ニューが・・・!!」

 

レイチェル「ッ・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ドンッ!!》

 

 

 

 

 

 

刹那。瓦礫の穴からニューが姿を現す。

其れを見て、レイチェルは驚きの顔で冷や汗を垂らした。

まさかココで奴を出してくるとはと想定外の事態に言葉が出なかったのだ。

 

 

レイチェル「冥王の剣・・・ココで彼女を出すなんて・・・」

 

ソルナ「アレが居るって事は・・・テルミも?」

 

レイチェル「まぁ・・・考えられない話でもないわ。けど、理由が無い。彼がココに・・・この場所にこだわる理由が・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「いっつー・・・ミサイル攻撃?一体何処の誰だよ・・・ったく・・・」

 

一方で、零人はミサイル攻撃をシールドで防御し、その衝撃波で転び、頭を打っていた。

怪我は特に無く、地面とぶつけた時に頭に振動が響いただけの様だ。

 

イクス『零人、無事のようですね』

 

零人「ああ。幸いって感じだけどな・・・けど、今のミサイル・・・」

 

イクス『魔力の類ではありませんね。無論、高町嬢のものでもない。』

 

零人「・・・けどこのミサイル、何処がで・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よぉ。久しぶりだなぁ・・・死神」

 

 

 

 

 

零人「・・・は?」

 

イクス『・・・まさか・・・』

 

 

零人は頬に汗を垂らし、信じられないという顔をする。

その声が、ココで。現在聞こえるというのが、彼にとって信じられない事だったからだ。

 

狂気を纏いし陽気な声。

低い声はその当人の性格を現すが同時に内面が現れていた。

 

思い出したくも無い。

零人は唯その一心でゆっくりと声のする後ろに振り向いた。

 

 

 

 

 

其処には。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また会ったな。」

 

 

零人「何で・・・何で・・・テメェが・・・テメェがココに居る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールドキングッ!!!」

 

 

 

 

アルゼブラ製の新型パーツをベースに改修を行ったネクスト。

重ショットガンとアサルトライフルを持ち、ハイアクトミサイルとチェーンガンを担架しており、火力はやや低いが機動性などが高い為、三次元の戦いを可能とする機体。

 

ネクスト名 『リザ』

 

そしてそのネクストのリンクス。

かつて最悪の結末へとその世界を誘おうとした狂気の男。

 

 

 

 

オールドキング。

彼がネクストの姿となって廃墟ビルの上に立っていたのだ。

 

イクス『最悪の奴が出てきましたね・・・』

 

零人「いや。それ以前にアイツは・・・!」

 

 

オールド「さて・・・お前と殺り合うのも一興だが・・・エース殿は何処かな?」

 

零人「・・・!」

 

イクス『高町嬢・・・ドサクサに紛れて逃げましたか・・・いや。アインストが判断したのか』

 

零人「・・・どちらにしろ逃げられたって事だろ」

 

オールド「あ?オイオイマジかよ・・・仕事の対象がいなきりゃ、あの娘っ子にどやされるのは俺なんだぜ。勘弁してくれよ」

 

零人「娘?」

 

オールド「おっと。ココから先は言えねぇな。機密事項って奴だ」

 

零人「・・・テメェ・・・一体何がしたいんだ・・・」

 

オールド「さてな。それに、今お前そんな余裕はねぇと思うぜ?」

 

零人「っ・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニュー「ああ・・・また会えたね、零人」

 

零人「・・・ニュー・・・お前・・・」

 

最悪の取り合わせが零人の前に現れていた。

狂気の破壊者と冥王の剣。唯でさえ単体との戦いも苦労するのに、と愚痴の様に内心で言っていたが、そんな事で状況が変わる筈が無い。

 

 

 

ニュー「また・・・殺しあってくれるんだね・・・」

 

零人「誰がお前と心中するかってんだよ・・・!」

 

ニュー「大丈夫。ニューはみんなと一緒に居るから・・・死ぬつもりはないよ」

 

零人「それと同義だって言ってんだよ」

 

 

オールド「オイ13。それはまた今度だ。今は、もう一つの仕事を片付けにゃならんからな」

 

イクス『・・・』

 

オールドキングの命令にニューは行動を止める。すると、子供の様に明るい顔が、一変して機械の様な冷たい無表情へと戻ったのだ。

それを確認し、オールドキングは再び零人の元にそのカメラアイを向けたのだ。

 

オールド「さて。あの馬鹿はほっといて、本題に入るか。何。コッチはお前らが拾ったさっきのガキと石っころ貰えりゃそれでいい。後は俺達もココからオサラバするからな」

 

零人「レリックとあの子をね。どうにも訳アリ100%って所だな」

 

オールド「そうさ。お前らには関係の無い話でもあるがな。特務七課」

 

イクス『組織素性は下調べ済みと言う事ですか』

 

オールド「ウチの大将がそう言う奴だからな。いやって程の情報を持ってるぜ」

 

零人「・・・・・・」

 

オールド「ま。本当はエース様を始末するってのも仕事だったが、居ない奴の事を言ってもしょーがねぇ。素直に諦めるとするか」

 

零人「だからって。はいそうですかって言うと思ってんのか?」

 

オールド「思ってねぇさ。だから・・・」

 

 

 

 

 

 

オールドキングがショットガンを構えようと右腕を動かそうとした。

しかし、何かに気づき、其れをやめたのだ。

どうやら仕掛けたのは零人らしい。

 

 

オールド「・・・仕方ねぇ。オイ、13。撤収するぞ」

 

ニュー「・・・・・・」

 

オールド「心配するな。また近いうちに会えるさ」

 

ニュー「・・・了・・・解」

 

 

寂しそうな声と共にニューは一人転移した。

それを確認すると、零人はひとまず最悪の敵が去ったのでホッと胸を撫で下ろした。

ニューは未だに戦いにくい相手らしい。

 

 

オールド「さて。あの馬鹿がヘマしてなきゃ、コッチは片方の仕事は片付くか・・・」

 

零人「片方・・・あの馬鹿?」

 

 

 

ゲイツ『なーにが馬鹿だよバーカバーカ!!』

 

オールドキングの無線通信から聞こえたのはやたらと喧しい声を出すゲイツだった。

しかし、聞いている方は特に変化は見せず、彼に用件だけを尋ねたのだ。

 

オールド「見つけたか?」

 

ゲイツ『・・・ああ。ちょっと痛い目みちゃったけど・・・残骸の中にあったさ。中身は無事』

 

オールド「・・・そうか。お前はそのまま戻れ。コッチも頃合いだ」

 

ゲイツ『あーそうさせてもらうよ。こちとら色々と散々な目にあったからね!ったく・・・』

 

 

オールド「ってな理由だ。お嬢。」

 

『・・・分かった。戻ろ』

 

オールド「こいつ等はどうする。」

 

『そっちは大丈夫。今戦ったら面倒だから・・・』

 

オールド「・・・フン。了解だ。・・・・・・つー事だまた会おうや」

 

 

零人「なっ・・・テメェ!!」

 

オールド「そうカッカすんなや。いずれまた・・・ソン時に殺り合おうぜ。死神」

 

 

 

 

刹那。オールドキングがそう言って単独の転移を行い、零人はイクスに追跡を頼もうとする。しかし、電波障害のせいか追跡が出来ず、オールドキングをロストしてしまったのだ。

 

 

 

イクス『・・・申し訳ありません・・・』

 

零人「・・・いや。いい・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

零人はそう言いったが、その後、その場に座り込んで地面に拳を叩きつけ回収が来るまで自分を責めていたのだった。

 

なのはの正体。オールドキングとニューの介入。

レリックと謎の少女。

 

全てを知っている筈の零人も、この事態にどうする事も出来ず、ただ悔しいという感情をあらわにするしか出来なかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

 

はやて「美しき砂の城は・・・いずれは音と共に崩れ去る・・・」

 

 

 

ラン「アイツが・・・アイツのせいで・・・!」

 

ソルナ「・・・今は・・・抑えなさい。ラン」

 

 

 

オールド「さて。どうするね?」

 

ルー「大丈夫。そう・・・全ては・・・」

 

 

 

 

「十三素体を援護に出しましょう。それでいいですか?」

 

「ええ。助かりますよ。ミスタークヴァル」

 

 

 

 

 

 

なのは「自分の夢を・・・信じて・・・ティアナ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「次回。『崩れる夢』」

 

 

 

 

 

 

 

 

ティアナ「・・・ゴメン。やっぱ・・・無理だわ」


 
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