No.719981

【獣機特警K-9ⅡG】交通事故にはご用心【交流】

古淵工機さん

これ(https://www.youtube.com/watch?v=lCqEQ7UNycQ )のような事例が実際にあったみたいなので。

■出演
ココノエ家のみなさん
ココノエ家の車:http://www.tinami.com/view/623134

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2014-09-21 01:20:46 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:717   閲覧ユーザー数:685

ラミナ市からベイツ市・バンブーヒル市を経由する幹線道路。

この道路を一台のベティ・フォルナが走っていた。運転しているのはラミナ警察署K-9隊の隊長、久遠・ココノエだ。

助手席にはクオンの夫・ジャック、後部座席には娘のマリン、カリン姉妹が乗っていた。

今日はコマノ温泉まで家族旅行というわけである。

「それにしても、家族旅行なんて何ヶ月ぶりかな?」

「ホントホント。たまにはこうしてみんなで温泉もいいよね」

と、マリンとカリンは後部座席で楽しそうに話をしている。

 

「クオン、次のコンビニで運転代わってくれよな」

「わかってるってば。交代交代でやらないと疲れちゃうもんね」

と、夫婦も夫婦で仲が大変よろしいこと。

やがてクオンは公園の近くにある片側1車線の道路へと入っていく。

「さて、ここからハイウェイまではこの道を通っていくといいんだよね」

「さっすがあ!ママすごーい!」

「こういうのは渋滞にハマらないようにいろいろ工夫するもんなんだよw」

と、話をしていた次の瞬間だった。

 

「うわぁ!?」

と、何かに驚き急ブレーキを踏むクオン。

見ると、なんとクオンたちの乗った車の前方を走っていたパトカーが左側車線に飛び出し

(ファンガルド星ではすべての道路が右側通行である)、反対方向からやってきたバスに接触してしまったのだ!

「何やってんだよあれ!?」

「どうなってるの!?」

と、何が起きたかわからず騒ぎ出す家族を尻目に、クオンは路側帯に車を止めるとすぐさま事故現場に飛び出していく…。

 

「何やってんだよもう…交通ルールを取り締まる立場の人がさあ…」

と、クオンがパトカーのドアを開けると、青猫形ファンガーの警察官が出てきた。

「いててて、やっちまった…げっ!?クオンさん!」

「げって何だよ!パトロール中に事故起こすなんて、一介の警官として恥ずかしくないの!?」

 

やがてクオンの通報を受け、ラミナ警察署からパトカーが到着。

事故を起こした二台の車は警察の実況検分を受けることになったのだが、今回の事故ではクオンたちがことの一部始終を目撃していたこともあり

(ココノエ一家はジャックを除く全員がロボットなので、見た映像が記録として残る)、事故はパトカー側の責任となり、パトカーを運転していた警官は書類送検。

さらに給与が減額されたうえで、青ネコ形ファンガーの警官は警部補から巡査部長に降格処分となったそうである。

事故から3日後、ラミナ警察署。

署長エルザ・アインリヒトが、クオンから受け取った報告書を読み上げていた。

「…という事案があったとクオンからの報告だ。今回の事故はパトカーが脇見運転をしていたことが原因ということもあとの捜査で判明している」

その言葉を聞いていた警官一同は緊張した面持ちである。

「まったく…警官にあるまじき行為ですよね署長!」

「交通ルールも守れへんやつがパトカー運転すなっちゅう話ですよね!」

生活警備課のミウとテムナも腹を立てている様子だった。それに続くクオン。

「交通法規を取り締まらなきゃならない立場の者が、こんな事故起こすだけで不祥事だって叩かれるんだ。まったく一人の警官として恥ずかしい限りだよ」

「とにかく、署員の諸君には今一度交通ルールの遵守を徹底してもらいたい。…特にミハエル」

 

突然名前を出されて動転するミハエル。

「え!?俺!?」

「昨月もツーリングの最中に事故を起こしたそうじゃないか。間違ってもパトロール中に事故なんか起こすんじゃないぞ?」

「うっ、それを言われると…」

 

ファンガルド星の警察官の皆さん、市民の信頼を守るためにも、交通事故には十分お気をつけて。

 

 


 
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