No.706509

【獣機特警K-9ⅡG】ダラけた部下を動かす方法【交流】

古淵工機さん

食い物で釣ると動くらしいw

■出演
D-9隊のみなさん

2014-08-06 00:54:00 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:716   閲覧ユーザー数:670

「ふーっ、パトロールって退屈~」

「そうですねぇ…」

ここはドラコニア星の首都ウィバーニア。特殊犯罪取締りのため、パトロール中のD-9隊。

「ほらほら、なにボヤいてんだい!パトロールだってD-9隊の大事な任務なんだよ!」

と、いまいち乗り気ではなさそうな竜ヶ崎あさぎとリミィ・ラインメタルに、隊長のエリアル・トキワが檄を飛ばす。

 

「だ、だぁって隊長、こんな暑いときにわざわざパトロールなんてぇ…」

「そうですよぉ、少し休憩しましょ、ね?」

「アンタ達ねえ…グダグダグダグダ言ってないで、ちったあリュウゴを見たらどうなんだいっ!?」

ふと見ると、現時点で唯一の男性隊員、石山竜伍はきっちりと仕事をこなしていた。

鋭く目を光らせ、常に危険がないか見張っている…。

 

「ほら!リュウゴだってがんばってんだ!アンタ達もシャキっとしなシャキっと!!」

「でもぉ、リュウゴさんも隊長もロボットじゃないですかぁ…」

「私たち生身だから暑いのニガテでニガテで…」

と、相変わらずごねるアサギとリミィ。そのとき、銃声が響いた!!

 

「なんだ!?今の音は!!」

「こちらリュウゴ!リンドブルム銀行に強盗が入った!!応援頼む!!」

「よし聞いたかみんな!銀行強盗だよ!!」

と、声をかけるエリアルだったが…。

アサギとリミィはまだグダグダ。

「「はぁぁぁ、あづぅいぃぃぃ」」

「って、なにダラけてんだい!シャキっとしろっていったよねっ!!」

 

「だってわたしもうバテバテでぇ…」

「うーん、ノドがかわいたぁ…」

「あ、あんたらねえ…」

と、あきれ果てていたエリアル。だが次の瞬間、何かをひらめいたように手を叩くと、こんなことを口走った。

「…アンタたち。強盗をとっちめたら、『フルーツパーラー・果香』のジュースありったけオゴってやるよ」

「「!!!!!!!!」」

その台詞を聞いた途端、リミィとアサギの目の色が変わった!!

 

「ジュース!!い、いきますいきます!!やりますともっ!!」

「そうよね!行こうリミィちゃん!強盗め、かくごーーーーーっ!!」

事件現場に向かって走り出すリミィとアサギを見て、エリアルはため息をついていた。

「…現金なやつらだねまったく…。さて、アタシも行こうかね」

 

その後、銀行強盗はあえなく御用。D-9隊はジュース飲み放題を堪能しましたとさ。


 
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