No.703067

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

外伝~”剣聖”カシウス・ブライト~前篇

2014-07-23 12:22:55 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2111   閲覧ユーザー数:1915

 

~マルーダ城・訓練所~

 

「みんな、一気に行くぞっ!」

「気を逃すな……一斉にかかれっ!」

戦闘開始早々、リィンとユーシスは号令をかけて仲間達の闘志を高め

「アークス、駆動……」

「行くよ……!」

エマとエリオットはそれぞれオーブメントを駆動させ始めた。

 

「フッ!!」

しかしその瞬間、カシウスは一瞬で二人の目の前に現れ

「エリオット!」

「エマさん!」

それぞれのアークスで戦術リンクを結んでいたガイウスとツーヤは二人の前に現れて防御の態勢になったが

「―――金剛撃!!」

「グッ!?」

「うわあっ!?」

「ッ!?」

「キャアッ!?」

カシウスの大地をも揺るがす程の強烈な一撃によって4人纏めて吹っ飛ばされ、オーブメントの駆動は妨害された!

 

「獅子――――衝撃波!!」

「はいっ!」

そこにレーヴェが獅子の姿をした闘気を解き放ったがカシウスは棒の一振りで自分に襲い掛かった獅子を霧散させ

「せいっ!!」

「!!」

上空からのサラ教官の強襲を後ろへと跳躍して回避し

「ハアッ!!」

「まだまだだっ!」

続けて放たれた銃撃を棒を自分の目の前で回転させて全て防いだ!

 

「―――地烈斬!!」

そこにラウラが地を這う衝撃波を放ったが

「そこだッ!!」

「なっ!?うあっ!?」

カシウスが棒を地面に叩きつけて発生させた衝撃波――――裂甲断によって飲みこまれると共に自身もダメージを受けて怯んだ!

 

「火炎爆裂弾発射っ!―――バーニングフォース!!」

「炎よ、我が矢に力を!―――ブラストエッジッ!!」

「7色の矢よ!プリズミックミサイル!!」

マキアスとアリサ、セレーネはそれぞれ遠距離攻撃でカシウスを攻撃したが

「甘い!」

「なっ!?グッ!?」

「嘘っ!?キャアッ!?」

「そんなっ!?キャアッ!?」

カシウスは棒を一振りして3人が放った遠距離攻撃を纏めて無効化させた後同時にクラフト――――捻糸棍を放って3人にダメージを与えて怯ませた。

 

「3人共、今回復するね!―――ホーリーソング!!」

ダメージを受けた3人達に近づいたエリオットは魔導杖に込められた特殊回復魔法(アーツ)―――ホーリーソングを発動し

「氷の槍よ、全てを貫け!―――フリーズランサー!!」

エマはウィルが作った魔導杖に込められている無数の氷の槍を前方に解き放つ特殊魔法(アーツ)――――フリーズランサーを放ったが

「そこだっ!!」

「キャアッ!?」

カシウスはクラフト―――裂甲断で襲い掛かる無数の氷の槍を全て撃ち落すと共にエマに反撃した!

 

「行くよ―――シュッ!!」

「二の型―――疾風!!」

「喰らえ―――パワーピアス!!」

「―――瞬雷!!」

「疾風突!!」

フィー、リィン、ユーシス、プリネ、レーヴェは5人同時に攻撃をしかけたが

「とぉぉりゃああああっ!!

「ッ!?」

「うあっ!?」

「グアッ!?」

クラフト―――雷光撃でフィーとリィン、ユーシスにダメージを与えると共に吹っ飛ばし

「ッ!?」

「チッ!?」

プリネとレーヴェは防御がギリギリ間に合ったが武器越しに伝わってくる凄まじい衝撃によって吹っ飛ばされた。

 

「ハアッ!!」

「行くぞ――――鉄砕刃!!」

「セイッ!!」

そこにガイウス、ラウラ、サラ教官が同時に空中から強襲してきたが

「オォォォォォォォオ――――――ッ!!」

「なっ!?風が……!?グウッ!?」

「うあっ!?」

「キャアッ!?」

カシウスがその場で全身を回転させながら棒を振るって竜巻を発生させるエステルのクラフト―――”旋風輪”の究極型である”大旋風”によって3人は吹き飛ばされた!

「行くよっ!吹っ飛べ!――――ソニックストリーム!!」

その時仲間達が奮戦している間に集中してウィルが作った魔導杖の力を解放したエリオットは魔導杖を掲げた。するとエリオットの目の前から爆音の衝撃波がカシウスに向かい

「これで決めますっ!―――元始にて清浄なる炎!立ちはだかる全てを焼き尽くせ!!」

更にエマもエリオットのようにウィルが作った魔導杖に秘められる力を解放し、カシウスの周囲に無数の魔法陣を発生させ

「オリジネイトブレイズ!!」

そして魔法陣から次々とレーザーを発射させてエリオットが放った衝撃波が命中する瞬間、爆発させた!

 

「エレメンタルショット、リミットブレイク!うおおおおおおおっ!!」

そこに畳みかけるようにマキアスが『エレメンタルショット』に込められている真の力を解放した後次々と7属性全ての巨大なエネルギーの球体を連続で放ち

「これで決めるわ……!オーバルエネルギー……リミットブレイク!!」

アリサは魔導弓の前に魔法陣を発生させて無数の炎のエネルギーを放った後魔法陣から極太のエネルギーを放ちながら矢を番えてエネルギーを溜め込み

「終わりだっ!エレメンタル―――バスターッ!!」

マキアスは7属性が混ざった事によって虹色になった極太のエネルギー光線を放ち

「フェニックス――――アローッ!!」

アリサは不死鳥と化した矢を放った!

 

4つのSクラフトがカシウスを襲い、そしてそれぞれの魔法がカシウスに命中した際の爆発の煙が晴れるとなんとそこには膨大な闘気のドームを纏い、僅かな傷しか負っていないカシウスがいた!

 

「そ、そんなっ!?」

「今の同時攻撃を受けて……あれだけの傷しか負っていないなんて……」

「この目で見てもありえなさすぎよ……」

「め、滅茶苦茶だ……」

「”アハツェン”を生身で破壊する”ブレイサーロード”の父親だけはあるね。」

「クッ、貴様らブライト親娘はどこまで非常識なんだ!?」

最高位アーツをその身に受けたにも関わらず少しの傷しか負っていないカシウスを見たエマとエリオットは驚き、アリサとマキアスは表情を引き攣らせ、フィーはジト目で呟き、ユーシスは信じられない表情で声を上げ

「!?みんな、気を付けろ……!尋常じゃない”風”があの人に集まっている……!」

「ヤバッ!?あの態勢は……!―――全員、防御態勢に移りなさい!」

どんどん闘気を集束しているカシウスを見たガイウスは仲間達に警告し、見覚えのある動作を見てサラ教官が警告したその時!

 

「フッ。さぁて、そろそろ行くぞっ!おおおああぁぁぁっ!そらそらそらそらぁっ!うおりゃあぁ~っ!」

全身に凄まじい闘気のドームを纏ったカシウスは回転しながら跳躍し

「お願い、間に合って……!絢爛たる光よ、惨禍を和らぐ壁となれ!!―――フォースフィールド!!」

エマはウィルが作った魔導杖に込められている絶対防御の結界を展開する特殊魔法(アーツ)―――フォースフィールドを展開したが

「奥義―――――鳳凰烈波!!」

巨大な”鳳凰”の姿になり、リィン達を覆った絶対防壁の結界を易々と貫いて凄まじい連鎖する闘気の大爆発を起こし

「まっ、こんなところか…………さて――――今ので何人残った?」

棒を振り回して構え直したカシウスが後ろを振り向くと、そこにはⅦ組の面々のほとんどが地面に倒れて呻いていたが

「グッ!?ハア……ハア…………」

「アルゼイド流の剣士として……ここでまだ倒れる訳にはいかない……!」

強烈なダメージを受けながらもリィンとラウラはそれぞれ武器を支えにして立ち上がり

「いたた……ちょっとくらい手加減してくださいよ……」

「ッ……!?ツーヤ、レーヴェ、まだ行ける……!?」

「はい、何とか…………ッ!」

「これが”剣聖”の力か……!下手をすれば”鋼の聖女”ともまともに戦えるかもしれんな……!」

サラ教官、プリネ、ツーヤ、レーヴェもそれぞれ武器を構え直した!

「ほう、”剣聖”の奥義を受けてなお立ち上がるとは、相当鍛えているな、お前の最愛の兄は。」

「フフ、だって肝心な時はいつも守ってくれる大好きな兄様だもの。……でも、今回の場合は”不運”としか言いようがないわね……」

その様子を見守っていたリフィアは感心し、エリゼは微笑んだ後苦笑した。

 

「ほう。サラやプリネ姫、ツーヤと”剣帝”は予想していたが、更に二人残ったか。さてと。――――”準備運動”は終わりでここからが”本番”だ。はあぁぁぁぁーっ!ふんっ!」

リィンとラウラを見て目を丸くしたカシウスは体内の気を瞬時に爆発的に練り上げ、身体能力を大幅に上昇させる気功技――――麒麟功で自身の身体能力を上昇させた!

 

「フッ、どうやら”白面”は”剣聖”の強さを全く推し量れてなかったようだな……!オォォォォォォ……………!!」

気功技を使って更に膨大な闘気を纏い始めているカシウスを見たレーヴェは不敵な笑みを浮かべた後空気が震えるほどの凄まじい闘気を纏い

「とてもあたし達と同じ人間とは思えないくらい強すぎよ……雷(いかづち)よ……あたしに力をっ!!」

サラ教官は苦笑した後雷を自らに纏って身体能力を上昇させる気功技―――雷神功で自身の身体能力を上昇させ

「ツーヤ!まだ戦闘が続行な人達の傷を回復するわよ!―――闇の息吹!!」

「はいっ!癒しの雨よ!―――ヒールレイン!!」

プリネとツーヤはそれぞれ治癒魔術で戦闘続行が可能な仲間達の傷を回復し

「せめて一太刀は浴びせてみせる……!スゥゥゥゥ……ハッ!!」

「フフ、本来の得物でもないのにこの強さ……さすがです。コォォォォ……ハッ!!」

リィンとラウラもそれぞれ闘志を高めた後それぞれの気功技で自身の身体能力を上昇させた!

 

多くの仲間達を戦闘不能にされたリィン達は闘志を揺るがす事無く、再びカシウスに挑み始めた!

 

 

 

 

 

 

麒麟功を使ったのでカシウスの”本気”はなんとここからですww次回、この小説でのカシウスの新Sクラフトが二つも発動しますwwちなみに一つはテイルズの秘奥義です。(言っておきますが、同じ棒を使う”彼女”じゃありませんよ?)


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択