No.691531

リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの才牙~

第44話会議(後編)、逆鱗、絶対零度

2014-06-04 14:09:04 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3021   閲覧ユーザー数:2804

「さて、残る議題は……」

 

「二つだね……」

 

「何故ここで真剣な顔をする……」

 

空牙、音恩の真剣な顔を見てクロノは呆れた

 

「まずは盗まれたカードについてだな……ケルベロスさん」

 

「よっしゃ! ビシッと決めるで!!」

 

そう言いながらケルベロスはモニターの前まで移動し、叫ぶ

 

「ホニャワチワ~~~!!!♪」

 

ードガシャァァァァァァァァァン!!!!!

 

ケルベロスの言葉に全員が倒れ……

 

「? どないしたん?」

 

『いや、ホニャワチワ~~!!!♪ は無いだろが!?』

 

息の合った突っ込みを入れた……

 

「それは置いといて……」

 

「置いとくの……?」

 

「桜と小僧が盗まれたんわ其々"リターン(THE RETURN)「戻」"、"ソード(THE SWORD)「剣」"のカードや」

 

「どんな能力なのかしら?」

 

リンディの質問

 

「"リターン(THE RETURN)「戻」"は人間1人を過去へ飛ばすことが出来る……魔力がものごっつ高ければその限りではあらへんが、魔力の消費が激ししいし、発動させるのにそれなりの条件がある……"ソード(THE SWORD)「剣」"は実体化すると細身の剣の形をとる。使用者を 剣術の達人にするし、意識も乗っとる事ができる。使い手の思い次第で切れ味を自在に変えることが出来て、峰打ちから岩まで何でも切ることができる」

 

「ぶ……物騒な魔法だな……」

 

説明を聞いた皆本が顔をひくつかせながら言う

 

「"過去へ飛ばす"……なんでそんな魔法を……?」

 

「……まさか」

 

「リンディさん、何か心当たりが?」

 

「アリシアは恐らく、自分が死んだ事件を止めるために……」

 

リンディの言葉を聞き、剣也達は先程聞いたアリシアが死んだ原因であるプレシアが起こした魔力動力炉の事故の事を思い出していた

 

「でも、それなら"ソード(THE SWORD)「剣」"は要らないのでは?」

 

空牙の疑問で剣也はある可能性を弾き出した

 

「リンディさん、プレシアさんに魔力動力炉の無茶な操作を指示したのは?」

 

「? それは上からの指示だって聞いたけど……まさか!?」

 

剣也の質問にリンディは不思議そうな顔をして答えたがそのあとすぐに驚いた顔をした

 

「恐らくそいつらに復讐する気だ……"ソード(THE SWORD)「剣」"の力を使って……」

 

 

「……そんな……」

 

剣也の話を聞き、ショックを受けたのかフェイトは小さく震えていた

 

「フェイトちゃん……」

 

其を見てなのはは複雑な顔をした

 

「……れば良い」

 

『へ?』

 

「やって欲しくないなら止めれば良い、本来は死んだものを生き返らせるのはいけない事……すなわちこの世に対する冒涜、本来なら再び殺す必要がある(・・・・・・・・・)」

 

『!?』

 

剣也の言葉に全員が驚いた

 

「でも剣也「だが!!」…」

 

アイの言葉を遮るように剣也は言葉を続ける

 

「母親が子を思う気持ちにより生まれた蘇生(きせき)……そのきせきを再び消すということはそれ以上の冒涜だと考えている」

 

剣也はそう言って皆を見渡す

 

「あいつを説得して復讐を止めさせる……協力してh「「オイコラ、クソ(クサレ)モブ!!!!」」……」

 

そう言葉にして頼もうとした瞬間、二人の少年が会議室に入ってきた

 

「「あのときはよくもやりやがったな!? ぶっ殺してやる!!」」

 

「お前ら……少しは時と場所を考えろよ……聖」

 

そうそこに現れたのは聖 槍、聖 弾の自称オリ主双子である

 

「……あれが噂の?」(紫穂)

 

「うん」(すずか)

 

紫穂をはじめとしたバベルの人達は話を聞いていたので二人を見て嫌そうな顔をした(所長は殺意丸出しで)

 

「? なんの話?」(苺鈴)

 

「実はね……」(アイ)

 

カードキャプター組の皆に教えるアイ

 

「うわ、なにそれ?……さいってい」

 

「盗撮って……」

 

「女の敵ですわね……」

 

苺鈴はひきながら、桜は顔をひくつかせながら、知世は笑顔で言っていた……「その時の知世の笑顔は皆を震え上がらせていた」、とその時の場面を見ていた人々は言う……

 

「「(な!? カードキャプターさくらの木之本桜、大道寺知世、李苺鈴に絶チルだと!? そうか、このなのはの世界とクロスしてるのか……ちょうど良い、この三人もハーレムに……)やぁ、君たち、可愛いね♪」」にこ♪

 

「「「………………」」」

 

聖兄弟はそう言って笑いかける(ニコポと言うものらしい)が三人は無反応

 

実は、アイが三人に説明したのにはある理由がある

 

アイいわくニコポやナデポと言うのは"相手が此方の本質に気付いていない時に発動し、惚れさせるのでなく気になる存在にさせるだけ"なのだ

 

すなわち、アイが三人に説明した為その本質がばれてしまい、発動しても効かないのである

 

アイ……お前やるな

 

『…………』

 

二人を見てバベルの女性陣も瞳から光が消えて、睨んでいた

 

「「なんだ?てれてるのか?可愛いやつらだな♪」」

 

そう言いながら二人は頭を撫でようとするが

 

ーガシッ×2

 

「女の子に対していきなりなでるのは失礼だと思うよ?」

 

その前に剣也が止める為に掴む

 

バベル組の女性陣の頭を撫でさせ局長に始末させようと思ったがさすがにヤバイと思い止めたらしい……因みに空牙は局長を押さえていた

 

「あ!? 何すんだクソモブ、その手を放せ、汚れるわ!!」

 

「てか触んな、俺の手は女の体を触るためにあるんだ!!」

 

その言葉を聞き、女性陣全員が汚物を見るような目で二人を見ていた

 

「「てめぇが俺の手を掴んだせいであいつらが嫌そうな顔をしてるじゃないか!!」」

 

「(いや、お前らの言葉を聞いてそんな顔をしてんだよ)」

 

聖兄弟がそう言いながら睨むが剣也は全く怯えず、無視してそう思っていた

 

「「てめぇのせいで俺の嫁達が悲しんだじゃねぇか!! 覚悟出来てんだろうな!!」」

 

そう言いながら怒る聖兄弟

 

「「調子に乗ってんじゃねえぞ!! なのは達を無理矢理テメェの友達ごっこなんかに付き合わせやがって、」」

 

ーぴくっ

 

「「てめぇはほんとに可哀想だな、こんな風に育てられるなんてな、お前の親はほんとに腐ってんな!! ギャハハハハハ!!!」」

 

ーぴくっ

 

「聖!! その言い方は「ダマレ」け、剣也……!?」

 

「イマナンツッタ?」

 

『!!!!????』

 

クロノ達は聖の言葉に怒り、クロノが代表して止めようとしたが剣也に止められ、剣也の顔を見て聖兄弟以外の全員が怯えた

 

当たり前である、現在の剣也の顔は……

 

「「あ?」」

 

「イマナンツッタカキイタンダ、コタエロ」

 

眼に怒り、殺意、敵意を剥き出しにし、無表情で見つめていたのである

 

その威圧に飲まれていた聖兄弟だが

 

「「な、何勝手にキレてやがるモブ野郎!」」

 

初めより勢いは無いが言い返してきた

 

「ダマッテレバイイキニナリヤガッテ、ナニサマノツモリダ? ドモダチゴッコ? オレノオヤガクサッテル? ナノハタチガオマエラノコトキョゼツシテンノガワカンナイノカ? オマエラニオレノオヤノナニガワカル? オマエラニワカルカ? カァサンノアタタカサヲ、トウサンノツヨサヲ、ヤサシサヲ……オレノワルグチハウケイレテヤル、ワラッテヤル、だがな……俺の親を、そして友達ごっこなんて言うやつは絶対に許さん!!!!!!!」

 

そう一息に話し、クロノの方を向く

 

「クロノ、もうこの二人に遠慮なんか要らないな!?」

 

「あ、あぁ……訓練室が今空いている……」

 

「ならちょうど良い、お前ら二人とも地獄見せてやる!!!」

 

「いいだろう。相手になってやるさ」

 

「お前を完膚無きまでに叩き潰す!!」

 

そういって一足先に訓練室に向かう聖兄弟

 

「……け、剣也……?」

 

向かおうとしていた剣也を雄火斗が声を掛ける

 

「……なんだ?」

 

「"封じられた属性"……使う気か……?」

 

雄火斗の声には何やら恐怖が滲んでいた

 

「"あの魔法"を使って耐えたら使う……その時は……」

 

剣也はそう言って振り向き、続ける

 

「喰らい尽くしてやる(・・・・・・・・・)」

 

そう言って訓練室に向かった

 

 

 

訓練室に着いた剣也は既にセットアップしており、ウィルを構えず、背中に指していた

 

「へ! 返り討ちにしてやる」

 

「俺の嫁にちょっかいかけやがって、後悔させてやる!!」

 

「…………」

 

聖兄弟はそう言うが剣也はなにも言わない

 

「喰らえ!! ゲートオb"ズドン!!"ギャア!?」

 

開始の言葉無しにゲートオブバビロンを発動させようとした聖兄だが剣也は其を読んでいたのか、"天撃の投剣"に雷の魔力を纏わせたものを足に向けて投擲したことで発動をキャンセルさせた

 

「な、なんだ……? 体が、動かねぇ……!?」

 

そう言いながら聖兄は膝をつく

 

「……当たり前だ、雷の魔力を纏わせたものだ、暫く動けん」

 

そう言いながら剣也は聖弟に向けて歩く

 

「こ、このやろう!!」

 

聖弟はそう叫びながら剣を剣也の顔に向けて振るうが……

 

「ひはへぇな?(効かねぇな?)」

 

「な……!?」

 

剣を口で噛み砕いて防いでいた

 

そのままの体勢で左手にサイガ式の水のモードを出現させ、その魔力を乱回転、圧縮、留めて球状にさせた

 

「ふいほん……(すいとん……(水遁……))」

 

その球状の魔力の周りにはは水で出来た龍が円の形に泳いでおり……

 

「らへんひゅいゆう(らせんすいりゅう(螺旋水龍))!!!!」

 

ードッ……

 

聖弟の腹に当たると同時に……

 

ーゴバァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!

 

「ギャアァァァ!?」

 

龍の形を象る水が大量に襲い、聖弟の体を容赦なく叩いた

 

「もう早いが……止めだ、舞え……」

 

その言葉と同時に剣也の周りからどんどん温度が下がる

 

ーこの魔法は剣也の様々な魔法の中でも最大の範囲を持つ魔法……

 

分かりやすくいうならば……

 

 

 

 

 

 

一時的に自分が死ぬ魔法……

 

 

 

 

己の体を氷点以下にする魔法……

 

剣也は魔力(まほう)、魂(陰陽術)、天力(天撃)、覇気……これ等を制御することで一時的に己の体を死体に変えたのである

 

原作のブリーチのルキアは時間を掛けていたが剣也の場合はその気になれば一秒で最低温度、-273,15度までいく……しかも、その温度の中を何時間でも活動できるし、一瞬でもとに戻る事も可能

 

その魔法の名は……

 

「袖白雪(そでのしらゆき)……」ズオッ!!

 

「「!!?」」

 

剣也はその冷気を覇王色の覇気に乗せて飛ばし……

 

聖兄弟は一瞬で氷像になった……

 

 

 

 

 

追記しておくが、AR∀GOでは剣也は……

 

 

 

 

 

アブソリュート(絶対零度)と呼ばれてる……


 
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