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~少年が望んだ世界と力~

第四十五話 騎士と戦士 前編

2014-06-03 02:11:10 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3800   閲覧ユーザー数:3440

フェイト達がこっちに引っ越して来た初日、トレーニングと買い物に出掛けた俺は変な男女に絡まれているシャマルを見かけ、助けようと声を掛けると男女は怪童子、妖姫と呼ばれる怪人に姿を変え、シャマルを守るため俺も仮面ライダー響鬼に変身する。

 

「はっ!」

 

「「ふっ!」」

 

響鬼に変身した俺が怪童子、妖姫に向かっていくと2体も俺に向かってくる。

 

「ギイイッ!」

 

「ふっ!」

 

「ウガアアッ!」

 

「くっ!」

 

腕をハサミに変化させ、サイドスイングで振るわれる怪童子のハサミを姿勢を低くして回避し、怪童子の後ろから迫ってきていた妖姫と取っ組み合う。

 

「くうううっ!うらあっ!」

 

「ぐっ!?」

 

取っ組み合ったまま右に跳び、妖姫と一緒に砂浜に落ちる。

落ちた衝撃で取っ組み合いが解け、俺と妖姫は砂浜を2、3回横に転がり、ゆっくり立ち上がる。

 

「「・・・・・」」

 

俺と妖姫は互いに睨みながら横に走り出し、波打ち際で立ち止まる。

 

「キエエッ!」

 

最初に動き出したのは妖姫だった。

妖姫が走って向かってくると正面からハサミで突きを繰り出す。

 

「せりゃあっ!」

 

「ウグッ!」

 

妖姫のハサミを左に避け、突き出してきたハサミを両手で掴んでそのまま妖姫を投げる。

投げられた妖姫は海に倒れ、海水を浴びる。

 

「グッ!ウガアアアッ!」

 

投げられた妖姫は怒り、叫びながら俺に再びハサミで攻撃してくる。

 

「ふんっ!はあっ!」

 

「ガアッ!!」

 

左腕で妖姫のハサミを弾き、右手の手の甲に鋭い爪を生やす技「鬼闘術『鬼爪』」で爪を展開し、アッパースイングを出し、妖姫の腹部を切る。

鬼爪で切られた妖姫の腹部から白い血が飛び、妖姫は苦痛で声を出し、後ろに4,5歩下がるとその場で跪く。

 

「キエエエッ!!」

 

後ろから怪童子の声が聞こえる。

後ろを振り向くと怪童子が俺に向かって跳びかかって来ている。

怪童子が迫る中、俺は頭部の口部を開く。

 

「鬼火!はあっ!」

 

「ぐっ!?」

 

迫ってくる怪童子に向けて口から紫の炎「鬼幻術『鬼火』」を吐く。

跳びかかってきた怪童子は未だに宙にいる状態であるため止まることも避けることも出来ず、慌てて両手を顔の前で交差させ、自分から鬼火の中に入っていく形になり、鬼火に包まれる。

 

「がああああああっ!!」

 

鬼火に包まれた怪童子は悲鳴を上げながら宙で爆発した。

 

「ぐううっ!うううううううっ!!」

 

爪で腹部を切られた妖姫が左手で傷口のある腹部を押さえながら立ち上がり、唸り声を上げながら俺に向って来る。

 

「音撃棒、『烈火』!はあっ!」

 

「ぬうっ!」

 

装備帯(ベルト)の背面に着装している2本の棒「音撃棒『烈火』」を両手に取り、烈火の先端にある赤い石「鬼石」から火炎弾を飛ばす技「鬼棒術『烈火弾』」を放つ。

飛ばした烈火弾は妖姫の周りに着弾、着弾による爆発の熱と衝撃波で妖姫の動きを封じる。

 

「せや!」

 

妖姫が動きを止めると俺は再び烈火から烈火弾を妖姫に向けて飛ばす。

 

「うがああああっ!」

 

放った烈火弾は今度は全て妖姫に命中し、烈火弾を受けた妖姫はダメージの限界に達し、爆発する。

 

「終わった・・・の?」

 

「うーん、なんか呆気ないな」

 

怪童子と妖姫を倒すとシャマルがゆっくり近づきながら俺に尋ねてくるがあまりの呆気なさに俺は少し疑問を感じている。

 

ザバアアア

 

「「!?」」

 

疑問を感じていた時、いきなり海から何かが姿を現した。

海から現れたのは巨大な怪物だった。

 

「今度は何!?」

 

「ありゃあ。もしやとは思ってたがやっぱりいたか。魔化網、種類はバケガニだな」

 

突如海から現れたことにシャマルが戸惑っているとそいつの姿を見て俺の中での疑問がようやくなくなった。

俺が疑問に感じていたのはまだこの目の前の「仮面ライダー響鬼」の世界で人を餌として食らい、響鬼の、鬼の敵である怪物「魔化網」と戦っていなかったからだ。

 

「この場合、名称は海鳴のバケガニになるのか?」

 

「ギギ」

 

「おっと!」

 

俺がこの魔化網「バケガニ」の名称について考えているとバケガニが右の巨大なハサミを振り下ろし攻撃してくると振り下ろされるハサミを俺は左に跳んで避ける。

 

「!!うお!?」

 

バケガニのハサミを避けると再びハサミを振って攻撃してきて慌てて避ける。

 

「ふっ!よっ!はっ!このっ!」

 

そこから立て続けにハサミを振って攻撃を繰り出し、俺もなんとか連続で避けていく。

でもこの図体のせいで動きは鈍い、まだ楽に避けられ---あ!

俺が攻撃を避けているとバケガニが急に俺は違う所を見てる!

その視線の先にはシャマルが!

 

「やっべ!」

 

バケガニの視線に気づいて俺がシャマルに向かって駆け出してすぐにバケガニはシャマルに向けてハサミを振るう。

 

「!!」

 

「危ない!」

 

「え?きゃっ!?」

 

バケガニのハサミよりも早くシャマルに近づいた俺はシャマルを抱きかかえて右に跳び、振り下ろされたハサミを回避する。

 

「あっぶねぇ」

 

「ギリギリでしたね」

 

シャマルを助け、少しだけ安心して言葉を漏らすがアポロンのいうとおり結構ギリギリのタイミングだった。

 

「大丈夫ですか?」

 

「え、ええ。ありがとう///」

 

お姫様だっこ状態で抱きかかえているシャマルに尋ねると恥ずかしいのかシャマルは顔を赤くして返事を返す。

バケガニと十分距離を取った場所でシャマルを砂浜に降ろした。

 

「え?」

 

「おっと!」

 

しかし、砂浜に降ろした途端、シャマルは立つことなく体勢を崩し、俺は慌てて身体を支えてシャマルをゆっくりと砂浜に座らせる。

 

「あ、あれ?私・・・なんで?」

 

立ち上がろうとしても立てないことにシャマルは自分自身でも戸惑っている。

俺はシャマルの足を見ると僅かに震えているのが見えた。

 

「無理しないでください。あんなの見たらそりゃそうなりますよ」

 

いくら古代ベルカで多くの戦場に出て、多くの大型のモンスターとも戦ったことがあっても騎士甲冑を纏っていない状態、死に近い体験をすればこうなる可能性はある。

女性であるなら尚更だ。

 

「そのままジッとしててください。今度はあいつを貴女に近づけさせませんから」

 

シャマルに一声掛けて俺はバケガニに向かって歩きだし、前に出る。

 

「さて、一番無防備なのは背中かな?」

 

「駄目ですマスター」

 

歩きながらあのバケガニを倒すための攻撃ポイントを考え、背中が狙い目と思い口に出すとアポロンに止められる。

 

「海沿いのバケガニは甲羅から溶解泡を出します。音撃鼓もですが響鬼の身体も溶かされます」

 

アポロンの警告を聞いてあのバケガニの特性を思い出す。

すっかり忘れてた。

危なかった。

 

「ああ、そうだった気がする。となると腹か。でもそうなると・・・」

 

「引っくり返すしか方法はありません」

 

「だよな。くっそ、面倒だな!」

 

アポロンと話し合ってバケガニの攻撃ポイント決めたがそのためにあの巨体をひっくり返えさなければならないことに舌打ちをしてバケガニに向かって走り出す。

俺が向かっていくとバケガニがハサミを高く上げ、勢いよく振り下ろしてきた。

 

「ふっ!」

 

振り下ろされたハサミを俺は前に跳んで避け、前転してバケガニの右側から左側に移動する。

 

「はああっ!」

 

「ギイイ!!」

 

攻撃を避けた俺はバケガニに向けて鬼火を吐くと丁度バケガニが俺を見ようとこっちを向き、鬼火がバケガニの顔に当たって怯んだ。

 

「つあっ!」

 

バケガニが鬼火で怯んでいる隙に動きを止めるため、バケガニの足に右手でパンチを繰り出す。

だが・・・

 

「いってっ!!」

 

バケガニの身体は硬く、攻撃したこっちの右手が痛かった。

 

「くっそぉぉ。かてぇぇ。・・・っ!」

 

バケガニを殴って痛がっているとそのバケガニが両方のハサミを振り上げ、俺に振り下ろしてきた。

 

「鬼棒術、『烈火剣』!うりゃあああああっ!」

 

振り下ろされるハサミに対し、俺は烈火の先端の鬼石に炎の気を収束させる「鬼棒術『烈火剣』」で炎の剣を作り出し、烈火剣を交差させて構える。

 

「ぐっ!」

 

明らかに大きさと力の違うバケガニのハサミを烈火剣でなんとか受け止めたが受け止めた際に重みと痛みが全身に行き渡る。

一応地面が砂だから多少はダメージは軽減されているがやっぱり辛い。

特に腕が・・・。

そうこう思っている内にバケガニは俺を押し潰そうと更にハサミを押し付けてくる。

 

「うぅぅぅぅ・・・ぬぅおおおおおりゃああああああっ!!」

 

「ギッ!?」

 

押し潰されそうになった俺は両足を踏ん張り、両手に限界まで力を入れ、全力でハサミを押し返した。

 

「とりゃあっ!」

 

ハサミを押し返した直後、押し返された勢いで後ろに身体が後ろに倒れそうになっているバケガニの腹部に向かって跳び、腹部にジャンピング右アッパーでバケガニを殴る。

 

ズドォオオオオオン

 

巨大な身体が砂浜に思いっきり倒れると凄まじい音と共に砂埃が舞い上がる。

 

「ギッ!ギギギッ!!」

 

砂埃が晴れると砂浜で仰向けになったバケガニが身体を起こそうともがいている。

 

「ふっ!」

 

もがいているバケガニの腹に飛び乗り、装備帯のバックルにある小型の太鼓「音撃鼓『火炎鼓(かえんつづみ)』」を取り、バケガニの腹に貼り付けると火炎鼓が巨大に展開する。

 

「はあっ!」

 

ドンッ!

 

烈火で火炎鼓を叩くと魔化魍を倒す太鼓の鬼の必殺音撃「音撃打」により「清めの音」が魔化魍に叩き込まれ、火炎鼓を叩いた音が辺りに響き渡り、暴れていたバケガニが動きを止め、周囲は波の音だけが聞こえる。

 

「と、止まった?」

 

「せいっ!」

 

ドン、ドン、ドン、

 

「ギイイイイイイイッ!!」

 

動きを止めたバケガニを見てシャマルが呟いた直後、俺は再び烈火で火炎鼓を叩き、清めの音を更に叩き込むとバケガニが苦しみながら俺を振り降ろそうと暴れだす。

 

「ふっ!はっ!せいっ!」

 

ドン、ドン、ドドン

 

暴れるバケガニの上でバランスを取りながら、俺は火炎鼓を叩き続ける。

 

「えいっ!やっ!はあああっ!」

 

ドドン、ドン、ドドン、ドドン

 

火炎鼓を叩く速度を速める。

 

「はっ!はっ!ぜりゃっ!」

 

ドン、ドドン、ドン、ドン

 

速度を速めた次は叩く力を更に加える。

そして、叩く回数が30近くになると音撃を奏でる時が終わりを向かえ、両手をゆっくりと上に上げていく。

 

「はぁあああああああ・・・・・はっ!」

 

ドンッ!

 

上に上げた両手を勢いよく振り下ろし、烈火で火炎鼓を叩く。

最後の叩きにて「音撃打『火炎連打』」を終えると受けたバケガニは爆散、土塊が辺りに散らばる。

 

「っと」

 

バケガニが爆散していなくなると足場を無くした俺は落下し、砂浜に悠々と着地した。

バケガニを撃破した俺は一安心しながらまだ座っているシャマルに歩いて近づいていく。

 

「大丈夫ですか?」

 

「え、ええ。ありがとう・・・」

 

座っているシャマルを立たせようと手を差し出すとシャマルはまだ少し戸惑いながらも俺に手を伸ばそうとした。

 

「はぁああああっ!」

 

「!?」

 

シャマルが手を伸ばそうとした時、突如上から声が聞こえた。

慌てて上を見上げると上から見覚えのある女性が両手で握っていた剣を俺に向けて振り下ろしてくる。

剣を振り下ろされた俺はすぐにバックステップで跳び、剣を避ける。

 

「でぇええええい!」

 

「ちっ!」

 

剣を避けると今度は右からまた見覚えのある体格のいい男が右足での回し蹴りを繰り出すと俺は舌打ちをして右足が砂浜に着いたと同時に砂浜を蹴って左に跳び、男の蹴りを回避した。

 

「うりゃああああっ!」

 

「!?・・・ぐっ!」

 

男の蹴りを回避した直後、今度は後ろから声が聞こえ、振り返るとこれもまた見覚えのある少女が両手にでしっかり握ったハンマーを俺に振われ、向かってくる。

俺は咄嗟に両腕を交差させ、ハンマーを両腕でガードするが当たった衝撃で俺はそのまま殴り飛ばされ、背中から砂浜を滑り、止まる。

 

「シ、シグナム、ザフィーラ、ヴィータちゃん!!」

 

「無事か、シャマル?」

 

「遅れてすまない」

 

「てめぇ、シャマルに何しようとした!」

 

「いつつ。・・・え、俺?」

 

いきなり現れて俺を攻撃したシャマルの仲間であるシグナム、ザフィーラ、ヴィータを見たシャマルは驚いた声を出し、この場に来るのが遅れたことにシグナムはレヴァンティンを俺に構えたままシャマルの無事を尋ね、ザフィーラはシャマルに謝り、ヴィータはグラーフ・アイゼンを俺に向けた状態で俺に怒鳴る。

痛みを堪えながら起き上り、ヴィータに怒鳴られた俺はつい気の抜けた声で右手の人差し指で自分を指しながら訊く。

どうやら俺がシャマルを襲ったとヴィータ達に勘違いされているようだ。

 

「ちょ、ちょっと待って---「シャマル殿ぉ!」―--っあ!」

 

シャマルがヴィータ達に説明してくれようとした時、新たな介入者の声によって止められた。

声が聞こえた方に視線を向けるとそこから爆熱丸、キャプテン、ゼロが向かっている。

 

「無事か、シャマル?」

 

「我々が来たからにはもう安心です」

 

「爆熱丸、ゼロ、キャプテン!」

 

「海鳴市への侵攻及びヴォルケンリッターへの攻撃に対し、武装火器の使用を許可されている!速やかに撤収せよ!」

 

「いやキャプテン、こいつを逃がす訳にはいかん」

 

「ちょっと待って皆!話を聞いて!」

 

駆け付けた爆熱丸、キャプテン、ゼロがシャマルの前に立ち、キャプテンがお決まりの台詞を言い、ライトライフルを俺に向けると爆熱丸とゼロも俺に剣を構え、撤収するように言ったキャプテンにシグナムが逃がさないと言う。

相手はこっちの話どころかシャマルの話すら今は聞いてくれそうにないし、一度後退するか迷う。

 

「・・・・・」

 

「おっとぉ!逃げられると思うなよぉ」

 

「!?」

 

一時撤退を考えていた俺がゆっくり後ろに後退していると後ろから声が聞こえ振り返る。

 

「ふっ」

 

「むふふふっ」

 

そこにはマシンガンを肩に掛けているザッパーザクと手の鉤爪、ジャイアントバズを俺に向けているグラップラーグフとデストロイヤードムが立っている。

 

ゴォォオオ

 

バラバラバラ

 

ザッパー達に気を取られていると空から音が聞こえる。

見上げると空中にガンイーグルとガンチョッパーがいて、空中から俺を囲む用意に展開している。

 

ザバァ

 

空中のガンイーグ、ガンチョッパーに続き、次は左の海から何かが出てくる音と波打ち際を歩く音がしたため左に視線を向けるとガンダイバーが上陸してきた。

 

ガシン ガシン ガシン

 

『ザコザコザコ』

 

今度は複数の機械の足音、聞き覚えのあ超えるを聞いて、右の沿岸部の道路側を見る。

すると案の定把握していた機体、大体10機以上のザコソルジャーが道路に横一列に並び、俺にザコマシンガン、ザコランチャーを構える。

さぁ、どうしたものか?

正面にヴォルケンリッターとキャプテン、爆熱丸にゼロ、空中にガンイーグルとガンチョッパー3機、海にガンダイバーが4機、後ろにザッパーザクにグラップラーグフ、デストロイヤードム、周囲にザコソルジャー10機以上か。

完全に包囲されているな。

カブトにでもなれば逃げられる可能性は十分にあるけど、なんか嫌だな。

そうなると導き出される結論は1つだけだな。

結論を導き出した俺は響鬼の変身を解く。

ちなみに今俺が着ているトレーニングウェアは俺が作った特殊なトレーニングウェアであるため変身時の炎で燃えることなく、変身を解いても素っ裸ではない。

 

「なんだぁ?今日はやけに素直じゃねぇか」

 

「この数に囲まれてるんだ。当然だろ」

 

俺が変身を解くとザッパーザクが以外そうに言うとグラップラーグフが当然と言う。

確かにこの状況だと諦めて降伏すると思っても不思議じゃない。

でもこの世界に来てからの俺は正直諦めがかなり悪くなっている。

響鬼を解除して僅かにザッパーザク達が気を緩めた時、俺は素早くフェニックスのカードを取り出し、右腰のホルスターにホルスターに入れている腰に巻くタイプのバックに偽装したホルスターのファスナーを開き、中に入れているフェニックスドライバーを引き抜いてカードを入れる。

 

『KAMEN RIDE!』

 

『!?』

 

「その銃と音声は!」

 

「変身!!」

 

『PHOENIX!』

 

カードをドライバーに入れ、音声が発せられるとドライバーと音声を聞いて覚えていたキャプテンが声を出し、トリガーを引いてフェニックスに変身する。

 

「何!?」

 

「なんだあの姿は?」

 

「お前、この前の!!」

 

「ヴィータ、知っているのか?」

 

フェニックスに変身した俺を見てシグナムとザフィーラが驚いている中、ヴィータは更に俺を睨み、この姿を知らないキャプテンがヴィータに尋ねる。

 

「ああ。あいつがあの色々姿を変えてたガンダムの最初の姿だよ」

 

「こいつがあのガンダムのぉ?どう見たって違うだろ」

 

「だが、銃と音声は確かにあの時のガンダムが姿を変える時に使用していた物だ」

 

「包囲して敵の退路を塞ぐ。この状況化でのお前達の判断は正しい。包囲されている以上、こっちも抵抗させてもらう」

 

ヴィータの言葉を聞いて姿が明らかにガンダムとは違うためザッパーザクは疑問を持つがドライバーと音声を覚えていたキャプテンはある程度信じているようだ。

シグナム達が戸惑っている中、俺はカードケースから数枚のカードを取り、ドライバーに連続で装填していく。

 

『KAMEN RIDE! 2! SUPER1! ZX! BLACK! J!』

 

『RANGER RIDE! SHINKENGER! DAIRANGER!』

 

『MOBILE RIDE!ZAKUⅡ S TYPE Ver CHAR! RAL's GOUF! DOM Ver GAIA! ν GUNDAM! RE-GZ+BACK WEAPON SYSTEM Ver AMURO! Z'GOK EXPERIMENT Ver STEINE R! HY-GOGG Ver MIKHAIL! HY-GOGG Ver GARCIA! HY-GOGG Ver ANDY!』

 

「来い!」

 

カード装填後、トリガーを引くと俺の周囲に複数の人とロボット達が表れる。

以前の時の庭園戦の時に戦闘に参加したシンケンジャーとドムのガイア機、仮面ライダーカオスのテスト中に変身したνガンダムとそのアグレッサーだったシャア専用ザクⅡに加え、新たにスーパー戦隊からは拳法や気力を使い、暗黒の世界を作ろうとする古代の種族「ゴーマ族」と戦うスーパー戦隊シリーズの第17作目「五星戦隊ダイレンジャー」。

ライダーは悪の秘密結社「ショッカー」によって仮面ライダー1号を倒すために改造されたが脳手術を受ける前に仮面ライダー1号によって救出され1号と共にショッカーと戦う仮面ライダーシリーズの1作目「仮面ライダー」に登場した「一文字隼人」が変身し、「力の2号」と言われている仮面ライダー「仮面ライダー2号」。

惑星開発用プロジェクトにて自ら改造手術を志願し、暗黒国家「ドグマ」と戦った仮面ライダーシリーズの7作目「仮面ライダースーパー1」の主人公「沖一也」が変身した仮面ライダー「仮面ライダースーパー1」。

最強の暗黒組織「バダン」によって身体の99%を機械に改造されパーフェクトサイボークとなり、そのバダンと戦う仮面ライダーシリーズの8作目「仮面ライダーZX」の主人公「村雨良」が変身した仮面ライダー「仮面ライダーゼクロス」。

暗黒結社「ゴルゴム」によってキングストーン「太陽の石」を埋め込まれ生態改造され、キングストーンの力を使いゴルゴムと壊滅させようと戦った「仮面ライダーBLACK」の主人公「南光太郎」が変身した仮面ライダーシリーズの9作目「仮面ライダーブラック」。

地球の全ての生命体を滅ぼそうとする集団「フォッグ」から少女を助けようとして絶命するが地空人という人々から改造手術(蘇生)を受けて蘇り、精霊の力「Jパワー」を力としてフォッグと戦う劇場版作品「仮面ライダーJ」の主人公「瀬川耕司」が変身した仮面ライダー「仮面ライダージェイ」の昭和ライダー達(Jは正確には平成)。

MS達は主に「スーパーデフォルメ(以降 SD)ガンダムシリーズ」で登場し、ゲーム「ガンダム無双」バージョンのリアル体型の戦国武将のような姿と装備をしたガンダム「真武者頑駄無」。

真武者頑駄無同様、主にSDで登場し、ゲーム「ガンダム無双3」バージョンのリアル体型の西洋の鎧を身に纏った騎士のような姿のガンダム「騎士(ナイト)ガンダム」。

「機動戦士ガンダム」に登場したジオン公国軍の機体であり、「青い巨星」の異名を持つパイロット「ランバ・ラル」が搭乗した正式量産前の機体「YMS-07B グフ ランバ・ラル専用」。

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場し、物語の序盤にロンド・ベル隊のアムロ・レイが搭乗していたzガンダムの量産化を目的として開発されたがその特徴であった変形機構を省略し、変形形態にはオプションに依存している「リファイン・ガンダム・ゼータ」の頭文字から名前を付けられた半可変型機、オプションパーツ「バック・ウェポン・システム」装備による宇宙戦闘機状態の「RGZ-91 リ・ガズィ」。

「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場したジオン公国軍の水陸両用機で本機のベースとなっているMSの性能向上機「MSM-07EズゴックE」。

ズゴックEと同じく「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場したジオン公国軍の水陸両用機でベース機を再設計し直した「MSM-03C ハイゴック」3機を召喚した。

召喚された機体の擬似人格はリ・ガズィはアムロ、ズゴックEはジオン公国軍の特殊部隊「サイクロプス隊」の隊長「ハーディ・シュタイナー」、3機のハイゴックはズゴックEのシュタイナーと同じサイクロプス隊のメンバーである「ガブリエル・ラミレス・ガルシア」、「ミハイル・カミンスキー」、「アンディ・ストローク」となっている。

 

「何!?」

 

「またかよ!なんだよこいつら!!」

 

「ど、どうなってやがる!?」

 

「ド、ドム~???」

 

「こいつら、一体何処から!」

 

「転移魔法?!ううん、違う。でも、だったらどうやって!?」

 

「俺らに似た機体がいるぞ!」

 

「これは前の時と同じか!」

 

「あれは・・・騎士・・・ガンダム?」

 

「あれも武者頑駄無・・・なのか?」

 

「キャプテン、これはどういうことですか!?」

 

「敵が・・・増えた?」

 

「敵はどれも未確認タイプです!」

 

「どうなってるザコ!?」

 

「分からないザコよ~!!」

 

「でもあっちの方が姿が凄くカッコイイザコ」

 

『確かに~』

 

何もない場所からいきなりスーパー戦隊、仮面ライダー、MSが現れたことにシグナム、グラップラーグフ、デストロイヤードム、ザフィーラ、シャマル、ゼロ、爆熱丸、ガンイーグル、ガンダイバー1号機、ガンチョッパー2号機、ザコソルジャーが戸惑い、一度見たことがあったヴィータ、キャプテン、ザッパーザクは他の皆よりは落ち着いているがやはり驚いている。

 

「天下御免の侍戦隊!」

 

「「「「「シンケンジャー、参る!!」」」」」

 

「天に輝く、5つ星!」

 

「「「「「五星戦隊!ダイレンジャー!!」」」」」

 

「仮面ライダー、2号!」

 

「仮面ライダー、スーパー1!」

 

「仮面ライダー、ブラック!」

 

「仮面ライダー、ゼクロス!」

 

「仮面ライダー、ジェイ!」

 

「私の名は騎士ガンダム」

 

「我の名は武者頑駄無!」

 

「私はシャア・アズナブル専用ザクⅡ、ご覧の通り軍人だ」

 

「このワシ、グフがゲリラ屋の戦い方を見せてやろう」

 

「このドムの動きについてこれるか?」

 

「νガンダム、出るぞ!」

 

「リ・ガズィ、出る!」

 

「こちらズゴックE シュタイナー機、出撃準備完了」

 

「ハイゴック アンディー機、こちらもいけます」

 

「ハイゴック ガルシア機、こっちもOKだ」

 

「ハイゴック ミーシャ機、俺もいつでもいけるぜ」

 

「シンケンジャー、お前達はあのピンクのポニーテールの女性の相手をしろ。ダイレンジャーは男の方、2号、スーパー1、ブラック、ゼクロス、Jはあの赤い少女だ。ナイトガンダム、真武者頑駄無、シャア少佐、ラル大尉、ガイア大尉は自分達と似た機体の相手を、νガンダム、リ・ガズィは空、サイクロプス隊は海の連中の相手を頼む。残っているガンダムは俺が相手をする。各員、第一戦闘配備。兵器使用自由!戦闘開始!!」

 

『了解!!』

 

シグナム達が驚いている中、スーパー戦隊、仮面ライダー、ナイトガンダム、真武者頑駄無が名乗りとポーズを取り、他のMS達が準備が整ったことを俺に報告、全員の状況を確認した俺は各機に戦闘相手と戦闘開始を指示、俺も含め全員でシグナム達に向かっていく。

 

 

 

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「はい、第四十五話、投稿出来ました!」

 

健悟「もう完璧に遅れ癖がついてるな」

 

アポロン「ですね」

 

健悟「しかもまた勝手に前後編になってる」

 

ARXー7アーバレスト「今回はちょっとしたアクシデントで大幅に遅れた」

 

健悟「あ?なんだ言い訳か?」

 

アポロン「一応聞いてあげますので話してください」

 

ARXー7アーバレスト「超上から目線だね君達。多少慣れたからいいけど。・・・実はね・・・」

 

健悟・アポロン「「実は?」」

 

ARXー7アーバレスト「9割程完成していた状態の時に操作ミスって文章の8割が消えて、戻そうとした時に上書き保存のボタン間違えて押しちゃってデータぶっ飛んだ」

 

健悟・アポロン「・・・・・」

 

ARXー7アーバレスト「で、なんとか思い出しつつ修正して、待ってくださっている読者のためにも早く投稿しようと急遽前後に分け今回投稿出来ました(実話)」

 

健悟「まあ、その、どんまい・・・」

 

アポロン「次は気を付けましょうね」

 

ARXー7アーバレスト「うん」

 

健悟「さ、さぁて!そろそろ本文の話をしようか!響鬼に変身して怪童子と妖姫戦ったけど、なんかあっさり倒しすぎじゃないか?」

 

ARXー7アーバレスト「でも本編見ててもあの2体の時って案外あっさり倒せてるもんだよ?序盤は」

 

健悟「まあ序盤の時はね」

 

アポロン「ちなみに魔化魍をバケガニに選んだ理由は?」

 

ARXー7アーバレスト「海の近くで出現できるのとなんとなく」

 

健悟「結局なんとなくなんだな」

 

アポロン「魔化魍撃破後にシャマル様を襲ったと間違えられてシグナム様達と戦闘に入りますが召喚したのがシンケンジャー、ダイレンジャー、仮面ライダー2号、スーパー1、ブラック、ゼクロス、J、νガンダム、リ・ガズィ、シャア専用ザクⅡ、グフ、ドム、ズゴックE、ハイゴックとなっていましたがこれは?」

 

ARXー7アーバレスト「まずシンケンジャー、ダイレンジャー、昭和ライダー達はPIXIV、TINAMIのユーザーの方々からのリクエスト、昭和ライダーは前々から色んな方からリクがあったので今回ヴィータの相手として召喚しました。MSに関してはガンダイバー以外はそれぞれ姿、スペックが似ているってのもあるけど基の機体同士ってのも理由の1つ。ゼロと爆熱丸は別。んでズゴックEとハイゴックは水中戦が出来るからって理由。人格は完全に読者サービス!あ、でも0080のサイクロプス隊は好きだよ?」

 

健悟「次回の戦闘がどうなるかかなり気になるな」

 

アポロン「ガンダム達はまだ想像しやすいですがライダーとスーパー戦隊と戦うシグナム様達は想像しにくいですね」

 

ARXー7アーバレスト「そこは次回を待て!さてぇ。今回はかなり尺が余ってるから無駄話しようか!」

 

健悟「おいコラ」

 

ARXー7アーバレスト「まずお題は先々週?ぐらいに上映が開始されたガンダムユニコーンエピソード7について!」

 

アポロン「作者様も観に行ったんですね」

 

ARXー7アーバレスト「うん!いやぁ。やっぱり巨大なスクリーンで観るのっていいねぇ。MSが本当にかっこいいよぉ!」

 

健悟「俺はコンロイのジェガン エコーズ仕様の戦闘シーンが好きだな」

 

アポロン「私は袖付のMS部隊の戦闘がいいと思いました」

 

ARXー7アーバレスト「俺は戦ってはないけど地上にいたスプリッター明細のジェガンD型がカッコよかった。あと地上に降りたラー・カイラムから降りてきたジェスタの僅かな戦闘シーンが好き!」

 

健悟「でも1番はフルアーマーユニコーンとバンシィ・ノルン、バンシィ・ノルンとクシャトリアリペアードの戦闘シーンだな」

 

アポロン「はい。ネタバレになるのでこれ以上は言えませんがとてもよかったと思います」

 

ARXー7アーバレスト「覚醒してサイコフレームが緑に輝くユニコーンの戦闘シーンもよかった」

 

健悟「でも最後よく分からなかったけどな」

 

アポロン「我々の理解力が低いのでしょう」

 

健悟「悲しいな」

 

ARXー7アーバレスト「ジェガンとジェスタ出したなぁ」

 

健悟「こっちは別のこと考えてるな」

 

ARXー7アーバレスト「はい。では次のお題!」

 

健悟「まだやるのか!?」

 

ARXー7アーバレスト「まあまあ。これは重要なお知らせだよ」

 

アポロン「といいますと?」

 

ARXー7アーバレスト「うん。いつものことだけど次の四十六話、更新遅れるかも」

 

アポロン「その心は?」

 

ARXー7アーバレスト「就活と教習所があるに加え、今月は2回、ヴァイスシュバルツの大会があるから!!」

 

健悟「おい!ちゃんと書け!」

 

ARXー7アーバレスト「ちなみに岡山と大阪でトリオとシンフォギアのタイトルで出ます!!」

 

健悟「どうでもいいわ!!」

 

ARXー7アーバレスト「タイトル優勝したいな!!」

 

健悟「ここでそんなこと叫ぶな!!」

 

アポロン「ではそろそろ次回予告しましょうか」

 

健悟「お前なんでそんな冷静なの!?」

 

ARXー7アーバレスト「今回はネタが思いつかなかったので現在放送中の作品『魔法科高校の劣等生』風で次回予告します」

 

健悟「切り替え早っ!!つかまた手ぇ抜いたな!!」

 

次回 ~少年が望んだ世界と力~第四十六話「 騎士と戦士 後編」

 

ARXー7アーバレスト「後編は戦闘シーンメインです!」

 

アポロン「戦闘中に新たに増援召喚に加え、終盤では新たな者達がシグナム達の味方として登場します!」

 

健悟「あ!えっと次回もお楽しみに!!」

 

 


 
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