No.688487

リリカルHS 43話

桐生キラさん

こんにちは!
キャンプ編Sサイド!いよいよ大詰めです!
多分、この作品のピークです(笑)

2014-05-22 17:00:01 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1663   閲覧ユーザー数:1406

 

 

 

 

 

 

さて、どうするかな

 

シグナム「一発、いや二発…ダメだ、それで収まるとは思えん!」

 

はやてに告白する前に、俺はシグナムに殴られなきゃいけないらしい。

正直、こんなところで足止め食うわけには…

 

ザフィーラ「主はやて!士希!」

 

レーゲン「しきさん!はやてさん!」

 

どうするか考えていると、ザフィーラとレーゲンが来てくれた

 

はやて「ザフィーラ!レーゲン!どうして?」

 

ザフィーラ「私の役目は主の盾となること!」

 

レーゲン「お二人の邪魔をするものからお護りします!さぁ、行ってください!」

 

士希「な!?お、お前ら…」

 

レーゲン「いくらシグナムさんでも…」

 

ザフィーラ「我ら二人を相手にするのは苦しいはず。士希が事を成す時間くらいは稼げる!」

 

なんだよおい!なんかかっこいいじゃねぇか!

 

はやて「士希、行こ!二人の想いを無駄にしたらアカン!」

 

士希「あぁ、わかってる。レーゲン、ザフィーラ!恩に着る!この借りは必ず返す!」

 

そう言って、俺とはやては走り去った。二人が繋いでくれた道、無駄にはしない

 

シグナム「ほう?盾の守護獣、融合騎よ。邪魔をするのか?この烈火の将の!!」

 

ザフィーラ「ふっ、嫉妬に狂った炎、私が冷ましてやろう」

 

レーゲン「頑張ってください、しきさん!」

 

 

 

 

はやて「だ、大丈夫かな?あの二人」

 

士希「わかんねぇけど、きっとなんとかなるだろう。それより…」

 

チッ、いやがるな

 

士希「どいつもこいつも…そんなに人の恋愛が気になるか!!?」

 

俺は思わず吠えてしまう。俺とはやての後を追う輩が何人かいる

 

はやて「え?まさか、つけられとる?」

 

士希「あぁ。気配からして、全員だろうな」

 

はやて「うぇ、あの面子から逃げ切るって、無理あるで」

 

だろうな。だが、こうなることは予想通り。こういう時を想定して、仕込み済みだ

 

士希「もうすぐ………よし!ついた!」

 

俺はあらかじめ仕込んでおいたポイントまでやって来る。準備しておいたのは…

 

はやて「これ、まさか転移魔法?まさか、さっきまでおらんだんて、これ仕込むため?」

 

まぁ、それだけじゃないがな。だが、とりあえず…

 

士希「正解!これで逃げるぞ」

 

俺は転移を開始する。魔法陣が俺とはやてを包み、光だした

 

アリサ「な!?あいつら魔法使ったの!?」

 

すずか「ずるいなぁ、これじゃあ私達は追えないね」

 

シャマル「………うそ、追跡できない!?」

 

フェイト「多分、士希が事前に仕込んでたんだね。転移と追跡遮断の魔法」

 

リイン「うぅー!悔しいです!せっかくのはやてちゃんの記念すべき瞬間が…」

 

アルフ「ま、いいんじゃないの?人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られるらしいし」

 

なのは「邪魔するわけじゃないよ?ただちょっと、どんな感じかなぁって見るだけだったから」

 

ヴィータ「それが、あいつらにゃ邪魔だったんだろうよ。さ、戻って寝ようぜ。あたしはもう眠い」

 

 

 

 

転移先は、コテージから少し離れた湖。

夕食後、事前に探しておいた場所だが、ここがなかなかどうして…

 

はやて「ここ、凄いな…」

 

目の前に広がっている光景は、満天の星空と月、そしてそれを映し出す湖だ。

何処からでも星は綺麗に見えたんだが、ここは何故か別格だった。

空がとても近く感じる程だ

 

士希「さっきまでいなかったのは、ここを見つけるためだ。

ま、見つかったのは偶然だったがな。なかなかいいだろ?」

 

はやて「うん…凄いよ士希」

 

はやては湖と空を交互に見ている。

どうやら気に入ってくれたようだ。雰囲気作りは成功かな?

 

はやて「とても綺麗で、とても静かで…まさかこんな時を、士希と二人で過ごせるなんてな」

 

俺とはやては、お互い示し合わせたかのように寄り添い、地面に座った

 

士希「出会った当初からは、想像できないよな」

 

はやて「ふふ、そやな。初めて会った時は、ただの犬連れのチンピラやと思ってたでな」

 

士希「あぁ、ザフィーラに殴って起こされたんだよな。びっくりしたぜ?気持ち良く寝てたのによ」

 

はやて「あはは!ごめんごめん!ザフィーラも罪悪感感じてたで。許したってぇな?」

 

今となっては、ザフィーラは親友のような存在だ。それに今までも、

それにさっきも助けられた。あいつに感謝こそすれど、悪く思う事なんてない

 

士希「あぁ。んで、あの後すぐ再会したんだよなぁ。しかもクラスメイトって」

 

はやて「私もびっくりした。しかも魔導師。世間の狭さに驚いたわ」

 

士希「あはは!ホントだよな!しかもレーゲンと夜天の書も兄妹ときた。

ここまで関係してくると、考えちゃうよな。運命ってあるんだなって」

 

これは、偶然じゃないんだと思う。

俺とはやてが出会ったのも、魔法を使えることも、相棒の事も、そしてこの想いも…

 

はやて「せやな。今思うと、全部必然やったんやな。こうして出会って、

同じ時を過ごして、笑ったり怒ったり、本当にいろんな事があって、それで私らは…」

 

士希「あぁ、お互い、いつの間にか惹かれあっていた」

 

俺ははやての手を握る。はやては拒む事なく、しっかり握り返してくれた

 

はやて「なぁ、士希はいつから?」

 

士希「それは、いつだろうな。気づいたらこうなってた。案外、最初からだったのかもな。

一目見たときから、お前が悪いやつじゃないって、なんとなく思ったからな」

 

はやて「ふふ、一目惚れってやつ?」

 

士希「それは、どうだろうな。悪いやつじゃないって思っただけで、最初の印象は悪かったし」

 

殴られて起こされたからな

 

士希「そういうお前は?いつからだ?」

 

はやて「私?うーん…実は、私もようわからんのさ。ホンマにいつの間にか、

想うようになってた。でも、しっかり自覚したんはよう覚えとる。

誕生日、士希にプレゼント貰った時や」

 

士希「へぇ、そうなのか?」

 

はやて「うん。あの日貰った皆からのプレゼントも、本当に嬉しかったんやけど、

士希のは、なんていうか違った。めちゃくちゃ嬉しかった。士希からの贈り物が、

ホンマに愛おしく思えた。気付いとる?私、毎日付けてんねんで?」

 

士希「当たり前だろ。結構嬉しかったんだぜ。あ、今日も付けて来たんだ、ってな。

そういうお前は、気付いてたか?」

 

さぁ、気合い入れろ俺!

 

はやて「ん?なにが?」

 

士希「そのヘアピンにプリントされてる花のスミレ、その花言葉だ」

 

はやて「花…言葉…?」

 

士希「あぁ。いろいろあるんだが、その一つに、小さな愛、ってのがあるんだ」

 

はやて「小さな…愛?う、うそ…」

 

はやてはみるみる赤くなる。その表情がとても可愛らしくて、愛おしい

 

士希「ホントだ。だがまぁ、今となっちゃ、スミレじゃ表せないな」

 

小さな愛、なんて気持ちで収まらない。収まるわけがない

 

俺ははやてに向き直り、真っ直ぐ彼女の目を見つめる。

彼女は少し驚くも、しっかり向き合って、俺の目を見てくれた。そして俺は…

 

士希「はやて、俺は、お前が好きだ。この世の誰よりも、お前を想っている。

だから、俺の隣に居てほしい。かなり待たせたが、これが俺の気持ちだ。

お前の返事を聞かせて欲しい」

 

言った…言ってやった…

 

しっかりと、自分の想いを伝えた

 

後は、はやての返事を聞くだけ…

 

士希「!?」

 

返事を待っていると、はやては力が抜けたようにこちらに寄り添って来た。

俺は咄嗟にはやてを抱きとめる。するとはやては、俺のシャツを掴み、

頭を俺の胸に押し付け、少し震えながら下を向いていた

 

士希「はやて?」

 

俺は心配になり、彼女の名を呼ぶ。だが、彼女は反応してくれず、顔を上げてくれない

 

はやて「いま…あかん…多分…めっちゃだらしない顔しとる…嬉し過ぎて…やばい…」

 

士希「クッ…あはは…」

 

なんだ、よかった…てか、なんだよその理由…

 

はやて「わ、笑うなぁ…」

 

はは、わかってても、なんか笑っちゃうな。少し、落ち着いてきた

 

士希「はーやて、返事、聞きたいな」

 

はやて「クッ…察しろ!わかっとるやろ…」

 

あぁ、わかってるぜ、でもな…

 

士希「俺だって、勇気だして言ったんだ。ちゃんとお前からも、答えを聞きたい」

 

はやて「ドS…」

 

士希「知ってただろ?」

 

はやて「うぅ……すぅぅ……はぁぁ…」

 

はやては大きく深呼吸し、落ち着かせる。そしてようやく顔を上げてくれた。

とても真っ赤な表情で、目は閉じたまま。だが、やがて決心したかのように目を開き、

こちらを真っ直ぐ見つめてくる

 

はやて「……私も、士希が、好きです。誰よりも、何よりも想ってる。

私も、あなたの隣にいたい。これが、私の答えです!」

 

はやては真っ赤になって言ってくれた。きっと、俺もこんな感じの顔だったんだろう。

そして今は、嬉し過ぎて、笑みが顔から離れてくれない

 

士希「クッ!あははは!やべぇな!こりゃ、はやてが隠したがるのもわかる!」

 

はやて「そやろ…って、わ!!」

 

俺ははやてを抱きしめる。はやてはびっくりするも、しっかり抱き返してくれた。

はやては思ったより小さな体だった。だけど、とても暖かくて、不思議と安心する

 

士希「はやて、大好きだ」

 

はやて「私も、士希の事大好き」

 

一度言ってしまえば、すんなりと言える不思議。

なんでもっと早く言ってあげられなかったんだろうな

 

はやて「士希…」

 

はやては熱っぽい目で俺を見つめ、やがてゆっくりと目を閉じる

 

そして、俺とはやては、何かを誓うかのように、この星空の下で初めてのキスをした

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

どうも、この話を書いていて小っ恥ずかしくなっていた桐生キラです!

 

 

 

この作品のテーマは「普通とは言えない人達の普通の高校生活」になります

 

なので、高校生活とか恋愛とか、どこにでもある、どこかで見たことがある、誰もが考える、そんなベタな話ってのがメインになります

 

作中のはやてや士希のような人、みなさんの周りにもいませんでしたか?

 

それはさておき、この作品を読んで少しでも多くの人がニヤニヤしてくれたら、それはとても嬉しい事です。本当にありがとうございます!

 

 

 

さて、次回の展開はどうしようかなと考えつつ、実は次の更新、短く見積もっても二週間後になります

 

すっごい私事なんですが、ちょっと教育実習に行ってきます(笑)

 

終わるまで待っててくれると幸いです

 

それでは、また次にお会いしましょう!!

 

 

 


 
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