No.684814

九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=

Blazさん

戦いのスタートライン

イメージソング

OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より

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2014-05-07 23:15:31 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:787   閲覧ユーザー数:741

CP第一章 第二十五話 「機械人形たち」

 

 

 

 

 

 

=  カザモツ 裏ストリート =

 

 

ギンガ「見つけましたよ。フェイトさん。そして・・・・旅団メンバー。」

 

裏ストリートの一本道。

そこでフェイトとルカはギンガと対峙していた。

 

スバルの姉である彼女。

恐らくスバルを探しに来たと言う事なのだろうと思うフェイト。

しかし、彼女の第一声からして、それは弐の字の様だった。

 

フェイト「・・・・ギンガ・・・・スバルを探しに・・このイカルガに来たんだよね?」

 

ギンガ「・・・・・それもあります。けど、私はなのはさんの頼みでココに来ました。」

 

ルカ「っ・・・・なのはの・・・・・」

 

 

ギンガ「・・フェイト・T・ハラオウン執務官。貴方には管理局に対する反逆罪に問われています。大人しく武装解除の後、此方の指示に従ってください。でなければ、実力でコレを行います。」

 

既にバリアジャケットを着ていることから、始めから大人しく聞くとは考えていなかったんだろう。

当然、二人も臨戦態勢に入る。だが。

 

フェイト「・・・アキヤ。今は先に行って。」

 

ルカ「えっ・・・・・」

 

フェイト「大丈夫。ギンガの事は良く知ってる。だから。」

 

ルカ「・・・・けど、あいつ等に会うのはお前じゃないと・・・」

 

フェイト「・・・・うん。けど・・・・これは私達の問題でもあるし・・・」

 

ルカ「・・・・・・・・。」

 

フェイト「お願い。アキヤ・・・・・・!」

 

強い眼差しでルカに言うフェイト。

もしココでNOと言っても、頑なに拒否するのは目に見えている。

ならば、ココは彼女に託して見よう。

 

ルカ「・・・・・・必ず追いつけよ。」

 

フェイト「っ・・・・・・・うんっ!」

 

 

ルカはフェイトを信じ、別の道からその場を後にする。

追おうとする事は出来ない。ギンガの前には、自分よりも実力があるフェイトが立ちはだかっているからだ。

 

ギンガ「フェイトさん。私が勝ったら・・・貴方に幾つか聞きたいことがあります・・・。」

 

フェイト「・・・いいよ。けど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝つのは私だよ。」

 

 

 

今までと違い、威圧感がある台詞。

ギンガは少したじろいだ。

 

この短期間で一体何があったのか。

恐らく、それはこれから解ることなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= STAGE : カザモツ・コロシアム =

 

= フェイト・T・ハラオウン VS  ギンガ=ナカジマ =

 

= BGM : GUILTY GEAR Xrd -SIGN- より ミリア=レイジのテーマ(タイトルは不明) =

 

 

 

THE WHEEL OF FATE IS TURNING

 

 

 

 

 

 

REBEL1

 

 

 

 

 

 

 

 

ACTION!

 

 

 

 

 

 

ギンガ「はあっ!!」

 

先制にギンガが突進をする。

利き腕の左腕を構え、ナックルでの攻撃をしようとしている。

 

対するフェイトはバルディッシュをサイズモードにして対応。

ギンガのナックルを刃の部分で防いだのだ。

 

ギンガ「ッ・・・・!」

 

フェイト「ッ!」

 

一気にバルディッシュを振るってギンガを弾く。

戦いに集中するフェイトは自然と少し前に行っていた、ヴァルケンハインとの修行を思い出していたのだ。

 

 

 

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ヴァルケン「ふむ・・・・フェイト殿は、矢張りスピードアタッカーの様ですな。」

 

フェイト「えっ・・・・はい。」

 

ヴァルケン「速い動きで相手を霍乱し、勢いに乗せて攻撃する。それはすばらしいキレです。ですが、問題点が幾つかあります。」

 

フェイト「・・・それは?」

 

ヴァルケン「一つに、動きが全てスピード任せの直進だけ。スピードをフルに使って戦うにも、自分がそのスピードを操れていなければ、失敗もありえます。」

 

フェイト「・・・・・・確かに・・・」

 

ヴァルケン「二つ目に、そのデバイスの武器との釣り合いが取れていない。鎌は大型のものですから、物の重心などでスピードが落ちたり、コントロールが悪くなったりします。」

 

フェイト「・・・・・そうですね・・・・なら・・!」

 

ヴァルケン「はい。まず、スピードは自分がコントロールできるスピードまで落とします。そうすれば、次第と自分のギアは上がる筈です。そして、武器は、なるべく小型だったり、刀などが最も向くでしょう。」

 

フェイト「・・・・小型か・・・・バルディッシュ・・・」

 

バル『マスターのステータスから考えて、最も良い武器候補は・・・・』

 

 

 

 

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フェイト「行くよ。バルディッシュッ!!」

 

バル『了解ッ。』

 

 

ギンガ「ッ・・・・来る!」

 

 

 

 

刹那。フェイトはバルディッシュを右手に、左手に魔力を集める。

そして、それを勢い良く放ち、再びバルディッシュを両手で持つ。

 

ギンガはスフィアを回避しようとしたが、スフィアはその前に破裂し、其処から閃光が飛び散ったのだ。

 

ギンガ(しまっ・・・・目くらまし!?)

 

 

急いで目を回復させると、正面には既にフェイトの姿は無かった。

ギンガは辺りを見回し、何処にいるかと探していたが、やがてフェイトの方から姿を現すのだった。

 

 

 

 

 

ザシュッ!!

 

 

 

 

ギンガ「ッーーーーーー!?」

 

 

ギンガの足と肩に痛みが走り、血が吹き出る。

後ろから音がし、振り向くと、其処にはフェイトだけが立っていたのだ。

 

ギンガ「ッ・・・・デバイスは・・・・・」

 

フェイト「持ってるよ。しっかりとね。」

 

フェイトがそう言って振り向いて右手を見せる。

手には小型化されたバルディッシュがダガーの状態で持たれていたのだ。

 

ギンガ「だっ・・・・ダガー!?」

 

フェイト「そう。これが、今の私に最も相性の良いタイプ。スピードを殺さず、活かして戦う・・・・・・」

 

ギンガ「・・・・・・・・!」

 

両手に持たれた二つのダガー。どうやら、フェイトの自慢のスピードに乗せて、攻撃したらしい。

二本のダガーなら、重量もさほど問題にならない。

フェイトのスピードを最大限に活かせる。

 

ギンガ「・・・・流石・・・・とだけは言っておきます。ですが・・・・・!」

 

 

それでも、ギンガは諦めない。

まだ戦いは始まったばかりだからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃。アキツのスノータウンでは。

 

 

 

 

 

 

Blaz「Dead spikeッ!!」

 

 

Blazのデットスパイクが起こり、衝撃が走る。

だが、どうやら相手はまだ倒れていないらしい。

 

Blaz「チッ・・・・面倒な事になったぜ・・・・鈴羽といい、アルトといい・・・・俺達分散させられてねぇか?」

 

そう言って愚痴をこぼすBlaz。

相手もその愚痴を聞いていたらしく、Blazに言い返した。

 

「ま。普通それが当たり前だからな。」

 

Blaz「・・・そういや、まだお前の名前、聞いてなかったな。まぁ・・・名乗るわけ無いか。」

 

「・・・・・・いや、言っといてやるよ。お前が負けた相手としてな。」

 

Blaz「・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーヴェ「アタシの名はノーヴェ。元戦闘機人だ。」

 

スバルと似た武器を使用する少女、ノーヴェ。スバルがナックルに対し、彼女はキックが主体のバトルスタイルだというのが、彼女のローラーシューズから見て取れた。

 

Blaz「戦闘機人・・・・・ああ。確かJS事件ってのにそんなワードあったな。」

 

ノーヴェ「・・・アタシも・・・死神の名前は轟いているぜ。」

 

Blaz「そりゃ結構。けど、俺には関係ない事だ。」

 

ノーヴェ「ま・・そうだわな。」

 

 

今の内に状況を説明しておこう。

アキツからイブキドへと向かっていたBlaz達。しかし。其処に突如、彼女達『戦闘機人』たちが現れ、それぞれバラバラに分散されてしまったのだ。

Blazは鈴羽とニューと合流しようと急ぐのだが、其処にノーヴェが現れ、現在の状況となったのだ。

 

Blaz(ったく・・・・時間がねぇって言うのに・・・)

 

ノーヴェ「んじゃ、とっととお前を倒すとするか。」

 

Blaz「ハッ。勝てるのか?お前によ。」

 

ノーヴェは準備運動をしつつBlazに強気で言う。

対し、Blazは鼻で笑って答える。

だが、それをノーヴェも鼻で笑い、返答したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーヴェ「まぁな。あたし等には『最強の装備』って奴が組み込まれているからな。」

 

Blaz「・・・・・あ?」

 

ノーヴェ「ええっと・・なんつったっけ・・・・・模倣・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴羽「模倣事象兵器・・・・!」

 

Blaz「テメェ等・・・・なんつうモン背負ってやがる・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リバインズ「ジェイル・スカリエッティが作り出した戦闘機人たち。それに模倣事象兵器を搭載する・・・・・画期的なアイディアですが・・・・・良いのですか?貴重な模倣事象兵器を彼女達「五人」に搭載して。」

 

レリウス「構わん。ジェイル・スカリエッティやプレシア・テスタロッサの計画は元々は私の次元素体開発をベースとしている。規格が合うのは当然だ、それにあいつ等から喧しく言われて堪らなかったのでな。データ収集ついでに搭載した。」

 

何処かの場所では、レリウスとリバインズが会話をしており、レリウスは不敵な笑みを浮かべていたのだ。

 

リバインズ「・・・まぁ・・・・・貴方が言うなら、大丈夫なのでしょう。イワン達タイラント二個小隊規模の奴等も組み込みましたしね。」

 

レリウス「あれは改良型だ。出力が高い代わりに高度なコントロールが要される。だからお前に渡した。」

 

リバインズ「・・・・・イワン達は態の良い実験台と廃棄場所ですか。」

 

レリウス「そうとは限らん。あいつ等に渡したのは改良の欠片もしていないものだ。出力ならお前の手駒が勝る。」

 

リバインズ(・・・それを実験台って言うんですよ。)

 

心の底で思っていることを口に出さず、リバインズは唯黙ってレリウスを見つめていたのだ。

そして、そのレリウスはリバインズの視線を受けつつ、自分が製作した次元素体たちの動向を観察しているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

Blaz「チッ・・・・・・竜神丸の野郎・・・ロクでもない事しやがる・・・・!」

 

ノーヴェ「そらよっ!!」

 

ノーヴェの蹴りが入り、Blazはそれを大剣で防ぐ。

しかし、一撃が重く、Blazは攻撃を防ぐたびに足に力を入れないと重さで潰されそうな程だった。

 

Blaz「クソッ・・・・模倣事象兵器なんて面倒なモン使いやがって・・・・!」

 

ノーヴェ「今更、弱音かよ!!」

 

Blaz「ッ・・・・・黙ってろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴羽「さぁてと・・・・こっちも頑張らないとねぇ・・・・・」

 

そして、鈴羽も同じく戦闘機人と対峙。

相手はボードに乗る少女だった。

 

ウェンディ「ふっふっふー!貴方が旅団の仲間って事は解ってるッス!覚悟するッスよぉ!!」

 

鈴羽「アホの子ってああいう子の事、言うんだねぇ・・・・・って関心している場合じゃないや・・・!」

 

同じく、元戦闘機人のウェンディと対峙した鈴羽。

腰に三つに分離されて差されていた武器を取り、連結させる。

すると、一本の棍となり、回して慣れた動きを見せたのだ。

 

ウェンディ「得物は棍ッスか。けど、アタシのボードについて来られるッスか?」

 

鈴羽「勿論。この棍は唯の棍じゃないからね。」

 

そう言うと、鈴羽の棍の先端に蒼いエネルギーが集束した。

どうやら術式で集めた魔素をエネルギーにしている。

 

鈴羽「それに。私だって、強くはなってるからね。」

 

 

そして。棍を振るい、鈴羽はウェンディへと接近し、戦いを始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイチェル「同時多発的に始まった戦い・・・まさか・・・事象干渉・・・?」

 

 

 

クライシス「・・・・いや・・・・これは・・・・この「未来」は・・・・・」

 

 

 

 

リバインズ「どうやら・・・力の影響のようですね。ココから先、イカルガは本当の戦場となる。彼女の力で・・・ね。」

 

 

 

 

クライシス「・・・・・・・・そうか。そう言う事か。なら、答えは簡単だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も行くとしよう。」

 

いよいよ、「最強」が動き出す。

 

 


 
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