No.681262

【獣機特警K-9ⅡG】悪霊退散!?【交流】

古淵工機さん

多分彼女は不幸の星の下に生まれたんじゃないかと思う。ミライェ…

ミライ:http://www.tinami.com/view/568457
愛:http://www.tinami.com/view/642687
唯:http://www.tinami.com/view/640751

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2014-04-24 23:13:33 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:728   閲覧ユーザー数:695

ラミナ稲荷神社にケイシー・イスタズがやってきて、相談を終えて帰路についてから数分後。

入れ違いに雨上がりの空にはおおよそ不似合いな、暗い顔をしたロボットが一人、鳥居をくぐってきた。

よくみると左腕は肘から先がちぎれ、右の太ももは外装が割れ砕け、左耳には銃弾のあと。

その中からは血のようなオイルと千切られた配線がむき出しになっていた。

彼女の名はK-9隊の9号機・筑波未来。レッドドッグ形ロボットである。

 

「こんにちは…って、ミライちゃん!?どうしたのその姿!?」

声を掛けてきたのはこの神社の巫女・北條愛、キタキツネ型ファンガーである。

「い、いや…それがこの間の制圧任務で中破しちゃいまして、お恥ずかしい限りで…」

「とにかく、こんなところで話すのもなんだし、中で事情を聞きましょう!」

愛はミライの肩を支えながら、社務所の中へ入っていく。

「それで、何かお悩み…って、一目瞭然な気もしますけど…」

「あー、さっきも言ったとおりメチャメチャに被弾しちゃいまして。今回は腕が千切れたくらいで済んだんスけどね…」

ミライは今回の被弾以前にも、何回か任務中に被弾するケースが多かったということをアイに話した。

ロケットランチャーを受けてどてっぱらに穴が開いた日のこと。

レーザーブレードで切り裂かれ、上半身と下半身の真っ二つに分かれてしまった日のこと。

ヤブ技師に一杯食わされ、トレーニング中に自己分解してしまった日のこと。

それを聞いていた愛は、最初こそ普通に対応していたがだんだんそのすさまじさに顔を引きつらせていた…。

 

「そ、それは…。うん、気の毒すぎて涙が出てくるわね…」

「自分でもこれだけやられて生きてるのが不思議に思えてきたッス…」

愛は一口茶をすすると、ミライの方に向き直って告げた。

「もしかしたら…あなたにはなんか悪霊がとりついてるんじゃないかしら」

「え゙!?あ…悪霊…スか!?」

「そう、その例がきっと悪さしてるんだと思うわ。唯、ミライさんのお祓いをするからちょっと手伝ってもらえないかしら?」

「はーい!」

やがてしばらくして、ミライの機体にとりついた悪霊を祓うための儀式が始まった…。

 

「…はい、これであなたに取り付いていた悪霊はとりあえず祓うことができたわ」

「ほ、ホントですか!?そういえばなんだか、身体が軽いような気がしてきたッス!」

「きっと霊圧が重かったのね。とりあえず霊は祓えたけど、私たちはあくまで巫女。修理の方は修理センターでやってもらってね」

「ありがとうございますっ!それじゃ!!」

と、ミライは除霊代を支払うと、笑顔を浮かべながらラミナ稲荷神社をあとにした。

…その数日後、ラミナ市内の金融街で違法改造パワーローダーによる銀行強盗事件が発生したとの通報を受け駆けつけたK-9隊。

「相手が暴れているから狙いが定まらないな…ミライ!接近戦で相手の動きを何とか抑えられないか!?」

と、ビームリボルバーを片手に呼びかけるクオン。

「了解ッス!こちとらお祓いまで受けさせてもらったし、もうそうそう被弾はしないと思いますよ!!」

と、気合も十分に、ソニックブレードを構えて飛び出していくミライ。

 

(そうだよ…あたしはもう昨日までのあたしじゃないんだ!今なら、やれる…!!)

と、パワーローダーの後ろを取ったミライが、勝利を確信したその時だった!!

 

「え…!?」

なんと、パワーローダーの後部に隠されていたチェーンガンが、ミライの胴体に次々と命中。

弾丸を食らった箇所から青白い火花を散らし、白煙を上げながら崩れ落ちるミライの機体。

「しまった!あいつあんなとこにも武器を…ミライ!大丈夫か!ミライーーー!!!」

クオンの叫びが響き渡る中、ミライの意識はブラックアウトした。

…再び、ラミナ稲荷神社。

 

「…ねえ、まだ悪霊が憑いてたりとかそんなオチじゃないですよね」

「おかしいな、ちゃんと祓ったはずなんだけど…。ねえ唯?」

「うーん、これは部品単位でお清めしないとダメかも…」

「しょ、しょんなぁ~~~~…」

ミライの悲痛な叫びが、静かな境内にむなしく響き渡った…。


 
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