No.680421

リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの才牙~

第三十九話スピンオフ(空牙編)、桜達すら巻き込んで

2014-04-21 13:36:58 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2882   閲覧ユーザー数:2711

女の子の襲撃から数日後

 

「「おはよ~~…」」

 

友枝町にある友枝小学校…

 

空牙と音恩の二人は死にそうな目をしながら教室に来た

 

実は、音恩が書類を作るのを忘れていた為、空牙に手伝って徹夜で作業していたのだ

 

前世では徹夜しても平気だったが今は子供

 

眠たくない筈がない

 

「おはよう、空牙君、音恩ちゃん」

 

「ずいぶん眠たそうですわね」

 

カードキャプターさくらの主人公、木之本桜、その親友、大道寺知世がそう言ってくれた

 

「ははは…ちょっとね…」

 

「………………。」(-.-)Zzz・・・・

 

「空牙君、寝てる寝てる!?」

 

三つ編みにしたツインテールが特徴の三原千春が驚いて言う

 

「…………」ゴソゴソ

 

それを見た音恩がバックから何かを取りだし、構える

 

「フ……」

 

「フライパン?」

 

落ち着いた性格で、さくら の良き相談相手である佐々木利佳とおかっぱ頭で眼鏡をかけている柳沢奈緒子が呟く

 

音恩はそれを無視して

 

「………ふっ!!!」

 

ードッコォォォォォォォォン!!!!

 

フライパンをバットの様に振るい、空牙の顔面を叩きつけた

 

『………えぇぇぇぇぇぇぇ!!?』

 

それを見た教室の全員が驚く

 

知世にいたっては固まっていた

 

「し、死ぬ………今のは、マジで」

 

空牙はそう言いながら立ち上がった

 

無傷で

 

ーほんとに人間………?

 

この場にいた皆が思ったらしい

 

 

「まぁ、よくとれてますわね~~」

 

朝の出来事の後、桜は知世にあるものを見せていた

 

「学芸会の劇、お兄ちゃん撮ってたんだって」

 

「さくらちゃんのお兄さん、写真も上手なんだね」

 

一緒に見ていた音恩も感心して言う

 

「カメラが良かったんだよ」

 

「いや、中々のものだぞ、ここまできれいにとるのは」

 

桜は照れて言うが空牙も誉めた

 

ーガラッ

 

ちょうどその時、長い髪を2つのお団子にし、その毛先を垂らしている女の子が入ってきた

 

李苺鈴(リ・メイリン)空牙達の同級生で小狼の従妹である

 

「あ、苺鈴ちゃん」

 

「おはようございます」

 

「……………」

 

「「?」」

 

普段なら挨拶してくれるのだが、静かなので桜と知世は首をかしげていた

 

「おはよう」

 

「……」

 

桜も言うが反応無し……

 

苺鈴は静かに座る

 

「あのね、この前の劇の写真を………苺鈴ちゃん?」

 

桜が覗き込むと苺鈴は涙目だった

 

「どうしたの?」

 

「《空牙…ひょっとして》」

 

「《ひょっとするな》」

 

原作知識を持つ空牙と音恩は納得していた

 

ー苺鈴が香港に帰る様に指示されている……

 

 

苺鈴が香港に転校する事が広まり、教室が騒いだ後の放課後、桜が苺鈴を家に泊まらせる事になり、音恩も心配になり、一緒に泊まっている時

 

「ゆき、食ってけよ、一人だろ?」

 

「悪いね、いつも」

 

桜の兄、木之本桃矢(きのもと とうや)、その親友、月城雪兎(つきしろ ゆきと)が家に来た

 

「ただいまー」

 

「お邪魔します」

 

「お帰りなさい」

 

それを迎える父、木之本藤隆(きのもと ふじたか)

 

「桜の客か?」

 

桃矢がつまみ食いをしながら聞く

 

「ええ、泊まるそうで」

 

「知世ちゃん?」

 

雪兎の質問

 

「いえ、音恩ちゃんと……後、始めて見たお客様ですね……香港から来たとか」

 

「「香港?」」

 

 

「ふ~~、お腹一杯♪」

 

「沢山食べてたね、苺鈴ちゃん」

 

「だっておいしかったんだもん」

 

「桜パパさん、お料理上手だもんね」

 

「羨ましいよね」

 

「ふふ、お茶どうぞ」

 

「「いただきます」」

 

お茶を飲んで一服

 

「そう言えば、あのお風呂スポンジ…」

 

「お、お風呂スポンジ………」

 

苺鈴の言葉に音恩は苦笑

 

「ははは…ケロちゃんは知世ちゃん家…」

 

それに答える桜

 

ケロちゃんは知世の家でくつろいでいたりする

 

てかケロちゃん、甘いものばかり食っているがからだ壊さないのだろうか?

今度シャマルの作るお菓子食わせるか?

 

てか、苺鈴も食っている…(音恩は遠慮している、大人だから)

 

「美味しい♪あ、これも♪」

 

「あはは…り、李君も料理上手だよね」

 

「(うわ、地雷踏んだ)」

 

「(さすが桜様…)」

 

音恩とデバイスのオーケストラミューズ(通称オーミュ)が思う

 

「………まぁね」

 

そう言いながらお茶を飲む苺鈴

 

「あのね、李君は苺鈴ちゃんの事を邪魔なんて思っていないよ」

 

「(わかっているでしょ、この子は)」

 

「(全く、この子は………)」

 

音恩とオーミュは呆れた

 

「だって李君、いつも苺鈴ちゃんの事を心配してくれてるもん !!学校の時や、カード集めの時も!!」

 

「(でもいなければ余計な心配しなくてすむのでは?)」

 

「(オーミュが冷たい事を言っている気がする………)」

 

力説する桜の言葉に音恩とオーミュがそれぞれ考えていた

 

「………わかっている」

 

「?」

 

「「(やはりか………)」」

 

「わかっているわよ………わかっている」

 

苺鈴は寂しそうな顔をしていた

 

 

場所が代わり、夜の町中のポスト

 

ポストに双子の様な子供達が何かをして、子供達がいなくなり、しばらくしてから女の人がポストが二つになったのを不思議がっていた

 

「ふふ、あの子……使えそう♪」

 

それを見ていたフードをかぶった女の子が笑っていた

 

 

その頃、桜達は苺鈴の小狼を好きになった時のエピソードを聞いていた

 

「そう言えば、音恩ちゃんはどうして空牙君を好きになったの?」

 

「え………//////////////」

 

桜の言葉に音恩が顔を赤くする

 

「確かに気になるわね、教えなさい」

 

苺鈴も食いつく

 

「その…えと…それは…」

 

「「それは?」」

 

「…秘密♪」

 

「「あららら………」」

 

 

その後、クロウカードが現れ、小狼と苺鈴の息の合った攻撃に″双″が負け、桜が封印する………

 

と思いきや

 

「汝のあるべき姿にもd「危ない!!」きゃあ!?」

 

突然空牙が桜を投げ飛ばした

 

「おい、お前!?何をして………なっ!?」

 

小狼が怒るが空牙の姿を見て固まる

 

現在、空牙の身体中には……

 

「くっ……」ガクッ

 

碧玉石色の大量の小さい針が刺さっているのだ

 

「空牙君!!?」

 

「あれは一体……!?」

 

「ちょっ!?、何、あれ!?」

 

「魔力……?」

 

「なんや!?あの針、クロウカード以上の魔力が込められとる!?」

 

「あの魔力色、まさか!?」

 

音恩は何かに気付き、辺りを見渡す

 

「大丈夫?″双(ツイン)″」

 

『!?』

 

クロウカードに手を差し出すフードを被る女の子

 

「さて、李小狼、木之本桜……」

 

「「へ?」」

 

「貰うね、貴方方のあのカード」

 

そう言いながらツインと共に襲い掛かる

 

ーガキン!!

 

「!?」

 

「く……」

 

「空牙…君?」

 

が空牙が緑色のフェンシングの剣(水素:レイピア)で受けとめていた

 

「エレン、セットアップ」

 

「オーケー、セットアップ!!」

 

空牙の指示に反応したデバイス、エレメントハンター(通称エレン)がバリアジャケットを展開、更に封絶結界を施し、逃げられなくした

 

「結界!?」

 

「こんな魔法、知らないぞ!?」

 

ケロちゃんと小狼は驚いていた

 

無理もない、魔力を持っていないと思いきや自分達、又はクロウ以上の魔力を出し、見たことのない魔法を行使しているのだから

 

「音恩!!剣也達に連絡するんだ!!」

 

「は、はい!!」

 

慌てて連絡する音恩

 

「俺は…」

 

空牙は構える

 

「皆が来るまで…」

 

相手も構える

 

「足止めする!!」

 

そして向かっていくのだった

 

空牙対女の子&双(ツイン)

 

次回、戦いが始まる


 
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