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真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第十七話 左近の怯え

ohatiyoさん

リトナ、地球に降り立つ

2014-04-05 08:03:39 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:745   閲覧ユーザー数:740

地球……………それは魔法が無い世界

 

しかし、魔導師は居る

 

運命なのか、魔法の力を得てしまった2人の女性

 

彼女達はミッドに行かず、地球で暮らしていた

 

万が一、地球に危機が訪れた場合に備えてだ

 

だが、心の中で油断があった

 

もう地球が魔法に関わる事はないだろう

 

そんな考えが、頭の片隅にあった

 

故に気付かなかった

 

とてつもない魔力が地球に迫っている事を…………

 

アリサ「さて、今日はこれぐらいにしときましょうか」

 

すずか「そうだね」

 

アリサとすずか

 

2人共、なのは達の友達である

 

なのは達がミッドに移り住んでからは、高校に行き、現在は大学に行っている

 

この2人は頭が良く、既に卒業単位は会得しており、大学には殆ど行っていない

 

今日は、すずかの家で勉強をしていた

 

大学の授業が彼女達にとっては低レベルだった

 

日本で尤も賢い大学なのだが…………

 

つまり、大学の授業だけでは詰まらない為、独学で勉強しているのだ

 

すずか「………………」

 

アリサ「どうかしたの? すずか」

 

何やら考え事をしている すずかに話しかける アリサ

 

すずか「今頃、なのはちゃん達は何をしてるのかな?」

 

六課の時、地球へ赴いた時以来、会っていないのだ

 

アリサ「そうね。帰って来ない所を見ると、忙しいんじゃない?」

 

すずか「なのはちゃん、無理してないといいけど…………」

 

2人は現在のなのはの様子を知らない

 

彼女は未だに戦える状態ではないのだ

 

アリサ「大丈夫よ、なのはとてバカじゃないわ………同じ過ちは繰り返さないでしょ」

 

すずか「そうだね」

 

なのはを信用していない訳ではないが、やはり前例があると不安なのだ

 

アリサ「さて、お腹も空いたし、そろそろご飯に………」

 

アリサは言葉を止めた

 

左近の様子が変なのだ

 

まるで何かに怯えている様な…………

 

アリサ「左近? どうかしたの?」

 

左近「……………」

 

何も答えない左近

 

しかし、体が震えているのがわかる

 

アリサ「左近?」

 

フレイムアイズ【相棒……ヤベェ事になったかもしれねぇ】

 

アリサが左近に声を掛けていると、フレイムアイズまでもが不安を煽るような事を言う

 

アリサ「何よ? どうしたって言うのよ?」

 

フレイムアイズ【感じねぇのか? 強い魔力が地球に迫っているのが】

 

アリサ「っ!?」

 

フレイムアイズに言われて、初めて気が付いた

 

すずか「この魔力……………只者じゃないね」

 

すずかも警戒し始める

 

スノーホワイト【どうやら、再び地球が戦場になってしまいそうですね】

 

アリサ「ったく、この世界は呪われてるんじゃないの? まぁいいわ、来るっていうんだったら、こっちから出向いてやるわ」

 

アリサはこちらから仕掛けると言う

 

左近「コ~ン!」

 

しかし、アリサの足にしがみ付き、彼女を止めようとする

 

アリサ「ちょっ!! 左近! 何のつもり!!!」

 

フレイムアイズ【最悪だぜ……まさか、リトナの野郎が来るとは】

 

すずか「リトナ?」

 

アリサ「何よ、知ってる奴?」

 

フレイムアイズ【ああ、このフレイムアイズと左近を創った奴だ】

 

フレイムアイズの発言にアリサ達は驚きを隠せないで居た

 

フレイムアイズと左近を創った者が何故地球にやって来たのか?

 

左近「コ~ン」

 

フレイムアイズ【ああ、そうだろうな】

 

アリサ「何ですって!?」

 

左近の言葉にフレイムアイズは同意、アリサは驚いていた

 

すずか「左近ちゃんは何て?」

 

アリサ「……そのリトナって奴が左近とフレイムアイズを私から奪う為にやって来たって」

 

どうやら、左近はリトナの目的を理解しているようだ

 

アリサ「だったら尚更追い返してやるわ!」

 

左近とフレイムアイズはリトナの所有物

 

しかし、アリサにとっては最早 家族も同然

 

リトナに差し出す訳にはいかなかった

 

フレイムアイズ【相棒、悪い事は言わねぇ…………ここは逃げた方がいい】

 

アリサ「え?」

 

フレイムアイズ【リトナの強さはよく知ってる…………相棒じゃ勝てねぇ】

 

フレイムアイズはアリサではリトナに勝てないと断言する

 

アリサには魔導師として確かな才能がある

 

しかし、エルトリア救出以来魔法を使っていないのだ

 

つまり、圧倒的経験不足

 

アリサ「あんた、結構私の事わかっていないわね………負けると言われぐらいで退くわけないでしょ!!」

 

フレイムアイズの発言はアリサの闘志に火を付けただけだった

 

フレイムアイズ【止めろ相棒!! リトナの野郎は容赦ねぇ!! 殺されちまうぞ!!!】

 

フレイムアイズは必死にアリサを説得する

 

すずか「そのリトナって人はどういう人なの?」

 

フレイムアイズ【………理由は知らねぇが管理局に強い恨みを持ってる奴でな。復讐の為に創られたのさ、このフレイムアイズと左近はな】

 

すずか「そんな……」

 

デバイスは家族の様なもの

 

自分を助けてくれる絶対的なパートナーだ

 

それを復讐の道具として開発したリトナとい人物がどのような者なのか、おおよその見当が付いた

 

フレイムアイズ【だからリトナの所から逃げたのさ。左近と一緒にな】

 

フレイムアイズは他のインテリジェントデバイスに比べ、我が強い

 

かなり人間に近いのだ

 

アリサと共にテレビを見れば、笑う事もあれば泣く事もある

 

実に感情豊かなインテリジェントである

 

だからこそ、道具として扱われるのを忌み嫌い、リトナの元から逃げたのだ

 

左近を説得して…………

 

フレイムアイズ【このフレイムアイズと左近は兄弟のようなもの。一蓮托生っと言ったやつか、着いて来てくれた】

 

左近がフレイムアイズを持ち運んだのだった

 

その後、偶々地球に流れ着いたのだった

 

そして、左近と共に主に相応しい人物を探していた

 

後はアリサが知るように、あの時公園で出会い、廃病院まで導き、契約を行った

 

フレイムアイズがアリサを相棒と呼ぶのも意義がある

 

アリサがフレイムアイズを使って戦うのではない

 

アリサとフレイムアイズが力を合わせて戦う

 

それがフレイムアイズの理想なのだ

 

だから主従関係を作らない為にマスターとは呼ばないのだ

 

その事はアリサも何となくわかっていたようだが

 

すずか「でも、どうしてリトナって人は今地球に?」

 

すずか達からしてみれば不思議な話である

 

左近達がアリサのデバイスになってから10年近く経つ

 

それまでの間、何故 地球に来て、アリサから取り返そうとしなかったのか?

 

地球にあると最近知った?

 

では、誰が教えたのか?

 

そう言った疑問がわいてくる

 

フレイムアイズ【とにかく! 今は逃げた方がいい!】

 

すずか「逃げるって…………何所へ?」

 

フレイムアイズ【地球以外のどっかだ!!!】

 

アリサ「ダメに決まってるでしょ!!」

 

フレイムアイズに怒鳴る アリサ

 

アリサ「アンタ達を見つけるまで地球に何を仕出かすかわかったもんじゃないわ。そんな奴を態々見過ごす気はないわ」

 

フレイムアイズ【けどよ!!!】

 

アリサ「それにアンタ達を手放す気なんて、最初からないわ。リトナって奴を追い返す!!」

 

すずか「そうだね、地球で暴れるなら止めないと」

 

スノーホワイト【無論、このスノーホワイトもお手伝いしますよ マスター】

 

すずかとスノーホワイトはリトナに挑む気満々だ

 

フレイムアイズ【後悔してもしらねぇぜ………アイツは強い】

 

アリサ「私達だって激戦を潜り抜けてきたわよ」

 

すずか「力を合わせればきっと」

 

フレイムアイズが恐れる リトナ

 

彼はそれほどまでに凄まじい力を所持しているのか?

 

次回、無謀にもアリサ達はリトナに挑む

 

果たして勝つ事が出来るのだろうか?

 

そして、左近の運命は?

 

フェイトは間に合わないのか?

 

次回もお楽しみに!!

 

 

 


 
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